▶今日6月4日に「トゥルーノース」が公開されます。横浜生まれの在日コリアン4世という清水ハン栄治監督が10年をかけて製作した3Dアニメです。内容は、1959年に始まった北朝鮮帰還国事業で<帰国>した9万3千人を超える在日朝鮮人(と日本人妻等)の中で数多くいたという政治犯収容所送りになった1家族を中心に今もある収容所の実態を描いています。東京で1館、神奈川で2館、全国でも15館と上映館は多くはありませんが、ぜひ多くの皆さんに観てほしい作品です。→公式サイト
※関連記事→「希望」と「善意」が彼らを死地に追いやった
▶映画ファンの皆さん、観る映画を決める時何を手がかりにしているのでしょうか? 私ヌルボの場合近所の行きつけの映画館シネマ・ジャック&ベティや横浜シネマリン等のラインナップをチェックすると共に、たとえば次のような映画サイトの平均評点とレビューを参考にしています。
・→ KINENOTE
・→ 映画.com
・→ Filmarks
一応の平均評点の目安は、KINENOTEが78.0以上、映画.comとFilmarksは3.8以上なら観てハズレになる確率は低いでしょう。80.0以上、4.0以上だとあまり気が進まなくても観ておくかなという気になります。ただ、それらの数字はあくまでも参考で、評点は低くても自分の好みに合っていれば個人的にはもちろん高評価になります。たとえば2014年にマイ・ベストテンの1位に挙げたポーランド映画「イーダ」の平均評点は、今確認したら順に74.9、3.5、3.9でした。また今年これまでに観た日本映画の中で一番評点が高いのは「街の上で」で、現時点で順に83.4、4.0、4.2なのですが、もっと良いと思った作品はいくつもあります。ちなみに昨年のマイ・ベストは下記の「二人ノ世界」で84.5、4.2、4.2。この高ポイントで映画賞の候補どころかキネ旬等の記事にもならず作品の認知度もかなり低そうなのは昨年来のナゾです。(Filmarksのレビューのケタ外れの多さもナゾです。)
▶この1週間で観た映画は次の2本です。
・「二人ノ世界」★★★★★ (昨年9月に続き2度目の鑑賞で感動も再び。主演2人(永瀬正敏・土居志央梨)の、(言葉以外の)演技から伝わるものがたくさん・・・。)
・「まともじゃないのは君も一緒」★★★★☆ (おもしろかった。清原果耶演じるこましゃくれた(?)女高生の速射砲のようなセリフ、あれは「普通」? その清原果耶もさることながら、成田凌が好演だったと思う。「街の上で」では役柄のためか今ひとつパッとしなかったけど・・・。)
★★★ NAVERの人気順位(6月1日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(1) 学校に行く道(韓国) 9.64(120)
②(新) SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班2 9.60(10)
③(新) クルエラ 9.47(2,150)
④(2) 草間彌生∞INFINITY 9.40(15)
⑤(4) ソウルフル・ワールド 9.31(9,798)
⑥(5) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本) 9.29(12,198)
⑦(6) 子供たちは楽しい(韓国) 9.28(190)
⑧(7) オクトノーツと火のリング 9.18(40)
⑨(8) 私のお姉さんチョン・ジヒョンと私(韓国) 9.14(177)
⑩(9) スクール・オブ楽(韓国) 9.10(10)
②③⑩の3作品が新登場です。
②「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班2」(仮)は香港・中国の犯罪&アクション。2017年の「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」に続く作品です。優れた爆弾除去要員プーン・シンフォン(アンディ・ラウ)は現場で予期せぬ事故により左脚を失います。義足を着け、リハビリに努めて日常生活を取り戻した彼を待っていたのは左遷通報でした。これに怒ったシンフォンは爆弾除去班の同僚ドン・チョクマン(ラウ・チンワン)と恋人のパン・リン(ニニ)にも背を向けて姿を消します。5年後、香港のあるホテル催し物会場で爆弾テロが発生し、そこで倒れているシンフォンが発見されます。事故で記憶をすべて失ったまま目を覚ましたシンフォンは自分に極秘任務があったことを知ります。それはますます勢力が大きくなっているテロ集団の復活会に潜入して、彼らの計画を知っておかなければならないこと。ついに彼らの目的を知ったシンフォン、そして爆弾除去班、反テロリズム特殊部隊チームは、世界で最も小さい核爆弾で、香港国際空港だけでなく、国際商業センター、国際金融センター、主要地下鉄駅まですべて消してしまう計画に驚きます・・・。韓国題は「쇼크 웨이브 2」。前作は日本で配信はありますが一般劇場公開はなし。本作もそうなりそう?
③「クルエラ」はアメリカのドラマ。日本でも1日遅れの5月27日に公開されています。韓国題は「크루엘라」です。
⑩「スクール・オブ楽」(仮)は韓国の、<一風変わった校長先生>を撮ったドキュメンタリーです。夢も、学ぼうとする熱意もなかった生徒が集まったソウル市内のA産業情報学校。そこにパン・スンホ先生が校長先生として着任しました。デカくて奇妙なトラの被り物をかぶって登校するのは基本で、昼休みには学校を埋め尽くすギターの弾き語りライブを開いたり、トイレの前で自作の歌「No Tabacco」を歌ったり等々。「勉強を放棄したからといって人生も放棄したわけではありません!」と言う先生に、これまで誰も耳を傾けてくれなかった生徒たちが人生の目標を尋ねます。どこにも見たことのない遊び人(?)校長先生の特別な「人生の授業」が始まります・・・。原題は「스쿨 오브 락(樂)」です。パン・スンホ先生の歌は6~7年ほど前からYouTubeにアップされています。→コチラは校長室で撮ったものかな? 声にも伸びがあるし、素人っぽさを感じさせません。昨年1月KBS1テレビの<朝の広場>に出演した時「「威厳に欠ける」と人に言われませんか?」と問われて「私は自分をひとまず置いといて生徒をあるがままに見る。だから生徒が皆天才に変わる」と答えているのはなるほど、と思いました。私ヌルボも、かつては何度も授業の中で歌を歌ったことはありましたが、ギターを弾いたりはしなかったと思います。
【記者・評論家による順位】
①(1) ソウルフル・ワールド 8.44(9)
②(-) 恐怖分子 8.22(9)
③(2) ノマドランド 8.00(8)
④(3) スパイの妻(日本) 8.00(5)
⑤(4) アイダよ、何処へ? 7.67(3)
⑤(新) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑦(5) ミナリ 7.58(12)
⑧(6) 逃げた女(韓国) 7.33(6)
⑨(7) ファーザー 7.13(8)
⑩(9) レ・ミゼラブル 7.00(6)
⑥「イントロダクション」が新登場です。ホン・サンス監督の新作で、今年の第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞(脚本賞)を受賞したモノクロ作品です。(ホン・サンス監督は、前々年の主演女優賞[キム・ミニ]、昨年の監督賞に続き3年連続銀熊賞となりました。) ストーリーは、主人公の青年ヨンホが父親、恋人、母親を訪ねる3つのエピソードで構成されています。〘1〙ヨンホ(シン・ソッコ)は父(キム・ヨンホ)に呼ばれて父の韓方医院を訪ねます。到着したものの父は患者たちのために忙しく、ヨンホは1日中待たなければなりませんでした。〘2〙チュウォン(パク・ミソ)はドイツにファッションデザインを勉強しに行きます。彼女の母(ソ・ヨンファ)はドイツに住んでいる旧友の家に娘が泊まれるようにとチュウォンに同行します。友だちの家に泊まれたら家賃を節約できるということで。〘3〙ヨンホは母(チョ・ユニ)に突然呼ばれて東海岸の刺身の店を訪ねて行きます。すると母は年かさの男優(キ・ジュボン)と一緒にいました。その俳優は先に父の韓方医院を訪ねた時に会ったことがある人でした。・・・3つのエピソードにすべてに登場するのはヨンホと、恋人のチュウォン。その2人を演じたシン・ソッコとパク・ミソは、ともに建国大学校映画学科の学生時代のホン・サンス教授の教え子とのことです。原題は「인트로덕션」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月28日(金)~5月30日(日) ★★★
「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」の独走続く
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・ワイルド・スピード・・・・・・・・・・・5/19 ・・・・360,516 ・・・・・1,749,947 ・・・・・16,899 ・・・・1,499
/ジェットブレイク
2(47)・・クルエラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・224,988 ・・・・・・・298,550・・・・・・・2,749 ・・・・1,184
3(新)・・パイプライン(韓国) ・・・・・・・・・5/26 ・・・・・57,817・・・・・・・・・89,392 ・・・・・・・・779・・・・・・・653
4(6)・・雨とあなたの物語(韓国)・・・・・・4/28 ・・・・・23,654 ・・・・・・・391,377・・・・・・・3,577・・・・・・・・56
5(3)・・劇場版「鬼滅の刃」・・・・・・・・・・・・1/27 ・・・・・14,546 ・・・・・2,068,159 ・・・・・19,923 ・・・・・・269
無限列車編(日本)
6(2)・・STAND BY ME ドラえもん2(日本)・・5/19・・・10,977・・・・・・73,539・・・・・・・・・641 ・・・・・・335
7(22)・・えんとつ町のプペル(日本) ・・5/26 ・・・・・・7,876・・・・・・・・・12,212 ・・・・・・・・105・・・・・・・250
8(新)・・ボイジャーズ・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・7,823・・・・・・・・・12,797 ・・・・・・・・105・・・・・・・329
9(21)・・ブリジット・ジョーンズの日記・・2001/9/1・・7,417 ・・・・・・10,838・・・・・・・・・・71・・・・・・・・61
10(8)・・劇場版 コンスニ・・・・・・・・・・・・5/05 ・・・・・・2,723・・・・・・・・・75,916 ・・・・・・・・670・・・・・・・・69
:おもちゃの国 大冒険(韓国)
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
2・3・7・8位の4作品が新登場です。
2位「クルエラ」は上述のように日本でも1日遅れで公開されています。
3位「パイプライン」は韓国のクライム。手だけ触れれば大当たりする原油業界最高の採掘技術者ピンドル(ソ・イングク)は、大量の油をこっそり抜き取るために巨大な勢力図を作った大企業の後継者ゴヌ(イ・スヒョク)の拒否できない提案にはまって、危険極まりない原油作戦に合流します。プロの溶接工ジョプセ(ウム・ムンソク)、将棋盤のように地中に精通しているナ課長(ユ・スンモク)、怪力の人間掘削機クンサプ(テ・ハンホ)、そして彼ら全員を監視する女性契約社員のカウンター(ペ・ダビン)まで。それぞれ違った目的を持った彼らが互いにだまし合いながら、計画は予想もしない方向に流れ始めます・・・。原題は「파이프라인」です。
7位「えんとつ町のプペル」は日本では昨年12月公開で、日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞受賞、なのか・・・ふうん。私ヌルボ、観てないのでコメントする資格なし。原作絵本の西野亮廣サン、こんなに人気があるのか、ふうん・・・。韓国題は「굴뚝마을의 푸펠」です。
8位「ボイジャーズ」はアメリカ・イギリス・チェコ・ルーマニア合作のSF&冒険。2063年、深刻な地球温暖化に直面して、将来の世代が生きていく新しい惑星を開拓するために
<人類の移住プロジェクト>が計画されます。完璧な優性因子として生まれ、徹底的に隔離訓練を受けた<30人の探査隊員>と彼らを率いる隊長リチャード(コリン・ファレル)はヒューマニタス号に搭乗して宇宙に向かいます。探査隊員といっても、宇宙船の出発時にはまだ子どもでした。しかし10年ほどの時間が流れで青年になると、一部の探査隊員たちは自分たちの任務についてぬぐえない疑問を持つようになりました。そしてクリストファー(タイ・シェリダン)が疑いを向けたのは彼らが毎日飲まされている<ブルー>という青色の飲み薬でした。疑いの始まりとともに秘密と陰謀が一つ二つと明らかになっていき、隊員たちは、予測できない混乱に陥ることになりますが…。人類のための新しい惑星にたどり着くまであと86年。はたして彼らはこの<人類の移住プロジェクト>を完遂することができるのでしょうか・・・? 韓国題は「보이저스」。日本公開は未定のようです。地球のピンチ!と言えば、一昨年観た中国映画「流転の地球」を思い出します。ソチラは「全人類(orその一部)は地球を脱出して云々」じゃなくて、なんと地球を丸ごと太陽系から離脱させて、4.2光年離れた恒星系をめざすというもので、この「ボイジャーズ」よりも少なくともスケールは大きかったですね。(え、未見だけど「妖星ゴラス」という邦画もあったの?)
なお9位「ブリジット・ジョーンズの日記」は日本でもヒットした2001年のイギリスのラブコメの再上映。韓国題は「브리짓 존스의 일기」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(21)・・アップル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・2,181・・・・・・・・・・4,454・・・・・・・・・・・33 ・・・・・・・85
2(再)・・(500)日のサマー・・・・・・・2010/1/21 ・・・・・・2,117・・・・・・・・295,111・・・・・・・・2,339 ・・・・・・・92
3(1)・・ミナリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/03 ・・・・・・1,512 ・・・・・1,129,212・・・・・・・10,179 ・・・・・・・46
4(7)・・学校に行く道(韓国)・・・・・・・・・・・5/05・・・・・・・1,081・・・・・・・・・16,519 ・・・・・・・・・127・・・・・・・・16
5(5)・・復活: その証拠(韓国) ・・2020/10/08 ・・・・・・・・807・・・・・・・・・47,191・・・・・・・・・・391・・・・・・・・13
1位「アップル」が新登場です。ギリシャのドラマ。2020年の第33回東京国際映画祭での上映作で、クリストス・ニク監督の長編デビュー作ながら今年のアカデミー賞国際長編映画賞ギリシャ代表に選ばれた作品。舞台は原因不明の短期記憶喪失症が流行している世界。ある夜バスの中で居眠りしている間に記憶を失った男アリス(アリス・セルヴェタリス)が救急車で病院に搬送されます。身元を示す所持品は何もなく、唯一残った記憶は1口かじったリンゴの味だけ。数日経っても彼を訪ねる家族が現われなかったので無縁故患者に分類されたアリスに、病院では新しい経験で記憶を作り出す<人生学習>プログラムを提供します。そんなある日アリスは、自分のようにこのプログラムに参加しているアンナ(ソフィア・ゲオルゴヴァシリ)に出会います・・・。韓国題は「애플」です。作中、男はいつもリンゴを食べ続けています。それはなぜ? Filmarks等の映画サイトで「良かった!」とのレビュー多数。一般劇場公開希望!
なお2位「(500)日のサマー」は2010年のアメリカのラブコメの再上映。日本でも同年1月韓国より12日早く公開されました。韓国題は「500일의 썸머」です。
※関連記事→「希望」と「善意」が彼らを死地に追いやった
▶映画ファンの皆さん、観る映画を決める時何を手がかりにしているのでしょうか? 私ヌルボの場合近所の行きつけの映画館シネマ・ジャック&ベティや横浜シネマリン等のラインナップをチェックすると共に、たとえば次のような映画サイトの平均評点とレビューを参考にしています。
・→ KINENOTE
・→ 映画.com
・→ Filmarks
一応の平均評点の目安は、KINENOTEが78.0以上、映画.comとFilmarksは3.8以上なら観てハズレになる確率は低いでしょう。80.0以上、4.0以上だとあまり気が進まなくても観ておくかなという気になります。ただ、それらの数字はあくまでも参考で、評点は低くても自分の好みに合っていれば個人的にはもちろん高評価になります。たとえば2014年にマイ・ベストテンの1位に挙げたポーランド映画「イーダ」の平均評点は、今確認したら順に74.9、3.5、3.9でした。また今年これまでに観た日本映画の中で一番評点が高いのは「街の上で」で、現時点で順に83.4、4.0、4.2なのですが、もっと良いと思った作品はいくつもあります。ちなみに昨年のマイ・ベストは下記の「二人ノ世界」で84.5、4.2、4.2。この高ポイントで映画賞の候補どころかキネ旬等の記事にもならず作品の認知度もかなり低そうなのは昨年来のナゾです。(Filmarksのレビューのケタ外れの多さもナゾです。)
▶この1週間で観た映画は次の2本です。
・「二人ノ世界」★★★★★ (昨年9月に続き2度目の鑑賞で感動も再び。主演2人(永瀬正敏・土居志央梨)の、(言葉以外の)演技から伝わるものがたくさん・・・。)
・「まともじゃないのは君も一緒」★★★★☆ (おもしろかった。清原果耶演じるこましゃくれた(?)女高生の速射砲のようなセリフ、あれは「普通」? その清原果耶もさることながら、成田凌が好演だったと思う。「街の上で」では役柄のためか今ひとつパッとしなかったけど・・・。)
★★★ NAVERの人気順位(6月1日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(1) 学校に行く道(韓国) 9.64(120)
②(新) SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班2 9.60(10)
③(新) クルエラ 9.47(2,150)
④(2) 草間彌生∞INFINITY 9.40(15)
⑤(4) ソウルフル・ワールド 9.31(9,798)
⑥(5) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本) 9.29(12,198)
⑦(6) 子供たちは楽しい(韓国) 9.28(190)
⑧(7) オクトノーツと火のリング 9.18(40)
⑨(8) 私のお姉さんチョン・ジヒョンと私(韓国) 9.14(177)
⑩(9) スクール・オブ楽(韓国) 9.10(10)
②③⑩の3作品が新登場です。
②「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班2」(仮)は香港・中国の犯罪&アクション。2017年の「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班」に続く作品です。優れた爆弾除去要員プーン・シンフォン(アンディ・ラウ)は現場で予期せぬ事故により左脚を失います。義足を着け、リハビリに努めて日常生活を取り戻した彼を待っていたのは左遷通報でした。これに怒ったシンフォンは爆弾除去班の同僚ドン・チョクマン(ラウ・チンワン)と恋人のパン・リン(ニニ)にも背を向けて姿を消します。5年後、香港のあるホテル催し物会場で爆弾テロが発生し、そこで倒れているシンフォンが発見されます。事故で記憶をすべて失ったまま目を覚ましたシンフォンは自分に極秘任務があったことを知ります。それはますます勢力が大きくなっているテロ集団の復活会に潜入して、彼らの計画を知っておかなければならないこと。ついに彼らの目的を知ったシンフォン、そして爆弾除去班、反テロリズム特殊部隊チームは、世界で最も小さい核爆弾で、香港国際空港だけでなく、国際商業センター、国際金融センター、主要地下鉄駅まですべて消してしまう計画に驚きます・・・。韓国題は「쇼크 웨이브 2」。前作は日本で配信はありますが一般劇場公開はなし。本作もそうなりそう?
③「クルエラ」はアメリカのドラマ。日本でも1日遅れの5月27日に公開されています。韓国題は「크루엘라」です。
⑩「スクール・オブ楽」(仮)は韓国の、<一風変わった校長先生>を撮ったドキュメンタリーです。夢も、学ぼうとする熱意もなかった生徒が集まったソウル市内のA産業情報学校。そこにパン・スンホ先生が校長先生として着任しました。デカくて奇妙なトラの被り物をかぶって登校するのは基本で、昼休みには学校を埋め尽くすギターの弾き語りライブを開いたり、トイレの前で自作の歌「No Tabacco」を歌ったり等々。「勉強を放棄したからといって人生も放棄したわけではありません!」と言う先生に、これまで誰も耳を傾けてくれなかった生徒たちが人生の目標を尋ねます。どこにも見たことのない遊び人(?)校長先生の特別な「人生の授業」が始まります・・・。原題は「스쿨 오브 락(樂)」です。パン・スンホ先生の歌は6~7年ほど前からYouTubeにアップされています。→コチラは校長室で撮ったものかな? 声にも伸びがあるし、素人っぽさを感じさせません。昨年1月KBS1テレビの<朝の広場>に出演した時「「威厳に欠ける」と人に言われませんか?」と問われて「私は自分をひとまず置いといて生徒をあるがままに見る。だから生徒が皆天才に変わる」と答えているのはなるほど、と思いました。私ヌルボも、かつては何度も授業の中で歌を歌ったことはありましたが、ギターを弾いたりはしなかったと思います。
【記者・評論家による順位】
①(1) ソウルフル・ワールド 8.44(9)
②(-) 恐怖分子 8.22(9)
③(2) ノマドランド 8.00(8)
④(3) スパイの妻(日本) 8.00(5)
⑤(4) アイダよ、何処へ? 7.67(3)
⑤(新) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑦(5) ミナリ 7.58(12)
⑧(6) 逃げた女(韓国) 7.33(6)
⑨(7) ファーザー 7.13(8)
⑩(9) レ・ミゼラブル 7.00(6)
⑥「イントロダクション」が新登場です。ホン・サンス監督の新作で、今年の第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で銀熊賞(脚本賞)を受賞したモノクロ作品です。(ホン・サンス監督は、前々年の主演女優賞[キム・ミニ]、昨年の監督賞に続き3年連続銀熊賞となりました。) ストーリーは、主人公の青年ヨンホが父親、恋人、母親を訪ねる3つのエピソードで構成されています。〘1〙ヨンホ(シン・ソッコ)は父(キム・ヨンホ)に呼ばれて父の韓方医院を訪ねます。到着したものの父は患者たちのために忙しく、ヨンホは1日中待たなければなりませんでした。〘2〙チュウォン(パク・ミソ)はドイツにファッションデザインを勉強しに行きます。彼女の母(ソ・ヨンファ)はドイツに住んでいる旧友の家に娘が泊まれるようにとチュウォンに同行します。友だちの家に泊まれたら家賃を節約できるということで。〘3〙ヨンホは母(チョ・ユニ)に突然呼ばれて東海岸の刺身の店を訪ねて行きます。すると母は年かさの男優(キ・ジュボン)と一緒にいました。その俳優は先に父の韓方医院を訪ねた時に会ったことがある人でした。・・・3つのエピソードにすべてに登場するのはヨンホと、恋人のチュウォン。その2人を演じたシン・ソッコとパク・ミソは、ともに建国大学校映画学科の学生時代のホン・サンス教授の教え子とのことです。原題は「인트로덕션」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績5月28日(金)~5月30日(日) ★★★
「ワイルド・スピード/ジェットブレイク」の独走続く
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・ワイルド・スピード・・・・・・・・・・・5/19 ・・・・360,516 ・・・・・1,749,947 ・・・・・16,899 ・・・・1,499
/ジェットブレイク
2(47)・・クルエラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・224,988 ・・・・・・・298,550・・・・・・・2,749 ・・・・1,184
3(新)・・パイプライン(韓国) ・・・・・・・・・5/26 ・・・・・57,817・・・・・・・・・89,392 ・・・・・・・・779・・・・・・・653
4(6)・・雨とあなたの物語(韓国)・・・・・・4/28 ・・・・・23,654 ・・・・・・・391,377・・・・・・・3,577・・・・・・・・56
5(3)・・劇場版「鬼滅の刃」・・・・・・・・・・・・1/27 ・・・・・14,546 ・・・・・2,068,159 ・・・・・19,923 ・・・・・・269
無限列車編(日本)
6(2)・・STAND BY ME ドラえもん2(日本)・・5/19・・・10,977・・・・・・73,539・・・・・・・・・641 ・・・・・・335
7(22)・・えんとつ町のプペル(日本) ・・5/26 ・・・・・・7,876・・・・・・・・・12,212 ・・・・・・・・105・・・・・・・250
8(新)・・ボイジャーズ・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・7,823・・・・・・・・・12,797 ・・・・・・・・105・・・・・・・329
9(21)・・ブリジット・ジョーンズの日記・・2001/9/1・・7,417 ・・・・・・10,838・・・・・・・・・・71・・・・・・・・61
10(8)・・劇場版 コンスニ・・・・・・・・・・・・5/05 ・・・・・・2,723・・・・・・・・・75,916 ・・・・・・・・670・・・・・・・・69
:おもちゃの国 大冒険(韓国)
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
2・3・7・8位の4作品が新登場です。
2位「クルエラ」は上述のように日本でも1日遅れで公開されています。
3位「パイプライン」は韓国のクライム。手だけ触れれば大当たりする原油業界最高の採掘技術者ピンドル(ソ・イングク)は、大量の油をこっそり抜き取るために巨大な勢力図を作った大企業の後継者ゴヌ(イ・スヒョク)の拒否できない提案にはまって、危険極まりない原油作戦に合流します。プロの溶接工ジョプセ(ウム・ムンソク)、将棋盤のように地中に精通しているナ課長(ユ・スンモク)、怪力の人間掘削機クンサプ(テ・ハンホ)、そして彼ら全員を監視する女性契約社員のカウンター(ペ・ダビン)まで。それぞれ違った目的を持った彼らが互いにだまし合いながら、計画は予想もしない方向に流れ始めます・・・。原題は「파이프라인」です。
7位「えんとつ町のプペル」は日本では昨年12月公開で、日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞受賞、なのか・・・ふうん。私ヌルボ、観てないのでコメントする資格なし。原作絵本の西野亮廣サン、こんなに人気があるのか、ふうん・・・。韓国題は「굴뚝마을의 푸펠」です。
8位「ボイジャーズ」はアメリカ・イギリス・チェコ・ルーマニア合作のSF&冒険。2063年、深刻な地球温暖化に直面して、将来の世代が生きていく新しい惑星を開拓するために
<人類の移住プロジェクト>が計画されます。完璧な優性因子として生まれ、徹底的に隔離訓練を受けた<30人の探査隊員>と彼らを率いる隊長リチャード(コリン・ファレル)はヒューマニタス号に搭乗して宇宙に向かいます。探査隊員といっても、宇宙船の出発時にはまだ子どもでした。しかし10年ほどの時間が流れで青年になると、一部の探査隊員たちは自分たちの任務についてぬぐえない疑問を持つようになりました。そしてクリストファー(タイ・シェリダン)が疑いを向けたのは彼らが毎日飲まされている<ブルー>という青色の飲み薬でした。疑いの始まりとともに秘密と陰謀が一つ二つと明らかになっていき、隊員たちは、予測できない混乱に陥ることになりますが…。人類のための新しい惑星にたどり着くまであと86年。はたして彼らはこの<人類の移住プロジェクト>を完遂することができるのでしょうか・・・? 韓国題は「보이저스」。日本公開は未定のようです。地球のピンチ!と言えば、一昨年観た中国映画「流転の地球」を思い出します。ソチラは「全人類(orその一部)は地球を脱出して云々」じゃなくて、なんと地球を丸ごと太陽系から離脱させて、4.2光年離れた恒星系をめざすというもので、この「ボイジャーズ」よりも少なくともスケールは大きかったですね。(え、未見だけど「妖星ゴラス」という邦画もあったの?)
なお9位「ブリジット・ジョーンズの日記」は日本でもヒットした2001年のイギリスのラブコメの再上映。韓国題は「브리짓 존스의 일기」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(21)・・アップル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・・・2,181・・・・・・・・・・4,454・・・・・・・・・・・33 ・・・・・・・85
2(再)・・(500)日のサマー・・・・・・・2010/1/21 ・・・・・・2,117・・・・・・・・295,111・・・・・・・・2,339 ・・・・・・・92
3(1)・・ミナリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/03 ・・・・・・1,512 ・・・・・1,129,212・・・・・・・10,179 ・・・・・・・46
4(7)・・学校に行く道(韓国)・・・・・・・・・・・5/05・・・・・・・1,081・・・・・・・・・16,519 ・・・・・・・・・127・・・・・・・・16
5(5)・・復活: その証拠(韓国) ・・2020/10/08 ・・・・・・・・807・・・・・・・・・47,191・・・・・・・・・・391・・・・・・・・13
1位「アップル」が新登場です。ギリシャのドラマ。2020年の第33回東京国際映画祭での上映作で、クリストス・ニク監督の長編デビュー作ながら今年のアカデミー賞国際長編映画賞ギリシャ代表に選ばれた作品。舞台は原因不明の短期記憶喪失症が流行している世界。ある夜バスの中で居眠りしている間に記憶を失った男アリス(アリス・セルヴェタリス)が救急車で病院に搬送されます。身元を示す所持品は何もなく、唯一残った記憶は1口かじったリンゴの味だけ。数日経っても彼を訪ねる家族が現われなかったので無縁故患者に分類されたアリスに、病院では新しい経験で記憶を作り出す<人生学習>プログラムを提供します。そんなある日アリスは、自分のようにこのプログラムに参加しているアンナ(ソフィア・ゲオルゴヴァシリ)に出会います・・・。韓国題は「애플」です。作中、男はいつもリンゴを食べ続けています。それはなぜ? Filmarks等の映画サイトで「良かった!」とのレビュー多数。一般劇場公開希望!
なお2位「(500)日のサマー」は2010年のアメリカのラブコメの再上映。日本でも同年1月韓国より12日早く公開されました。韓国題は「500일의 썸머」です。