▸いつもは人出の多い関内の街も目に見えて通行人も車も減りました。まったく想定外の新型コロナ騒ぎで仕事に大きな支障をきたしている皆さんは大変なこととお察しします。
私ヌルボはほとんど気にせず外を歩き回っていますが、昨日(9日)は1週間ほど前に寝違えて以来肩の痛みと指のしびれが続いているので整形外科医院に行ってきました。初めての所で、ネット情報だと「2~3時間は待たされる」というその医院で先に待ってる人は1人だけ。10分ちょっと待つだけですみました。
その前日の10日(日)はシネマ・ジャック&ベティで「プリズン・サークル」鑑賞。この映画館では、観客は「間隔を空けて座ってもらう」ということでチケットも定数の半分しか売らないという方針との掲示物がありましたが、この作品のこの回は坂上香監督のトークがあるとのことで例外措置発動。115席ほとんど埋まってたんじゃないかなー。で、このドキュメンタリーの撮影場所は浜田市にある島根あさひ社会復帰促進センターという官民協働の新しいタイプの刑務所。とくに何が新しいのかというと、TC(Therapeutic Community=回復共同体)という更生プログラムを日本で唯一導入していること。具体的には、受刑者のグループごとに物語を作ったりロールプレーをしたり、あるいは家族のことや犯行のこと等自分のこれまでの生き方や物の考え方を語り合ったりして自分を見つめ直し、更生を促すというもの。このような(応報ではなく)教育に重点を置いた刑務所ができたのは2006年の刑法改正で改善指導・教科指導等の矯正処遇が定められたからなのだそうで、日本の刑務所の歴史でいえば「ごく最近」のことなんですね。そこで4人の若い受刑者4人を中心に2年間撮影した映像とのことです。観終わって、「TC出身者の再入所率は他のユニットと比べて半分以下」という調査結果がなるほどと合点がいきました。(「最初から見込みがありそうな<矯正可能な受刑者>を選んだからでは?」との憶測もありそうですが・・・。)
関連で、たまたま今読んでいる千野帽子「物語は人生を救うのか」の中に次のような一節がありました。
(2018年NHKTVで)娘さんを強姦殺人で失った(犯人は自殺)中谷加代子さんが、
「罪を犯した人は自分が幸せを感じなくなっている。自分が幸せを感じられなくて他人の幸せを願えるだろうか。自分が幸せを感じることができて初めて償いにとりかかれる」(大意)という意味ののことを言っているのを見て、胸を打たれました。
私ヌルボもほとんど同感です。しかしこの発言に対しては別の被害者遺族から批判があったといいます。一方、ネット内を探すと、元看守長だった人による「殺人犯を擁護する『中谷加代子』氏に異論あり」という記事(→コチラ)が見つかりました。感情的な内容かな?と思いましたが、内容的には冷静で、異論はあっても全否定でもありません。
なお、上で<ほとんど>同感と書いたのは、やはり応報刑一辺倒だと問題が大きい一方、この批判記事にもあるように教育刑万能とも思われないから。ただ、日本のこれまでの刑務所のありようも国民感情も応報刑に偏り過ぎているようなので、ぜひこのような新しいタイプの刑務所のことは多くの人に知ってほしいと思いました。
▸6日(金)はわざわざポレポレ東中野まで行ってこれもドキュメンタリーの「さよならテレビ」を観て来ました。なかなか評判がよさそうなので、まず近場で上映館をさがしたら、シネマ・ジャック&ベティで1月18日〜2月7日ですと!? ありゃりゃ、みごとに見逃し、トホホ。今度で何度目かな? ま、一昨年行った幸手(さって)に比べれば東中野は近いからよしとしよう(涙)。内容について。メディア関係には関心が大いにあるし、とくに新聞関係は若干の接触もありましたが、放送関係の現場の仕組みだの、そこで仕事をしている人については知識がほとんどありませんでした。そういったもろもろ、とくに自らの仕事に対する使命感とか職業倫理といったものを、青年時代をかなり前に過ぎた人たちがちゃんと持ち、議論し合ってる姿に共感を覚えました。また、こういう企画を出し、それが実際にTV番組さらには映画として実を結ぶとは、監督をはじめ直接担当者だけではなく、東海テレビという組織環境にも恵まれていたということでしょうか。
▸韓国での観客数の落ち込みはさらに進行して、6~8日は1位「透明人間」も10万人にとどかず。
しかし、日本でもこの<自粛ムード>はなんだかなーといった感じ。毎日新聞で読んだ藻谷浩介さんの記事(→コチラ)によると、「アメリカではこの冬インフルエンザに推計2600万人が感染し1万4千人が死亡している」とか、「日本でも昨年、一昨年とも3千人以上が亡くなっている。交通事故死並みの数」だが、「報道も、国民の注意も、死者が累計十数人の新型コロナウイルスだけに向いている」と疑問を呈しているのはナルホドと思われました。<非常時>となるとやたらエラそうに人を叱ったり指図したりする人や即買い溜めに走ったりする人等もあらわれ、また多くの庶民は(若干の疑問はあっても)素直にお上の方針・支持に従うという構図が繰り広げられるのは、なんとなく<非常時>=戦時中を思い出してしまいます(・・・って生まれてないけど)。
★★★ NAVERの人気順位(3月10日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(5) 長雨(韓国) 9.60(94)
②(1) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国) 9.55(150)
③(2) モンマルトルのパパ(韓国) 9.54(107)
④(3) 主戦場 9.52(1,371)
⑤(4) フォードvsフェラーリ 9.50(7,895)
⑥(6) 2人のローマ教皇 9.28(588)
⑦(7) 映画 ひつじのショーン UFOフィーバー! 9.27(199)
⑧(9) ジョジョ・ラビット 9.19(1,168)
⑨(10) 娘は戦場で生まれた 9.18(159)
⑩(-) ネヴァー・ルック・アウェイ 9.16(80)
今回新登場の作品はありません。
【記者・評論家による順位】
①(1) 燃え立つ若い女性の肖像 9.22(9)
②(2) アイリッシュマン 9.11(9)
③(3) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国) 9.06(16)
④(5) マリッジ・ストーリー 8.50(2)
⑤(6) はちどり(韓国) 8.38(13)
⑥(7) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 8.00(10)
⑦(8) ペイン・アンド・グローリー 8.00(7)
⑧(9) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 7.90(10)
⑨(10) 1917 命をかけた伝令 7.67(9)
⑩(-) ジョーカー 7.64(11)
今回新登場の作品はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績3月6日(金)~3月8日(日) ★★★
「透明人間」が2週連続1位だが週末観客数は10万人を割る
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・透明人間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/26 ・・・・・・・・・・85,171・・・・・・・314,599 ・・・・・・・・2,739 ・・・・・・・702
2(2)・・1917 命をかけた伝令・・・・・・・・・2/19 ・・・・・・・・・・60,568・・・・・・・538,686 ・・・・・・・・4,967 ・・・・・・・599
3(3)・・藁にもすがる獣たち(韓国)・・・・2/19 ・・・・・・・・・・30,389・・・・・・・568,272 ・・・・・・・・4,930 ・・・・・・・491
4(5)・・ストーリー・オブ・マイライフ・・2/12・・・・・・・・・・18,758・・・・・・・813,021 ・・・・・・・・6,853 ・・・・・・・401
わたしの若草物語
5(4)・・正直な候補(韓国)・・・・・・・・・・・・2/12 ・・・・・・・・・・17,629 ・・・・・1,477,104 ・・・・・・・12,443 ・・・・・・・417
6(新)・・ブラームス: ザ・ボーイII・・・・・3/05 ・・・・・・・・・・10,157・・・・・・・・14,781・・・・・・・・・・133 ・・・・・・・179
7(新)・・ウルフズ・コール ・・・・・・・・・・・3/05 ・・・・・・・・・・10,125・・・・・・・・13,914・・・・・・・・・・116 ・・・・・・・336
8(6)・・ザ・ジェントルメン ・・・・・・・・・・2/26 ・・・・・・・・・・・8,902・・・・・・・・71,329・・・・・・・・・・577 ・・・・・・・304
9(7)・・ハリー・ポッターと・・・・・・2004/7/16 ・・・・・・・・・・・8,893 ・・・・・1,823,867 ・・・・・・・11,369 ・・・・・・・・45
アズカバンの囚人
10(新)・・アバウト・タイム ・・・・・2013/12/05 ・・・・・・・・・・・8,883・・・・・3,418,443・・・・・・・25,136 ・・・・・・・138
~愛おしい時間について~
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
6・7・10位の3作品が新登場です。
6位「ブラームス: ザ・ボーイII」は、アメリカのホラー。2016年新宿シネマカリテの特集企画<カリコレ2016>の中で上映された「ザ・ボーイ~人形少年の館~」の続編です。前作は、老夫婦から8歳の少年のベビーシッターを任された女性がその少年と対面すると、そのブラームスは人間サイズの人形であり、また世話する際10のルールの遵守を命じられて・・・という話でした。今作で前作と共通して登場するのはブラームスだけ、かな? 夫のショーン、息子のジュードと一緒にロンドンで暮らしていたライザは、ある日家に押し入ってきた強盗に襲撃されて頭部を負傷します。その様子を見ていたジュードは精神に大きなダメージを受け、感情表現等に支障をきたすようになったため、一家は田舎町に引っ越します。しばらくしてジュードが散歩していると、墓地に陶器製の人形が埋まっていたのでそれを掘り起こして家に持って帰ります。その後ジュードは引きこもりがちになり、自室から出るときは必ず人形を同伴させるようになりますが、実はその人形がブラームスだったのです。両親がその正体を知った時にはもう時すでに遅し!? 韓国題は、「더 보이 2: 돌아온 브람스」。日本公開は未定のようです。ネット配信?
7位「ウルフズ・コール」は、フランスのアクション。昨年の<フランス映画祭2019>の中で上映されました。シャンテレッド(フランソワ・シヴィル)は<黄金の耳>と呼ばれるほどの聴覚を生かし、フランス海軍で原子力潜水艦の分析官を務めています。ある日、シリアでの潜航任務で彼は判断ミスから危機を招いてしまいますが、その際に彼の耳を惑わせたのは正体不明のウルフズ・コールつまり“狼の歌”のようなソナー音を放つ艦艇でした。その後シャンテレッドは、秘密裏に“狼の歌”の解析を進めますが、やがてベーリング海からフランスを狙った核ミサイルが発射されます。相手はまさに“狼の歌”。海軍は衝撃的な敵の秘密に気付きます・・・が、残り時間は、えっ、発射まであと10秒!? 韓国題は「울프 콜」。日本での一般劇場公開はなさそう、かな?
10位「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」は、2013年のイギリス作品。日本で14年に公開されています。韓国題は「어바웃 타임」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ウルフズ・コール ・・・・・・・・・・・・・・・3/05・・・・・・・・10,125 ・・・・・・・・・13,914 ・・・・・・・・・116 ・・・・・・・・336
2(28)・・はじまりのうた・・・・・・・・・・・・2014/8/13・・・・・・・・・5,769・・・・・・・3,452,979 ・・・・・・・・・・27 ・・・・・・・・131
3(20)・・チャンシルは福も多いね(韓国)・・・3/05・・・・・・・・・5,698・・・・・・・・・・・8,938 ・・・・・・・・・・75 ・・・・・・・・241
4(新)・・シング・ストリート 未来へのうた・・2016/5/19 ・・・4,702 ・・・・・・・・・569,211 ・・・・・・・4,536 ・・・・・・・・129
5(新)・・キャロル・・・・・・・・・・・・・・・・・・2016/2/04・・・・・・・・・3,595 ・・・・・・・・・331,486 ・・・・・・・2,731 ・・・・・・・・124
5作品すべてが新登場ですが、うち3作品は旧作の再上映です。
1位「ウルフズ・コール」については上述しました。
2位「はじまりのうた」は、2013年製作のアメリカ作品の再上映。日本では2015年公開されました。韓国題は「비긴 어게인」です。
3位「チャンシルは福も多いね」は、韓国のドラマ。ちょうど今開催中の<大阪アジアン映画祭>のコンペティション部門で上映されています。家もなく男もいない、映画プロデューサーのチャンシル(カン・マルグム)は、長年タッグを組んできた監督が突然亡くなって仕事さえなくなってしまいます。人生は終わったと思いましたが、妹のような女優のソフィー(ユン・スンア)の家の家事手伝いとして生きる道を見出します。ところがソフィーのフランス語の先生ヨン(ペ・ユラム)が彼女の心をときめかせ、レスリー・チャンと言い張る謎の男(キム・ヨンミン)まで登場します。新しく引っ越した家の家主もちょっと風変わりだけど人情あふれるおばあさん(ユン・ヨジョン)。一生仕事ばかりと思ってきたのが、映画をやめると今までなかった福も入ってくるのでしょうか? 原題は「찬실이는 복도 많지」です。
4位「シング・ストリート 未来へのうた」は、2016年製作のアイルランド・英・米の合作作品の再上映。日本でも同年公開されました。韓国題は「비긴 어게」です。
5位「キャロル」は、2015年のアメリカ作品の再上映。日本では韓国と同じく16年に公開されています。韓国題は「캐롤」です。
私ヌルボはほとんど気にせず外を歩き回っていますが、昨日(9日)は1週間ほど前に寝違えて以来肩の痛みと指のしびれが続いているので整形外科医院に行ってきました。初めての所で、ネット情報だと「2~3時間は待たされる」というその医院で先に待ってる人は1人だけ。10分ちょっと待つだけですみました。
その前日の10日(日)はシネマ・ジャック&ベティで「プリズン・サークル」鑑賞。この映画館では、観客は「間隔を空けて座ってもらう」ということでチケットも定数の半分しか売らないという方針との掲示物がありましたが、この作品のこの回は坂上香監督のトークがあるとのことで例外措置発動。115席ほとんど埋まってたんじゃないかなー。で、このドキュメンタリーの撮影場所は浜田市にある島根あさひ社会復帰促進センターという官民協働の新しいタイプの刑務所。とくに何が新しいのかというと、TC(Therapeutic Community=回復共同体)という更生プログラムを日本で唯一導入していること。具体的には、受刑者のグループごとに物語を作ったりロールプレーをしたり、あるいは家族のことや犯行のこと等自分のこれまでの生き方や物の考え方を語り合ったりして自分を見つめ直し、更生を促すというもの。このような(応報ではなく)教育に重点を置いた刑務所ができたのは2006年の刑法改正で改善指導・教科指導等の矯正処遇が定められたからなのだそうで、日本の刑務所の歴史でいえば「ごく最近」のことなんですね。そこで4人の若い受刑者4人を中心に2年間撮影した映像とのことです。観終わって、「TC出身者の再入所率は他のユニットと比べて半分以下」という調査結果がなるほどと合点がいきました。(「最初から見込みがありそうな<矯正可能な受刑者>を選んだからでは?」との憶測もありそうですが・・・。)
関連で、たまたま今読んでいる千野帽子「物語は人生を救うのか」の中に次のような一節がありました。
(2018年NHKTVで)娘さんを強姦殺人で失った(犯人は自殺)中谷加代子さんが、
「罪を犯した人は自分が幸せを感じなくなっている。自分が幸せを感じられなくて他人の幸せを願えるだろうか。自分が幸せを感じることができて初めて償いにとりかかれる」(大意)という意味ののことを言っているのを見て、胸を打たれました。
私ヌルボもほとんど同感です。しかしこの発言に対しては別の被害者遺族から批判があったといいます。一方、ネット内を探すと、元看守長だった人による「殺人犯を擁護する『中谷加代子』氏に異論あり」という記事(→コチラ)が見つかりました。感情的な内容かな?と思いましたが、内容的には冷静で、異論はあっても全否定でもありません。
なお、上で<ほとんど>同感と書いたのは、やはり応報刑一辺倒だと問題が大きい一方、この批判記事にもあるように教育刑万能とも思われないから。ただ、日本のこれまでの刑務所のありようも国民感情も応報刑に偏り過ぎているようなので、ぜひこのような新しいタイプの刑務所のことは多くの人に知ってほしいと思いました。
▸6日(金)はわざわざポレポレ東中野まで行ってこれもドキュメンタリーの「さよならテレビ」を観て来ました。なかなか評判がよさそうなので、まず近場で上映館をさがしたら、シネマ・ジャック&ベティで1月18日〜2月7日ですと!? ありゃりゃ、みごとに見逃し、トホホ。今度で何度目かな? ま、一昨年行った幸手(さって)に比べれば東中野は近いからよしとしよう(涙)。内容について。メディア関係には関心が大いにあるし、とくに新聞関係は若干の接触もありましたが、放送関係の現場の仕組みだの、そこで仕事をしている人については知識がほとんどありませんでした。そういったもろもろ、とくに自らの仕事に対する使命感とか職業倫理といったものを、青年時代をかなり前に過ぎた人たちがちゃんと持ち、議論し合ってる姿に共感を覚えました。また、こういう企画を出し、それが実際にTV番組さらには映画として実を結ぶとは、監督をはじめ直接担当者だけではなく、東海テレビという組織環境にも恵まれていたということでしょうか。
▸韓国での観客数の落ち込みはさらに進行して、6~8日は1位「透明人間」も10万人にとどかず。
しかし、日本でもこの<自粛ムード>はなんだかなーといった感じ。毎日新聞で読んだ藻谷浩介さんの記事(→コチラ)によると、「アメリカではこの冬インフルエンザに推計2600万人が感染し1万4千人が死亡している」とか、「日本でも昨年、一昨年とも3千人以上が亡くなっている。交通事故死並みの数」だが、「報道も、国民の注意も、死者が累計十数人の新型コロナウイルスだけに向いている」と疑問を呈しているのはナルホドと思われました。<非常時>となるとやたらエラそうに人を叱ったり指図したりする人や即買い溜めに走ったりする人等もあらわれ、また多くの庶民は(若干の疑問はあっても)素直にお上の方針・支持に従うという構図が繰り広げられるのは、なんとなく<非常時>=戦時中を思い出してしまいます(・・・って生まれてないけど)。
★★★ NAVERの人気順位(3月10日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。
①(5) 長雨(韓国) 9.60(94)
②(1) 泣くな、トンズ2:シュクラン ババ(韓国) 9.55(150)
③(2) モンマルトルのパパ(韓国) 9.54(107)
④(3) 主戦場 9.52(1,371)
⑤(4) フォードvsフェラーリ 9.50(7,895)
⑥(6) 2人のローマ教皇 9.28(588)
⑦(7) 映画 ひつじのショーン UFOフィーバー! 9.27(199)
⑧(9) ジョジョ・ラビット 9.19(1,168)
⑨(10) 娘は戦場で生まれた 9.18(159)
⑩(-) ネヴァー・ルック・アウェイ 9.16(80)
今回新登場の作品はありません。
【記者・評論家による順位】
①(1) 燃え立つ若い女性の肖像 9.22(9)
②(2) アイリッシュマン 9.11(9)
③(3) パラサイト 半地下の家族[寄生虫](韓国) 9.06(16)
④(5) マリッジ・ストーリー 8.50(2)
⑤(6) はちどり(韓国) 8.38(13)
⑥(7) ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 8.00(10)
⑦(8) ペイン・アンド・グローリー 8.00(7)
⑧(9) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 7.90(10)
⑨(10) 1917 命をかけた伝令 7.67(9)
⑩(-) ジョーカー 7.64(11)
今回新登場の作品はありません。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績3月6日(金)~3月8日(日) ★★★
「透明人間」が2週連続1位だが週末観客数は10万人を割る
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・透明人間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/26 ・・・・・・・・・・85,171・・・・・・・314,599 ・・・・・・・・2,739 ・・・・・・・702
2(2)・・1917 命をかけた伝令・・・・・・・・・2/19 ・・・・・・・・・・60,568・・・・・・・538,686 ・・・・・・・・4,967 ・・・・・・・599
3(3)・・藁にもすがる獣たち(韓国)・・・・2/19 ・・・・・・・・・・30,389・・・・・・・568,272 ・・・・・・・・4,930 ・・・・・・・491
4(5)・・ストーリー・オブ・マイライフ・・2/12・・・・・・・・・・18,758・・・・・・・813,021 ・・・・・・・・6,853 ・・・・・・・401
わたしの若草物語
5(4)・・正直な候補(韓国)・・・・・・・・・・・・2/12 ・・・・・・・・・・17,629 ・・・・・1,477,104 ・・・・・・・12,443 ・・・・・・・417
6(新)・・ブラームス: ザ・ボーイII・・・・・3/05 ・・・・・・・・・・10,157・・・・・・・・14,781・・・・・・・・・・133 ・・・・・・・179
7(新)・・ウルフズ・コール ・・・・・・・・・・・3/05 ・・・・・・・・・・10,125・・・・・・・・13,914・・・・・・・・・・116 ・・・・・・・336
8(6)・・ザ・ジェントルメン ・・・・・・・・・・2/26 ・・・・・・・・・・・8,902・・・・・・・・71,329・・・・・・・・・・577 ・・・・・・・304
9(7)・・ハリー・ポッターと・・・・・・2004/7/16 ・・・・・・・・・・・8,893 ・・・・・1,823,867 ・・・・・・・11,369 ・・・・・・・・45
アズカバンの囚人
10(新)・・アバウト・タイム ・・・・・2013/12/05 ・・・・・・・・・・・8,883・・・・・3,418,443・・・・・・・25,136 ・・・・・・・138
~愛おしい時間について~
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
6・7・10位の3作品が新登場です。
6位「ブラームス: ザ・ボーイII」は、アメリカのホラー。2016年新宿シネマカリテの特集企画<カリコレ2016>の中で上映された「ザ・ボーイ~人形少年の館~」の続編です。前作は、老夫婦から8歳の少年のベビーシッターを任された女性がその少年と対面すると、そのブラームスは人間サイズの人形であり、また世話する際10のルールの遵守を命じられて・・・という話でした。今作で前作と共通して登場するのはブラームスだけ、かな? 夫のショーン、息子のジュードと一緒にロンドンで暮らしていたライザは、ある日家に押し入ってきた強盗に襲撃されて頭部を負傷します。その様子を見ていたジュードは精神に大きなダメージを受け、感情表現等に支障をきたすようになったため、一家は田舎町に引っ越します。しばらくしてジュードが散歩していると、墓地に陶器製の人形が埋まっていたのでそれを掘り起こして家に持って帰ります。その後ジュードは引きこもりがちになり、自室から出るときは必ず人形を同伴させるようになりますが、実はその人形がブラームスだったのです。両親がその正体を知った時にはもう時すでに遅し!? 韓国題は、「더 보이 2: 돌아온 브람스」。日本公開は未定のようです。ネット配信?
7位「ウルフズ・コール」は、フランスのアクション。昨年の<フランス映画祭2019>の中で上映されました。シャンテレッド(フランソワ・シヴィル)は<黄金の耳>と呼ばれるほどの聴覚を生かし、フランス海軍で原子力潜水艦の分析官を務めています。ある日、シリアでの潜航任務で彼は判断ミスから危機を招いてしまいますが、その際に彼の耳を惑わせたのは正体不明のウルフズ・コールつまり“狼の歌”のようなソナー音を放つ艦艇でした。その後シャンテレッドは、秘密裏に“狼の歌”の解析を進めますが、やがてベーリング海からフランスを狙った核ミサイルが発射されます。相手はまさに“狼の歌”。海軍は衝撃的な敵の秘密に気付きます・・・が、残り時間は、えっ、発射まであと10秒!? 韓国題は「울프 콜」。日本での一般劇場公開はなさそう、かな?
10位「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」は、2013年のイギリス作品。日本で14年に公開されています。韓国題は「어바웃 타임」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(新)・・ウルフズ・コール ・・・・・・・・・・・・・・・3/05・・・・・・・・10,125 ・・・・・・・・・13,914 ・・・・・・・・・116 ・・・・・・・・336
2(28)・・はじまりのうた・・・・・・・・・・・・2014/8/13・・・・・・・・・5,769・・・・・・・3,452,979 ・・・・・・・・・・27 ・・・・・・・・131
3(20)・・チャンシルは福も多いね(韓国)・・・3/05・・・・・・・・・5,698・・・・・・・・・・・8,938 ・・・・・・・・・・75 ・・・・・・・・241
4(新)・・シング・ストリート 未来へのうた・・2016/5/19 ・・・4,702 ・・・・・・・・・569,211 ・・・・・・・4,536 ・・・・・・・・129
5(新)・・キャロル・・・・・・・・・・・・・・・・・・2016/2/04・・・・・・・・・3,595 ・・・・・・・・・331,486 ・・・・・・・2,731 ・・・・・・・・124
5作品すべてが新登場ですが、うち3作品は旧作の再上映です。
1位「ウルフズ・コール」については上述しました。
2位「はじまりのうた」は、2013年製作のアメリカ作品の再上映。日本では2015年公開されました。韓国題は「비긴 어게인」です。
3位「チャンシルは福も多いね」は、韓国のドラマ。ちょうど今開催中の<大阪アジアン映画祭>のコンペティション部門で上映されています。家もなく男もいない、映画プロデューサーのチャンシル(カン・マルグム)は、長年タッグを組んできた監督が突然亡くなって仕事さえなくなってしまいます。人生は終わったと思いましたが、妹のような女優のソフィー(ユン・スンア)の家の家事手伝いとして生きる道を見出します。ところがソフィーのフランス語の先生ヨン(ペ・ユラム)が彼女の心をときめかせ、レスリー・チャンと言い張る謎の男(キム・ヨンミン)まで登場します。新しく引っ越した家の家主もちょっと風変わりだけど人情あふれるおばあさん(ユン・ヨジョン)。一生仕事ばかりと思ってきたのが、映画をやめると今までなかった福も入ってくるのでしょうか? 原題は「찬실이는 복도 많지」です。
4位「シング・ストリート 未来へのうた」は、2016年製作のアイルランド・英・米の合作作品の再上映。日本でも同年公開されました。韓国題は「비긴 어게」です。
5位「キャロル」は、2015年のアメリカ作品の再上映。日本では韓国と同じく16年に公開されています。韓国題は「캐롤」です。
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