▶6月22日~7月3日の12日間で観た映画が14本。それだけ観たい映画があり、その多くが上映の期日が限定されていたという事情もありますが、反省点が多々あります。財布の事情はもちろんとして、とくに大きいのは他のことがほとんどできないということ。家事は滞るし、先週の記事で予告した映画の感想もいまだに書いていません。それから今年上半期に観た映画(全75作品)の総括も・・・。4日以降は5日間おいて明日9日からまたいろいろ予定が入っていますが、他のことと同様「何をやるか(観るか)?」と共に「何をスルーするか?」ということもしっかり考えなければと思います。
▶今回の記事中の韓国映画で注目は「輝く瞬間」です。主演のコ・ドゥシム[高斗心]はアカデミー賞を受賞したユン・ヨジョン[尹汝貞]先生(現在74歳)の4歳年下という大ベテラン女優。自身の出身地である済州島の海女を演じていますが、その内容が30代のチ・ヒョヌが演じる男性PDとの<破格的ロマンス>ということで話題を集めているとのことです。詳細は記事の最後の方をご覧ください。
★★★ NAVERの人気順位(7月6日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(新) マイ・ブックショップ 9.70(10)
②(2) 学校に行く道(韓国) 9.61(138)
③(-) 詩を読む時間(韓国) 9.43(14)
④(3) ブータン 山の教室 9.39(165)
⑤(6) 復活: その証拠(韓国) 9.30(420)
⑥(-) 子供たちは楽しい(韓国) 9.29(207)
⑦(新) アイ・ウィル、ソング(韓国) 9.29(48)
⑧(7) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本) 9.28(12,598)
⑨(9) 草間彌生∞INFINITY 9.28(18)
⑩(8) クルエラ 9.26(6,212)
①⑦の2作品が新登場です。
①「マイ・ブックショップ」はスペイン・イギリス・ドイツ合作のドラマ。日本では2019年3月に公開されています。韓国題は「북샵」です。
⑦「アイ・ウィル、ソング」は韓国のドラマ。これ以上歌を歌えなくなった無名の女性歌手ムルキョル(ハム・ウンジョン)は、悲しみを抱えてあてもなく安東に向かいます。旅先でたまたまムルキョルと出会った映画監督のパラム(キム・テヒョン)はなぜか彼女のことがとても気になってつきまとってきます。2人はいつのまにかお互いの傷と痛みを共有し、心を開き始めます。はたして、大切な夢だけを追って懸命に走ってきた彼らは、夢をあきらめた瞬間すべてが失われるのでしょうか? それとも、再び輝かしい希望のメロディを作っていくことができるのでしょうか? 原題は「아이윌 송」です。
【記者・評論家による順位】
①(1) ノマドランド 8.00(8)
②(2) 水を抱く女 8.00(6)
③(3) 夏時間[ハラボジの家](韓国) 7.83(12)
④(4) 帰れない二人 7.67(6)
⑤(5) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑥(6) ミナリ 7.58(12)
⑦(8) ファーザー 7.13(8)
⑧(10) ブータン 山の教室 7.00(5)
⑨(-) ホワイト・オン・ホワイト 7.00(4)
⑩(新) 闇と邪悪な者 7.00(2)
⑩「ダーク・アンド・ウィケッド」が新登場。アメリカのホラーです。それぞれ両親から離れて暮らすルイーズ(マリン・アイルランド)とマイケル(マイケル・アボット・ジュニア :)の姉弟は、寝たきり生活の父の病状が悪化したとの報せを受て、数年ぶりにテキサスの人里離れた農場の生家を訪れます。父はそこで母と看護師に見守られながら最期を迎えようとしていました。ところが母は「来るなと言ったのに・・・」と姉弟を突き放し、また「お父さんは悪魔のせいで衰弱していると言ってくるのだ」などと奇妙なことを言うのです。そして翌朝、ルイーズたちは納屋で首を吊った母親を発見します。ところが、それは姉弟を待ち受ける想像を絶する恐怖の幕開けにすぎなかったのです・・・。原題「The Dark and the Wicked」は訳せば<闇と邪悪な者>あたりか。韓国題は2つの<the>を省いた「다크 앤드 위키드」。日本公開は11月26日です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月2日(金)~7月4日(日) ★★★
「非通知着信」が2週連続1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・非通知着信(韓国)・・・・・・・・・・・・6/23・・・・・234,676 ・・・・・・・734,578・・・・・・6,988・・・・・・・949
2(3)・・クルエラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・165,523 ・・・・・1,720,172・・・・・16,630 ・・・・・・889
3(4)・・クワイエット・プレイス・・・・・・・6/16 ・・・・・97,044 ・・・・・・・781,558・・・・・・7,753・・・・・・・716
破られた沈黙
4(5)・・あの夏のルカ ・・・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・62,404 ・・・・・・・329,419・・・・・・3,017・・・・・・・631
5(2)・・ヒットマンズ・ボディガード2 ・・6/23 ・・・・57,399 ・・・・・・・357,366・・・・・・3,517・・・・・・・640
6(新)・・ミッドナイト(韓国)・・・・・・・・・・6/30・・・・・48,584・・・・・・・・・86,524・・・・・・・・750・・・・・・・682
7(9)・・イン・ザ・ハイツ・・・・・・・・・・・・・・・6/30 ・・・・18,549・・・・・・・・・43,465・・・・・・・・397・・・・・・・579
8(6)・・死霊館 悪魔のせいなら、無罪・・6/03 ・・・・11,490 ・・・・・・・786,498・・・・・・7,897・・・・・・・131
9(31)・・チェルノブイリ:アビス・・・・・・6/3 ・・・・・10,675・・・・・・・・・19,691・・・・・・・・162・・・・・・・182
10(23)・・怪奇マンション(韓国)・・・・・・・6/30 ・・・・10,456・・・・・・・・・15,317・・・・・・・・153・・・・・・・131
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
1月半ばからベスト10内を維持してきた「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」がついに外れてしまいました。(16位) それにしても、よくここまで続いたものです。
新登場は6・9・10位の3作品です。
6位「ミッドナイト」は韓国のスリラー。聴覚障碍のある女性キョンミ(チン・ギジュ)は帰宅途中血を流して倒れているソジョン(キム・ヘユン)を目撃し彼女を助けようとしましたが、今度はキョンミがソジュンを襲った連続殺人魔ドシク(ウィ・ハジュン)の新たなターゲットになってしまいます。助かりたい一心で必死に逃げるキョンミでしたが、殺人魔の足音さえも聞こえず、ドシクはまた別の顔で現れてキョンミを威嚇します。一晩中ソウルの真っ只中で繰り広げられる連続殺人魔と彼のターゲットとなったキョンミの追撃戦ははたして・・・。原題は「미드나이트」です。
9位「チェルノブイリ:アビス」(仮)は、ロシアのアクション&スリラー、というより実録物か? 1986年4月26日午前1時24分。誰も想像していなかったチェルノブイリ原子力発電所の爆発。途方もない脅威にさらされていることも知らない人々。大量の放射線を浴びた患者たち。
そして世界を脅かす二次爆発という眼前の危機的状況。そんな状況下でより大きな災害を防ぎ、大切な人たちを守るために生死を超えた偉大な勇気を出した人々の本当の話です。原題(ロシア語)の「Kogda padali aisty(コウノトリが落ちた時)」は<ただならぬことが起きた>というような意味でしょうか? 英題は「Chernobyl: Abyss」で、それを元に仮題を付けました。<abyss>は<深淵>といった意味です。韓国題は「체르노빌 1986(チェルノビル 1986)」です。韓国のある評論家は「ロシアの遅まきな反省文」と評していますが、そんな<二度と起こってはならないこと>がなぜ起こってしまったのか? それもよりによってこの日本で。(たぶん)本作に似た「Fukushima 50」という映画が先に作られましたが、いろんな疑問がわき上がってきます・・・。日本公開は未定のようです。(たぶんなさそう?)
10位「怪奇マンション」は韓国のホラー。ホラーを中心に描いているネット漫画作家のジウ(ソンジュン)はアイデアを求めて怪奇マンションと呼ばれている古びたマンションにやって来ます。表情が分からない中年の管理人はこのマンションで起こった奇妙な事件についてあれこれ話し始め、504号、708号等々、ジウは理由を聞けば聞くほど何かに取り憑かれたように怪奇マンションにますます執着することになるのでしたが・・・。ミステリアスなマンションを舞台にした5つの不気味なエピソードで構成されています。原題は「괴기맨숀」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(17)・・輝く瞬間(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・6/30・・・・・・・4,640・・・・・・・・・10,053・・・・・・・・・・・85・・・・・・・264
2(新)・・ブライズ・スピリット・・・・・・・・・・・6/30・・・・・・・2,778・・・・・・・・・・5,748・・・・・・・・・・・46・・・・・・・123
〜夫をシェアしたくはありません!
3(27)・・ウェンディ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/30・・・・・・・1,568・・・・・・・・・・4,529・・・・・・・・・・・33・・・・・・・・72
4(1)・・クレッシェンド ・・・・・・・・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・975・・・・・・・・・・5,942・・・・・・・・・・・49・・・・・・・・31
5(13)・・学校に行く道(韓国)・・・・・・・・・・・・5/05・・・・・・・・・865 ・・・・・・・・24,359 ・・・・・・・・・185・・・・・・・・・4
1・2・3位の3作品が新登場です。
1位「輝く瞬間」は韓国のドラマ。ジノク(コ・ドゥシム)は済州島の海女。「海中での息止め」でギネスブックに載ったこともある彼女に、精神面でも肉体の強靭さでも勝る者はいません。そのジノクを取材するためにドキュメンタリーのPDギョンフン(チ・ヒョヌ)はソウルから済州島に向かいます。しかし、ジノクの反応は冷淡でした。ギョンフンはジノクの心を開くために彼女の周囲を回り始めます。そしてギョンフンが海で溺れた時にジノクが彼を救ったのが契機となり、彼女は自分と同じ傷を持ったことを知ってギョンフンに心を開きます。済州島、そして海女の人生に深く入っていくギョンフン。そんなギョンフンを通じてジノクは生まれて初めて感じる感情に向き合い始めますが…。原題は「빛나는 순간」です。・・・と、ここまで読むと済州島の海女とソウルから来たPDの男性のラブロマンスか、としか思わないでしょうが、注目はジノク役の女優コ・ドゥシム[高斗心]です。これまで映画だけでなく、むしろ数多くのやドラマに出演しているのでご存知の方もいらっしゃるでしょう。(参考→輝国山人の韓国映画) 生年はなんと1951年。70年代初めに映画界に入って現在ちょうど70歳です。済州市の生まれで、自身の故郷を代表する海女を扱った作品でもあり、シナリオを読んですぐに出演を決めたとのことです。一方のギョンフン役のチ・ヒョヌは1984年生まれで36歳。両者ともそれぞれの実年齢に沿った役を演じています。年配の女性と若い男性の愛の物語という点に疑問や抵抗感を感じる人も多いかもしれませんが、それも含めて地域や職業等に対する偏見を超えて愛の意味について考え、最終的には心が癒される<輝く瞬間>が訪れるとのことです。(コ・ドゥシムは歴代演技大賞の最多受賞者とか。知らなかったなー。)
2位「ブライズ・スピリット〜夫をシェアしたくはありません!」はイギリスのファンタジー&コメディ。俳優、作家等々多様な分野で才能を発揮したノエル・カワードによる戯曲「陽気な幽霊」の映画化作品です。ミューズだった前妻エルヴィラ(レスリー・マン)の死の後スランプに陥った売れっ子小説家チャールズ(ダン・スティーヴンス)はインスピレーションを得るため愛する妻ルース(アイラ・フィッシャー)と共に霊媒師のマダム・アカティー(ジュディ・デンチ)を訪ね、彼女を招いて降霊会を催すことになります。ところがマダム・アカティーの真剣なパフォーマンスにもかかわらず何も起こらなかったでので、みんな鼻で笑って帰りましたが、その日の夜チャールズの前に死んだエルヴィラが現れます。そして、命をかけた血の三角関係が始まります・・・。韓国題は「블라이스 스피릿」。日本公開は9月10日です。
3位「ウェンディ」はアメリカのドラマ&ファンタジー。ウェンディと言えば、あのピーター・パンに憧れる少女。そのジェームス・マシュー・バリー原作の「ピーター・パン」の舞台を現代に移し、ウェンディの目線で取り上げた作品です。線路の横の小さな食堂が世界のすべてという少女ウェンディ(デビン・フランス)は内面に満ちあふれる好奇心と冒険心で毎日新しい世界を夢見ています。そんなある日ピーター(ヤシュア・マック)が現われ、双子の兄弟ダグラス(ゲージ・ネイキン)とジェームズ(ギャビン・ネイキン)、そして末の妹ウェンディを率いて旅に出ることになります。そして自分の意志で大人にならず、永遠に子供として生きることができる神秘的な島にたどり着きますが・・・。そこは時間が止まった不思議な島ネヴァーランド。ウェンディは仲間のピーターたちと自由を守るために戦います・・・。韓国題は「웬디」。日本公開は未定のようです。
▶今回の記事中の韓国映画で注目は「輝く瞬間」です。主演のコ・ドゥシム[高斗心]はアカデミー賞を受賞したユン・ヨジョン[尹汝貞]先生(現在74歳)の4歳年下という大ベテラン女優。自身の出身地である済州島の海女を演じていますが、その内容が30代のチ・ヒョヌが演じる男性PDとの<破格的ロマンス>ということで話題を集めているとのことです。詳細は記事の最後の方をご覧ください。
★★★ NAVERの人気順位(7月6日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(新) マイ・ブックショップ 9.70(10)
②(2) 学校に行く道(韓国) 9.61(138)
③(-) 詩を読む時間(韓国) 9.43(14)
④(3) ブータン 山の教室 9.39(165)
⑤(6) 復活: その証拠(韓国) 9.30(420)
⑥(-) 子供たちは楽しい(韓国) 9.29(207)
⑦(新) アイ・ウィル、ソング(韓国) 9.29(48)
⑧(7) 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(日本) 9.28(12,598)
⑨(9) 草間彌生∞INFINITY 9.28(18)
⑩(8) クルエラ 9.26(6,212)
①⑦の2作品が新登場です。
①「マイ・ブックショップ」はスペイン・イギリス・ドイツ合作のドラマ。日本では2019年3月に公開されています。韓国題は「북샵」です。
⑦「アイ・ウィル、ソング」は韓国のドラマ。これ以上歌を歌えなくなった無名の女性歌手ムルキョル(ハム・ウンジョン)は、悲しみを抱えてあてもなく安東に向かいます。旅先でたまたまムルキョルと出会った映画監督のパラム(キム・テヒョン)はなぜか彼女のことがとても気になってつきまとってきます。2人はいつのまにかお互いの傷と痛みを共有し、心を開き始めます。はたして、大切な夢だけを追って懸命に走ってきた彼らは、夢をあきらめた瞬間すべてが失われるのでしょうか? それとも、再び輝かしい希望のメロディを作っていくことができるのでしょうか? 原題は「아이윌 송」です。
【記者・評論家による順位】
①(1) ノマドランド 8.00(8)
②(2) 水を抱く女 8.00(6)
③(3) 夏時間[ハラボジの家](韓国) 7.83(12)
④(4) 帰れない二人 7.67(6)
⑤(5) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑥(6) ミナリ 7.58(12)
⑦(8) ファーザー 7.13(8)
⑧(10) ブータン 山の教室 7.00(5)
⑨(-) ホワイト・オン・ホワイト 7.00(4)
⑩(新) 闇と邪悪な者 7.00(2)
⑩「ダーク・アンド・ウィケッド」が新登場。アメリカのホラーです。それぞれ両親から離れて暮らすルイーズ(マリン・アイルランド)とマイケル(マイケル・アボット・ジュニア :)の姉弟は、寝たきり生活の父の病状が悪化したとの報せを受て、数年ぶりにテキサスの人里離れた農場の生家を訪れます。父はそこで母と看護師に見守られながら最期を迎えようとしていました。ところが母は「来るなと言ったのに・・・」と姉弟を突き放し、また「お父さんは悪魔のせいで衰弱していると言ってくるのだ」などと奇妙なことを言うのです。そして翌朝、ルイーズたちは納屋で首を吊った母親を発見します。ところが、それは姉弟を待ち受ける想像を絶する恐怖の幕開けにすぎなかったのです・・・。原題「The Dark and the Wicked」は訳せば<闇と邪悪な者>あたりか。韓国題は2つの<the>を省いた「다크 앤드 위키드」。日本公開は11月26日です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月2日(金)~7月4日(日) ★★★
「非通知着信」が2週連続1位
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・非通知着信(韓国)・・・・・・・・・・・・6/23・・・・・234,676 ・・・・・・・734,578・・・・・・6,988・・・・・・・949
2(3)・・クルエラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26 ・・・・165,523 ・・・・・1,720,172・・・・・16,630 ・・・・・・889
3(4)・・クワイエット・プレイス・・・・・・・6/16 ・・・・・97,044 ・・・・・・・781,558・・・・・・7,753・・・・・・・716
破られた沈黙
4(5)・・あの夏のルカ ・・・・・・・・・・・・・・・・6/17・・・・・62,404 ・・・・・・・329,419・・・・・・3,017・・・・・・・631
5(2)・・ヒットマンズ・ボディガード2 ・・6/23 ・・・・57,399 ・・・・・・・357,366・・・・・・3,517・・・・・・・640
6(新)・・ミッドナイト(韓国)・・・・・・・・・・6/30・・・・・48,584・・・・・・・・・86,524・・・・・・・・750・・・・・・・682
7(9)・・イン・ザ・ハイツ・・・・・・・・・・・・・・・6/30 ・・・・18,549・・・・・・・・・43,465・・・・・・・・397・・・・・・・579
8(6)・・死霊館 悪魔のせいなら、無罪・・6/03 ・・・・11,490 ・・・・・・・786,498・・・・・・7,897・・・・・・・131
9(31)・・チェルノブイリ:アビス・・・・・・6/3 ・・・・・10,675・・・・・・・・・19,691・・・・・・・・162・・・・・・・182
10(23)・・怪奇マンション(韓国)・・・・・・・6/30 ・・・・10,456・・・・・・・・・15,317・・・・・・・・153・・・・・・・131
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
1月半ばからベスト10内を維持してきた「劇場版「鬼滅の刃」無限列車編」がついに外れてしまいました。(16位) それにしても、よくここまで続いたものです。
新登場は6・9・10位の3作品です。
6位「ミッドナイト」は韓国のスリラー。聴覚障碍のある女性キョンミ(チン・ギジュ)は帰宅途中血を流して倒れているソジョン(キム・ヘユン)を目撃し彼女を助けようとしましたが、今度はキョンミがソジュンを襲った連続殺人魔ドシク(ウィ・ハジュン)の新たなターゲットになってしまいます。助かりたい一心で必死に逃げるキョンミでしたが、殺人魔の足音さえも聞こえず、ドシクはまた別の顔で現れてキョンミを威嚇します。一晩中ソウルの真っ只中で繰り広げられる連続殺人魔と彼のターゲットとなったキョンミの追撃戦ははたして・・・。原題は「미드나이트」です。
9位「チェルノブイリ:アビス」(仮)は、ロシアのアクション&スリラー、というより実録物か? 1986年4月26日午前1時24分。誰も想像していなかったチェルノブイリ原子力発電所の爆発。途方もない脅威にさらされていることも知らない人々。大量の放射線を浴びた患者たち。
そして世界を脅かす二次爆発という眼前の危機的状況。そんな状況下でより大きな災害を防ぎ、大切な人たちを守るために生死を超えた偉大な勇気を出した人々の本当の話です。原題(ロシア語)の「Kogda padali aisty(コウノトリが落ちた時)」は<ただならぬことが起きた>というような意味でしょうか? 英題は「Chernobyl: Abyss」で、それを元に仮題を付けました。<abyss>は<深淵>といった意味です。韓国題は「체르노빌 1986(チェルノビル 1986)」です。韓国のある評論家は「ロシアの遅まきな反省文」と評していますが、そんな<二度と起こってはならないこと>がなぜ起こってしまったのか? それもよりによってこの日本で。(たぶん)本作に似た「Fukushima 50」という映画が先に作られましたが、いろんな疑問がわき上がってきます・・・。日本公開は未定のようです。(たぶんなさそう?)
10位「怪奇マンション」は韓国のホラー。ホラーを中心に描いているネット漫画作家のジウ(ソンジュン)はアイデアを求めて怪奇マンションと呼ばれている古びたマンションにやって来ます。表情が分からない中年の管理人はこのマンションで起こった奇妙な事件についてあれこれ話し始め、504号、708号等々、ジウは理由を聞けば聞くほど何かに取り憑かれたように怪奇マンションにますます執着することになるのでしたが・・・。ミステリアスなマンションを舞台にした5つの不気味なエピソードで構成されています。原題は「괴기맨숀」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(17)・・輝く瞬間(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・6/30・・・・・・・4,640・・・・・・・・・10,053・・・・・・・・・・・85・・・・・・・264
2(新)・・ブライズ・スピリット・・・・・・・・・・・6/30・・・・・・・2,778・・・・・・・・・・5,748・・・・・・・・・・・46・・・・・・・123
〜夫をシェアしたくはありません!
3(27)・・ウェンディ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/30・・・・・・・1,568・・・・・・・・・・4,529・・・・・・・・・・・33・・・・・・・・72
4(1)・・クレッシェンド ・・・・・・・・・・・・・・・・6/24・・・・・・・・・975・・・・・・・・・・5,942・・・・・・・・・・・49・・・・・・・・31
5(13)・・学校に行く道(韓国)・・・・・・・・・・・・5/05・・・・・・・・・865 ・・・・・・・・24,359 ・・・・・・・・・185・・・・・・・・・4
1・2・3位の3作品が新登場です。
1位「輝く瞬間」は韓国のドラマ。ジノク(コ・ドゥシム)は済州島の海女。「海中での息止め」でギネスブックに載ったこともある彼女に、精神面でも肉体の強靭さでも勝る者はいません。そのジノクを取材するためにドキュメンタリーのPDギョンフン(チ・ヒョヌ)はソウルから済州島に向かいます。しかし、ジノクの反応は冷淡でした。ギョンフンはジノクの心を開くために彼女の周囲を回り始めます。そしてギョンフンが海で溺れた時にジノクが彼を救ったのが契機となり、彼女は自分と同じ傷を持ったことを知ってギョンフンに心を開きます。済州島、そして海女の人生に深く入っていくギョンフン。そんなギョンフンを通じてジノクは生まれて初めて感じる感情に向き合い始めますが…。原題は「빛나는 순간」です。・・・と、ここまで読むと済州島の海女とソウルから来たPDの男性のラブロマンスか、としか思わないでしょうが、注目はジノク役の女優コ・ドゥシム[高斗心]です。これまで映画だけでなく、むしろ数多くのやドラマに出演しているのでご存知の方もいらっしゃるでしょう。(参考→輝国山人の韓国映画) 生年はなんと1951年。70年代初めに映画界に入って現在ちょうど70歳です。済州市の生まれで、自身の故郷を代表する海女を扱った作品でもあり、シナリオを読んですぐに出演を決めたとのことです。一方のギョンフン役のチ・ヒョヌは1984年生まれで36歳。両者ともそれぞれの実年齢に沿った役を演じています。年配の女性と若い男性の愛の物語という点に疑問や抵抗感を感じる人も多いかもしれませんが、それも含めて地域や職業等に対する偏見を超えて愛の意味について考え、最終的には心が癒される<輝く瞬間>が訪れるとのことです。(コ・ドゥシムは歴代演技大賞の最多受賞者とか。知らなかったなー。)
2位「ブライズ・スピリット〜夫をシェアしたくはありません!」はイギリスのファンタジー&コメディ。俳優、作家等々多様な分野で才能を発揮したノエル・カワードによる戯曲「陽気な幽霊」の映画化作品です。ミューズだった前妻エルヴィラ(レスリー・マン)の死の後スランプに陥った売れっ子小説家チャールズ(ダン・スティーヴンス)はインスピレーションを得るため愛する妻ルース(アイラ・フィッシャー)と共に霊媒師のマダム・アカティー(ジュディ・デンチ)を訪ね、彼女を招いて降霊会を催すことになります。ところがマダム・アカティーの真剣なパフォーマンスにもかかわらず何も起こらなかったでので、みんな鼻で笑って帰りましたが、その日の夜チャールズの前に死んだエルヴィラが現れます。そして、命をかけた血の三角関係が始まります・・・。韓国題は「블라이스 스피릿」。日本公開は9月10日です。
3位「ウェンディ」はアメリカのドラマ&ファンタジー。ウェンディと言えば、あのピーター・パンに憧れる少女。そのジェームス・マシュー・バリー原作の「ピーター・パン」の舞台を現代に移し、ウェンディの目線で取り上げた作品です。線路の横の小さな食堂が世界のすべてという少女ウェンディ(デビン・フランス)は内面に満ちあふれる好奇心と冒険心で毎日新しい世界を夢見ています。そんなある日ピーター(ヤシュア・マック)が現われ、双子の兄弟ダグラス(ゲージ・ネイキン)とジェームズ(ギャビン・ネイキン)、そして末の妹ウェンディを率いて旅に出ることになります。そして自分の意志で大人にならず、永遠に子供として生きることができる神秘的な島にたどり着きますが・・・。そこは時間が止まった不思議な島ネヴァーランド。ウェンディは仲間のピーターたちと自由を守るために戦います・・・。韓国題は「웬디」。日本公開は未定のようです。