リピーターの堺市美原区Tさん宅に生徒さんのYさんと一緒に出掛けました。(Yさんは、単衣の紬を着てこられました)
雨模様のお天気で、心配しましたが、結婚式の留袖の出張着付でした。
以前も留袖の着付を頼まれたのですがその時は綴れの袋帯でした。
綴れの帯は、締まると緩まないのですが、締まりにくいので覚悟していきましたが、今日は写真の帯で柔らかく体に沿ってととても締めやすい帯でした。
お着物は、壽光織の黒留め袖で帯もお着物に似合う物を選ばれていました。
私も壽光織の着物が好きで、訪問着と色留袖を持っています。
壽光織は訪問着・留袖に一般的な友禅(染料による描き)によるものではなく、
金銀糸を含む色糸の浮き沈みにより柄を出している点が大きく異なります。
ごく簡単に言うと織りにより作られたフォーマル着物です。
しかし、決して大雑把な作りではなく、むしろその柄の細やかさに驚く出来栄えです。
生地は厚手の正絹が使われており、非常にシッカリとした感触で、白生地を
ベースとして織り上げられているために、お好みの柄にお好みの色を染めて
お召しいただく、という楽しみ方のできるお着物です。
Tさんの着物も厚手で重みがあり、今日はとても蒸し暑そうだったので、装道の美容ランジェリーをお貸ししました。
この時期の留袖の出張着付の時には、何時も念の為に美容ランジェリーを持ち物に入れていきます。
お客様に説明し気に入っていただけたら、お貸ししています。
我が家も娘たち二人とも暑い時期の結婚式でこの時ほど装道の美容ランジェリーが有り難いと思ったときはありませんでした。
昨年9月の結婚式の時も、私、母、娘、義理の妹2人の計5人とも美容ランジェリーで長襦袢は着ませんでした。
特に6月は冷房も控えめなので、暑いと思います。