2016年3月の旅行記事(→コチラ)で下の画像を載せました。
ソウル駅に降り立った皆さん、駅前(東)から駅舎を背にして正面のビルの屋上にこれがあるのに気づきましたか? この建物はソウル南大門警察署。バスを持ち上げている警察官の造形物です。
私ヌルボ、これを造ったのは<広告の天才>ことイ・ジェソクだろうと直感して調べたら正解でした。
イ・ジェソクを初めて知ったのは2015年5月のソウル旅行でソウル市庁舎外壁に女の子が掲示板を持っている巨大な画像を見たのがキッカケ。それも静止画像ではなく、6秒間隔で掲示板の文字が変わっていくのです。(今はありません。) これがイ・ジェソク(이제석)さんが手がけたものということを確認して書いた記事が→コチラです。
以後<‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々>シリーズとして→[その1]、→[その2]、→[その3]と、3回にわたって彼の広告作品を紹介しました。
それらを見てわかるように、ほとんどすべてが警察をはじめとする公共広告です。
そして今回注目するのは[その3]にまとめたメッセージ性が強いもの。地球温暖化や大気汚染等の環境問題とか、食糧問題とか、反戦キャンペーン等々。
それはいいとして、たぶん大多数の日本人が「これはなんだっ!?」と目をむくのが下の2つ。
左は2008年8月のニューヨークのマンハッタン。表題は'STOP ISLAND THEFT'、つまり「島泥棒はやめろ」。「独島は韓国領」とアピールしてます。右は2013年2月の安倍首相糾弾ポスターですが、なんともひどいですねー。「人気取りのために国を売っている」という表題の下に「安倍の攻撃的な右傾化政策は日本をアジア周辺国から公共の敵とし、国際社会から孤立させているのだ。日本とアジアそして世界平和を担保とした彼の人気取りのための政治賭博は即時中断されなくてはならない」と記されています。また右の小さい画像は鬱陵島に立てられたパネルで、海面上の小さな島はもちろん竹島(独島)です。
<独島>愛♡にしても、金正恩をも下回るほどの安倍晋三首相の好感度にしても多くの韓国人共通なので、イ・ジェソク氏個人に怒りをぶつけても何が変わるというものでもないですが・・・。(※ただ、上右のエゲツないポスターには韓国内でも批判があったそうです。)
さて、ジツはここから本論です。(毎度すみません。)
本記事のタイトル「例の<お騒がせポスター>」で、皆さん、ピンときましたか?
東京五輪・パラリンピックを原発事故と結び付けて揶揄したポスターです。
このポスターに対し東京五輪・パラリンピック組織委員会はIOCに問題提起し、それを受けてIOCは「VANKに対し、政治的メッセージのためのオリンピックエンブレムの不正使用を非難し、今後このような行動を控えるよう求めた」とのことです。VANK(Voluntary Agency Network of Korea)はこのポスターを製作しソウルの在韓国日本大使館の建設予定地のフェンスに貼った民間団体と報じられていますが、その依頼でポスターを直接作成したのはやっぱりイ・ジェソク氏でした。
しかし、公共広告を専門にしている彼がエンブレムの使用について知らなかったはほとんど致命的な手抜かり。知ってたとしたら口あんぐりです。もちろんVANKもですが。VANKはこれまで外国の図書館等で地図にSea of Japan(またはJapan Sea)とあればこっそりEast Seaと書き直したりもしてきたそうですが・・・。
イ・ジェソク氏とVANKの代表が昨年10月1日に会い、以後提携が進んでいるようで、この<放射能五輪>以外にも<旭日旗批判>のポスターも作っています。(VANKは民間団体とはいっても公的資金を提供されているとのことです。)
実は私ヌルボ、原発事故後現在に至るまでの諸施策や報道、あるいは旭日旗に対しても批判すべき点は多々あると考えていますが、「旭日旗はハーケンクロイツと同じ」といった事実に反することや、このようなショッキングなポスターによる印象操作等はまっとうな批判を損なうものでだと思います。(例の徐敬徳教授はとくに問題ありですが、その件はまたいずれ。)
このような(韓国人全員ではないにしても)一面的なプロパガンダよりも、やはり下のような彼らしい発想の健全な広告を期待したいものです。
左は大邱の先史時代路にある先史遺跡公園への案内板。もちろん案内板は最初から原始人によって叩かれて変形しています。右は2016年10月16日の清渓広場。世界食料デーで、飢餓ゼロをめざすキャンペーンの造形物です。
ソウル駅に降り立った皆さん、駅前(東)から駅舎を背にして正面のビルの屋上にこれがあるのに気づきましたか? この建物はソウル南大門警察署。バスを持ち上げている警察官の造形物です。
私ヌルボ、これを造ったのは<広告の天才>ことイ・ジェソクだろうと直感して調べたら正解でした。
イ・ジェソクを初めて知ったのは2015年5月のソウル旅行でソウル市庁舎外壁に女の子が掲示板を持っている巨大な画像を見たのがキッカケ。それも静止画像ではなく、6秒間隔で掲示板の文字が変わっていくのです。(今はありません。) これがイ・ジェソク(이제석)さんが手がけたものということを確認して書いた記事が→コチラです。
以後<‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々>シリーズとして→[その1]、→[その2]、→[その3]と、3回にわたって彼の広告作品を紹介しました。
それらを見てわかるように、ほとんどすべてが警察をはじめとする公共広告です。
そして今回注目するのは[その3]にまとめたメッセージ性が強いもの。地球温暖化や大気汚染等の環境問題とか、食糧問題とか、反戦キャンペーン等々。
それはいいとして、たぶん大多数の日本人が「これはなんだっ!?」と目をむくのが下の2つ。
<独島>愛♡にしても、金正恩をも下回るほどの安倍晋三首相の好感度にしても多くの韓国人共通なので、イ・ジェソク氏個人に怒りをぶつけても何が変わるというものでもないですが・・・。(※ただ、上右のエゲツないポスターには韓国内でも批判があったそうです。)
さて、ジツはここから本論です。(毎度すみません。)
本記事のタイトル「例の<お騒がせポスター>」で、皆さん、ピンときましたか?
東京五輪・パラリンピックを原発事故と結び付けて揶揄したポスターです。
このポスターに対し東京五輪・パラリンピック組織委員会はIOCに問題提起し、それを受けてIOCは「VANKに対し、政治的メッセージのためのオリンピックエンブレムの不正使用を非難し、今後このような行動を控えるよう求めた」とのことです。VANK(Voluntary Agency Network of Korea)はこのポスターを製作しソウルの在韓国日本大使館の建設予定地のフェンスに貼った民間団体と報じられていますが、その依頼でポスターを直接作成したのはやっぱりイ・ジェソク氏でした。
しかし、公共広告を専門にしている彼がエンブレムの使用について知らなかったはほとんど致命的な手抜かり。知ってたとしたら口あんぐりです。もちろんVANKもですが。VANKはこれまで外国の図書館等で地図にSea of Japan(またはJapan Sea)とあればこっそりEast Seaと書き直したりもしてきたそうですが・・・。
イ・ジェソク氏とVANKの代表が昨年10月1日に会い、以後提携が進んでいるようで、この<放射能五輪>以外にも<旭日旗批判>のポスターも作っています。(VANKは民間団体とはいっても公的資金を提供されているとのことです。)
実は私ヌルボ、原発事故後現在に至るまでの諸施策や報道、あるいは旭日旗に対しても批判すべき点は多々あると考えていますが、「旭日旗はハーケンクロイツと同じ」といった事実に反することや、このようなショッキングなポスターによる印象操作等はまっとうな批判を損なうものでだと思います。(例の徐敬徳教授はとくに問題ありですが、その件はまたいずれ。)
このような(韓国人全員ではないにしても)一面的なプロパガンダよりも、やはり下のような彼らしい発想の健全な広告を期待したいものです。
左は大邱の先史時代路にある先史遺跡公園への案内板。もちろん案内板は最初から原始人によって叩かれて変形しています。右は2016年10月16日の清渓広場。世界食料デーで、飢餓ゼロをめざすキャンペーンの造形物です。
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