きものを着る時、いろいろな小物を使いますが、私ははじめて来られてた生徒さんにお手持ちの小物をすべて持参して頂くようにしています。そして出来るだけお手持ちのもので教えるようにしています。
しかし、今回初めて3ヶ月無料講習会を行うにあたり、小物の使い方に時間が取れないため、初めての方でも簡単にできるものをご紹介したいと思います。
手早くきものを着る時は従来の紐(綿・モスリン)が一番です。
でもこれは、私や講師の先生方が着慣れているからで、着慣れていない生徒さんには、便利な小物を紹介しています。
いろいろ着付学院が使っている小物の中から私が使ってみて「これは便利」と思った物を一応紹介しますが、使う使わないはお任せします。
私の補正の基本は和装用のブラジャーにワンピース式の補正用下着( ランジェリー) ・ヒップパット(ウエストまである分とヒップだけのもの)足りない所に綿花やタオルをプラスします。(着る着物や締める帯によっても補正の量を変えます。)
生徒さんには、タオルなどでその方にあった補正の作り方を教えています。
私は普段着物を着る時は長襦袢を着ないで、装いの道の美容衿やランジェリーを使っています。長襦袢に衿をつけなくても良いので、針に糸を通し難くなった私にはぴったりです。利点は洗濯機で毎回洗えるので気持ち良く過せます。丈夫で長持ちしています。初めての人でも衣紋が抜けてえり合せが綺麗に仕上がり、着崩れしません。
でも、教室で生徒さんを教える時は、長襦袢を着ます。(ほとんどの方が長襦袢なので)
生徒さんには、早く着崩れなく長襦袢を着ることが出来様にえり抜きと・衣紋を抜いて身八つ口を通る位置に紐をつけてもらいます。(又は美容衿を長襦袢につけてもらいます)
私は普段の着付けはモスでも良いのですが綿の腰紐です。締め心地が良く、結ばないで絡めて挟むだけです。でも丈の短い着物や長すぎて困る時ウエストベルトを使って調節しています。腰紐の素材は綿・モス・絹・化繊がありますが、生徒さんにはモスが低下で締め心地も良く、お勧めです。
ウエストベルトやマジックベルト・両脇にシャーリングが付いている腰紐は、初めての人には簡単で使い勝手が良く、着崩れを防ぎます。 (※マジックベルトは古くなると止まり難くなります。※谷先生が愛用している両脇にシャーリングが付いている腰紐は締め付け感が無く、腰が悪くても負担が少なく、着崩れしないそうです)
胸紐は、モス又はコーリンベルト・伊達締めに金具が付いているもの・新しく求めるのなら コーリン和装締めが使いよいでしょう。生徒さんはいろいろな着付学院に通われていた方が多く、各自いろいろな小物をお持ちです。こちらも大変勉強させられます。私も3つの着物学院で習った事があるので様々な小物を持っていますが、生徒さんが持っていた小物の中でコーリン和装締めを知り、従来の紐が大好きだった私が化繊の着物(体に添い難い)や留袖などよそいきを着る時は手放せなくなりました。
伊達締めは、博多献上を愛用していますが、シャーリングの付いているものやマジックベルトは簡単で便利です。(※マジックベルトは古くなると止まり難くなります)
帯枕はガーゼの付いたソフト枕を愛用しています。帯枕にはか必ずガーゼをつけて使用します。枕が体に添って帯び山が綺麗になります。その時ガーゼをバイヤスに包むとより体に添います。(※短い帯を締める時は、3種類の改良枕より、コクヨの特大クリップにソフト枕を使う方が帯姿が綺麗です。)
前板は穴が開いて通気性が良く脇まである長いもの(紐がないもの)。ベルトが付いているものは名古屋帯の時には便利ですが、袋帯の時は2枚目に入れるのでベルトが邪魔になります。
足袋は伸縮性のあるストレッチ足袋を愛用しています。