11月25日に第32回青龍映画賞の授賞式が開かれました。各賞受賞作品(受賞者)は次の通りです。
▲最優秀作品賞=「不当取引」▲監督賞=リュ・スンワン(「不当取引」)▲男優主演賞=パク・へイル(「最終兵器弓」)▲女優主演賞=キム・ハヌル(「ブラインド」)▲助演男優賞=リュ・スンニョン(「最終兵器 弓」)▲女優助演賞=キム・スミ(「あなたを愛しています」)▲新人男優賞=イ・ジェフン(「番人」)▲新人女優賞=ムン・チェウォン(「最終兵器 弓」)▲新人監督賞=ユン・ソンヒョン(「番人」)▲脚本賞=パク・フンジョン(「不当取引)▲照明賞=ファン・スヌク(「黄海」)▲技術賞=オ・セヨン(「最終兵器 弓」)▲撮影賞=キム・ウヒョン(「高地戦」)▲音楽賞=モグ(「るつぼ」)▲美術賞=リュ・ソンヒ(「高地戦」)▲最多観客賞=「最終兵器 弓」▲人気スター賞=コス(「高地戦」) 、コンユ(「るつぼ」)、チェ・ガンヒ(「ケチなロマンス」)、キム・ヘス(「二階の悪党」)▲短編映画賞=ヤン・ヒョジュ(「壊れた部屋」)
10月18日の記事で第48回大鐘賞の結果をお知らせしましたが、男女の主演賞と新人賞の4人はダブル受賞ですね。事前の情報では、「高地戦」が11部門、「最終兵器 弓」が10部門、「サニー」が8部門、「るつぼ」が7部門にノミネートということでしたが、結局「高地戦」は2つ止まり。ま、私ヌルボはどれも未見なのでなんともコメントのしようがありません。ただ、できるだけ多くの作品が日本で公開されるのを望むばかりです。
★★★ Daumの人気順位(11月29日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①猫おどり(韓国) 9.6(38)
②るつぼ(韓国) 9.5(2103)
③私の選択 – 忘れられたカバン その終わらない物語(韓国) 9.4
④精鋭部隊 2 9.3(30)
⑤ヘルプ 9.3(206)
⑥ナデルとシミン 9.2(28)
⑦ワンドゥギ(韓国) 9.2(1868)
⑧願い(グザーリシュ) 9.0(206)
⑨ただあなただけ(韓国)9.0 (719)
⑩リアル・スティール 9.0(1076)
今週の新登場は①、③、④の3作品です。
①はイ・ヨンハンの写真エッセイ集「アンニョン、ネコはありがたかった」が原作のドキュメンタリー。野良ネコに心を奪われた男その1は詩人で旅行家。その2はCM作家。各々カメラやビデオカメラでネコたちを撮っているうちに親しくなり、ネコたちの映画を作ろうということになるが・・・。原題は「고양이 춤」。あ、「Bo Peep Bo Peep」でねこダンス踊ってるT-ARAも原作本を読んだそうですよ。
③、日本でほとんど上映されませんが、高評点がつけられるキリスト教関係の韓国製ドキュメンタリーがときおり登場します。これもその1つ。ロンドン近郊に古い城がある。そこに宣教訓練生たちが教育を受けた後置いていったバッグがある。70余年の歳月が流れて、袋の中の物は持ち主の下に戻らないままだ。ナレーション担当のクォン・オジュンはこの話を聞いてかばんを見てみたいと思うが、許可が得られない。しかし、あきらめずにバッグの持ち主についての諸情報を入手し、その人物(宣教師)の人生を知るに至り、信仰者の人生は何か、人生の絶対的な価値が何かを学ぶことになる。そして38年ぶりに開いてみた鞄の中に残っていた物は? 原題は「나의 선택 - 잊혀진 가방 그 못다한 이야기」。
④、2008年にベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したブラジル映画「Tropa de Elite(精鋭部隊)」の続編。リオデジャネイロ軍警察の中でも特殊訓練を受けたのがこの精鋭部隊。リオデジャネイロの政治と警察、麻薬組織、警察官による犯罪組織の癒着を描いた、フィクションとノンフィクションの狭間にある作品、ということです。韓国題は英題「Elite Squad 2」の音読で「엘리트 스쿼드 2」。
【専門家による順位】
①ナデルとシミン 8.0(8)
②マネーボール 8.0(3)
③紫(韓国) 8.0(2)
④ドライブ 7.8(6)
⑤四つのいのち 7.5(2)
⑥ツリー・オブ・ライフ 7.2(10)
⑦ヘルプ 7.2(8)
⑧人生はビギナーズ 7.0(3)
⑨精鋭部隊 2 7.0(2)
⑨偉大なる啓示 7.0(2)
新登場は③、⑨「精鋭部隊 2」、⑨「偉大なる啓示」の3作品。
③は、労働現場の衛生管理の実態を追ったドキュメンタリー。産業安全保健法によれば、常時雇用50人以上300人以下の事業所の労働者は、3ヵ月ごとに作業現場で環境のチェックや健康相談等を産業医学の専門家に受けるようになっている。マネキン工場、採石場などの現状ははたして・・・。原題は「보라」ですが、英題は「The Color Of Pain」。
⑨、「精鋭部隊 2」は前述しました。
⑨は、原題が「Aus dem Leben der Hildegard von Bingen Vision」というドイツ映画で、ドイツ薬草学の祖と言われているヒルデガルト・フォン・ビンゲンという女性の物語。彼女は12世紀のベネディクト会系女子修道院長で、神学者・宗教劇や伝記の作家・言語学者・詩人・作曲家等々として才能を発揮した「中世ヨーロッパ最大の賢女」なんだそうで、知らんかったなー。8歳の時修道院に預けられたヒルデガルトは院長の温かい庇護の下さまざまな学問に接しつつ成長してゆく。30年後、世を去った院長の後を受け継いだ彼女は、神の幻視体験(?)を世の中に発表するが、それは論議をよび、彼女は異端として追い込まれてゆく...。韓国題の「위대한 계시」を借りて仮題にしました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[11月25日(金)~27日(日)] ★★★
「特・捜・本」がトップに
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・特・捜・本(韓) ・・・・・・・・・・・・・11/24・・・・・・・・・・・360,047・・・・・・・・・・・・434,606・・・・・・・・・580
2・・ワンドゥギ(韓) ・・・・・・・・・・・・10/20・・・・・・・・・・・300,370・・・・・・・・・・・4,764,487・・・・・・・・・533
3・・アーサー・クリスマスの大冒険・・11/25 ・・・・・・・186,619・・・・・・・・・・・・193,779・・・・・・・・・421
4・・リアル・スティール・・・・・・・・・10/12 ・・・・・・・・・・・125,207 ・・・・・・・・・・3,407,335・・・・・・・・・347
5・・マネーボール・・・・・・・・・・・・・11/17 ・・・・・・・・・・・120,965 ・・・・・・・・・・・・508,627・・・・・・・・・405
6・・インモータルズ・・・・・・・・・・・・11/10 ・・・・・・・・・・・108,547 ・・・・・・・・・・1,250,360・・・・・・・・・406
神々の戦い
7・・トワイライト・サーガ/・・・・・・・11/30 ・・・・・・・・・・・・91,901・・・・・・・・・・・・・94,435・・・・・・・・・284
ブレイキング・ドーン Part1
8・・50/50 フィフティ・フィフティ・・11/24・・・・・・・・・・・・45,704 ・・・・・・・・・・・・・56,198・・・・・・・・・208
9・・君はペット(韓) ・・・・・・・・・・・・・11/10 ・・・・・・・・・・・・32,199・・・・・・・・・・・・523,254・・・・・・・・・262
10・・塵も積もればロマンス(韓)・・11/10 ・・・・・・・・・・・・25,673 ・・・・・・・・・・・・411,101・・・・・・・・・213
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。
「ワンドゥギ」が5週続いた1位から落ちましたが、500万人の大台は目前。
今週の初登場は1・3・7・8位の4作品です。
1位、「특.수.본」という原題を見て、特殊本? 何だ、これは・・・と思いました。潜伏捜査中の刑事ソンボム(オム・テウン)は、残酷に殺された同僚を発見。そこでソンボムが作ったのが特別捜査本部すなわち「特・捜・本」なんですね。FBI出身の犯罪分析官をパートナーとするが、容疑者は常に捜査の一歩先を行ってしまいます。そして・・・。
3位は日本でも11月23日に公開されました。韓国題は「아더 크리스마스」。
7位、ステファニー・メイヤー原作のシリーズもの。困難を乗り越え結婚式を挙げた人間の少女ベラとヴァンパイアのエドワード。新婚旅行先で子供を身ごもったことに気づくが・・・。日本公開は来年2月25日。韓国題は「브레이킹 던 - 1부」です。
8位、日本では明後日12月1日公開で、各映画サイトですでに紹介されており、当然公式サイト(→コチラ)もあるので説明は省略します。
▲最優秀作品賞=「不当取引」▲監督賞=リュ・スンワン(「不当取引」)▲男優主演賞=パク・へイル(「最終兵器弓」)▲女優主演賞=キム・ハヌル(「ブラインド」)▲助演男優賞=リュ・スンニョン(「最終兵器 弓」)▲女優助演賞=キム・スミ(「あなたを愛しています」)▲新人男優賞=イ・ジェフン(「番人」)▲新人女優賞=ムン・チェウォン(「最終兵器 弓」)▲新人監督賞=ユン・ソンヒョン(「番人」)▲脚本賞=パク・フンジョン(「不当取引)▲照明賞=ファン・スヌク(「黄海」)▲技術賞=オ・セヨン(「最終兵器 弓」)▲撮影賞=キム・ウヒョン(「高地戦」)▲音楽賞=モグ(「るつぼ」)▲美術賞=リュ・ソンヒ(「高地戦」)▲最多観客賞=「最終兵器 弓」▲人気スター賞=コス(「高地戦」) 、コンユ(「るつぼ」)、チェ・ガンヒ(「ケチなロマンス」)、キム・ヘス(「二階の悪党」)▲短編映画賞=ヤン・ヒョジュ(「壊れた部屋」)
10月18日の記事で第48回大鐘賞の結果をお知らせしましたが、男女の主演賞と新人賞の4人はダブル受賞ですね。事前の情報では、「高地戦」が11部門、「最終兵器 弓」が10部門、「サニー」が8部門、「るつぼ」が7部門にノミネートということでしたが、結局「高地戦」は2つ止まり。ま、私ヌルボはどれも未見なのでなんともコメントのしようがありません。ただ、できるだけ多くの作品が日本で公開されるのを望むばかりです。
★★★ Daumの人気順位(11月29日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①猫おどり(韓国) 9.6(38)
②るつぼ(韓国) 9.5(2103)
③私の選択 – 忘れられたカバン その終わらない物語(韓国) 9.4
④精鋭部隊 2 9.3(30)
⑤ヘルプ 9.3(206)
⑥ナデルとシミン 9.2(28)
⑦ワンドゥギ(韓国) 9.2(1868)
⑧願い(グザーリシュ) 9.0(206)
⑨ただあなただけ(韓国)9.0 (719)
⑩リアル・スティール 9.0(1076)
今週の新登場は①、③、④の3作品です。
①はイ・ヨンハンの写真エッセイ集「アンニョン、ネコはありがたかった」が原作のドキュメンタリー。野良ネコに心を奪われた男その1は詩人で旅行家。その2はCM作家。各々カメラやビデオカメラでネコたちを撮っているうちに親しくなり、ネコたちの映画を作ろうということになるが・・・。原題は「고양이 춤」。あ、「Bo Peep Bo Peep」でねこダンス踊ってるT-ARAも原作本を読んだそうですよ。
③、日本でほとんど上映されませんが、高評点がつけられるキリスト教関係の韓国製ドキュメンタリーがときおり登場します。これもその1つ。ロンドン近郊に古い城がある。そこに宣教訓練生たちが教育を受けた後置いていったバッグがある。70余年の歳月が流れて、袋の中の物は持ち主の下に戻らないままだ。ナレーション担当のクォン・オジュンはこの話を聞いてかばんを見てみたいと思うが、許可が得られない。しかし、あきらめずにバッグの持ち主についての諸情報を入手し、その人物(宣教師)の人生を知るに至り、信仰者の人生は何か、人生の絶対的な価値が何かを学ぶことになる。そして38年ぶりに開いてみた鞄の中に残っていた物は? 原題は「나의 선택 - 잊혀진 가방 그 못다한 이야기」。
④、2008年にベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したブラジル映画「Tropa de Elite(精鋭部隊)」の続編。リオデジャネイロ軍警察の中でも特殊訓練を受けたのがこの精鋭部隊。リオデジャネイロの政治と警察、麻薬組織、警察官による犯罪組織の癒着を描いた、フィクションとノンフィクションの狭間にある作品、ということです。韓国題は英題「Elite Squad 2」の音読で「엘리트 스쿼드 2」。
【専門家による順位】
①ナデルとシミン 8.0(8)
②マネーボール 8.0(3)
③紫(韓国) 8.0(2)
④ドライブ 7.8(6)
⑤四つのいのち 7.5(2)
⑥ツリー・オブ・ライフ 7.2(10)
⑦ヘルプ 7.2(8)
⑧人生はビギナーズ 7.0(3)
⑨精鋭部隊 2 7.0(2)
⑨偉大なる啓示 7.0(2)
新登場は③、⑨「精鋭部隊 2」、⑨「偉大なる啓示」の3作品。
③は、労働現場の衛生管理の実態を追ったドキュメンタリー。産業安全保健法によれば、常時雇用50人以上300人以下の事業所の労働者は、3ヵ月ごとに作業現場で環境のチェックや健康相談等を産業医学の専門家に受けるようになっている。マネキン工場、採石場などの現状ははたして・・・。原題は「보라」ですが、英題は「The Color Of Pain」。
⑨、「精鋭部隊 2」は前述しました。
⑨は、原題が「Aus dem Leben der Hildegard von Bingen Vision」というドイツ映画で、ドイツ薬草学の祖と言われているヒルデガルト・フォン・ビンゲンという女性の物語。彼女は12世紀のベネディクト会系女子修道院長で、神学者・宗教劇や伝記の作家・言語学者・詩人・作曲家等々として才能を発揮した「中世ヨーロッパ最大の賢女」なんだそうで、知らんかったなー。8歳の時修道院に預けられたヒルデガルトは院長の温かい庇護の下さまざまな学問に接しつつ成長してゆく。30年後、世を去った院長の後を受け継いだ彼女は、神の幻視体験(?)を世の中に発表するが、それは論議をよび、彼女は異端として追い込まれてゆく...。韓国題の「위대한 계시」を借りて仮題にしました。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[11月25日(金)~27日(日)] ★★★
「特・捜・本」がトップに
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・特・捜・本(韓) ・・・・・・・・・・・・・11/24・・・・・・・・・・・360,047・・・・・・・・・・・・434,606・・・・・・・・・580
2・・ワンドゥギ(韓) ・・・・・・・・・・・・10/20・・・・・・・・・・・300,370・・・・・・・・・・・4,764,487・・・・・・・・・533
3・・アーサー・クリスマスの大冒険・・11/25 ・・・・・・・186,619・・・・・・・・・・・・193,779・・・・・・・・・421
4・・リアル・スティール・・・・・・・・・10/12 ・・・・・・・・・・・125,207 ・・・・・・・・・・3,407,335・・・・・・・・・347
5・・マネーボール・・・・・・・・・・・・・11/17 ・・・・・・・・・・・120,965 ・・・・・・・・・・・・508,627・・・・・・・・・405
6・・インモータルズ・・・・・・・・・・・・11/10 ・・・・・・・・・・・108,547 ・・・・・・・・・・1,250,360・・・・・・・・・406
神々の戦い
7・・トワイライト・サーガ/・・・・・・・11/30 ・・・・・・・・・・・・91,901・・・・・・・・・・・・・94,435・・・・・・・・・284
ブレイキング・ドーン Part1
8・・50/50 フィフティ・フィフティ・・11/24・・・・・・・・・・・・45,704 ・・・・・・・・・・・・・56,198・・・・・・・・・208
9・・君はペット(韓) ・・・・・・・・・・・・・11/10 ・・・・・・・・・・・・32,199・・・・・・・・・・・・523,254・・・・・・・・・262
10・・塵も積もればロマンス(韓)・・11/10 ・・・・・・・・・・・・25,673 ・・・・・・・・・・・・411,101・・・・・・・・・213
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。
「ワンドゥギ」が5週続いた1位から落ちましたが、500万人の大台は目前。
今週の初登場は1・3・7・8位の4作品です。
1位、「특.수.본」という原題を見て、特殊本? 何だ、これは・・・と思いました。潜伏捜査中の刑事ソンボム(オム・テウン)は、残酷に殺された同僚を発見。そこでソンボムが作ったのが特別捜査本部すなわち「特・捜・本」なんですね。FBI出身の犯罪分析官をパートナーとするが、容疑者は常に捜査の一歩先を行ってしまいます。そして・・・。
3位は日本でも11月23日に公開されました。韓国題は「아더 크리스마스」。
7位、ステファニー・メイヤー原作のシリーズもの。困難を乗り越え結婚式を挙げた人間の少女ベラとヴァンパイアのエドワード。新婚旅行先で子供を身ごもったことに気づくが・・・。日本公開は来年2月25日。韓国題は「브레이킹 던 - 1부」です。
8位、日本では明後日12月1日公開で、各映画サイトですでに紹介されており、当然公式サイト(→コチラ)もあるので説明は省略します。
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