▸27日(土)に<東京国際映画祭>で「ミス・ペク」を観てきました。韓国では10月11日から公開されていて、下記のNAVERのネチズンによる人気順位では2位と高評価を得ている作品です。テーマは両親による幼児虐待。この映画冒頭に「本作品は事実に基づくフィクションである」とあり、ちょっと気になって関係記事をいくつか見てみたところ、日本語記事ではとりあえず→コチラ。映画はかなりこの事件を参考にしていると思われます。また、詳しく書かれた韓国記事(→コチラや→コチラ等)によると、女児の父親像の設定もこの事例そのまま。2015年のこの<仁川11歳女児虐待事件>は大きな反響を呼び、児童虐待問題に対する社会的関心が高まって、権威主義的家父長的な文化により多少消極的だった国が積極的に乗り出す契機になったとのことです。この作品のイ・ジウォン監督が上映後のトークの中で制作の動機として、「前は児童虐待にそれほどの関心はなかったが、たまたま以前隣に住んでいた子供が救いを求めるような目で・・・」「しかし私はそのまま通り過ぎてしまったことが心に残って・・・」等と語っていましたが、上記のような世相と関係があるかもしれません。
日本でも今年3月の目黒女児虐待事件は記憶の新しいところです。このような社会的な問題は両国共通なのですね。
▸上記の「ミス・ペク」の主演が10月22日発表の《韓国映画評論家協会賞2018》で主演女優賞を受賞したハン・ジミン。映画では「密偵」等に出演していましたが、私ヌルボとしてはさほどの印象はナシ。むしろ「屋上部屋の皇太子」等のドラマで人気を集めてきましたね。「清楚で穏やか」といったイメージの彼女が今作ではしゃがんでタバコを吸い、顔には傷痕が・・・という役柄で、ファンたちには驚きを持って受け止められたということは監督も語っていました。関連記事は→コチラ。
▸で、私ヌルボとしては「ミス・ペク」の感想は「思っていた以上に良かった!」です。「社会問題自体にの深みにどれだけ切り込んでいるか」という点ではたしかに今ひとつですけどね。自身シナリオを読んで志願したというハン・ジミンと、イ・ジウォン監督の思いが伝わってくる作品。日本での一般公開を期待しています。
★★★ NAVERの人気順位(10月30日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(-) 悲しみに、こんにちは 9.31(54)
②(1) ミス・ペク(韓国) 9.25(5,321)
③(2) 万引き家族(日本) 9.24(2,837)
④(3) ハロー カボット:白亜紀時代(韓国) 9.23(2,050)
⑤(4) アリー/ スター誕生 9.20(4,246)
⑥(5) カメラを止めるな!(日本) 9.16(839)
⑦(-) 患者たち 9.15(13)
⑧(6) ターシャ・テューダー 静かな水の物語 9.12(370)
⑨(9) 蝶よ蝶よ(韓国) 9.12(41)
⑩(7) 劇場版 ポイン:スーパー変身の秘密(韓国) 9.11(87)
①と⑦の2作品が今回の新登場です。
①「悲しみに、こんにちは」は、日本ではすでに7月に公開されています。韓国題は「프리다의 그해 여름(フリータのその年の夏)」です。
⑦「患者たち」(仮)だけが今回の新登場です。フランスでポエトリーリーディング(Slam)のアーティストとして知られるグラン・コール・マラードの自伝的小説「Patients(患者たち)」の映画化作品です。ある日、プールでの事故という予期せぬ事故で全身不随になってしまったベン。しかし、リハビリセンターにはベンを戸惑わせるほど個性満点の友人がいっぱいいました。彼は一歩進む勇気を持って新しい生活を始めます。そして3年間の治療とリハビリを通して、歩けるまでに回復します・・・。※グラン・コール・マラード(Grand Corps Malade)とはフランス語で「病んだ大きな体」の意。韓国題は、英題「Step by Step」に合わせて「스텝 바이 스텝」。日本公開は未定のようです。
【記者・評論家による順位】
①(1) エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館 8.50(2)
②(2) 暗数殺人(韓国) 8.14(7)
③(3) 万引き家族 8.13(8)
④(-) ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ 8.00(7)
⑤(4) 生き残った子[最後の息子](韓国) 7.67(9)
⑥(5) バディントン2 7.67(3)
⑦(6) search サーチ 7.60(10)
⑧(-) 悲しみに、こんにちは 7.50(8)
⑨(-) ファースト・マン 7.44(9)
⑩(7) アリー/ スター誕生 7.43(7)
⑧「悲しみに、こんにちは」だけが今回の新登場です。この作品については上述しました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月26日(金)~10月28日(日) ★★★
韓国の時代劇アクション「猖獗」が1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(19)・・猖獗(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・10/25 ・・・・・・・・・841,001 ・・・・・・1,009,017 ・・・・・・・・8,811・・・・・・1,351
2(2)・・暗数殺人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・161,210 ・・・・・・3,697,549 ・・・・・・・32,291 ・・・・・・・601
3(4)・・ミス・ぺク(韓国)・・・・・・・・・・・・・10/11 ・・・・・・・・・・97,260・・・・・・・・640,927 ・・・・・・・・5,459 ・・・・・・・568
4(3)・・ヴェノム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/03・・・・・・・・・・・95,783 ・・・・・・3,851,306 ・・・・・・・33,834・・・・・・・539
5(1)・・ファースト・マン ・・・・・・・・・・・・10/18 ・・・・・・・・・・94,630・・・・・・・・630,482 ・・・・・・・・5,806・・・・・・・610
6(新)・・クレイジー・リッチ! ・・・・・・・10/25 ・・・・・・・・・・86,683・・・・・・・・106,291・・・・・・・・・・944 ・・・・・・・531
7(新)・・ハリー・ポッターと賢者の石・・2001/12/13 ・・・・・67,163・・・・・・・・103,774・・・・・・・・・・920 ・・・・・・・・33
8(5)・・アリー/ スター誕生 ・・・・・・・・・・10/09 ・・・・・・・・・・58,233・・・・・・・・366,965 ・・・・・・・・3,246 ・・・・・・・292
9(新)・・完璧な他人(韓国) ・・・・・・・・・・・10/31・・・・・・・・・・30,922・・・・・・・・・42,009・・・・・・・・・・386 ・・・・・・・136
10(28)・・ホィーリー・・・・・・・・・・・・・・・・10/25・・・・・・・・・・13,638・・・・・・・・・16,104・・・・・・・・・・131 ・・・・・・・162
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の作品も観客動員数もこれといった注目ポイントに欠けるような感じですかねー。
新登場は1・6・7・9・10位の5作品です。
1位「猖獗」は、韓国の時代劇アクション。「猖獗」というから疫病関係かと思ったらそうではなく、生者でも死者でもない<夜鬼>の跳梁跋扈のこと。夜だけ活動する彼らにより危機にさらされた朝鮮に戻った王子イチョン(ヒョンビン)は、至るところにはびこる夜鬼と戦っている最高の武官パク従事官(チョ・ウジン)一行に会うなり、はからずも夜鬼を掃討する彼らと行動を共にすることになります。一方、朝鮮の支配を企てる<絶対悪>キム・ジャジュン(チャン・ドンゴン)は、この世の中をひっくり返すため最終的な計画を敢行します・・・。原題は「창궐」です。
6位「クレイジー・リッチ!」は、日本ではすでに9月28日から公開されています。韓国より1ヵ月早いというのは例外的と言っても過言ではないかも・・・。韓国題は「크레이지 리치 아시안」です。
7位「ハリー・ポッターと賢者の石」は、もちろん2001年公開のハリポタシリーズ第1作の再上映です。韓国題は「해리포터와 마법사의 돌」です。
9位「完璧な他人」は、韓国のドラマ&コメディ。テス(ユ・ヘジン)、スヒョン(ヨム・ジョンア)ジュンモ(イ・ソジン)、イェジン(キム・ジス)等の友人たちが「完璧に見えるカップル」と銘打った集まりで、精神科医のイェジンがゲームを提案します。それは自分たちのケータイをテーブルに置いて、限られた時間の間に来る電話やSMS、カカオトーク等々をすべて公開しようというもの。快くゲームを始めることにした彼らでしたが、ゲームが始まると彼らの秘密が次々と暴かれていきます。「私の携帯電話が、隣の人に公開されたら?」という想像から始まったゲームが想像もしなかった結末へと展開していきます・・・。原題は「완벽한 타인」です。
10位「ホィーリー」は、マレーシアのアニメ。ホィーリーは走るのが一番楽しく幸せで、誰よりも速く走りたいという夢を持つレーシングタクシー。ある日特別なものを配達する機会が来て、偶然車たちの世界のスーパースターであるローズに会いて魅了されます。しかし、喜びもつかの間、この世で最も危険な巨大モンスタートラックのボスが目を開けます。ホィーリーはローズを救うために今までなかったスピードとアドベンチャーの世界の中に飛び込みます・・・。韓国題は英題の「Wheely」そのままの「윌리」。日本公開はなさそうです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(4)・・ライ麦畑の反逆児・・・・・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・3,323・・・・・・・・・14,621・・・・・・・・・・124・・・・・・・・・・37
ひとりぼっちのサリンジャー
2(1)・・ペンギン・ハイウェイ(日本)・・・・・10/18・・・・・・・・・・・2,944・・・・・・・・・33,587 ・・・・・・・・・268・・・・・・・・・・72
3(2)・・グランド・ブダペスト・ホテル・・2014/3/20 ・・・・・・・・2,824・・・・・・・・811,855 ・・・・・・・・6,356・・・・・・・・・・28
4(14)・・機動戦士ガンダム ・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・1,762・・・・・・・・・・8,708・・・・・・・・・・・50・・・・・・・・・・・3
THE ORIGIN 激突 ルウム会戦(日本)
5(10)・・機動戦士ガンダム ・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・1,677・・・・・・・・・10,148・・・・・・・・・・・65・・・・・・・・・・・3
THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(日本)
2位以外の4作品が新登場です。
1位「ペンギン・ハイウェイ」については上述しました。
3位「ホット・サマー・ナイツ」は、アメリカの青春ドラマ。
高校を卒業したばかりのダニエル(ティモシー・シャラメ)は人づき合いが苦手な青年。夏休みを叔母の家で過ごすことにしたものの、やはり町に自分の居場所を見つけるのが大変。そんなある日、ハンター(アレックス・ロウ)と出会います。ハンターはマリファナ商売をしていますが、警察の前でもビビらない青年です。そしてダニエルも彼と一緒にマリファナを売ることに。またハンターの妹のマッケイラ(マイカ・モンロー)と瞬く間に恋に落ちてしまったのですが、これが災難をもたらすことになるとは思ってもいませんでした・・・。韓国題は「핫 썸머 나이츠」です。
4位「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」は、来年1月1日に生誕100周年を迎える「ライ麦畑でつかまえて」で知られる小説家J.D.サリンジャーの半生を描いたドラマ。20歳のサリンジャー(ニコラス・ホルト)は、1939年作家を志してコロンビア大学の創作学科に編入し、ウィット・バーネット教授(ケビン・スペイシー)のアドバイスで短編小説を書き始めます。何度も出版社に断られた後、やっと掲載が決定しますが、太平洋戦争が勃発して掲載は見送られてしまいます。召集されて戦地に赴いたサリンジャーは戦地で地獄を経験し、終戦後そのトラウマに悩まされながらも完成させたのが初長編「ライ麦畑でつかまえて」でした。しかし、この作品で大きな名声を手に入れたのですが・・・。韓国題は「호밀밭의 반항아」。日本公開は来年1月です。
5位「マーラ」は、アメリカのスリラー。犯罪心理学者のケイト(オルガ・キュリレンコ)は疑問の<睡眠中の突然死事件>の容疑者を調査したところ、死亡者が睡眠障害に苦しんでいたことを知り、彼が参加していた睡眠障害者の集まりに行ってみます。 そこで会員たちの睡眠障害が死の悪霊<マーラ>の呪いを受けたような形で現れたことを知ったケイトは、自分も<マーラ>の呪いから安全ではないことを知り、その実体を探りはじめますが・・・。韓国題は「마라」。日本公開は未定のようです。
日本でも今年3月の目黒女児虐待事件は記憶の新しいところです。このような社会的な問題は両国共通なのですね。
▸上記の「ミス・ペク」の主演が10月22日発表の《韓国映画評論家協会賞2018》で主演女優賞を受賞したハン・ジミン。映画では「密偵」等に出演していましたが、私ヌルボとしてはさほどの印象はナシ。むしろ「屋上部屋の皇太子」等のドラマで人気を集めてきましたね。「清楚で穏やか」といったイメージの彼女が今作ではしゃがんでタバコを吸い、顔には傷痕が・・・という役柄で、ファンたちには驚きを持って受け止められたということは監督も語っていました。関連記事は→コチラ。
▸で、私ヌルボとしては「ミス・ペク」の感想は「思っていた以上に良かった!」です。「社会問題自体にの深みにどれだけ切り込んでいるか」という点ではたしかに今ひとつですけどね。自身シナリオを読んで志願したというハン・ジミンと、イ・ジウォン監督の思いが伝わってくる作品。日本での一般公開を期待しています。
★★★ NAVERの人気順位(10月30日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
①(-) 悲しみに、こんにちは 9.31(54)
②(1) ミス・ペク(韓国) 9.25(5,321)
③(2) 万引き家族(日本) 9.24(2,837)
④(3) ハロー カボット:白亜紀時代(韓国) 9.23(2,050)
⑤(4) アリー/ スター誕生 9.20(4,246)
⑥(5) カメラを止めるな!(日本) 9.16(839)
⑦(-) 患者たち 9.15(13)
⑧(6) ターシャ・テューダー 静かな水の物語 9.12(370)
⑨(9) 蝶よ蝶よ(韓国) 9.12(41)
⑩(7) 劇場版 ポイン:スーパー変身の秘密(韓国) 9.11(87)
①と⑦の2作品が今回の新登場です。
①「悲しみに、こんにちは」は、日本ではすでに7月に公開されています。韓国題は「프리다의 그해 여름(フリータのその年の夏)」です。
⑦「患者たち」(仮)だけが今回の新登場です。フランスでポエトリーリーディング(Slam)のアーティストとして知られるグラン・コール・マラードの自伝的小説「Patients(患者たち)」の映画化作品です。ある日、プールでの事故という予期せぬ事故で全身不随になってしまったベン。しかし、リハビリセンターにはベンを戸惑わせるほど個性満点の友人がいっぱいいました。彼は一歩進む勇気を持って新しい生活を始めます。そして3年間の治療とリハビリを通して、歩けるまでに回復します・・・。※グラン・コール・マラード(Grand Corps Malade)とはフランス語で「病んだ大きな体」の意。韓国題は、英題「Step by Step」に合わせて「스텝 바이 스텝」。日本公開は未定のようです。
【記者・評論家による順位】
①(1) エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館 8.50(2)
②(2) 暗数殺人(韓国) 8.14(7)
③(3) 万引き家族 8.13(8)
④(-) ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ 8.00(7)
⑤(4) 生き残った子[最後の息子](韓国) 7.67(9)
⑥(5) バディントン2 7.67(3)
⑦(6) search サーチ 7.60(10)
⑧(-) 悲しみに、こんにちは 7.50(8)
⑨(-) ファースト・マン 7.44(9)
⑩(7) アリー/ スター誕生 7.43(7)
⑧「悲しみに、こんにちは」だけが今回の新登場です。この作品については上述しました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績10月26日(金)~10月28日(日) ★★★
韓国の時代劇アクション「猖獗」が1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(19)・・猖獗(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・10/25 ・・・・・・・・・841,001 ・・・・・・1,009,017 ・・・・・・・・8,811・・・・・・1,351
2(2)・・暗数殺人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・10/03 ・・・・・・・・・161,210 ・・・・・・3,697,549 ・・・・・・・32,291 ・・・・・・・601
3(4)・・ミス・ぺク(韓国)・・・・・・・・・・・・・10/11 ・・・・・・・・・・97,260・・・・・・・・640,927 ・・・・・・・・5,459 ・・・・・・・568
4(3)・・ヴェノム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/03・・・・・・・・・・・95,783 ・・・・・・3,851,306 ・・・・・・・33,834・・・・・・・539
5(1)・・ファースト・マン ・・・・・・・・・・・・10/18 ・・・・・・・・・・94,630・・・・・・・・630,482 ・・・・・・・・5,806・・・・・・・610
6(新)・・クレイジー・リッチ! ・・・・・・・10/25 ・・・・・・・・・・86,683・・・・・・・・106,291・・・・・・・・・・944 ・・・・・・・531
7(新)・・ハリー・ポッターと賢者の石・・2001/12/13 ・・・・・67,163・・・・・・・・103,774・・・・・・・・・・920 ・・・・・・・・33
8(5)・・アリー/ スター誕生 ・・・・・・・・・・10/09 ・・・・・・・・・・58,233・・・・・・・・366,965 ・・・・・・・・3,246 ・・・・・・・292
9(新)・・完璧な他人(韓国) ・・・・・・・・・・・10/31・・・・・・・・・・30,922・・・・・・・・・42,009・・・・・・・・・・386 ・・・・・・・136
10(28)・・ホィーリー・・・・・・・・・・・・・・・・10/25・・・・・・・・・・13,638・・・・・・・・・16,104・・・・・・・・・・131 ・・・・・・・162
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回の作品も観客動員数もこれといった注目ポイントに欠けるような感じですかねー。
新登場は1・6・7・9・10位の5作品です。
1位「猖獗」は、韓国の時代劇アクション。「猖獗」というから疫病関係かと思ったらそうではなく、生者でも死者でもない<夜鬼>の跳梁跋扈のこと。夜だけ活動する彼らにより危機にさらされた朝鮮に戻った王子イチョン(ヒョンビン)は、至るところにはびこる夜鬼と戦っている最高の武官パク従事官(チョ・ウジン)一行に会うなり、はからずも夜鬼を掃討する彼らと行動を共にすることになります。一方、朝鮮の支配を企てる<絶対悪>キム・ジャジュン(チャン・ドンゴン)は、この世の中をひっくり返すため最終的な計画を敢行します・・・。原題は「창궐」です。
6位「クレイジー・リッチ!」は、日本ではすでに9月28日から公開されています。韓国より1ヵ月早いというのは例外的と言っても過言ではないかも・・・。韓国題は「크레이지 리치 아시안」です。
7位「ハリー・ポッターと賢者の石」は、もちろん2001年公開のハリポタシリーズ第1作の再上映です。韓国題は「해리포터와 마법사의 돌」です。
9位「完璧な他人」は、韓国のドラマ&コメディ。テス(ユ・ヘジン)、スヒョン(ヨム・ジョンア)ジュンモ(イ・ソジン)、イェジン(キム・ジス)等の友人たちが「完璧に見えるカップル」と銘打った集まりで、精神科医のイェジンがゲームを提案します。それは自分たちのケータイをテーブルに置いて、限られた時間の間に来る電話やSMS、カカオトーク等々をすべて公開しようというもの。快くゲームを始めることにした彼らでしたが、ゲームが始まると彼らの秘密が次々と暴かれていきます。「私の携帯電話が、隣の人に公開されたら?」という想像から始まったゲームが想像もしなかった結末へと展開していきます・・・。原題は「완벽한 타인」です。
10位「ホィーリー」は、マレーシアのアニメ。ホィーリーは走るのが一番楽しく幸せで、誰よりも速く走りたいという夢を持つレーシングタクシー。ある日特別なものを配達する機会が来て、偶然車たちの世界のスーパースターであるローズに会いて魅了されます。しかし、喜びもつかの間、この世で最も危険な巨大モンスタートラックのボスが目を開けます。ホィーリーはローズを救うために今までなかったスピードとアドベンチャーの世界の中に飛び込みます・・・。韓国題は英題の「Wheely」そのままの「윌리」。日本公開はなさそうです。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(4)・・ライ麦畑の反逆児・・・・・・・・・・・・・10/18・・・・・・・・・・・3,323・・・・・・・・・14,621・・・・・・・・・・124・・・・・・・・・・37
ひとりぼっちのサリンジャー
2(1)・・ペンギン・ハイウェイ(日本)・・・・・10/18・・・・・・・・・・・2,944・・・・・・・・・33,587 ・・・・・・・・・268・・・・・・・・・・72
3(2)・・グランド・ブダペスト・ホテル・・2014/3/20 ・・・・・・・・2,824・・・・・・・・811,855 ・・・・・・・・6,356・・・・・・・・・・28
4(14)・・機動戦士ガンダム ・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・1,762・・・・・・・・・・8,708・・・・・・・・・・・50・・・・・・・・・・・3
THE ORIGIN 激突 ルウム会戦(日本)
5(10)・・機動戦士ガンダム ・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・・1,677・・・・・・・・・10,148・・・・・・・・・・・65・・・・・・・・・・・3
THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(日本)
2位以外の4作品が新登場です。
1位「ペンギン・ハイウェイ」については上述しました。
3位「ホット・サマー・ナイツ」は、アメリカの青春ドラマ。
高校を卒業したばかりのダニエル(ティモシー・シャラメ)は人づき合いが苦手な青年。夏休みを叔母の家で過ごすことにしたものの、やはり町に自分の居場所を見つけるのが大変。そんなある日、ハンター(アレックス・ロウ)と出会います。ハンターはマリファナ商売をしていますが、警察の前でもビビらない青年です。そしてダニエルも彼と一緒にマリファナを売ることに。またハンターの妹のマッケイラ(マイカ・モンロー)と瞬く間に恋に落ちてしまったのですが、これが災難をもたらすことになるとは思ってもいませんでした・・・。韓国題は「핫 썸머 나이츠」です。
4位「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」は、来年1月1日に生誕100周年を迎える「ライ麦畑でつかまえて」で知られる小説家J.D.サリンジャーの半生を描いたドラマ。20歳のサリンジャー(ニコラス・ホルト)は、1939年作家を志してコロンビア大学の創作学科に編入し、ウィット・バーネット教授(ケビン・スペイシー)のアドバイスで短編小説を書き始めます。何度も出版社に断られた後、やっと掲載が決定しますが、太平洋戦争が勃発して掲載は見送られてしまいます。召集されて戦地に赴いたサリンジャーは戦地で地獄を経験し、終戦後そのトラウマに悩まされながらも完成させたのが初長編「ライ麦畑でつかまえて」でした。しかし、この作品で大きな名声を手に入れたのですが・・・。韓国題は「호밀밭의 반항아」。日本公開は来年1月です。
5位「マーラ」は、アメリカのスリラー。犯罪心理学者のケイト(オルガ・キュリレンコ)は疑問の<睡眠中の突然死事件>の容疑者を調査したところ、死亡者が睡眠障害に苦しんでいたことを知り、彼が参加していた睡眠障害者の集まりに行ってみます。 そこで会員たちの睡眠障害が死の悪霊<マーラ>の呪いを受けたような形で現れたことを知ったケイトは、自分も<マーラ>の呪いから安全ではないことを知り、その実体を探りはじめますが・・・。韓国題は「마라」。日本公開は未定のようです。