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急告! 今書店で売っている「日本鉄道旅行地図帳 歴史編成<朝鮮・台湾>」(新潮「旅」ムック)はゼッタイお買得です。
理由①内容が貴重で、それも少ないページ数のわりに豊富に載っている。
②680円と安い。
③今買っておかないと、このテの本はすぐ消える可能性が高い。
「日本鉄道旅行地図帳」シリーズは全12巻で累計150万部のベストセラーとなったそうですが、その番外編でこの「歴史編成<朝鮮・台湾>」と「歴史編成<満洲・樺太>」が発売されました。
これまで、戦前の朝鮮内や「満洲国」の鉄道について調べようと思っても、簡便にして廉価な本がなく、古書も高価で入手困難な状態でした。
ところが、この本は60ページにも満たない小冊子ですが、その中にたとえば以下のような興味深い内容がてんこ盛りになっています。
・昭和15年の日本・朝鮮・「満洲」の主要駅間を結ぶ鉄道の距離・時間。
※シベリア鉄道を経て、パリ到着時間まで載っています。
・かなり詳細な駅名入りの朝鮮全土の地図。
※地図中に、たとえば「京南鉄道直営の竜宮城のような旅館が立つ」(温陽温泉)とか、「片倉製糸の大工場」(全州)のような説明文もある。
・関釜連絡船の船の絵とデータ
・朝鮮鉄道略年表
・京城市の鳥瞰図と市電路線図
※表紙は、この一部拡大図。市電の駅以外にも、朝鮮神宮・東本願寺・軍司令部・朝鮮ホテル等々の表示があります。
・駅弁の掛紙の写真
・当時の駅舎の写真と説明
・朝鮮総督府鉄道(鮮鉄)及び私鉄(企業の専用線が多い)の全駅リスト
・・・ということで、私ヌルボも初めて知ったことがいっぱいありましたよ。
たとえば、
・1910年日韓併合当時、朝鮮は日本と30分遅れという時差があった。(1912年元日から同じになる。)
・北朝鮮の日本海側、元山の北東の城津は「日露戦争当時、戦禍で焼かれた町」とか。
・順天・大田等いろんな駅に駅弁があったようだし、掛紙の写真を見ると慶州のものは膽星台等が、また咸興のものは城川江に臨む街の眺望が描かれていたりして興味深いです。
こんな感じで内容紹介していったらキリがないですね。あとは実物をご覧ください。
ここではあえて触れませんでしたが、同書の台湾の部分や、姉妹書の「歴史編成<満洲・樺太>」も同様に充実した内容の協力推薦本です。
また「満洲朝鮮復刻時刻表」(新潮社.2940円)も注目の本ですが、これはまだ現物を見ていません。
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