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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [3月25日(金)~3月27日(日)]

2016-03-31 08:12:02 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
     

 1つ前の記事でも少し書いたように、25日(金)から3人組で韓国に来ています。以後連日忙しくあちこち歩き回ったりしてパソコンに向かう時間がとれず、やっとKTS内でパソコンを取り出したら意外に早くバッテリーが切れたりして、この記事もここまで遅れてしまいました。しかし明日も早起きしなければならず、以下の記事も週末の興行成績の欄の新登場作品の紹介等は省略をせざるをえず、とりあえずは順位のみの暫定的な記事となります。

 来韓翌日の26日(土)、単独行動で夜(19:35~)CGV龍山に行って「東柱」を観てきました。以前「鳴梁」を観た時はほとんどチンプンカンプン状態だったのが、今回は7~8割はわかったような・・・。セリフの3割程度は日本語でしたからねー。(笑) それに最近たまたま詳しい伝記を読み終えていたので、フィクションの部分がわかったりして・・・。早い話、女性がらみのシーン。あと立教大学でのシーンとか・・・。ま、この作品についてはいずれ別途取り上げます。(・・・ホント?)
 韓国の映画館の観客事情。1つだけあげると、上右の写真のようにポップコーン+αの分量がハンパじゃない! 1万1千ウォンというのも映画の料金より高い!(映画料金は→コチラ ・・・と言っても、日本の映画料金が高すぎるとみる方が当たっているな、ここは。

 もうちょっと時間的余裕があれば「鬼郷」も観てきたんだけどなー・・・、残念。
 
「朝鮮日報」3月25日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ヘイル、シーザー!」
  映画、ゼッタイ憎めない ★★★★
 「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」
  大きく華麗で虚脱する ★★★
 「君はいい子」
  ‘悪い子’など元々いない ★★★☆
 「グローリーデイ」
  青春のように粗く散漫 ★★☆
 4作品とも下の記事中で紹介しています。

           ★★★ Daumの人気順位(3月29日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①鬼郷(韓国)  9.7(3146)
②ツインスターズ(米・英・仏・韓)  9.4(26)
③東柱[ドンジュ](韓国)  9.3(843)
④ズートピア  9.0(280)
⑤男たちの挽歌  9.0(311)
⑥エターナル・サンシャイン  8.7(534)
⑦ルーム  8.6(86)
⑧悪い国(韓国)  8.6(196)
⑨スポットライト 世紀のスクープ  8.5(153)
⑩リリーのすべて  8.5(120)

 今回の新登場はありません。

     【専門家による順位】

①男たちの挽歌II  10.0(1)
②キャロル  9.0(11)
③黒衣の刺客  8.2(7)
④スポットライト 世紀のスクープ  8.0(6)
⑤暗殺の森  8.0(2)
⑥HUNGER/ハンガー  7.8(8)
⑦サウルの息子  7.7(9)
⑧ヘイル、シーザー!  7.7(9)
⑨男たちの挽歌  7.6(6)
⑩アノマリサ  7.6(5)

 ⑧と⑩の2作品が新登場です。
 ⑧「ヘイル、シーザー!」はコーエン兄弟による米英合作のサスペンス・コメディ。舞台は1950年代のハリウッド。超大作映画「ヘイル、シーザー!」の撮影中、世界的大スターの主演俳優ウィットロック(ジョージ・クルーニー)が何者かに誘拐され、正体不明の<未来>から脅迫状が届きます。そこで危機の解決に乗り出したのが映画社キャピトルピクチャーズ代表のエディ・マニックス(ジョシュ・ブローリン)。個性派ベテラン俳優たちとともに直面する危機の解決に乗り出し、予定通りの封切を死守しようとするのですが・・・。スカーレット・ヨハンソンも出てるのか。ん、人魚姿? 韓国題は「헤일, 시저!」。日本公開は5月18日です。
 ⑩「アノマリス」は、アメリカの長編ストップモーションアニメ。・・・といっても中身は成人向き。夫として父として、そして「いかに顧客に対するか」という著書で評価の高い作家マイケル・ストーン。しかし彼は日常に疲れていて、長い間誰の声も全て同じ声に聞こえていました。ところが、顧客サービスについての講演のため出張に出かけた時、泊まったホテルで子会社のセールス担当者リサと出会います。彼女の声は<別の声>でした。そして彼は彼女と特別な一夜を過ごすのですが・・・。韓国題は「아노말리사」。日本では3月18~21日の<東京アニメアワードフェスティバル2016>で招待作品として上映されましたが、一般公開はないようです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績3月25日(金)~3月27日(日)] ★★★

         ダントツ1位の「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」がスクリーン数席捲
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・バットマン vs スーパーマン・・3/24・・・・・・1,147,248・・・・・・・・1,385,750 ・・・・・・・・11,855・・・・・・・1,696
         ジャスティスの誕生
2(1)・・ズートピア・・・・・・・・・・・・・・・2/17・・・・・・・・・・・258,307・・・・・・・・3,177,142 ・・・・・・・・24,784・・・・・・・・・607
3(49)・・グローリーデイ(韓国)・・・3/24 ・・・・・・・・・・・・87,527 ・・・・・・・・・112,139・・・・・・・・・・・897・・・・・・・・・493
4(3)・・鬼郷(韓国)・・・・・・・・・・・・・・2/24 ・・・・・・・・・・・・45,185・・・・・・・・3,531,030 ・・・・・・・・26,853・・・・・・・・・405
5(8)・・復活・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/17 ・・・・・・・・・・・・37,718・・・・・・・・・・・92,932・・・・・・・・・・・660・・・・・・・・・136
6(2)・・エンド・オブ・キングダム・・3/10 ・・・・・・・・・・・・36,583 ・・・・・・・・・706,776 ・・・・・・・・・5,720・・・・・・・・・394
7(4)・・お前を待ちながら(韓国)・・3/10 ・・・・・・・・・・・・22,512 ・・・・・・・・・622,096 ・・・・・・・・・5,135・・・・・・・・・257
8(29)・・ヘイル、シーザー ・・・・・・・3/24 ・・・・・・・・・・・・10,156 ・・・・・・・・・・20,940 ・・・・・・・・・・・170・・・・・・・・・250
9(7)・・東柱[ドンジュ](韓国)・・・・・2/17・・・・・・・・・・・・・12,779・・・・・・・・1,138,731・・・・・・・・・・8,651・・・・・・・・・112
10(12)・・一死覚悟(韓国)・・・・・・・3/17・・・・・・・・・・・・・10,694・・・・・・・・・・・38,363 ・・・・・・・・・・・286・・・・・・・・・・53
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・3・8・10位の4作品です。
 1位「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」は、日本でも1日遅れの3月25日から公開されています。韓国題は「배트맨 대 슈퍼맨: 저스티스의 시작」です。
 3位「グローリーデイ」は、偶然のピンチに陥った4人の若者たちのドラマ。ちょうど20歳になった友人ヨンビ(チス)、サンウ(スホ)、チゴン(リュ・ジュニョル)、ドゥマン(キム・ヒチャン)は、入隊するサンウの見送りのために久しぶりに一緒に旅に出ます。友人のことが第一というヨンビ、大学の代わりに軍隊を選んだサンウ、母親に悩まされている浪人チゴン、親のコネで入った大学の野球部員ドゥマンは、日常から抜け出して自由を満喫します。浦項の浜で大人になった気分で浮かれていたのもつかの間、偶然男に殴られていたいた女性を助けるのですが、悶着に巻き込まれてしまった4人は、警察に追われる身に。さらに逃げている途中1人が事故に遭ったりと散々な状態に。美しく輝いていた日は台無しになり、4人なら怖いものがなかった彼らの心も次第に揺れ動き始めます。ディープな夜が過ぎた後、彼らが迎える朝ははたしてどんなものに・・・? 原題は「글로리데이」です。
 8位「ヘイル、シーザー」については上述しました。
 10位「一死覚悟」は、日本の統治期に神社参拝が偶像崇拝にあたるとして神社参拝強要を拒否し、拷問の末に殉教した牧師・朱基徹(チュ・ギチョル.1897~1944)の一生を描いたドキュメンタリー映画。原題は「일사각오」です。詳細は→コチラのブログ記事参照。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(19)・・グローリーデイ(韓国) ・・・・・・・・・・・3/24 ・・・・・・・・・・・・・87,527 ・・・・・・・・・・112,139 ・・・・・・・・・・・・・897・・・・・・・・・493
2(9)・・心が叫びたがってるんだ。(日本) ・・3/30 ・・・・・・・・・・・・・・2,971・・・・・・・・・・・・・5,316 ・・・・・・・・・・・・・・46・・・・・・・・・・24
3(4)・・かみさまへのてがみ ・・・・・・・・・・・・・2/25 ・・・・・・・・・・・・・・2,876・・・・・・・・・・・・49,310 ・・・・・・・・・・・・・321・・・・・・・・・・26
4(3)・・ジョゼと虎と魚たち(日本)・・2004/10/29 ・・・・・・・・・・・・・・・5,546・・・・・・・・・・・・62,909 ・・・・・・・・・・・・・419・・・・・・・・・・89
5(25)・・君はいい子(日本)・・・・・・・・・・・・・・・3/24 ・・・・・・・・・・・・・・1,481 ・・・・・・・・・・・・・3,280 ・・・・・・・・・・・・・・26・・・・・・・・・・51

 1・2・5位の3作品が新登場です。日本の作品が2作入っているのはこれまであったかな?
 1位「グローリーデイ」については上述しました。※各作品についての説明は追って記します。
 2位「心が叫びたがってるんだ。」は、「東柱」を観に行った時に予告編を観ました。・・・が、未見です。韓国題は「마음이 외치고 싶어해」です。
 5位「君はいい子」も未見。観るつもりでいたのに見逃してしまいました。韓国題は「너는 착한 아이」です。

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2 コメント

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Unknown (no_tenki)
2016-04-04 09:53:26
ドンジュ、あの終わり方はズルいですよね~
確かフィクションとの注意書きはあったと思いますが、
最後の年表でさっそく検証できるのもよかったですね
返信する
事実とフィクションの境界 (ヌルボ)
2016-04-11 01:17:07
宋友惠氏の評伝によると、立教時代髪を短く刈らなければならなかったのは事実ですが、映画のような状況で刈られたのはフィクションですね。福岡刑務所での注射の件も事実のようですが詳細は不明。もっと早く日本できちんと調査すべきことだったと思います。

あと、私としては友人の姜処重(カン・チョジュン)や詩人鄭芝溶等が戦後尹東柱を刊行するまでと、彼らのその後の運命といった後日談まで描いてほしかったです。

史実か否か不明な部分も結局はフィクションの部分同様映画の作り手(監督)のイメージに沿って物語られるわけだし、多くの観客はそれを実際にあったこととして受け止めるだろうし・・・。今まで東柱のことを全然知らなかった人に彼とその作品のことを知らしめる点ではとても意義のある映画だとは思いますが・・・。(と、奥歯に物がはさまったような感想。) まあ、感動的ではあります。とくに「あの詩」の朗読がああいう場面で用いられるとか・・・。
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