▶今年に入って映画館で観た映画15本。去年はたくさん観過ぎたのでペースダウンしました(?)。その中でぜひオススメは「香川1区」「ブルー・バイユー」「テレビで会えない芸人」の3本。2月11日(金)から公開されている「ブルー・バイユー」は→昨年10月の記事で期待を込めて紹介したアメリカ映画。(少なくともこの作品については)私ヌルボの目に狂いはなかった! 詳しくは(たぶん)次の記事で・・・。
▶今回も新登場の作品は少なく、またあっても大体は日本でも公開されているか近日公開がほとんど。
そんな中、「月老」という原題の台湾映画が目に留まりました。ギデンズ・コー監督、と言えばあの青春大感動作「あの頃、君を追いかけた」の監督ではないですか! となると期待は膨らみます。また台湾での興行成績も「月老」は韓国映画「傷だらけのふたり」(2014)のリメイク作品「君が最後の初恋」に次いで2021年の台湾映画中2位と好評を得ました。
ただ、本作はラブ&ファンタジーということで、思いがけない災難であの世に行ってしまった青年が<月老>=月下老人≒月下氷人=仲人(男女の仲介役)としてこの世に戻って来て云々・・・という設定が「なんだかなー」感があって、韓国でのネチズン&記者・評論家の皆さんの評価もイマイチなんですよねー・・・。
関係ないことで、<月下氷人>い=仲人ということは受験生時代の知識が残存していましたが、その来歴を今調べて初めて知りました。男女の縁を結ぶ<赤い糸>というのもこれに関係あり、で台北のパワースポット(!?)龍山寺には月下老人の神像があり、赤い糸のお守りがいただけるとか・・・。台北までは行かれないという方、横浜中華街にある横濱媽祖廟(まそびょう)には女神・媽祖の他に月下老人も祀られていて、赤い糸等の入ったお守り良縁セットもあるようですよ。(ところで、<良縁パウダー>ってどんなん? いや、ちょっと気になったりして・・・(笑)。→コチラ参照。)
映画の話に戻ると、ファンタジーといっても上記のような信仰に関わる伝説が背景になってるんですね。ひとつ利口になりました。(って気づかないうちにアタマから抜けていってる方が多いんでしょうが・・・。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月11日(金)~2月13日(日) ★★★
1位「ナイル殺人事件」も10万人に届かず。旧正月映画の勝者「海賊:鬼の旗は2位に
【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ナイル殺人事件 ・・・・・・・・・・・2/09 ・・・・・94,613・・・・・・・・141,198・・・・・・・1,374・・・・1,039
2(1)・・海賊:鬼の旗(韓国) ・・・・・・・・1/26 ・・・・・65,295・・・・・・1,212,389・・・・・・11,750・・・・・・949
3(2)・・キングメーカー(韓国) ・・・・・・1/26 ・・・・148,709・・・・・・・・707,275・・・・・・・6,852・・・・・・731
4(3)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・12/15・・・・・・21,602・・・・・・7,489,384・・・・・・74,651・・・・・・504
:ノー・ウェイ・ホーム
5(新)・・355・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/09・・・・・・17,963・・・・・・・・・30,545・・・・・・・・・282・・・・・・539
6(17)・・私のローソク革命(韓国) ・・・2/10・・・・・・14,808・・・・・・・・・25,273・・・・・・・・・259・・・・・・293
7(再)・・ハリー・ポッターと ・・・2007/7/11 ・・・・・14,297・・・・・・3,718,831 ・・・・・23,169・・・・・・・86
不死鳥の騎士団
8(-)・・DUNE/デューン 砂の惑星・・・10/20 ・・・・・17,233・・・・・・1,570,976・・・・・・17,233・・・・・・・47
9(4)・・SING/シング・・・・・・・・・・・・・・1/05 ・・・・・13,723・・・・・・・・852,483 ・・・・・・・7,901 ・・・・・430
:ネクストステージ
10(5)・・劇場版 こんにちはチャドゥよ・・1/19・・・7,684・・・・・・・・101,853・・・・・・・・・895・・・・・・307
:済州島の秘密(韓国)
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回も新登場は少なく、1・5位の2作品だけです。
1位「ナイル殺人事件」は、1つ前の記事で書いたようにアガサ・クリスティの推理小説「ナイルに死す」の2回目の映画化作品です。韓国題は「나일 강의 죽음」。日本公開は2月25日で、すでに諸情報が流されています。
5位「355」は、アメリカのスパイ映画&アクション。日本では5日早く(!)2月4日から公開されているので詳しい内容等は省略します。それにしても何とも紛らわしいタイトルでアタマにきてる映画関係者も多いのでは? スパイチームの名称なのですが、元はと言えばアメリカ独立戦争時代にパトリオット(独立をめざす一派)側の女性スパイエージェント<355>に因むものだそうです。韓国題ももちろん「355」(サモモ)です。
なお、今回も7位に過去のヒット作の再上映として「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」が入っています。韓国題は「해리 포터와 불사조 기사단」です。
【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(4)・・私のローソク革命(韓国)・・・・・・・2/10・・・・・・・・14,108・・・・・・・・25,273・・・・・・・・・・259・・・・・・293
2(15)・・月老:再び会える日まで・・・・・・2/09・・・・・・・・・6,241・・・・・・・・14,184・・・・・・・・・・133・・・・・・285
3(2)・・ドライブ・マイ・カー(日本) ・・・・12/23 ・・・・・・・・1,990・・・・・・・・57,937・・・・・・・・・・547・・・・・・・44
4(1)・・アナザーラウンド ・・・・・・・・・・・・・1/19・・・・・・・・・1,845・・・・・・・・32,243・・・・・・・・・・297・・・・・・・45
5(44)・・ベネデッタ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/01・・・・・・・・・・・517・・・・・・・・13,547・・・・・・・・・・127 ・・・・・・・・2
2位「月老:再び会える日まで」(仮)が新登場です。台湾・ギデンズ・コー監督の新作ラブ&ファンタジー。原題の「月老」は<月下老人>で日本でも<月下氷人>と共に仲人の意味でもちいられていますが、そのままだとわからない人も多いと思われるので英題「Till We Meet Again」を訳して副題にしてみました。
直進男シャオルン(クー・チェンドン)はシャオミ(ビビアン・スン)だけを愛してきました。ところがプロポーズしようとした瞬間突然の落雷のためあの世に行ってしまいます。生き返りたいなら赤い糸で縁結びをする神様・月下老人の職務を遂行しなければなりません。そこで月老を選び、いくつもある月老グループの1つに入ります。すると、よりによってことあるごとに衝突してきた女性ピンキー(ワン・ジン)もいるとは! そして2人はいよいよ月下老人としてこの世に降りてきますが、職務を遂行の対象の女性は生前の恋人・シャオミ。そして彼女と結ばれている赤い糸は・・・。韓国題は「만년이 지나도 변하지 않는 게 있어(万年過ぎても変わらないものがある)」です。
なお、5位「ベネデッタ」については→コチラ参照。
▶今回も新登場の作品は少なく、またあっても大体は日本でも公開されているか近日公開がほとんど。
そんな中、「月老」という原題の台湾映画が目に留まりました。ギデンズ・コー監督、と言えばあの青春大感動作「あの頃、君を追いかけた」の監督ではないですか! となると期待は膨らみます。また台湾での興行成績も「月老」は韓国映画「傷だらけのふたり」(2014)のリメイク作品「君が最後の初恋」に次いで2021年の台湾映画中2位と好評を得ました。
ただ、本作はラブ&ファンタジーということで、思いがけない災難であの世に行ってしまった青年が<月老>=月下老人≒月下氷人=仲人(男女の仲介役)としてこの世に戻って来て云々・・・という設定が「なんだかなー」感があって、韓国でのネチズン&記者・評論家の皆さんの評価もイマイチなんですよねー・・・。
関係ないことで、<月下氷人>い=仲人ということは受験生時代の知識が残存していましたが、その来歴を今調べて初めて知りました。男女の縁を結ぶ<赤い糸>というのもこれに関係あり、で台北のパワースポット(!?)龍山寺には月下老人の神像があり、赤い糸のお守りがいただけるとか・・・。台北までは行かれないという方、横浜中華街にある横濱媽祖廟(まそびょう)には女神・媽祖の他に月下老人も祀られていて、赤い糸等の入ったお守り良縁セットもあるようですよ。(ところで、<良縁パウダー>ってどんなん? いや、ちょっと気になったりして・・・(笑)。→コチラ参照。)
映画の話に戻ると、ファンタジーといっても上記のような信仰に関わる伝説が背景になってるんですね。ひとつ利口になりました。(って気づかないうちにアタマから抜けていってる方が多いんでしょうが・・・。
【 「月老」(韓国版)のポスター(左)。右は横濱媽祖廟(2020年4月夜の散策で撮影。)】
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績2月11日(金)~2月13日(日) ★★★
1位「ナイル殺人事件」も10万人に届かず。旧正月映画の勝者「海賊:鬼の旗は2位に
【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(新)・・ナイル殺人事件 ・・・・・・・・・・・2/09 ・・・・・94,613・・・・・・・・141,198・・・・・・・1,374・・・・1,039
2(1)・・海賊:鬼の旗(韓国) ・・・・・・・・1/26 ・・・・・65,295・・・・・・1,212,389・・・・・・11,750・・・・・・949
3(2)・・キングメーカー(韓国) ・・・・・・1/26 ・・・・148,709・・・・・・・・707,275・・・・・・・6,852・・・・・・731
4(3)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・12/15・・・・・・21,602・・・・・・7,489,384・・・・・・74,651・・・・・・504
:ノー・ウェイ・ホーム
5(新)・・355・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/09・・・・・・17,963・・・・・・・・・30,545・・・・・・・・・282・・・・・・539
6(17)・・私のローソク革命(韓国) ・・・2/10・・・・・・14,808・・・・・・・・・25,273・・・・・・・・・259・・・・・・293
7(再)・・ハリー・ポッターと ・・・2007/7/11 ・・・・・14,297・・・・・・3,718,831 ・・・・・23,169・・・・・・・86
不死鳥の騎士団
8(-)・・DUNE/デューン 砂の惑星・・・10/20 ・・・・・17,233・・・・・・1,570,976・・・・・・17,233・・・・・・・47
9(4)・・SING/シング・・・・・・・・・・・・・・1/05 ・・・・・13,723・・・・・・・・852,483 ・・・・・・・7,901 ・・・・・430
:ネクストステージ
10(5)・・劇場版 こんにちはチャドゥよ・・1/19・・・7,684・・・・・・・・101,853・・・・・・・・・895・・・・・・307
:済州島の秘密(韓国)
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
今回も新登場は少なく、1・5位の2作品だけです。
1位「ナイル殺人事件」は、1つ前の記事で書いたようにアガサ・クリスティの推理小説「ナイルに死す」の2回目の映画化作品です。韓国題は「나일 강의 죽음」。日本公開は2月25日で、すでに諸情報が流されています。
5位「355」は、アメリカのスパイ映画&アクション。日本では5日早く(!)2月4日から公開されているので詳しい内容等は省略します。それにしても何とも紛らわしいタイトルでアタマにきてる映画関係者も多いのでは? スパイチームの名称なのですが、元はと言えばアメリカ独立戦争時代にパトリオット(独立をめざす一派)側の女性スパイエージェント<355>に因むものだそうです。韓国題ももちろん「355」(サモモ)です。
なお、今回も7位に過去のヒット作の再上映として「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」が入っています。韓国題は「해리 포터와 불사조 기사단」です。
【独立・芸術映画】
順位 ・・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(4)・・私のローソク革命(韓国)・・・・・・・2/10・・・・・・・・14,108・・・・・・・・25,273・・・・・・・・・・259・・・・・・293
2(15)・・月老:再び会える日まで・・・・・・2/09・・・・・・・・・6,241・・・・・・・・14,184・・・・・・・・・・133・・・・・・285
3(2)・・ドライブ・マイ・カー(日本) ・・・・12/23 ・・・・・・・・1,990・・・・・・・・57,937・・・・・・・・・・547・・・・・・・44
4(1)・・アナザーラウンド ・・・・・・・・・・・・・1/19・・・・・・・・・1,845・・・・・・・・32,243・・・・・・・・・・297・・・・・・・45
5(44)・・ベネデッタ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/01・・・・・・・・・・・517・・・・・・・・13,547・・・・・・・・・・127 ・・・・・・・・2
2位「月老:再び会える日まで」(仮)が新登場です。台湾・ギデンズ・コー監督の新作ラブ&ファンタジー。原題の「月老」は<月下老人>で日本でも<月下氷人>と共に仲人の意味でもちいられていますが、そのままだとわからない人も多いと思われるので英題「Till We Meet Again」を訳して副題にしてみました。
直進男シャオルン(クー・チェンドン)はシャオミ(ビビアン・スン)だけを愛してきました。ところがプロポーズしようとした瞬間突然の落雷のためあの世に行ってしまいます。生き返りたいなら赤い糸で縁結びをする神様・月下老人の職務を遂行しなければなりません。そこで月老を選び、いくつもある月老グループの1つに入ります。すると、よりによってことあるごとに衝突してきた女性ピンキー(ワン・ジン)もいるとは! そして2人はいよいよ月下老人としてこの世に降りてきますが、職務を遂行の対象の女性は生前の恋人・シャオミ。そして彼女と結ばれている赤い糸は・・・。韓国題は「만년이 지나도 변하지 않는 게 있어(万年過ぎても変わらないものがある)」です。
なお、5位「ベネデッタ」については→コチラ参照。