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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [6月22日(金)~6月24日(日)]

2018-06-27 14:49:35 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
6月25日は朝鮮戦争が勃発した日(1950年)です。韓国ではこの日に合わせて国防意識を高める映画が公開されたりしたものです。「戦火の中へ」(2010年6月16日公開)とか、近くは「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」(2015年6月24日公開)とか。しかし、最近はそのような「クッポン映画」はこの時期の定番でもなくなってきたようです。まあ、このようなご時世だし・・・。今、朝鮮戦争関係では、トルコ映画の「アイラ」が6月21日公開されました。後述のように実話に即した感動物語です。主人公2人の名前で検索すると、関連のエピソードがわかります。

▸27日は桜木町のブルク13で韓国・朝鮮関係の映画を2つ観てきました。1つ目は「V.I.P.修羅の獣たち」。国家情報院とCIAの<企画脱北>で北朝鮮から来たVIPのキム・グァンイル(イ・ジョンソク)が連続殺人事件の有力な容疑者として浮上。警察官のチェ・イド(キム・ミョンミン)がグァンイルを追いますが、国家情報院の要員パク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)の保護によりグァンイルは幾度となく捜査線上から抜け出し・・・、というのが物語の骨格。中国の北朝鮮レストラン従業員たちの脱北が国情院による<企画脱北>では?と騒がれたのが2016年4月。(→関連過去記事。) 3月の南北会談でも再び問題になってましたね。この映画の韓国公開は17年8月ですが、この出来事が製作の契機になったのかも。しかし、ふつうの日本人は<企画脱北>と言っても意味不明だし、それ以前に事件の捜査権を警察と争っている<国家情報院>という組織って一体何なの?と思うのではないでしょうか? かつてのKCIA(韓国中央情報部)の後身で・・・と言えばわかる人は少し増えるでしょうが・・・。

▸ブルク13で観た2つ目は「焼肉ドラゴン」。関西の地方都市の朝鮮人集住地域にある焼肉店が舞台で、1969年春~71年という時代を反映して「造反有理」というセリフがチラッと出てきたり、大阪万博ネタも出てきます。鄭義信監督は→コチラのプロフィールによると「一家は姫路城の外堀の石垣の上で暮らしていた」とのことで、当時の自身の体験がこの作品に盛り込まれているようです。3人姉妹の弟が登場しますが、彼に当時の監督の姿が投影されていると思われます。

▸→コチラの記事によると、「焼肉ドラゴン」に文化庁が助成金を出していることに対して、「日本を貶める映画に日本人の税金出すな」という声が一部から上がっているようです。先の「万引き家族」に対する非難と同様、自分こそ日本人の代表!と思い込んでいる人がけっこういるのですね。しかし、映画に限らず文化事業に対する行政の姿勢は「金は出すが口は出さない」のが基本で、その逆だと文化全体が委縮するし、それ以前に憲法を否定することになってしまいます。こういう傾向が続くと日本がどんどんダメになっていきますよ。
    
「朝鮮日報」6月22日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)

평생 멸시당하고 死後에 칭송받은 사진가
로버트 메이플소프는 남성 누드, 백인•흑인 누드 사진을 거침없이 찍었다. 바로 그 점 때문에 맹렬하게 비난받았으나 죽고 나선 열광의 대상이 됐다.

 《週末の劇場街》で紹介

   「メイプルソープ」




    終生蔑視され、死後に称賛された写真家

 [写真説明] ロバート・メイプルソープは男性ヌード、白人・黒人ヌードをはばかることなく撮った。まさしくそのことによって猛烈に非難されたが、死んでから熱狂の対象となった。

  「アイラ」
    信じられない戦争実話 ★★★



  「探偵:リターンズ」

    リズミカルに笑わせる ★★★



  「CUSTODY/カストディ」

    息詰まる衝撃のドラマ ★★★★



  「女子中学生A」

    調味料が無しの淡白さ ★★☆



  「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」

    適当に甘いがタイクツ ★★☆

 上記の作品についてはすべて先週または以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(6月26日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
          ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) ダンガル きっと、つよくなる  9.60(1,491)
②(-) アイラ  9.53(381)
③(4) グレイテスト・ショーマン  9.37(12,848)
④(6) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本)  9.24(897)
⑤(5) ボムシェル:ヘディ・ラマー・ストーリー  9.24(85)
⑥(-) 犬ヶ島  9.17(295)
⑦(2) 機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星(日本)  9.17(36)
⑧(8) 霊魂の巡礼道  9.14(36)
⑨(-) TOMORROW パーマネントライフを探して  9.13(23)
⑩(-) ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~  9.10(656)

 ②⑥⑨⑩の4作品が今回の新登場です。
 ②「アイラ」と、⑩「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」については後述します。
 ⑥「犬ヶ島」は、ウェス・アンダーソンによる日本趣味満載のストップモーション・アニメ。韓国題は「개들의 섬」。日本では5月に公開されています。まだ観てない人にはぜひオススメ!
 ⑨「TOMORROW パーマネントライフを探して」は、フランスの女優メラニー・ロランと、彼女の友人のジャーナリスト/活動家のシリル・ディオンが監督を務めたドキュメンタリー。日本では2016年に公開されています。韓国題は「내일」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 牯嶺街少年殺人事件[デジタルリマスター版]  9.00(6)
②(2) 顔たち、ところどころ  8.86(7)
③(3) エセルとアーネスト  7.75(4)
④(4) バーニング(韓国)  7.69(13)
⑤(5) 共同正犯(韓国)  7.67(9)
⑥(-) 犬ヶ島  7.50(10)
⑦(7) 瑞山[ソサン]開拓団(韓国)  7.50(2)
⑦(-) メイプルソープ  7.50(2)
⑨(-) CUSTODY/カストディ  7.40(10)
⑩(10) デトロイト  7.13(8)
⑩(10) 遺伝  7.13(8)

 ⑥、⑦「メイプルソープ」、⑨の3作品が新登場です。
 ⑥「犬ヶ島」については上述しました。
 ⑦「メイプルソープ」は、花や男性ヌード等のモノクロ写真が有名なアメリカの写真家ロバート・メイプルソープ(1946~89)についてのドキュメンタリー。彼の作品はいろいろと物議を醸し、日本でも彼の写真集が「わいせつ図画」にあたるかが問題とされたいわゆる「メイプルソープ事件」(→ウィキペディア)が長年にわたり法廷で争われたりもしました。近年彼への注目度が高まっているようで、昨年は銀座のシャネル等でも写真展が開かれました。(→コチラ参照。) 韓国題は「메이플쏘프」。日本公開は未定のようです。
 ⑨「CUSTODY/カストディ」(仮)は、2017年のベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞したフランスのドラマ。英題の「CUSTODY」は「親権」の意。ブレッソン夫妻は離婚しましたが、ミリアム(レア・ドリュッケール)と、彼女の夫だったアントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)は11歳の息子ジュリアン(トマ・ジオリア)の親権をめぐって争っています。ミリアムの弁護士は彼女の独占的親権を主張します。アントワーヌは暴力的で、ジュリアンも父には会いたがらないと。一方アントワーヌの弁護士は、アントワーヌは優しくて寛大な人物と会社の同僚も認めていると、親権共有を主張します。その後審判が下されますが、3人の関係は以後も続き、緊迫した場面も・・・。その中で一体どちらの言い分が正しかったのか、観客にも徐々に見えてきます・・・。韓国題は「아직 끝나지 않았다」。日本公開は2019年1月。これはぜひ観たい・・・って、つい数日前まで横浜で開かれていた<フランス映画祭>の中で上映されていたとは、残念至極!

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績6月22日(金)~6月24日(日) ★★★

         クォン・サンウ&ソン・ドンイルのシリーズ第3作「探偵:リターンズ」が2週連続1位

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・探偵:リターンズ(韓国) ・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・627,031・・・・・・・2,032,610・・・・・・・17,718 ・・・・・・・1,135
2(2)・・ジュラシック・ワールド/炎の王国・・6/06 ・・・・335,042・・・・・・・5,282,821・・・・・・・46,686・・・・・・・・・898
3(3)・・オーシャンズ8・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・・241,844・・・・・・・1,047,245・・・・・・・・9,318・・・・・・・・・679
4(2)・・督戦[トクジョン](韓国) ・・・・・・・5/22 ・・・・・・・・・・86,199・・・・・・・4,978,204・・・・・・・42,781・・・・・・・・・529
5(62)・・ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~・・6/21 ・・54,542・・・・・・・74,045 ・・・・・・・・・640・・・・・・・・・472
6(新)・・女子中学生A(韓国)・・・・・・・・・・6/20・・・・・・・・・・・41,531・・・・・・・・・64,364・・・・・・・・・・548・・・・・・・・・473
7(5)・・アイ・フィール・プリティ・・・・・・6/06 ・・・・・・・・・・17,847 ・・・・・・・・213,598 ・・・・・・・・1,899・・・・・・・・・129
8(58)・・アバター ・・・・・・・・・・・・・2009/12/17 ・・・・・・・・・・16,863・・・・・・13,325,055 ・・・・・・125,152・・・・・・・・・・68
9(新)・・アイラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/21 ・・・・・・・・・・15,771 ・・・・・・・・・23,671・・・・・・・・・・189・・・・・・・・・352
10(新)・・ユニコーン遠征隊・・・・・・・・・・6/21 ・・・・・・・・・・10,831 ・・・・・・・・・11,579・・・・・・・・・・・91・・・・・・・・・235
       :秘密のダイアリー
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は5・6・8・9・10位の5作品です。
 5位「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」は、2006年の日本映画「タイヨウのうた」のハリウッド・リメイク作品。日本ではすでに5月公開されています。韓国題は「미드나잇 선」です。
 6位「女子中学生A」は、韓国のドラマ。趣味はゲーム、特技は物書きという女子中学生ミレ(キム・ファニ)が一番好きな場所はゲームの世界のワンダリングワールドです。怪物のようなパパもいなく、寂しい学校も行かなくてもいいその世界で、ミレは自分だけの世界を夢見て生きています。しかしある日、初めて現実の友だちとつきあおうと、勇気を出してテヤン(ユ・ジェサン)とペカプ(チョン・ダビン)に近づきますが、思わぬ事件によって傷つき、さらに萎縮てしまいます。その上、ワンダワールドまでサービスを中断するという知らせニュースが伝えられ、再び1人になってしまったミレは、オンライン上の友人ジェヒ(キム・ジュンミョン=EXOのスホ)に会いに行くのですが・・・。原題は「여중생A」です。
 8位「アバター」は、いうまでもなくあの世界的に大ヒットした2009年のアメリカ映画の再上映です。韓国題は「아바타」です。
 9位「アイラ」は、朝鮮戦争当時の実話に基づいたトルコ映画です。国連軍として参戦した国々は韓国を含めて22ヵ国。その中にトルコも含まれていることはどれほど知られているでしょうか? 数千人派遣された兵士の中にスレイマン軍曹がいました。彼はある日漆黒の闇の中で1人取り残された少女を発見します。戦争の中で親を失い、保護をする者もありません。この5歳の小さな少女がスレイマンの心をとらえます。彼は少女を軍の基地に連れて行きます。そして少女に、2人が出会った夜に浮かんでいた月に因んで、トルコ語で月の暈を意味するアイラという名前をつけます。アイラは、戦中のトルコ軍に思わぬ安らぎをもたらしたが、戦争は終わりるとスレイマンの所属部隊も変えることに。しかし彼はアイラを捨てることはできません。彼女を守るために自分の選択を敢行します・・・。韓国題は「아일라」。日本公開は未定のようです。
 10位「ユニコーン遠征隊:秘密のダイアリー」は、インドのアニメ。世界各地を歩き回って神秘的な宝物を見つけたりした偉大な探検家チャールズは<伝説のユニコーン>を探しに旅立った後、行方不明になってしまいました。お父さんのチャールズを見つけるため、お父さんの友人であり天才博士のジョーンズと出会ったメロディーとモーの兄妹は、お父さんが残した謎を解いて興味津々の冒険を開始するのですが・・・。韓国題は「유니콘 원정대: 비밀의 다이어리」。日本公開はなさそうかな・・・。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・・上映館数
1(35)・・ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~・・6/21 ・・54,542 ・・・・・・・・・74,045・・・・・・・・・・640・・・・・・・・・472
2(新)・・アイラ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/21・・・・・・・・・・・15,771 ・・・・・・・・・23,671・・・・・・・・・・189・・・・・・・・・352
3(11)・・アイ・キャン・オンリー・イマジン・・6/21・・・・・・・・・・7,000 ・・・・・・・・・12,532・・・・・・・・・・107・・・・・・・・・148
4(1)・・劇場版ポケットモンスター・・・・・・6/06・・・・・・・・・・・・5,443 ・・・・・・・・180,299 ・・・・・・・・1,365・・・・・・・・・104
       ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ(日本)
5(3)・・顔たち、ところどころ・・・・・・・・・・・6/14・・・・・・・・・・・・3,032 ・・・・・・・・・12,317・・・・・・・・・・103・・・・・・・・・・47

 1~3位の3作品が新登場ですが、1位「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」、2位「アイラ」については上述しました。。
 3位「アイ・キャン・オンリー・イマジン」は、今世紀初頭「I Can Only Imagine」という大ヒット曲を出したアメリカの伝説的なバンドMercy Meのリードボーカル、バート・ミラードの人生と歌の誕生に秘められたされた実話に基づくドラマ。あ、基本的に<キリスト教の映画>といった方がよさそうです。若い頃からバートの悩みの種だったのはアルコール中毒だった父親アーサーでした。音楽好きなバートが自分で創作した曲を全て捨てられたり等々。バートが高校の頃アーサーは脳腫瘍で入院しますが、卒業後バートはギターを持ってテキサスを去ります。その後アーサーは亡くなりますが、その前に彼は聖書を読み、良いクリスチャンとなるために変わろうとしていました。父の葬儀の後、バートがツアー中に思い浮かんだ曲が「I Can Only Imagine」でした・・・。韓国題は「아이 캔 온리 이매진」です。

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2022-09-20 18:20:44
日本を貶める作品に助成金を出すのはおかしいです。

見ましたか?映画。虚偽に基づき特定人種を一方的悪人に描く作品ですよ。
国が国民の血税で金を出さなきゃ萎縮って笑えます。
国が表現の規制してはならない(当たり前) それと 国が偏ったもの、特定の思想を支持するものに血税を使うのは頂けないという意見 これはは普通に両立する。意見の表明も自由。トリエンナーレと同じですね。論点のすり替えなんですよ。
当たり前でしょ。

じゃあ逆はあるんですか?考えてごらんなさい。 たとえどれだけそれが事実でも、朝鮮人暴動や役所襲撃、朝校生によるリンチ、土地収奪、描いた作品なんてただの一つも知りませんね。仮にあって文化庁が金だしたらマスコミや民団や総連がどう反応するかな、まちがいなく全批判すると思うし、それを見たあなた方はどっちにつくかな。
何事についてもこれを考えてください。

逆はどうなんですか?

忘れないで下さい 逆はどうなんですか?

どっちが差別ですか?
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