ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[6月3日(金)~5日(日)]

2011-06-08 18:09:58 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 毎週火曜日にupしているこの韓国映画情報ですが、昨日はインターネット接続ができない所(熱海の高台の保養所)にサークル関係の仲間と旅行に出かけたため1日遅れになりました。来る時、大船から合流したH島先輩ニム(님)、私ヌルボに手渡した1枚のメモ。見ると韓国映画のタイトル全12作品が列挙されています。往年の韓国映画ファンの先輩ニム選定のベスト12というわけですね。なかなか興味深いラインナップで、これについては次の記事にします。

 さて6月6日(月)は顕忠日という祝日で、韓国は3連休でした。「独立運動の功労者や戦没者の霊の冥福を祈るとともに、殉国先烈及び戦没 将兵の崇高な護国精神と偉勲を追慕する記念日」です。詳しくは→コチラ
 6月は25日が朝鮮戦争の勃発の日(1950年)だし、軍隊や朝鮮戦争関係のTV番組や新聞の特集が組まれたりしています。昨年公開の「戦火の中へ」「従軍手帳」(1981年)、「南部軍」(1990年)等が6月に公開されているのも、そんな脈絡があると思われます(たぶん)。

    ★★★ Daumの人気順位(6月7日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①召命3:ヒマラヤのシュヴァイツァー(韓国)  9.9(22)
②トゥルー・マッ(味)・ショー (韓国)  9.8(25)
③サニー(韓国)  9.4(2291)
④インサイド・ジョブ  9.3(28)
⑤番人(韓国)  9.2(93)
⑥世界で一番美しい別れ(韓国)  9.1(273)
⑦茂山日記(韓国)  9.0(26)
⑧逮捕王(韓国)  8.9(687)
⑨X-MEN:ファースト・ジェネレーション  8.9(304)
⑩法頂和尚の椅子(韓国)  8.9(21)

 ②と⑨が初登場です。
 ②は非常な高得点です。全州国際映画祭長編コンペ部門で「JIFF観客賞」を受賞したドキュメンタリー。「私はテレビに登場するお店がなぜ美味しくないのかを知っている」という挑発的なナレーションで始まります。
 韓国では、1日515軒のレストランが創業し、474個が廃業するそうです。熾烈なサバイバル・ゲームの中で、テレビのグルメ番組で「美味しい店」として紹介されればあっという間に売り上げ増。そこで食堂とTV関係者との間にウラで金銭(日本円で60~70万円くらい)のやり取りが・・・、という実態を、ドキュメンタリー製作者側が直接食堂を開き、隠しカメラを使うという挑戦的手法で明らかにしていきます。原題「트루맛쇼(トゥルーマッ・ショー)」はもちろん「トゥルーマン・ショー」から。「マッ(맛)」は「味」の意。この映画に関連して、「朝鮮日報」ではコラム「萬物相」等でとりあげ、「中央日報」でも関係記事が掲載されました。
 ⑨は後述。

【専門家による順位】

①トスカーナの贋作  8.3(6)
②Another Year  8.0(6)
③茂山日記(韓国)  7.9(11)
④番人(韓国)  7.6(6)
⑤インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実  7.5(2)
⑤ママ、ゴゴ  7.5(2)
⑦告白(日本)  7.3(9)
⑧Source Code  7.3(6)\t
⑨X-MEN:ファースト・ジェネレーション  7.2(5)
⑩ジェイン・エア  7.2(4)
 
 ⑤「ママ、ゴゴ」、⑨が初登場。
 ⑤「ママ、ゴゴ」はアイスランドのフリドリクソン監督の半自伝的作品です。昨年釜山国際映画祭等に出品。ムンバイ映画祭ではCelebrate Age部門最優秀作品。アカデミー賞外国語映画賞部門にもノミネートされました。一生かけて集めた美術品で家の中を飾るほど芸術に造詣が深い母ゴゴ。そんな教養ある母が突然アルツハイマー病に。映画監督デビューを果たしたばかりの息子は、映画の評価は高いが興行面では失敗して借金に苦しめられます。そんな母と息子をめぐる物語。韓国題は「마마 고고」。「고고」は「ゴーゴー」or「Go! Go!」かと思ったら、母の名前。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[6月3日(金)~5日(日)] ★★★
         「サニー」が400万人を超える

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・カンフー・パンダ2・・・・・・・・・・・5/26・・・・・・・・・902,158・・・・・・・・・・・・2,911,374・・・・・・・・・884
2・・X-MEN:ファースト・ジェネレーション・6/02・・・642,031・・・・・・・・・・・・・・768,503・・・・・・・・・687
3・・サニー(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・5/04 ・・・・・・・・・391,054・・・・・・・・・・・・4,094,118・・・・・・・・・527
4・・パイレーツ・オブ・カリビアン・・5/19 ・・・・・・・・・245,058・・・・・・・・・・・・2,804,247・・・・・・・・・523
     /生命の泉
5・・ママ(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/02 ・・・・・・・・・・84,251・・・・・・・・・・・・・・127,955・・・・・・・・・339
6・・The Resident ・・・・・・・・・・・・・6/02 ・・・・・・・・・・34,470・・・・・・・・・・・・・・・42,663・・・・・・・・・255
7・・モビー・ディック(韓)・・・・・・・・・6/09・・・・・・・・・・・・5,551・・・・・・・・・・・・・・・11,661・・・・・・・・・・29
8・・ヘッド(韓)・・・・・・・・・・・・・・・・・・5/26・・・・・・・・・・・1,829・・・・・・・・・・・・・・・59,902・・・・・・・・・・93
9・・ごめんね、ありがとう(韓)・・・・・5/26・・・・・・・・・・・1,439 ・・・・・・・・・・・・・・・・6,745・・・・・・・・・・21
10・・コパカバーナ・・・・・・・・・・・・・・5/26・・・・・・・・・・・1,296 ・・・・・・・・・・・・・・・・5,338・・・・・・・・・・・7

 先週に続き「カンフー・パンダ2」がトップ。「サニー」は400万人を超え、「朝鮮名探偵:トリカブトの秘密」の479万人に迫っています。
新登場は2・6・7位の3作品。
 2位、韓国題は原題「X-Men: First Class」そのままで「엑스맨: 퍼스트 클래스」。日本でも6月11日に公開されます。「X-Men」シリーズの第5作? 「悪のミュータント軍団と闘う」ったって、「CIAの依頼を受けて」というアタリがすご~く胡散くさいと思うんだけどなー・・・。
 6位、ヒラリー・スワンク主演のサスペンス。彼氏と別れて1人立ちを決心し、ニューヨークでも有数の眺めのいい家を安く手に入れて引っ越してきたジュリエット。しかし新居の雰囲気は何か変で、毎晩誰かに見られているような感じがする。結局、家にCCTVを・・・、なんて設定、既視感があるぞ・・・。
 7位、1994年11月20日にソウル近郊のパルアム橋で起きた謎の爆発事件を描いた韓国初の陰謀論映画だそうです。事件を追跡していた社会部記者(ファン・ジョンミン)に接触してきた故郷の後輩(チン・グ)は彼に一連の資料を渡し、爆破事故が闇の勢力によって周到に準備されたテロだと告発する。陰謀を企む謎の背後勢力とは・・・?

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