ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国のTV番組 週間視聴率ベスト20(2013年11月25日~12月1日)

2013-12-02 23:48:08 | 韓国のTV番組 週間視聴率ベスト20
 2ヵ月に1回の記事です。前回は→コチラ

 データの出所は韓国の視聴率調査機関TNmSのサイト中の「全国・地上波」の部です。

 韓国のTVやラジオをパソコンで視聴する方法については、→コチラや→コチラで書きました。
 で、いちばん手っ取り早いのが(KBSについては)<KBS Able>(→コチラ。)
 一度登録(無料)しておけば、KBSのTVやラジオをリアルタイムで視聴できます。
 したがって、パソコンで文書等を作成していたり、インターネットをいろいろ見たりしている時に、韓国語学習者の皆さんはラジオを聞き流しているとそれだけで韓国語の勉強にもなり、韓国のニュース等々も聴くことができます。これはオススメ!

 オススメといえば雑誌「韓流ぴあ」。何をいまさら、と思われるかもしれません。2006年3月に創刊した時は季刊、翌年隔月化し、今は月刊。
 私ヌルボ、ドラマはほとんど見ないし、K-POPもとくに誰のファンというわけでもないので、ほとんど「韓流ぴあ」とは無縁だったのですが、数ヵ月前から見てみると、いろんな情報満載で、とくに誰のファンとか韓ドラファンでなくとも興味深く読めるんですね。たとえば、「韓国時代劇人物研究」「韓国音楽・芸能史」「学校では教えてくれない韓国語」のような連載記事など。
 いやー、この雑誌の編集・取材スタッフ、よくがんばってると思います。
 その公式サイトが→コチラ。これも充実した内容です。

     
          【12月号の表紙はソン・スンホン。】

     
          【ドラマの週間視聴率ランク。】

     
         【連載「韓国音楽・芸能史」は今号が第11回。】

【11月25日(月)~12月1日(日)】

①週末連続劇「ワン家の家族たち[왕가네 식구들]」(KBS2)  33.4%
 今回も1位。前回の27.4%からさらにアップ。

②日日連続劇「愛は歌に乗って[사랑은 노래를 타고]」(KBS1)  25.1%
 「天まで届け、この想い[지성이면 감천]」の後続として11月4日からスタートしたミュージカル・ドラマ。ガールズグループSISTARのダソムが本格的な女優として注目のスタート、なのだそうです。彼女のような「演技をするアイドル」のことを、昨年頃から演技ドル(연기돌.ヨンギドル)といってるそうですね。(→参考。)
 ドゥリム(ダソム)はミュージカル俳優を夢見ているクリーニング店の娘。親に内緒で店に置いてあった客の服を借りて(!)、自転車でオーディション会場に向かった。その途中、前を行く自転車に乗っていた弁護士のヒョヌ(ペク・ソンヒョン)とぶつかり、自転車は壊れ客の服まで破ってしまった(!!)。ドゥリムはこの全てがヒョヌのせいだと思い込み(!!!)謝罪と賠償を要求(!?!?) いざこざするうちに彼の電話番号を知ることとなった(!!!!)。就職して初の挨拶をするため法律事務所に向かっていたヒョヌも、事故で服が汚れ、同僚弁護士たちに強烈な印象を残した。そのヒョヌに片思いをしているのがドゥリムの姉スイム(ファン・ソニ)で・・・、って最初から韓ドラらしさいっぱいですねー。 しかし、日本のドラマだったら主人公が「客の服を借りて・・・」というところでもうダメでしょう。結局事故でオーディションに遅れたドゥリムは一曲も歌えず、すごすごと帰宅。そんな中「クリーニング屋で自身の服がなくなったと怒っている客を発見し、高飛びした」とは! 口あんぐり。

③ドラマスペシャル「相続者たち[상속자들]」(SBS)  19.2%
 正式タイトルは「王冠をかぶろうとする者、その重さに耐えろ~相続者たち」とは、長い!
 舞台は、主に金持ちの子弟が通う帝国高等学校。そんな中、相続したのは貧困だけという平凡な女子高生チャ・ウンサン(パク・シネ)をめぐって、財閥の御曹司キム・タン(イ・ミンホ)たちがコメディタッチのドタバタロマンスを繰り広げる・・・。また財閥の男性と貧しい女性の取り合わせかー。

④日日連続劇「オーロラ姫[오로라공주]」(MBC)  18.7%
 前回から⑫→⑧ときて今回はさらにランクアップ。しかしこのドラマ、「どこに飛んでいくかわからない」という展開だけでなく、俳優たちの相次ぐ降板等々、場外でもいろいろ話題になってるようです。序盤(7月)でアレレのアメリカ行きの設定で物語から消えて「もう出番ナシ」と予告なしで2人の俳優(パク・ヨンギュとソン・チャンミン)を降板させて物議を醸した(!)とか、最近は、当初の120話予定のが150話まで延長されたのを、さらに50話延長の話が出てきたのに対して一部の視聴者たちが延長反対の署名キャンペーンを始めたとか・・・。私ヌルボ、そんなら見なけりゃいいじゃん、と思うのですが、延長を提案したとかいう脚本家のイム・ソンハンの原稿料が50億ウォンで、というあたりも腹にすえかねるようで(?) それでもこの高視聴率だからな。現実もなんだか彼の脚本のように「マクチャン」(韓国式トンデモドラマ)めいてるぞ。

⑤KBSニュース9(KBS1)  18.7%

⑥ギャグコンサート[개그콘서트](KBS2)  16.1%
 前回から1ランクアップ。

⑦月火特別企画「奇皇后」[기황후](MBC)  15.8%
 「火の女神ジョンイ」の後番組として10月28日から始まりました。モンゴルに圧迫されていた頃の高麗時代の物語。モンゴル帝国の皇后となった高麗女性の奇皇后(ハ・ジウォン)の愛と闘争を描いた全50話の時代劇。異国皇室生活にも高麗の自負心を守りながら政治的理想を実現していくとともに展開される高麗王ワン・ユ(チュ・ジンモ)と元の皇太子タファン[後の皇帝・順帝](チ・チャンウク)の三角ロマンス、かな? 登場人物を実際の歴史とは違って美化しているところがあり、歴史の歪曲に関する議論が・・・、って、フュージョン時代劇までいっちゃえば問題ないの? ・・・と思いつつ検索してヒットしたのが「東亜日報」(日本語版)の「ひたすら優しい主人公とのロマンス…ファンタジーになった韓国時代劇」と題した記事。(→コチラ。)
 「問題は、韓国時代劇の主人公をいつも正義的で純情派である上に民族主義的な人物に設定し、事実とは全く違ったファンタジー水準に性格を改造することにある」とか「最近、さまざまな時代劇が主人公を絶対的な善として作られ、ロマンスを乱発している」とか書かれていて、また「いっそ主人公の奇皇后も仮想の女性に変えていた方が良かったかもしれない」と、結局はヌルボと同じような結論でないの。

⑧日日ドラマ「ルビーの指輪[루비반지]」(KBS2)  15.3%
 ルビーというのはヒロインのチョン・ルビ(イ・ソヨン)の名前でもあるわけね。彼女は一度は別れたかつての恋人ギョンミン(キム・ソックン)と再会し結婚を約束するが、思わぬ事故により双子の妹チョン・ルナ(イム・ジョンウン)と運命が入れ替わってしまう。そして別人の人生を生きることになった姉妹の壮絶な愛と復讐・・・、と最初から韓国ドラマの主な要件がてんこ盛り。

⑨歌謡舞台[가요무대](KBS1)  13.8%
 ⑯位からアップ。11月25日(月)はリクエスト(申請曲)特集ということで、「カルムリ」とか「カスマプゲ」等々、懐かしの名曲をいろいろやってました。やっぱりトロットはええなー・・・。韓国のオジサンたちとここらへんは気が合いそう。

⑩「全国歌自慢[전국노래자랑]」(KBS1)  13.7%
 ⑦位から3つダウン。

⑪テレビ小説「ウンヒ[은희]」(KBS2)  13.6%
 ふつうに発音するとウンヒじゃなくてウニなんですけどね。「朝鮮戦争直前に起こった殺人事件を中心に、三家族の行き違いの運命と和解、愛を描く感動のヒーリング・ドラマ!」というふれ込みで<KBS WORLD>でも9月からやってますね。濡れ衣を着せられ亡くなった父親のせいで、 殺人者の娘としてつらい人生を生きるウンヒを演じる「話題の新人」キョン・スジンを「“第2のソン・イェジン”と称された!」というのは、映画「ラブ・ストーリー」のポスター同様ヒロインが傘をさしている写真を使っていることと関係あるのかな? ストーリーを追うと、やはり秘められた過去、出生の秘密、思いがけなく読み筋通り(!?)の真犯人とか、なるほどの展開になってるようです。

⑫無限挑戦[무한도전](MBC)  13.4%

⑬週末特別企画「黄金の虹[황금무지개]」(MBC)  13.3%
 「スキャンダル」の後続。「7人の孤児の姉弟が海洋水産分野で大きな成功を収める」というから、健全な心温まるサクセスストーリーかなと思ったら、ここでもやっぱり出生の秘密があって、ヒロインのペクウォン(AFTERSCHOOLのユイ、子役キム・ユジョン)は実は財閥の家の孫娘なんだよなー。超新星の ジヒョク7人姉弟の末っ子としても出演するのですが、海外養子に出されてドラマの後半から登場とか。そうか、ここでも海外養子か・・・。(えっ、復讐もあるの!?)

⑭視聴者コラム「私たちが暮らす世の中[우리사는세상]」(KBS1)  13.1%
 1998年から続いている番組。平日の18:55~19:00の5分間流される、世の中を少しでもよくしようと寄せられる視聴者の声。コチラのサイトから過去の放映分が見られます。

⑮日日朝連続劇「二人の女の部屋[두여자의방]」(SBS)  13.0%
 友人ウン・ヒス(ワン・ピンナ)の歪んだ欲望によってすべての失ってしまった女性ミン・ギョンチェ(パク・ウネ)が自身の部屋と男、家族を取り戻すために繰り広げる復讐劇。しかし、貧しいが優しい主人公と、金持ちの悪役というよくある構図とは逆に、すべてを持った主人公ともう何も失うことのない悪役の対決という点が新機軸ということです。しかし、ホントに復讐劇が多いなー。全ドラマの何割くらいになるのだろう? もしかして日韓の歴史認識のズレにも関係あり??

⑯「6時 私の故郷[6시 내고향]」(KBS1)  12.8%
 月~金の18:00~18:55放映の1991年5月から続いている長寿番組です。

⑰瞬間捕捉 世の中にこんなことが[순간포착 세상에 이런 일이](SBS)  12.7%

⑱「日夜」[일밤](MBC)  12.7%
 「日曜日 日曜日の夜に(일요일 일요일밤에)」です。前回の⑧位から大きくダウン。

⑲スターキング[스타킹]」(SBS)  12.4%
 びっくりするような特技・ 特徴を持つ人を韓国だけでなく世界中からから紹介するバラエティ番組で、カン・ホドンと歌手BOOMがMCを担当。

⑳ラブ・イン・アジア[러브인아시아](KBS1)  12.3%
 韓国に嫁いできたアジア人の嫁のいる家庭を紹介する番組。

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