ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [7月12日(金)~7月14日(日)]

2019-07-17 19:08:22 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
先々週の記事のコメントでyabさんから薦められた「ランナウェイ/逃亡者」を立川のシネマ・ワンまで行って観てきました。小雨の降る中、時間と電車賃を費やして行った価値が十分ありました。いや、オツリがくるほどです。70年代、ベトナム反戦を叫ぶ過激派による銀行襲撃事件の後、名前等を隠して弁護士(←ロバート・レッドフォード)等になったりしていたメンバーに30年後になってFBIの追及の手が及んで・・・という話ですが、まさに60年代末の全共闘運動の真っただ中で学生生活を送った団塊ジイサンの1人して、私ヌルボもいろいろ思い出したり考えさせられたりしました。実は先々週の記事冒頭に書いた金沢2泊3日の旅というのは昨年暮れに亡くなった大学時代の学友の墓参旅行で、仲間5人で行きました。また先週名古屋に行ったのも、<花コリ>だけでなく金沢には行かなかった仲間の1人と会うことが大きな目的でした。仲間といっても銀行襲撃どころか<ゲバ棒>も持たず投石もしない穏健(軟弱?)な全共闘一派?orシンパ?でしたが・・・。映画では、30年経った仲間の中には銀行の守衛が犠牲になった事件を「愚かな行為だった」と省みる大学教授(フランツ・ファノンの本を持ってたな)もいれば、逆に若い頃の主義主張をそのまま持ち続けている女性もいます。それでも、互いに相通じる連帯意識のようなものがあるというのはよくわかります。その最左翼の女性の言葉が印象に残っています。「夢ではなく、可能性だった。今もその可能性を信じている。」 (なんだ、これは。) 「終わってるといえない。まだ続いている。」 (なんだなんだ、これは!?) たしかに、テロリストに殺されるよりはるかに多くの命を死に追いやる国家は今も厳然と存在し続けている。それがテロリストを非難するとはどの口が言うとんのや!?・・・といったことをいろいろ考えていて、昔日の感情が甦ってきた勢いのままに、→韓国・朝鮮とも映画とも関係のない一文を昨日アップしてしまいました。
 ・・・という次第で、yabさんには感謝!感謝 !!です。(それにしても、すっかり読まれてる・・・。)

▸先週書きませんでしたが、川口市で7月13~21日<skipシティ国際dシネマ映画祭>が開かれています。(→公式サイト。) その中で唯一の韓国作品「未成年」を昨日(16日)観てきました。川口で下車したのは初めて。会場まで無料送迎バスはあるものの、交通の便のよくない所ですが、とても見応えのある作品で行った甲斐がありました。20日にも上映されますが、土曜日なので当日券の人はちょっと早めに行って並んだ方がよさそう。

▸14日は気になっていた「COLD WAR あの歌、2つの心」を鑑賞。50~60年代の東西冷戦下の15年間、東と西に隔てられて時代と国家に翻弄された男女の軌跡というか、ファム・ファタール物というか、腐れ縁男女の物語というか・・・。しかし、15年間を88分でとなるとテンポはいいがその分深みに欠けるような・・・。やっぱり腐れ縁男女映画では成瀬巳喜男監督の「浮雲」の右に出るものはないです。(「洲崎パラダイス 赤信号」は観てませんが・・・。)

▸→<2019年上半期の映画興行収入グローバル・トップ20> 私ヌルボ、1本も観ていないことを確認しました。(笑) まあ、いろんな映画ファンがいるという当たり前のことです。

         ★★★ NAVERの人気順位(7月16日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
       ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。
        「初登場」とは、本ブログでの初登場の意。

①(2) 痛いほど愛する(韓国)  9.70(143)
②(1) 星の庭園(韓国)  9.69(175)
③(3) 師範(韓国)  9.57(14)
④(4) アラジン  9.45(21,289)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  9.39(67,668)
⑥(6) 遠回りの道(韓国)  9.37(41)
⑦(7) 教会のお兄さん(韓国)  9.30(1,454)
⑧(-) 真昼のピクニック(韓国)  9.17(29)
⑨(-) ボヒとノギャン  9.11(130)
⑩(-)アニエスによるヴァルダ  9.10(40)

 ⑧「真昼のピクニック」が新登場です。旅行をテーマにした韓国の3作品のオムニバスです。最初は、一緒にいれば大変だけど、それでも気になる家族との予測のつかないキャンプ旅行。次は、漠とした未来と気が滅入るような現実を抱えた青年たちの若さ丸出しの旅行。最後は、独りでも大丈夫と思っていた自分の本当の姿を見つけていく一人旅。どれも今日出会う思いがけない旅行記録です。原題は「낮의 피크닉」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 寄生虫[パラサイト](韓国)  9.06(16)
②(2) 幸福なラザロ  8.40(5)
③(3) トイ・ストーリー4  8.09(11)
④(4) アニエスによるヴァルダ  8.00(6)
⑤(5) アベンジャーズ/エンドゲーム  7.62(13)
⑥(6) キム君(韓国)  7.57(7)
⑦(8) チェ 28歳の革命  7.25(4)
⑦(-) ミッドソマー[夏至祭]  7.25(4)
⑨(9) アマンダと僕  7.00(5)
⑩(-) ジョン・ウィック:パラベラム  6.88(8)

 ⑦「ミッドソマー[夏至祭]」(仮)が新登場です。この作品については後述します。

      ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月12金)~7月14日) ★★★
           「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」、2週連続の1位独走

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・・・・7/02・・・・・・・・1,302,561・・・・・・6,685,189・・・・・・・・57,709 ・・・・・・1,708
       ファー・フロム・ホーム
2(2)・・アラジン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/23 ・・・・・・・・・623,570・・・・・10,161,264・・・・・・・・86,704・・・・・・・・975
3(3)・・トイ・ストーリー4・・・・・・・・・・・・6/20 ・・・・・・・・・243,120・・・・・・3,151,065・・・・・・・・26,720・・・・・・・・784
4(57)・・妓生房の若様(韓国) ・・・・・・・・・7/10 ・・・・・・・・・118,776 ・・・・・・・220,182・・・・・・・・・1,816・・・・・・・・603
5(新)・・映画 おしりたんてい ・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・・93,944 ・・・・・・・101,245・・・・・・・・・・・811・・・・・・・・561
       : カレーなる じけん(日本)
6(新)・・真犯人(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・7/10 ・・・・・・・・・・64,145 ・・・・・・・106,756・・・・・・・・・・・922・・・・・・・・224
7(4)・・寄生虫[パラサイト](韓国) ・・・・・5/30 ・・・・・・・・・・64,267・・・・・・9,919,838・・・・・・・・84,601・・・・・・・・360
8(29)・・ミッドソマー[夏至祭]・・・・・・・・7/11・・・・・・・・・・31,752 ・・・・・・・・45,707・・・・・・・・・・・427・・・・・・・・375
9(6)・・アナベル 死霊博物館 ・・・・・・・・・6/26 ・・・・・・・・・・30,789 ・・・・・・・459,037・・・・・・・・・3,809・・・・・・・・154
10(5)・・ジョン・ウィック:パラベラム・・6/26 ・・・・・・・・20,052 ・・・・・・・913,067・・・・・・・・・7,802・・・・・・・・187
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は4・5・6・8位の4作品です。
 4位「妓生房の若様」は、韓国の時代劇コメディ。不景気の朝鮮。妓生(キーセン)房の恋風閣は廃業の危機に直面します。そんな中、そこで生まれ育った若様(トリョンニム)のホセク(ジュノ)は「わが妓生房を救わなければ!」との一心で宣言します。「過去のことはしょうがない。この機会に事業をやってみよう」。秀麗な容姿と優れた技芸、女心を見抜く才能豊かな天性を備えたそのホセクがそのホセクの提案は、なんと「私は妓生になりたいのです」とは! つまり、自分は朝鮮初の男性妓生になるこということでした。妓生房の決議で結ばれた25歳の奇人ユクガプ(チェ・グィファ)と共に企画から宣伝まで息の合った取り組みで一気に女性貴人たちの心をつかんだホセクでした。が、勢いに乗ったのもつかの間、予期せぬ人物の登場でうまく行っていたホセクの事業は警報音が鳴り始めます・・・。原題は「기방도령」です。
 5位「映画 おしりたんてい カレーなる じけん」は、絵本・読み物に始まってTVアニメも大人気のおしりたんていは韓国でもヒットしてます! その劇場版で、って、しかしそんなのあった?と思ったら、《東映まんがまつり〈2019年〉》の中のおしりたんてい等を元に構成したものと思われます。韓国題は「극장판 엉덩이 탐정: 화려한 사건 수첩(劇場版 おしりたんてい: 華麗なる事件手帳)」です。
 6位「真犯人」は、韓国のスリラー。6月27日~7月7日開催の富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭で観客賞を受賞した作品です。ある女性が殺されます。彼女の夫ヨンフン(ソン・セビョク)は、妻が死んだその日の真実を探したいと思います。一方、S容疑者の妻ダヨン(ユ・ソン)は、夫の無実を明らかにするために、ヨンフンの証言を必要としています。ヨンフンは、証言の対価として一緒に真実を探そうという提案をし、ダヨンは夫を救うためにヨンフンと事件を追い始めます。やがてダヨンはヨンフンの家から消えた証拠を発見し、またヨンフンはダヨンの嘘を知ることになります。真実に近づくほど、2人のお互いに向けた疑いは大きくなっていきます・・・。原題は「진범(真犯)」です。
 8位「ミッドソマー[夏至祭]」(仮)は、アメリカ・スェーデン共作のドラマ&ホラー。ダニ(フローレンス・ピュー)と彼氏クリスチャン(ジャック・レイナー)の中は破局寸前になっていました。しかしダニの家族が見舞われた不幸に同情したクリスチャンはダニを旅行に誘います。それはクリスチャンの友人のスウェーデン人ペレ(ヴィルヘルム・ブロングレン)の故郷を訪ねる旅で、2人は友人のマーク(ウィル・ポールター)とジョシュ(ウィリアム・ジャクソン・ハーパー)も誘ってスウェーデンの田舎町に行くことになりました。現地では住民の強い勧めもあり、ダニたちは90年に1回開催されるという祭りに参加することになります。ところが、その祭りはペイガニズムつまりアニミズム的な信仰の儀式で、暴力と猟奇性に満ちているものでした。そうとは知らずに参加した4人は恐怖のどん底に叩き落とされることになってしまいます・・・。韓国題は「미드소마」。日本公開はあるようですが、期日等は未定です。

【独立・芸術映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・・・上映館数
1(1)・・天路歴程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/13 ・・・・・・・・19,459・・・・・・・256,678・・・・・・・・1,931・・・・・・・・・・・92
2(38)・・ホンモノの気持ち・・・・・・・・・・・・・7/11 ・・・・・・・・・5,057・・・・・・・・・8,637 ・・・・・・・・・・69・・・・・・・・・・・69
3(2)・・未成年[ザ・チルドレン・アクト] ・・7/04・・・・・・・・・・3,781・・・・・・・・16,391 ・・・・・・・・・137・・・・・・・・・・・44
4(24)・・私は、マリア・カラス・・・・・・・・・・・7/11・・・・・・・・・・3,020・・・・・・・・・4,648 ・・・・・・・・・・36・・・・・・・・・・・26
5(3)・・魔女の宅急便(日本)・・・・・・・2007/11/22・・・・・・・・・・1,592・・・・・・・・58,743・・・・・・・・・・432 ・・・・・・・・・・23

 2・4位の2作品が新登場です。
 2位「ホンモノの気持ち」は、アメリカのSF&ラブロマンス。カップルの恋愛成功率を予測してくれる研究所で働いて彼女ゾーイ(レア・セイドゥ)は一緒に働くコール(イワン・マックレガー)に恋愛感情を感じるようになります。しかし、彼との恋愛成功率は0パーセントと出てしまいます。その結果を信じることができなかったゾーイは、コールにそのことを伝えるとともに自分の心を告白します。ところが、返ってきた言葉は衝撃的なものでした。「ゾーイ、それはあなたが私が作ったロボットだからだ」。人間を愛するようになった彼女ゾーイ。「この愛も設計されたんですか?」・・・。韓国題は「조(Zoe)」。日本では劇場未公開で、Netflixで配信されています。
 4位「私は、マリア・カラス」は、日本では18年12月公開されています。韓国題は「마리아 칼라스: 세기의 디바(マリア・カラス : 世紀のディーバ)」です。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ランナウェイ/逃亡者 (yab)
2019-07-21 20:18:27
映画観に行ってくれたんですね!
普段とは毛色の違う記事が出てきたので、おや、これはもしや…とは思ってはいたのですが、こちらこそありがとうございます!
ヌルボさんの世代の人や運動を担ってきた人たちにこそ観てほしい映画だと思ってたので。

僕も劇場で映画を久々に観ましたが、最初に逮捕された女性(スーザン・サランドン)が印象に残りました。
「汚れのない心で世界を観たかった」、「過ちはおかしたけれども、正しかった」
「愛する者がいなければ、必ずもう一度同じ事をする」
彼女の語る言葉から当時のアメリカの雰囲気を端々から感じると同時に、女性の力強さ(畏怖の念というべき?)を感じました。
かつてのメンバーたちの男性陣はどちらかというと妥協的な一方で、女性陣は堅い意志を持っている印象を受けたので、尚更際立つ感じがありましたから。

多くを語らず(語れない?)とも、かつての運動、抱いていた理想と今も心の奥底に残る捨てきれない思いが伝わってきて、
劇中でも言及のあった同時代の日本の運動とその結果、アメリカと日本の現状(両者ともこの時代より悪化している?)
…と想起させられることも多く、投げかけられた問いにどう受け止めるべきかと頭を巡らせます。

曲がりなりにも僕も一応運動に携わっていた端くれの身だったもので(ヌルボさんのお言葉を借りるなら「軟弱」でしたが…)、
この映画にかつての運動を担ってきた彼らへのノスタルジーとその匂いに一番惹かれた気がします。
若輩者の自分がもはや過去の遺物ともいうべきジジババたちのノスタルジーに浸ってていいのか?なんて思われちゃう…?

ちなみにキャストのスーザン・サランドンは、オスカー女優としても名が高いですが、
前回の米大統領選でバーニー・サンダースの応援弁士を務め、最終的にヒラリーに投票しなかったという筋金入りの方です。
https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/bf870fa08eaebb41ac3c03c39e882e62

その他には広島の原爆を描いた絵本の「ひろしまのピカ」の英語のナレーションもやってたり。
https://www.kyoto-wel.com/item/IS81212N07163.html

更に更に、レッドフォードの愛娘役の子はトランプ大統領の就任式の国歌斉唱のパフォーマンスという大役を務めてたり。
https://www.youtube.com/watch?v=Eofd3K7xyms

等々、一筋縄でいかなそうなキャストの皆さんも魅力的です。

主演と監督を務めたレッドフォードですが、
彼の引退作とされる「さらば愛しきアウトロー」も先週公開されたので観に行こうと思ってます。
予告を観る限り、これもこの映画とも似たような雰囲気かもしれませんね。

ところで、映画の紹介文、70年前ではなく70年代でしょうか。
まあレビューの中には、レッドフォードが年サバ読み過ぎでは?なんていうのも見かけたりしましたが…。
返信する
どーもどーも (ヌルボ)
2019-07-22 12:23:57
 70年前→70年代。コッソリ直しておきました。

 <ぴあ映画生活>でyabさんのレビューをうなづきつつ拝読しました。 →
 http://cinema.pia.co.jp/imp/161193/
 平均評点は63点で全然高くありませんが、ハラハラドキドキの逃亡劇とか派手なアクションを期待した人にとってみれば<肩すかし>でしょうね。
 アマゾンでDVDを観た人の感想はわりと高評価の人がいますが、ほとんどは私とほぼ同年配。 →
 https://www.amazon.co.jp/ランナウェイ-逃亡者-DVD-ロバート・レッドフォード/dp/B00NIOVGXU/ref=sr_1_6?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4&qid=1563758789&s=dvd&sr=1-6
 またcocoのレビューにも目を通してみました。 →
 https://coco.to/movie/34968
 それらの中で「タイトルがよくない」という指摘がいくつかありましたが、その点は同感。原題は「THE COMPANY YOU KEEP」、つまり「ずっとつき合っている仲間」という意味でしょうか。つまり、過去の事件の頃から今も続いている彼らの人間関係が物語の主軸ということだと思いますが、ちょっと訳しにくい(?)し、それ以上に集客力がないということを考えての邦題だったのでしょう。

 スーザン・サランドンは、「デッドマン・ウォーキング」(1996)がすごく印象に残っています。アカデミー賞主演女優賞受賞作で、共演のショーン・ペンもベルリン国際映画祭で男優賞を受賞しました。死刑をテーマにした重く、深い作品で、私は大感激したのですが、<ぴあ映画生活>の平均評点は72点止まり。まあ世評とはそんなものですね。評論家の間でも人によって評価はかなり違いますからね。
返信する
Unknown (yab)
2019-07-22 21:10:26
そういえばぴあにレビューしていたのを思い出しました。自分でも書いてたのを忘れてました。

海外の批評サイト(IMDBやrotten tomato)でも評価はまずまずといったところで、やはり人を選ぶのかなぁと思います。アメリカでも余り触れたくない過去なのかもしれないのでしょうか?

レビューで興味深いと思ったのは、
同様に70年代の日本の学生運動を描いた日本映画「マイ・バック・ページ」との比較という切り口からのレビューです。
http://blog.livedoor.jp/jokyoku/archives/38545438.html
「マイ・バック・ページ」も学生運動を描いた作品として結構好きです。こちらも当時の学生運動への視線が結構明確に表れる作品ですね。

「デッドマン・ウォーキング」は死刑の賛否をも越えた無償の愛が感じられた作品でしたね。
監督のティム・ロビンスはスーザン・サランドンの夫(当時)で、夫婦で思想を体現したとも言われてるんでしたっけ。

ティム・ロビンスも有名なスターですが、
俳優が自分たちで製作してやりたい事を表現できるというのは、アメリカの底力を感じさせますね。日本との製作の意識が全然違うなあとつくづく思います。
返信する
「マイ・バック・ページ」ねー・・・ (ヌルボ)
2019-07-24 01:56:00
 「マイ・バック・ページ」は私も2011年の公開時に観ました。 →
https://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/be0bc2e22a9b3d97d027d4e526d57196
 リンク先の記事で「どちらも感心しませんでしたが、骨っぽいのは後者です」と書かれているのは7割方賛同します。
 映画作品だけでなく一般論としてですが、50年前に比べて世の中が劇的に良くなったわけでは全然ないのに、かつて<闘い>に大なり小なり関わったことを懐旧的に語っちゃダメでしょ、ということ。
 また、マスメディアは運動の「突出した部分」=過激派に(「絵になるから」)注目しますが、彼らは全共闘運動の中では決して主流ではなかったということは明確に認識すべきだと思います。(ワタシのように「軟弱な」関わり方をしていた当時の多くの学生たちはその後今までどんな生き方をしてきたのか、むしろそんなドキュメンタリーやドラマを作ってほしいものです。)
返信する

コメントを投稿