ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[9月20日(金)~22日(日)]

2013-09-24 20:30:35 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 韓国とも映画とも関係ありませんが、横浜みなとみらいのサンマルク・カフェはコンセントがあるのでたまに利用しています。で、初めてベトナム珈琲を飲んでみました。なるほど、フランス譲りの濃くて甘い味で気に入りました。
 関係ない話題その2。「毎日新聞」の将棋欄で、観戦記に「こういう場に立ち会えるとは一生にまたとないほどの幸運」というような言葉まで書かしめたのが羽生3冠の超絶の妙手というか鬼手というか神手というか・・・。将棋ファンでなおかつこの対三浦九段との一戦をご存知ない方はぜひ次のリンク先で驚きと感動を味わってください。→その1(リアルタイム観戦のファンたち「なにこれ、暴発???」とか「高速の自爆」とか言ってますが・・・)、→その2(コンピューターソフトも指された直後は「こんなばかな手はダメ」だと・・・)。→その3(序盤から。「すさまじいものをみました」との感想。)
 いやー、いろんな所に感動の種があるものです。

 さて私ヌルボ、9月20日に観た「《ゲキ×シネ》朧の森に棲む鬼」が今年の60本目。「おもしろかった」と言っても間違いではなく、多くのファンのレビューを見ても好評ですが、「蛮幽鬼」や「薔薇とサムライ」のような昂揚感をいまひとつ感じなかったのはなぜなのかなー? 市川染五郎演ずる主人公の「舌先三寸」の嘘に象徴されるキャラクターの軽さゆえか、肝心な所に空虚感を感じてしまいました。まあ次の「シレンとラギ」に期待するとしよう。

 そして61本目が昨晩観た「凶悪」。楽しかった3連休をこの映画で締めくくろうと思った人は落とし穴にハマった感じだったかも・・・。半分も観ないで出ていった人の気持ちもわからないではありません。ヌルボとしては好みの分野の映画で、見てよかったですけどね。しかし、やっぱり原作本の方が圧倒的に上。何と言っても事実の重みが違います。

 韓国映画に少し関連。今行われている「韓国ドラマ大賞」の第2回中間発表。→作品部門・→男優部門・→女優部門各TOP100。男優部門TOPはやっぱりあの人。女優部門は、え、この人? 私ヌルボ、顔と名前が一致する俳優は男女とも3割くらいかな?

           ★★★ Daumの人気順位(9月24日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①描きたいこと(韓国)  9.6(34)
②リング(韓国)  9.4(31)
③道の上で(韓国)  9.2(62)
④ドラゴン怒りの鉄拳  9.1(46)
⑤グラン・ブルー  8.9(107)
⑥カミーユ、ふたたび  8.9(34)
⑦怪盗グルーのミニオン危機一発  8.9(105)
⑧イン・ザ・ハウス  8.8(33)
⑨パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海  8.6(284)
⑩エピック  8.6(223)

 順位の変動はありましたが、今回の新登場はありません。
 
【専門家による順位】

①ザ・マスター  9.0(5)
②悲しみのミルク  8.0(2)
③ビフォア・ミッドナイト  7.7(4)
④雪国列車(韓国・米・仏)  7.6(6)
⑤ブエノスアイレス恋愛事情  7.3(3)
⑥25年目の弦楽四重奏  7.2(4)
⑦グランド・マスター  7.2(4)
⑧うちのソニ(Our Sunhi)(韓国)  7.0(5)
⑨フォックスファイア  7.0(4)
⑩プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命  7.0(3)

 コチラのランキングも新登場はありません。順位・評点も前回とすべて同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[9月20日(金)~22日(日)] ★★★

         「観相」が秋夕(チュソク)休暇で他を圧倒。700万人に迫る。

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・観相(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/11・・・・・・・・・・・・2,220,383・・・・・・・・6,873,516・・・・・・・50,094 ・・・・・・1,239
2(2)・・スパイ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・9/05・・・・・・・・・・・・・・678,320・・・・・・・・2,843,173・・・・・・・20,426・・・・・・・・580
3(新)・・死霊館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/17・・・・・・・・・・・・・・512,390・・・・・・・・・・802,343・・・・・・・・5,822・・・・・・・・553
4(4)・・モンスターズ・ユニバーシティ・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・290,389・・・・・・・・・・637,681・・・・・・・・4,328・・・・・・・・384
5(6)・・怪盗グルーのミニオン危機一発・・9/12・・・・・・・・・・・・268,910・・・・・・・・・・716,133 ・・・・・・・・4,939 ・・・・・・・423
6(5)・・パーシー・ジャクソンと・・・・・・・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・156,408・・・・・・・・・・457,801 ・・・・・・・・3,357・・・・・・・・345
        オリンポスの神々:魔の海
7(3)・・シャドウハンター 骨の街 ・・・・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・137,679・・・・・・・・・・469,732・・・・・・・・3,526 ・・・・・・・・306
8(新)・・フリーバーズ・・・・・・・・・・・・・・・・9/17 ・・・・・・・・・・・・・・27,443 ・・・・・・・・・・39,103・・・・・・・・・・259 ・・・・・・・・213
        :ミンクとチアの都市大脱出
9(7)・・雪国列車(韓国・米・仏)・・・・・・・・8/01・・・・・・・・・・・・・・・22,866 ・・・・・・・9,313,537 ・・・・・・・66,758・・・・・・・・103
10(10)・・うちのソニ(Our Sunhi)(韓国)・・9/12・・・・・・・・・・・・・・13,830 ・・・・・・・・・・38,535・・・・・・・・・・300 ・・・・・・・・・41
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 先週19日(木)は秋夕、その前後も休みとなるので、今年は多くの韓国の人たちにとって都合よく5連休になりました。そのためベスト10上位の作品は軒並み動員数アップ。中でも「観相」は先週の189万人をも上回る222万人にまで数字を伸ばし、累積でも700万人超えは時間の問題といったところです。
 今回の新登場は3・8位の2作品だけです。
 3位の「死霊館」は、「ソウ」のジェイムズ・ワン監督によるホラー。全米興収1億ドル突破というのはR指定作品としては異例の大ヒットだそうです。
オカルトブームが流行する1971年、湖のそばの古い屋敷へと引っ越してきた家族ですが、新居には何かが潜んでいて、毎日不可思議な現象に襲われます。恐怖に追い詰められた一家から悪魔祓いの依頼を受けたゴーストハンター夫婦は、一家の妻に邪悪な霊が取り憑いていることに気づく。・・・というあらすじだけみるとありきたりな印象を受けるんですけどねー。韓国題は原題「The Conjuring」からTheをとって「컨저링」。日本公開は10月11日です。日本版公式サイトは→コチラ
 8位「フリーバーズ:ミンクとチアの都市大脱出」は、2010年アルゼンチンのアドベンチャー・アニメ。スターになって注目されたいスズメの"ミンク"と、特別に生まれたのに平凡でありたいカナリアの"チア"の都市脱出プロジェクトを描く。韓国題は「프리버즈: 밍쿠와 찌아의 도시 대탈출」で、そのまま訳して仮題としました。日本公開は未定です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・うちのソニ(Our Sunhi)(韓国) ・・・・・9/12・・・・・・・・・・・13,830 ・・・・・・・・・・・・・・38,535・・・・・・・・・・300・・・・・・・・・・41
2(2)・・ブエノスアイレス恋愛事情・・・・・・・・9/12・・・・・・・・・・・・4,295・・・・・・・・・・・・・・・10,523 ・・・・・・・・・・82・・・・・・・・・・18
3(5)・・グランド・マスター ・・・・・・・・・・・・・・・8/22・・・・・・・・・・・・3,163・・・・・・・・・・・・・・・99,383・・・・・・・・・・720・・・・・・・・・・21
4(2)・・天安艦プロジェクト(韓国)・・・・・・・・・9/05・・・・・・・・・・・・2,676 ・・・・・・・・・・・・・・17,858 ・・・・・・・・・・134・・・・・・・・・・14
5(6)・・25年目の弦楽四重奏 ・・・・・・・・・・・7/25・・・・・・・・・・・・1,962・・・・・・・・・・・・・・102,420・・・・・・・・・・767・・・・・・・・・・・9

 今回の新登場はありません。

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4 コメント

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ドラゴン怒りの鉄拳 (ソウル一市民)
2013-09-24 23:26:24
 今更ながらですが、どう考えても映画作品としてかくも好評価を得るような作品とは思えない「ドラゴン怒りの鉄拳」がネチズンによって高く評価されているのは、懐かしさに加えて、やはり日本の軍国主義に対する抵抗という側面に感情移入しているからなのでしょうか。個別の映画評を見てみると傾向が分るのかも知れませんけれども。
 もっとも次の「グラン・ブルー」にしてもやはり私には高評価を与えるようなものとは思えないので、きっと私などとは全く違う感性や批評眼の持ち主が多いだけなのかも知れませんが。
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この2つの作品については・・・ (ヌルボ)
2013-09-25 00:32:25
この2つの作品については、私も同意見です。

ただ、ブルース・リー映画については、ストーリー以前にそのヌンチャクの技自体がファンの心を捉えた部分が大きいと思います。
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ヌンチャク (ソウル一市民)
2013-09-25 07:50:11
 ヌンチャクの技ですか…。今の若者にもあんなのが受けるのかどうか。
 私の子供の頃のように、韓国でもヌンチャクのおもちゃなどが流行ったんでしょうか。子供がヌンチャクで遊んでいる場面が、韓国映画にあったような気もしますが(「友へ チング」?)。

 韓国版Wikipediaが正しい(&情報の漏れもない)とすると、韓国ではブルース・リーの主要作のうち、この「怒りの鉄拳」だけがリーの生前に韓国で劇場公開されているものの(ちなみに日本ではすべてリーの死後に公開)、他の作品は公開されずかなり遅くなってからDVD化されたことになっています。
 一般には「怒りの鉄拳」より評価の高い「ドラゴンへの道」や「燃えよドラゴン」が公開されなかったとすると、当時はブルース・リー人気が韓国ではさほど高くなかったのか、あるいは「怒りの鉄拳」公開がやはり「反日」の文脈で公開されただけなのかなどと、あれこれ想像してしまいます。
 当時はまだビデオも普及していなかったので海賊版が出回ることはなかったでしょうし、あるいはこっそりブルー・フィルムみたいに「闇」で公開されたりしたのでしょうかね。

 また、韓国出身の俳優が出演した「死亡の塔」は、韓国ではブルース・リーの映像はカットされ、この韓国人俳優主演作として公開されたとか。マニアの間では、この韓国公開版に人気(?)があるようですね。

 もっとも、子供の頃ブルース・リーにいかれた私も、リーの死後に無理やり完成させた「死亡遊戯」までは劇場に見に行きましたが(ただし「怒りの鉄拳」や「危機一髪」は後になってからテレビで鑑賞)、本物ではないとはっきり分ってしまう代役があちこちに登場する「死亡遊戯」に大いに幻滅し、それよりひどいに違いない「死亡の塔」は未だに見ていませんけれども(ブルース・リー本人の映像はわずか数分しかないとか)。
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韓国でのブルース・リー (ヌルボ)
2013-09-25 19:43:02
私が「ヌンチャクの技自体がファンの心を捉えた部分が大きい」と書いたのは、1976年頃の日本でのブームを念頭に置いたものです。
韓国での上映や、その受け入れ方については全然知らなかったので、ソウル一市民さんのコメントでいろいろ知ることができました。
これから私なりに探ってみます。
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