初期の韓国語テキストは例外なくといっていいほどハムニダ(합니다 )体でした。その後ヘヨ(해요)体に重点をおいたテキストが出てきた時はちょっと新鮮な印象を受けたものです。
そして最近、上の画像のようなパンマル(ぞんざい語)の本も登場しました。「最近」といっても奥付を見ると2014年5月発行ですが・・・。
なにはさておき、中を見てみましょう。
こうした軽いあいづち等は会話ではよく使うのに、ふつうのテキストにはあまり載っていませんね。最近は増えてきているのかな? 野間秀樹「Viva!中級韓国語」にあったなー。
<不満・悪口・けんか>に計6ページも充てているところはいかにも韓国語らしいところ(笑)。
※悪口だけではないですが、四方田犬彦・金光英実「ためぐち韓国語」(平凡社新書)や辛淑玉「愛と憎しみの韓国語」(文春新書)にいろいろ載ってますね。
しかし「気は確か?(제정신이야?)」とか「バカじゃないの?(너 바보니?)」なんてまず実際に使うことがあるとは思えません(笑)。私ヌルボ、ずいぶん前に何かの本で「길을 걸어가는 멍멍이도 그 정도는 알 거야.(道を歩いているワン公でもそのくらいは知ってるぞ)」という表現を知っていつか使ってやろうと思いましたが、10年以上(?)そんな機会はなく今に至っています。
・・・ではありますが、悪口等も含めてパンマルはドラマや映画ではフツーですから、知っているとゼッタイ便利でしょう。
第1章「初めまして」、第2章「仲良くなる」以下、→「一緒に出かける」→「連絡をとる」→「トラブル」→「恋愛」といった章立てになっています。仕事関係が全然ないじゃないの!? 「○○課長、ホントにうざいんだよねー」とか、「今度入ったヤツ、ナマイキだな」とか・・・。あ、悪口モードになってる(笑)。
しかし、一応初対面→親しくなって・・・→恋愛&結婚!といった時系列に沿って進んでいくようになっています。
私ヌルボがオモシロイと思ったのは最後の「恋愛」の章の小項目の順序(→右画像。) 「ヤキモチをやく」→「疑惑」→「浮気」→「別れる」とアリャリャ!の展開でこの先どうなるのかと思ったら→「仲直り」→「プロポーズ」と進んであっさりハッピーエンド。 著者が女性(鄭惠賢さん)だから女性の立場からの内容になっている?
男性のセリフでも「君のことで頭がいっぱいだ。(머릿속에 온통 너뿐이야.)」とか「僕の気持ちを受け取ってくれる?(내 마음을 받아 줄래?)」等が載っていますが、私ヌルボ、これらは死ぬまで口にすることはないと断言できます!
「この酒なかなかいけるねー」とか「最近体がいうことをきかなくなってダメだよ」という言葉を集めたオジサン用パンマル本なんて出ませんかねー。・・・出ないだろうな(笑)。
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