▶今回の記事で目に留まった韓国映画は、興行成績第3位の「奇跡」(画像下左)。物語よりも、韓国の鉄道や地理についての知識が得られました。(画像下左)。
知識・情報が得られたといえば「映画の街」(画像下右)。釜山の映画ロケ地にふさわしい場所が穴場も含めて出てきます。また사이다녀(サイダー女=苦しい状況をサイダーのようにすっきり解決する女性。)・뇌섹남(脳セク男。脳がセクシーな男=機転が利いてユーモアに富んだ男性。)・이불킥(布団キック。寝る前に過去の恥ずかしいことを思い出して布団を蹴る。BTSの歌のタイトル。)・일만사(일로 만난 사이。仕事で顔を合わせるだけの間柄。)といった最近の新語が作品の説明記事にいっぱい。「知ってどうなるの?」というギモンはついてまわりますが・・・(笑)。
あ、そういえば「奇跡」のヒロイン役は少女時代のユナ、そして「映画の街」の方はSecretの元メンバーソナと、どちらもアイドルグループ出身ですね。
▶韓国以外の外国映画でちょっと気になったのは、映画業界で働く女性の問題、いや女性社員に対する男性の上司や同僚の問題を扱ったジュリア・ガーナー主演のアメリカ映画「アシスタント」。世の不正を訴える映画作品がたくさん作られているからといって、この業界で仕事をしている人たちが皆清廉というわけでもありません。旧弊というべき職場内の慣行も多くあるようだし、問題発言等は有名人・一般人を問わずけっこういそうですね。そんなこと(orもっとひどいこと)をテーマにした作品のようで、これはぜひ日本でも公開してほしいものです。
▶年内公開の韓国映画(3つ目だけデンマーク)の中で、これは観ようと思っている作品リストです。
・「ファイター、北からの挑戦者」(11月12日~)・・・ボクシングに挑む脱北者の女性。→公式サイト
・「茲山魚譜-チャサンオボ-」(11月19日~)・・・「ソウォン」「東柱」「金子文子と朴烈」(どれも◎)のイ・ジュニク監督とソル・ギョング。一番期待! →公式サイト
・「ザ・レッド・チャペル」(11月/27日~)・・・北朝鮮のリアルをユーモラスに描いたドキュメンタリー。→公式サイト →関連記事
・「ただ悪より救いたまえ」(12月24日~)・・・ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ共演の犯罪&アクション。→関連記事
★★★ NAVERの人気順位(9月14日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(1) 夢見るネコ(韓国) 9.84(38)
②(2) パクカン・アルム結婚する(韓国) 9.61(41)
③(新) 映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 9.58(162)
④(3) 学校に行く道(韓国) 9.58(156)
⑤(新) アシスタント 9.50(10)
⑥(7) 銀魂 THE FINAL(日本) 9.44(257)
⑦(8) ブータン 山の教室 9.40(173)
⑧(9) コーダ 9.39(449)
⑨(新) 奇跡(韓国) 9.28(1,361)
⑩(新) 映画の街(韓国) 9.28(32)
③⑤⑨⑩の4作品が新登場です。
③「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」は日本では昨年12月公開。第28作目の劇場版だそうで、今年7月に29作目が公開されてます。最初が1993年か。私ヌルボ、劇場版は観てませんが、90年代のマンガやTVアニメが話題になってた頃の記憶はそれなりに残ってます。それにしても、映画版だけをとっても29年間連続して送り出してるとはたいしたものです。(よくネタが続くものです。) 韓国題は「극장판 짱구는 못말려: 격돌! 낙서왕국과 얼추 네 명의 용사들」です。
⑤「アシスタント」(仮)はアメリカのドラマ。2018年、長年にわたるセクハラと性暴力が相次いで告発されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの問題が本作のモチーフになっているようです。主人公のジェーン(ジュリア・ガーナー)は大学卒業後、憧れだった映画業界で働くことになります。業界の大物プロデューサーのアシスタントとして採用されたのですが、彼女に任された仕事はコピーやお茶汲み等の雑用ばかり。そんな日々が続く中、ある日新入社員として採用された1女性がやって来て、ジェーンは会社内の不条理と向き合うことになります・・・。いつの時代がと思ったら、えっ! 現代なの!? 韓国題は「어시스턴트」。日本公開は未定のようですが・・・。
⑨「奇跡」については後述します。
⑩「映画の街」は韓国のラブロマンス&コメディ。
映画監督から自身が勤める会社に依頼があってソナ(ハン・ソナ)は映画のロケマネージャーとして派遣されます。ところが監督と顔を合わせるとそれはなんと元カレのドヨン(イ・ワン)でした。別れた恋人同士が偶然<映画の街>釜山で再会したというわけです。ソナは有能でいわゆる<サイダー女>。一方ドヨンはツンデレ男で<脳セクナム>。2人は「とりあえず私的な感情は排除して仕事の時は仕事をしましょう」ということになりますが、仕事をしながらも恋の駆け引きめいた神経戦が繰り広げられ、終わった関係のはずなのに終わったらしくもありません。釜山のロケ候補地を廻るうちに、街のあちこちに空気のように浮遊している愛の記憶が2人を不思議な気分に包み込みます・・・。原題は「영화의 거리」です。本作は釜山オールロケで、ソナの仕事関連で釜山の名所及び隠れた名所の数々が映しだされます。広安大橋、松島海水浴場、松島海上ケーブルカー、金蓮山天文台、釜山近代美術館、南川カテドラル大聖堂、民楽防波堤等々。穴場では機張駅の西1㎞余の龍沼(ヨンソ)龍沼ウェルビーイング公園の貯水池。→コチラのブログ記事の画像を見て旅情をかき立てられました。(とくに絶景でもなさそうなところがよい。)
【記者・評論家による順位】
①(1) サマ 8.25(4)
②(2) グリーン・ナイト 8.20(5)
③(3) ノマドランド 8.00(8)
④(4) 水を抱く女 8.00(6)
⑤(5) バクラウ 地図から消された村 8.00(5)
⑥(6) あの日のように抱きしめて 7.80(5)
⑦(7) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑧(8) モガディシュ(韓国) 7.27(11)
⑨(-) ファーザー 7.13(8)
⑩(9) ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 7.11(9)
新登場の作品はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月17日(金)~9月19日(日) ★★★
大がかりな振り込め詐欺組織を扱った韓国映画「ボイス」が1位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(8)・・ボイス(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・9/15 ・・・・254,241・・・・・・・・355,460・・・・・・3,468・・・・・1,294
2(1)・・シャン・チー ・・・・・・・・・・・・・・・・9/01 ・・・・126,468・・・・・・1,440,036・・・・・14,647・・・・・・・868
テン・リングスの伝説
3(11)・・奇跡(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・9/15・・・・・123,963 ・・・・・・・188,498・・・・・・1,716・・・・・1,196
4(新)・・劇場版ポケットモンスター ココ(日本)・・9/15・・62,544 ・・・79,015・・・・・・・・718・・・・・・・697
5(新)・・映画クレヨンしんちゃん・・・・・9/15・・・・・・41,433・・・・・・・・・48,300・・・・・・・・453・・・・・・・573
激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(日本)
6(2)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・・39,682・・・・・・3,454,899 ・・・・33,064・・・・・・・573
7(3)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18・・・・・・26,324・・・・・・1,581,746 ・・・・15,194・・・・・・・531
8(再)・・ハリー・ポッターと・・・・2001/9/15・・・・・・17,565・・・・・・・・308,367・・・・・・2,741・・・・・・・112
賢者の石
9(新)・・マリグナント 狂暴な悪夢 ・・・・9/15・・・・・・16,671・・・・・・・・・26,450・・・・・・・・276・・・・・・・485
10(5)・・君の名は。(日本) ・・・・・・2017/1/04・・・・・・・5,256 ・・・・・3,783,932・・・・・30,534・・・・・・・・41
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
新登場は3・4・5・9位の4作品です。
3位「奇跡」は、1988年に周辺の住民によって造られた慶尚北道の嶺東線・両元(ヤンウォン)駅をモチーフにしたドラマ。ジュンギョンの高校入学式の日。母は他界し、実直な鉄道機関士の父テウン(イ・ソンミン)は仕事を優先したため来られず、姉のポギョン(イ・スギョン)が付き添ってくれました。ところが教室で彼の跳ねるような動作が他の生徒たちの目を引き、嘲笑されたりします。たしかにジュンギョンは同年代の生徒たちと比べて大変おっちょこちょいで、融通がきかない生徒です。<ミューズ>を自称する同級の女生徒ラヒ(イム・ユナ)も最初は笑ったりもしていましたが、彼女はそんなジュンギョンを観察しているうち彼が数学の天才であることに気づき、好感を感じ始めます。実際彼は6年前に数学コンテストで賞をもらったこともありました。ところで、ジュンギョンは1つの願いがあります。彼の住む村はとても交通が不便で、車が通れる道だと大きく迂回しなければならず、線路はあっても駅はありません。結局危険を冒して線路を歩くことになります。で、ジュンギは往復5時間かけて通学しています。そこでジュンギは駅を造ってほしいと大統領府に手紙を送り続けているのです。その数はこれまで54通。それを知ったラヒは夢を叶えるミューズになってあげるからと自ら手紙を書く実践指導と奨学クイズテストに突入します。最後には「大統領に直接お願いしなさい」とか「数学コンクールに出なさい」などと彼の背中を押します。どこまでも積極的なラヒは駅造り支援を口実にジュンギョンとトッポッキを食べたり肖像画を描いたり、当時人気のブルック・シールズ主演の映画「エンドレス・ラブ」(1981)をこっそり観に行ったり・・・。こうして行動力あふれるラヒは実際にジュンギョンのミューズになり、それまで外の世界に出なかったジュンギョンの人生を変えていきます・・・。原題は「기적」ですが、これは<奇跡>とも読めるし<汽笛>とも読めるのですね。もしかして、と思い検索してみると、あるサイトの映画紹介記事中に「この映画のタイトルは<奇跡>と<汽笛>の両方の意味を内包している」とありました。その記事1つだけですけど。
4位「劇場版ポケットモンスター ココ」は「クレヨンしんちゃん」に少し遅れて90年代にスタートしたキャラですが、漫画じゃなくてゲームからとなると私ヌルボ全然ダメ。アニメも劇場版も観てないので語る資格ナシです。スミマセン。韓国題は「극장판 포켓몬스터: 정글의 아이, 코코」です。
5位「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」については上述しました。
9位「マリグナント 狂暴な悪夢」はアメリカのホラー。
暴力をふるう夫が死んだ後、マディソン(アナベル・ウォーリス)は悲惨な殺人事件の衝撃的な現場が見え始めます。眠りから覚めた後、その夢が実際に恐ろしい現実であることを知り、彼女の苦悩は悪化していきます。そして子供の頃の想像上の友だちガブリエルが実際に現れるとは! 「ガブリエル、あなたは一体誰なの?」・・・。韓国題は「말리그넌트」。日本公開は11月12日です。
なお8位「ハリー・ポッターと賢者の石」は<ハリー・ポッター>シリーズの第1作。その後も何度か再上映されてきました。これももう20年経つのですね。(という感懐がめっきり多くなったなー・・・。) 韓国題は「해리 포터와 마법사의 돌」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・アイム・ユア・マン・・・・・・・・・・・・・・9/16・・・・・・・2,059・・・・・・・・3,321・・・・・・・・・・・28・・・・・・・36
2(1)・・コーダ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/31・・・・・・・1,756・・・・・・・52,213・・・・・・・・・・486・・・・・・・36
3(新)・・TOVE トーベ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/16・・・・・・・1,441・・・・・・・・2,732・・・・・・・・・・・22・・・・・・・33
4(3)・・善い人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・・・921・・・・・・・・8,995・・・・・・・・・・・72・・・・・・・28
5(4)・・夏の日、私たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・・・497 ・・・・・・39,402・・・・・・・・・・358・・・・・・・15
1・3位の2作品が新登場です。
1位「アイム・ユア・マン」(仮)はドイツのSF&ラブコメ。韓国題と同じく英題を仮題としました。女性科学者のアルマ(マレン・エッゲルト)は、自身の研究資金を得るためにある実験に参加します。その実験とは、彼女が思い描く理想の男性像として設計されたロボット、トム(ダン・スティーヴンス)と3週間同居すること。見た目もふつうの人間と変わらない、いや、イケメンのトムと過ごす彼女の気持ちの変化を追っていきます・・・。韓国題は「아임 유어 맨」です。
3位「TOVE トーベ」はフィンランド・スウェーデン合作のドラマ。フィンランドのあの<ムーミン>の生みの親、フィンランドのトーベ・ヤンソン(1914~2001)の半生の物語。日本でも公開が10月1日と迫っていて、→公式サイトも当然あるので説明はここまでにしておきます。韓国題は「토베 얀손」です。
知識・情報が得られたといえば「映画の街」(画像下右)。釜山の映画ロケ地にふさわしい場所が穴場も含めて出てきます。また사이다녀(サイダー女=苦しい状況をサイダーのようにすっきり解決する女性。)・뇌섹남(脳セク男。脳がセクシーな男=機転が利いてユーモアに富んだ男性。)・이불킥(布団キック。寝る前に過去の恥ずかしいことを思い出して布団を蹴る。BTSの歌のタイトル。)・일만사(일로 만난 사이。仕事で顔を合わせるだけの間柄。)といった最近の新語が作品の説明記事にいっぱい。「知ってどうなるの?」というギモンはついてまわりますが・・・(笑)。
あ、そういえば「奇跡」のヒロイン役は少女時代のユナ、そして「映画の街」の方はSecretの元メンバーソナと、どちらもアイドルグループ出身ですね。
▶韓国以外の外国映画でちょっと気になったのは、映画業界で働く女性の問題、いや女性社員に対する男性の上司や同僚の問題を扱ったジュリア・ガーナー主演のアメリカ映画「アシスタント」。世の不正を訴える映画作品がたくさん作られているからといって、この業界で仕事をしている人たちが皆清廉というわけでもありません。旧弊というべき職場内の慣行も多くあるようだし、問題発言等は有名人・一般人を問わずけっこういそうですね。そんなこと(orもっとひどいこと)をテーマにした作品のようで、これはぜひ日本でも公開してほしいものです。
▶年内公開の韓国映画(3つ目だけデンマーク)の中で、これは観ようと思っている作品リストです。
・「ファイター、北からの挑戦者」(11月12日~)・・・ボクシングに挑む脱北者の女性。→公式サイト
・「茲山魚譜-チャサンオボ-」(11月19日~)・・・「ソウォン」「東柱」「金子文子と朴烈」(どれも◎)のイ・ジュニク監督とソル・ギョング。一番期待! →公式サイト
・「ザ・レッド・チャペル」(11月/27日~)・・・北朝鮮のリアルをユーモラスに描いたドキュメンタリー。→公式サイト →関連記事
・「ただ悪より救いたまえ」(12月24日~)・・・ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェ共演の犯罪&アクション。→関連記事
★★★ NAVERの人気順位(9月14日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(1) 夢見るネコ(韓国) 9.84(38)
②(2) パクカン・アルム結婚する(韓国) 9.61(41)
③(新) 映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者 9.58(162)
④(3) 学校に行く道(韓国) 9.58(156)
⑤(新) アシスタント 9.50(10)
⑥(7) 銀魂 THE FINAL(日本) 9.44(257)
⑦(8) ブータン 山の教室 9.40(173)
⑧(9) コーダ 9.39(449)
⑨(新) 奇跡(韓国) 9.28(1,361)
⑩(新) 映画の街(韓国) 9.28(32)
③⑤⑨⑩の4作品が新登場です。
③「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」は日本では昨年12月公開。第28作目の劇場版だそうで、今年7月に29作目が公開されてます。最初が1993年か。私ヌルボ、劇場版は観てませんが、90年代のマンガやTVアニメが話題になってた頃の記憶はそれなりに残ってます。それにしても、映画版だけをとっても29年間連続して送り出してるとはたいしたものです。(よくネタが続くものです。) 韓国題は「극장판 짱구는 못말려: 격돌! 낙서왕국과 얼추 네 명의 용사들」です。
⑤「アシスタント」(仮)はアメリカのドラマ。2018年、長年にわたるセクハラと性暴力が相次いで告発されたハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの問題が本作のモチーフになっているようです。主人公のジェーン(ジュリア・ガーナー)は大学卒業後、憧れだった映画業界で働くことになります。業界の大物プロデューサーのアシスタントとして採用されたのですが、彼女に任された仕事はコピーやお茶汲み等の雑用ばかり。そんな日々が続く中、ある日新入社員として採用された1女性がやって来て、ジェーンは会社内の不条理と向き合うことになります・・・。いつの時代がと思ったら、えっ! 現代なの!? 韓国題は「어시스턴트」。日本公開は未定のようですが・・・。
⑨「奇跡」については後述します。
⑩「映画の街」は韓国のラブロマンス&コメディ。
映画監督から自身が勤める会社に依頼があってソナ(ハン・ソナ)は映画のロケマネージャーとして派遣されます。ところが監督と顔を合わせるとそれはなんと元カレのドヨン(イ・ワン)でした。別れた恋人同士が偶然<映画の街>釜山で再会したというわけです。ソナは有能でいわゆる<サイダー女>。一方ドヨンはツンデレ男で<脳セクナム>。2人は「とりあえず私的な感情は排除して仕事の時は仕事をしましょう」ということになりますが、仕事をしながらも恋の駆け引きめいた神経戦が繰り広げられ、終わった関係のはずなのに終わったらしくもありません。釜山のロケ候補地を廻るうちに、街のあちこちに空気のように浮遊している愛の記憶が2人を不思議な気分に包み込みます・・・。原題は「영화의 거리」です。本作は釜山オールロケで、ソナの仕事関連で釜山の名所及び隠れた名所の数々が映しだされます。広安大橋、松島海水浴場、松島海上ケーブルカー、金蓮山天文台、釜山近代美術館、南川カテドラル大聖堂、民楽防波堤等々。穴場では機張駅の西1㎞余の龍沼(ヨンソ)龍沼ウェルビーイング公園の貯水池。→コチラのブログ記事の画像を見て旅情をかき立てられました。(とくに絶景でもなさそうなところがよい。)
【記者・評論家による順位】
①(1) サマ 8.25(4)
②(2) グリーン・ナイト 8.20(5)
③(3) ノマドランド 8.00(8)
④(4) 水を抱く女 8.00(6)
⑤(5) バクラウ 地図から消された村 8.00(5)
⑥(6) あの日のように抱きしめて 7.80(5)
⑦(7) イントロダクション(韓国) 7.67(3)
⑧(8) モガディシュ(韓国) 7.27(11)
⑨(-) ファーザー 7.13(8)
⑩(9) ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 7.11(9)
新登場の作品はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績9月17日(金)~9月19日(日) ★★★
大がかりな振り込め詐欺組織を扱った韓国映画「ボイス」が1位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(8)・・ボイス(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・9/15 ・・・・254,241・・・・・・・・355,460・・・・・・3,468・・・・・1,294
2(1)・・シャン・チー ・・・・・・・・・・・・・・・・9/01 ・・・・126,468・・・・・・1,440,036・・・・・14,647・・・・・・・868
テン・リングスの伝説
3(11)・・奇跡(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・9/15・・・・・123,963 ・・・・・・・188,498・・・・・・1,716・・・・・1,196
4(新)・・劇場版ポケットモンスター ココ(日本)・・9/15・・62,544 ・・・79,015・・・・・・・・718・・・・・・・697
5(新)・・映画クレヨンしんちゃん・・・・・9/15・・・・・・41,433・・・・・・・・・48,300・・・・・・・・453・・・・・・・573
激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(日本)
6(2)・・モガディシュ(韓国)・・・・・・・・・・7/28・・・・・・39,682・・・・・・3,454,899 ・・・・33,064・・・・・・・573
7(3)・・人質(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/18・・・・・・26,324・・・・・・1,581,746 ・・・・15,194・・・・・・・531
8(再)・・ハリー・ポッターと・・・・2001/9/15・・・・・・17,565・・・・・・・・308,367・・・・・・2,741・・・・・・・112
賢者の石
9(新)・・マリグナント 狂暴な悪夢 ・・・・9/15・・・・・・16,671・・・・・・・・・26,450・・・・・・・・276・・・・・・・485
10(5)・・君の名は。(日本) ・・・・・・2017/1/04・・・・・・・5,256 ・・・・・3,783,932・・・・・30,534・・・・・・・・41
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
新登場は3・4・5・9位の4作品です。
3位「奇跡」は、1988年に周辺の住民によって造られた慶尚北道の嶺東線・両元(ヤンウォン)駅をモチーフにしたドラマ。ジュンギョンの高校入学式の日。母は他界し、実直な鉄道機関士の父テウン(イ・ソンミン)は仕事を優先したため来られず、姉のポギョン(イ・スギョン)が付き添ってくれました。ところが教室で彼の跳ねるような動作が他の生徒たちの目を引き、嘲笑されたりします。たしかにジュンギョンは同年代の生徒たちと比べて大変おっちょこちょいで、融通がきかない生徒です。<ミューズ>を自称する同級の女生徒ラヒ(イム・ユナ)も最初は笑ったりもしていましたが、彼女はそんなジュンギョンを観察しているうち彼が数学の天才であることに気づき、好感を感じ始めます。実際彼は6年前に数学コンテストで賞をもらったこともありました。ところで、ジュンギョンは1つの願いがあります。彼の住む村はとても交通が不便で、車が通れる道だと大きく迂回しなければならず、線路はあっても駅はありません。結局危険を冒して線路を歩くことになります。で、ジュンギは往復5時間かけて通学しています。そこでジュンギは駅を造ってほしいと大統領府に手紙を送り続けているのです。その数はこれまで54通。それを知ったラヒは夢を叶えるミューズになってあげるからと自ら手紙を書く実践指導と奨学クイズテストに突入します。最後には「大統領に直接お願いしなさい」とか「数学コンクールに出なさい」などと彼の背中を押します。どこまでも積極的なラヒは駅造り支援を口実にジュンギョンとトッポッキを食べたり肖像画を描いたり、当時人気のブルック・シールズ主演の映画「エンドレス・ラブ」(1981)をこっそり観に行ったり・・・。こうして行動力あふれるラヒは実際にジュンギョンのミューズになり、それまで外の世界に出なかったジュンギョンの人生を変えていきます・・・。原題は「기적」ですが、これは<奇跡>とも読めるし<汽笛>とも読めるのですね。もしかして、と思い検索してみると、あるサイトの映画紹介記事中に「この映画のタイトルは<奇跡>と<汽笛>の両方の意味を内包している」とありました。その記事1つだけですけど。
4位「劇場版ポケットモンスター ココ」は「クレヨンしんちゃん」に少し遅れて90年代にスタートしたキャラですが、漫画じゃなくてゲームからとなると私ヌルボ全然ダメ。アニメも劇場版も観てないので語る資格ナシです。スミマセン。韓国題は「극장판 포켓몬스터: 정글의 아이, 코코」です。
5位「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者」については上述しました。
9位「マリグナント 狂暴な悪夢」はアメリカのホラー。
暴力をふるう夫が死んだ後、マディソン(アナベル・ウォーリス)は悲惨な殺人事件の衝撃的な現場が見え始めます。眠りから覚めた後、その夢が実際に恐ろしい現実であることを知り、彼女の苦悩は悪化していきます。そして子供の頃の想像上の友だちガブリエルが実際に現れるとは! 「ガブリエル、あなたは一体誰なの?」・・・。韓国題は「말리그넌트」。日本公開は11月12日です。
なお8位「ハリー・ポッターと賢者の石」は<ハリー・ポッター>シリーズの第1作。その後も何度か再上映されてきました。これももう20年経つのですね。(という感懐がめっきり多くなったなー・・・。) 韓国題は「해리 포터와 마법사의 돌」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・アイム・ユア・マン・・・・・・・・・・・・・・9/16・・・・・・・2,059・・・・・・・・3,321・・・・・・・・・・・28・・・・・・・36
2(1)・・コーダ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/31・・・・・・・1,756・・・・・・・52,213・・・・・・・・・・486・・・・・・・36
3(新)・・TOVE トーベ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/16・・・・・・・1,441・・・・・・・・2,732・・・・・・・・・・・22・・・・・・・33
4(3)・・善い人(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・・・921・・・・・・・・8,995・・・・・・・・・・・72・・・・・・・28
5(4)・・夏の日、私たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/25・・・・・・・・・497 ・・・・・・39,402・・・・・・・・・・358・・・・・・・15
1・3位の2作品が新登場です。
1位「アイム・ユア・マン」(仮)はドイツのSF&ラブコメ。韓国題と同じく英題を仮題としました。女性科学者のアルマ(マレン・エッゲルト)は、自身の研究資金を得るためにある実験に参加します。その実験とは、彼女が思い描く理想の男性像として設計されたロボット、トム(ダン・スティーヴンス)と3週間同居すること。見た目もふつうの人間と変わらない、いや、イケメンのトムと過ごす彼女の気持ちの変化を追っていきます・・・。韓国題は「아임 유어 맨」です。
3位「TOVE トーベ」はフィンランド・スウェーデン合作のドラマ。フィンランドのあの<ムーミン>の生みの親、フィンランドのトーベ・ヤンソン(1914~2001)の半生の物語。日本でも公開が10月1日と迫っていて、→公式サイトも当然あるので説明はここまでにしておきます。韓国題は「토베 얀손」です。