ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国で公開中の映画 <NAVER映画>の人気順位 [12月15日(水)現在] ▶<第74回カンヌ国際映画祭>コンペ部門でパルム・ドールを受賞した「チタン」に注目! ・・・って日本ではいつ観られるの?

2021-12-17 23:47:11 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今回の記事で注目は何と言っても今年7月の<第74回カンヌ国際映画祭>コンペティション部門で最高賞のパルム・ドールを受賞した「チタン」です。どんな作品かというと、まあ記事の最末尾を読んでみてください。
 それにしても、毎度のことながら韓国でもう公開とは早い! 日本と違って公式サイトというものを作らないということもあるかもしれませんが、それよりも大きな理由がありそうです。それよりも、日本が遅いということ? いつ公開されるかもわかりません。
     
【 「チタン」(左)と、<記者・評論家による順位>で6週連続1位の「ファースト・カウ」のポスター 】

    ★★★ NAVERの人気順位(12月15日(水)現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
  ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(新) MONSTA X : THE DREAMING(韓国)  9.92(121)
②(新) 私はチョソンサラム[朝鮮人]です(韓国)  9.69(168)
③(1) ログブック(韓国)  9.66(35)
④(3) 若い盛りのソンニョさん(韓国)  9.57(42)
⑤(2) サビーナ-キリストのための苦難、ナチス時代  9.50(56)
⑥(5) 君に行く道(韓国)  9.42(250)
⑦(6) 往十里 キム・ジョンブン(韓国)  9.34(32)
⑧(9) カン・ホジュン[看護中](韓国)  9.27(15)
⑨(4) ショートバス 監督行(韓国)  9.26(19)
⑩(10) コーダ あいのうた  9.23(684)

 ①②の2作品が新登場ですが、いずれも1つ前の記事で紹介しました。。
 なお、⑩「コーダ あいのうた」は日本でもこのタイトルで来年1月21日の公開が決まっています。韓国から遅れること5ヵ月弱。まあこんなとこでしょう。

     【記者・評論家による順位】

①(1) ファースト・カウ  8.40(10)
②(新) チタン  7.86(7)
③(2) ベネデッタ  7.83(6)
④(4) パワー・オブ・ザ・ドッグ  7.75(4)
⑤(新) ドント・ルック・アップ  7.63(8)
⑥(6) DUNE/デューン 砂の惑星  7.56(9)
⑦(7) アネット  7.44(9)
⑧(9) 君に行く道(韓国)  7.20(5)
⑨(-) 言葉と行動(ラヴ・アフェアズ)  7.17(6)
⑩(-) 休暇(韓国)  6.83(6)

 ②と⑤の2作品が新登場です。
 ②「ドント・ルック・アップ」は日本でも12月10日から公開されています。上映館は少ないですが、Netflixで12月24日から配信されます。
 ⑤「チタン」はフランス・ベルギー合作のスリラー。今年の<第74回カンヌ国際映画祭>のコンペ部門で最高賞のパルム・ドールを受賞した作品です。またジュリア・デュクルノー監督は「ピアノ・レッスン」(1993)で受賞したジェーン・カンピオン監督に続いて2人目の女性のパルム・ドール受賞監督ということも注目されています。
 タイトルのチタンはさまざまな用途で用いられる金属で、私ヌルボがすぐ思いつくのは眼鏡のフレームなのですが、生体親和性が非常に高く骨と結合する性質があるため人口骨やインプラント部品等医療用にも広く用いられているとのことです。
 本作でも主人公(の1人)の女性アレクシア(アガーテ・ルーゼル)は子供の頃交通事故に遭い、脳にチタンを埋め込まれて生きていた・・・という設定になっています。耳元に深くその独特の形の傷跡が残っています。そのためか彼女は性指向が車に向かう(?)という特異な欲望に捉えられ、一連の残酷な事件に巻き込まれるようになります。そしてもう1人の主人公である老いた消防士ヴァンサン(ヴァンサン・ランドン)と遭遇します。
 ヴァンサンは、10年前まだ幼なかった頃に行方不明になった息子アドリアンを探し出そうとしていました。ところが、やっと会えたと思った息子の正体は、驚異的な肉体改造を施してヴァンサンの息子になりすました連続殺人犯のアレクシアだった!とは・・・。えっ!? 一体なんなんだ?この展開は! とにかく先が読みづらいスリラーとドラマ、ミステリーとアクションが混在した幻想的な魅力いっぱいの作品のようです。韓国題は「티탄」です。
コメント
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