ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国の旅客船沈没事故と「アクプル」の横行に心が傷む

2014-04-17 18:38:00 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 昨日(4月16日)、おキラクなブログ記事を書いている時分、仁川から済州島へ向かった旅客船セウォル号が珍島郡の観梅島(クァンメド)沖で沈没するという大きな事故が起こっていました。修学旅行中だった安山市の檀園(タンウォン)高校の生徒325人と教員14人を含む475人が乗船していたとのことで、今も救助作業が続いています。

 今日17日の16:45現在、乗船者475人(檀園高生徒325人)中、死亡9人(5人)、不明287人(245人)、救助された人179人(75人)です。
 ということは、今現在も船内に閉じ込められたままで助けを待っている人たちが大勢いるのでしょうか?

 私ヌルボ、パソコンでKBS1テレビの現場生中継等を心配な気持ちで見ています。とくに高校生の親たち(韓国では학부모(学父母))や、救助された高校生の映像には心が傷みます。

        
  【午後4時頃のKBS1テレビの生中継画面。沈没現場近くの海域は天気が悪く、視界がはっきりしません。】

 この大事故とともに、心が傷むのが日本のネット社会での「アクプル」の横行です。

 2011年、あの大地震の翌々日の3月13日、私ヌルボは<地震に対する韓国ネチズンの反応 と日韓の「無概念な人たち」>という記事を書きました。(→コチラ。)
 そこでも書いたように、「アクプル(악플)」とは悪性のカキコミ(악성 댓글)のことです。
 大地震直後、韓国のネット内では「「因果応報だ」とか「関東大震災の時に朝鮮人が6千人殺された・・・」とか、紹介するに堪えないようなもっとひどいアクプルが飛び交いました。一方で、それを厳しく批判する意見も多くありました。

 愛読している木村幹神戸大教授のツイッター(→コチラ)に、今日次のようなツイートがありました。

 阪神大震災の頃、とある韓国の新聞販売人がこれを「嬉しいニュース」といいながら新聞を売って問題となった事があった。今、珍島沖沈没事故に関わる日本のネット上の発言を見ると、それよりも更に酷いものが沢山ある。情けない限り。

 すでに阪神大震災の時から「そういうこと」があったのですね。
 こうした問題では常に話題とされる<2ちゃんねる>にはあえてリンクを張りませんが、その「盛り上がりよう」は一体何なのでしょうか?

 「中央日報(日本版)」を見ると、現時点でのニュースランキング1位)という記事は、→コチラの「<韓国旅客船沈没>救助人員錯誤、290人余りの生死不明、再確認…大型惨事の憂慮」という記事ですが、記事下段の読者の感想を見ると、面白い(3890件)悲しい(1290件)すっきり(201件)腹立つ(62件)役に立つ(40件)と、「面白い」が「悲しい」の3倍もあるのです。

 この数値が日本人全体の気持ちをそのまま反映しているとは思いませんが、「面白い」をクリックする人が4千人近くもいること自体驚きです。

 先週の11日、四国八十八箇所の遍路道の「差別貼り紙事件」についての記事(→コチラ)でも、私ヌルボ、「いわゆる「嫌韓」日本人はいわゆる「反日」韓国人とよく似ているなー」と書きましたが、今回もまさにその通りになっています。(「嫌韓」日本人も「反日」韓国人も身近にはいなくて、よくは知りませんが・・・。) そんな人がたくさんいるだろうなと予測はしていましたが、その多さは予測以上です。
 そういう人たちに韓国を批判・非難する資格はないし、批判してもまともに聞いてはくれないでしょう。理性的な批判をしている人(日本人)の足を引っ張ることにもなってしまいます。(すでになっている。)

 ある語録に、「馬鹿な人ほど他の人を馬鹿呼ばわりし、馬鹿な人ほど馬鹿と言われて怒るものだ」という言葉があります。同様に、他の人からの暴言や嘲笑に即座に頭に血が上る人ほど平気で他の人を罵倒し嘲笑するようです。時代や場所を限らず、そんな人たちが少なくないのは悲しいことです。


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