今回紹介する漫画は、ハングル検定1級でも全然理解できない人もいれば、3級くらいでも「ハハハ」と笑う人がいるのでは、と思います。
説明は後。とりあえず読んでみてください。
さて、わかった人はどれくらいいるでしょうか?
赤字部分を同音のまま別の漢字で書くと、>酒玄米→周美(チュ・ヒョンミ)、宋代館→宋大琯(ソン・デグァン)、雪韻道→薛雲道(ソル・ウンド)、深水峰→沈守峰(シム・スボン)となります。
つまり、韓国では誰もが知っている有名な演歌(トロット)歌手。
宋大琯と薛雲道は<トロット四天王>中の2人。(あと2人は→ウィキペデイア参照。)
<トロットの女王>とよばれる女性歌手は何人かいます。最近ではドラマ「イサン」のostで「約束」を歌っている張允瀞(チャン・ユンジョン)とか・・・。そして周美や沈守峰もその中に入っています。沈守峰は、1979年あの朴正煕暗殺の現場に居合わせたことが知られていますね。上の漫画の中の「百万本のバラ」は彼女の代表作の1つ。加藤登紀子の歌でご存知の方も多いと思います。
4人の歌手やその持ち歌等のことを書くとキリがないので省略します。興味のある日はこれらの歌手名で動画検索するといろいろ聴くことができます。
ところで、この漫画で私ヌルボが思ったのは、ハングル重視の教育の中で漢字についての知識・教養が低落したという韓国人も、それぞれ漢字の音と同音の他の字の表すイメージを想起するんだな、ということ。
日本の場合、例えば「メイ」という音を聞けば名・命・明・銘・迷などの漢字と、それぞれの字のイメージをセットで思い浮かべますが、その点韓国人の場合はどうなっているんだろう? ・・・というのが以前から疑問に思っていることです。
この漫画をみると、例えばシム・スボンの「シム」は「深い」の「深(シム)」に、「ス」は「水」に通じるということが自然に理解されていることはわかりますが、これは「音」を聞いてのイメージであって、「沈」とか「深」とかの漢字が正しく書けるとはかぎらないわけですねー・・・、ってややこしいなー。やっぱり疑問は残りますねー、うーむ・・・。
説明は後。とりあえず読んでみてください。
ワタンカ!! (436) ウジュイン(文・絵) 「エヘン」 「あら!」 「食事はいかがでしたか?」 「朝鮮の地の料理が大国に比肩するところがあろうとは・・・ そのうえ飯の味がよかったですなあ」 「米を洗う時、酒を一滴入れて糠の臭いなどの 余分な味を消すのが秘訣です。それでその米を・・・ 酒玄米と申します」 「ふうむ~」 「ここは昔中国の宋の時代の文章や絵を集めて置きました。 それでこの建物を・・・ 宋代館とよびます」 「ほお~」 「ところで、宮殿の中にこのように静かな道があるのですね!」 「殿下もしばしばお見えになる道でございます」 「雪が降った冬であれば一段と風情(韻致)があり、 殿下はこの道を雪韻道とよんでいらっしゃいます」 「ほお~」 「宮殿を取り囲んでいる山の姿がいいなあ!」 「あちらの、いちばん高い峰がお見えですか?」 「深い蓮池があって、その周辺には百万本のバラが 咲いているので・・・ 深水峰と申します」 「あはー!」 「使臣は寝所に入られました!」 「御苦労であったな。私が命じたとおり 宮殿の案内をしてやったか?」 「はい!」 「信じたか?」 |
さて、わかった人はどれくらいいるでしょうか?
赤字部分を同音のまま別の漢字で書くと、>酒玄米→周美(チュ・ヒョンミ)、宋代館→宋大琯(ソン・デグァン)、雪韻道→薛雲道(ソル・ウンド)、深水峰→沈守峰(シム・スボン)となります。
つまり、韓国では誰もが知っている有名な演歌(トロット)歌手。
宋大琯と薛雲道は<トロット四天王>中の2人。(あと2人は→ウィキペデイア参照。)
<トロットの女王>とよばれる女性歌手は何人かいます。最近ではドラマ「イサン」のostで「約束」を歌っている張允瀞(チャン・ユンジョン)とか・・・。そして周美や沈守峰もその中に入っています。沈守峰は、1979年あの朴正煕暗殺の現場に居合わせたことが知られていますね。上の漫画の中の「百万本のバラ」は彼女の代表作の1つ。加藤登紀子の歌でご存知の方も多いと思います。
4人の歌手やその持ち歌等のことを書くとキリがないので省略します。興味のある日はこれらの歌手名で動画検索するといろいろ聴くことができます。
ところで、この漫画で私ヌルボが思ったのは、ハングル重視の教育の中で漢字についての知識・教養が低落したという韓国人も、それぞれ漢字の音と同音の他の字の表すイメージを想起するんだな、ということ。
日本の場合、例えば「メイ」という音を聞けば名・命・明・銘・迷などの漢字と、それぞれの字のイメージをセットで思い浮かべますが、その点韓国人の場合はどうなっているんだろう? ・・・というのが以前から疑問に思っていることです。
この漫画をみると、例えばシム・スボンの「シム」は「深い」の「深(シム)」に、「ス」は「水」に通じるということが自然に理解されていることはわかりますが、これは「音」を聞いてのイメージであって、「沈」とか「深」とかの漢字が正しく書けるとはかぎらないわけですねー・・・、ってややこしいなー。やっぱり疑問は残りますねー、うーむ・・・。
例えば、水(ス)という漢字なら
「ムル ス」
「深(シム)」なら
「キップル シム」
「名(ミョン)」なら
「イルム ミョン」
「明(ミョン)」なら
「パルグル ミョン」
というように覚えます。これは小学校である程度覚えさせているはずです。ですので、一応「ミョン」という漢字語に「名前」や「明るい」という意味の語があるということは学びます。
ただこのように覚えても漢字の形自体を必ずしも覚えている訳ではないので、同音異義語が多数あるケースでは当然取り違える人が出てきます。
また左のブックマークに置いているzonmal漢字辞典で、検索窓に「명」を入れて検索すると私が初めて見るような漢字もたくさん出てきます。
私の疑問は、音を聴いた時「水」とか「明」の基本的な漢字ならセットでイメージが思い浮かぶのか、もっぱら音だけで意味が想起されるのか、ということなんですが・・・。直接韓国人に訊いてみるのが手っ取り早いかもしれませんね。