■ 『肉体の悪魔』 - 映画紹介
ヒロインの19歳のマルトを演じたミシュリーヌ・プレールと15歳のフランソワに扮したジェラール・フィリップの写真ですよう。僕の目に映画では大人同士の恋なんですよう。僕は、特に年齢にこだわって観てなかったのだけれど、小説を読む時には、この年齢が気になったのですよう。
どうしてですか?
映画の中の二人を見てくださいよう。全くの大人に見えるのでしょう?僕はネットで調べてみましたよう。
ジェラール・フィリップ (Gérard Philipe)
1922年12月4日に生まれる。
1959年11月25日、肝臓ガンを患い36歳で亡くなる。
フランス・カンヌ出身の俳優。
1940年代後半から1950年代のフランス映画界で、二枚目スターとして活躍。
1950年代のフランスの美としてその人気を不動のものとした。
ちなみに1940年代の美はジャン・マレーであり、1960年代の美はアラン・ドロンである。
またその持ち味も、マレーが感性、ジェラールは知性、ドロンは野心の美とそれぞれ違う。
愛称はファンファン(Fanfan)。
ミシュリーヌ・プレール (Micheline Presle)
1922年8月22日生まれ。
現在も英語版のウィキペディアを読む限り、まだ生存している。
これまでに150本以上の映画に出演している。
最も最近出演した映画は、1999年に製作されたフランス映画。
英語のタイトルは Venus Beauty Institute
フランス語のタイトルは Vénus beauté (institut)
http://en.wikipedia.org/wiki/Micheline_Presle
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
二人とも1922(大正11)年生まれですよう。映画が作られたのが1947年だから、このとき二人とも25歳です。15才と言えば中学生ですよう。25才の役者に15才の中学生の役を演じるには無理がある。
なぜ、デンマンさんは年齢にこだわるのですか?
僕は映画を見ていた時には、全く年齢にはこだわらなかったのですよう。でも、レイモン・ラディゲを調べてゆくうちに、この男が早熟な天才である事が分かった。
レイモン・ラディゲ (Raymond Radiguet)
1903年6月18日にフランスはパリの郊外、サンモール・デ・フォッセで生まれる。
1923年12月12日に、まだ20才なのに腸チフスで亡くなる。
フランスで生まれた小説家、詩人。
生涯
幼少の頃は学業優秀でならすものの、思春期にさしかかる頃から文学にしか興味を示さなくなり、学業そっちのけで風刺漫画家として活動していた父の蔵書を読み耽るようになる。
そのときフランス文学の古典の魅力にとりつかれる。
14歳の頃、『肉体の悪魔』のモデルとされる年上の女性と出会い、結果として不勉強と不登校のため学校を放校処分になる。
その後、自宅で父親からギリシア語とラテン語を習いながら、徐々に詩作に手を染める。
15歳の時に父親の知り合いの編集者のつてをたどって知り合った詩人のマックス・ジャコブに詩を評価され、同じ詩人のジャン・コクトーに紹介される。
コクトーはラディゲの才覚を見抜き、自分の友人の芸術家や文学者仲間に紹介してまわる。
数多くのコクトーの友人との交友を通して、ラディゲは創作の重心を徐々に詩作から小説に移しはじめ、自らの体験に取材した長編処女小説『肉体の悪魔』の執筆にとりかかる。
途中、詩集『燃ゆる頬』、『休暇中の宿題』の出版や、いくつかの評論の執筆を行ないつつ、「肉体の悪魔」の執筆を続行。
数度のコクトーを介した出版社とのやりとりと改稿の末に、ベルナール・グラッセ書店から刊行される。
このとき出版社は新人作家対象としては異例の一大プロモーションを敢行したため文壇から批判を浴びるが、作品は反道徳的ともとれる内容が逆に評判を呼びベストセラーとなり、ラディゲは一躍サロンの寵児としてもてはやされることになる。
「肉体の悪魔」で得た印税を元手に、コクトーとともにヨーロッパ各地を転々としながらも、
ラディゲはすでに取りかかっていた次の作品『ドルジュル伯の舞踏会』の執筆を続行。
同時に自分がこれまで書いた評論などの原稿や詩作を整理しはじめる。
1923年11月末頃に突如、体調を崩し腸チフスと診断され入院。
病床で「ドルジュル伯」の校正をしながら治療に専念するが、快方には向かわずそのまま20歳の短い生涯を閉じる。
遺作の「ドルジュル伯の舞踏会」は、死後出版された。
コクトーはラディゲの早すぎる死に深い衝撃を受け、その後およそ10年にわたって阿片に溺れ続けた。
フランス文学界での位置づけ
ラディゲのフランス文学史全体における位置づけは、作家としての活動期間が短かく、作品の本数も少ないせいもあってか決して高くはない。
しかし処女小説「肉体の悪魔」は、題材のセンセーショナルさに溺れることなく、
年上の既婚者との不倫に溺れる自らの心の推移を冷徹無比の観察眼でとらえ、
虚飾を排した簡潔な表現で書きつづったことで、
今日もなお批評に耐えうる完成度に達している。
「ドルジュル伯の舞踏会」に至っては、
ラディゲ自らが参考にしたとしているラファイエット夫人の『クレーヴの奥方』を、
高度に文学的な手腕で換骨奪胎し、
別の次元の「フランス心理小説の傑作」に仕立て上げていることからも、
「夭折の天才」の名にふさわしい文学的実力の持ち主であったことが容易に推察される。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
調べてゆくと、14才の頃に習作で『肉体の悪魔』を書いたと言う人さえ居た。どうやら、16才から18才の間に書いたらしい。17才で書いたと言うのが一般的です。いづれにしても10代の時に書いたことに間違いがない。
やはり、あまりにも亡くなるのが早すぎた天才なのでしょうか?
馬鹿と天才は紙一重(かみひとえ)と言うけれど、少なくとも文学的な才能を持っていたことは確かでしょうね。
それで、デンマンさんは急に年齢が気になりだしたのですか?
そうですよう。映画を観て自分なりに理解した物語と、本を読んで理解した物語が、内容はほとんど同じなのにもかかわらず、全く別の物語のようになってしまった。
どう言う事ですか?
つまり映画では、いつしか月日が流れて僕のオツムの中では25才の男と32才の女の不倫話と言う事になっていた。
どうして女性が32才なのですか?
僕には、そのぐらいの年恰好に見えたのですよう。とにかく、僕はイメージから物語を追っていたのですよう。ところが小説では15才の中学生と19才の女の恋愛物語になっているのですよう。一つの話が僕のオツムの中では映画と小説とでは全く別物になってしまっている。僕は小説を読んで、そのような感じを持ったのですよう。映画を観る前に原作を読んでいないから、映画を観た時には主にイメージから物語を理解していたのですよう。
言葉よりもイメージから物語を理解していた、と言うことですか?
そうですよう。たぶん、表面的なことしか理解していなかったのでしょうね。だから、印象深い映画として僕の思い出の中に刻み込まれていなかった。めれんげさんが“『肉体の悪魔』はメチャ面白かった”と言わなければ、僕はすっかり忘れ去っていたかもしれませんよう。
それ程、映画の印象はデンマンさんにとって薄かったのですか?
そうですよう。めれんげさんがそのように書いたので、そう言えば、映画を見たことがあったなァ~。。。と思い出したのですよう。
確か。。。デンマンさんが筆おろしをなさったのは19才の時でしたわよね?うふふふふ。。。
レ。。。レン。。。レンゲさんは良く覚えて言いますねぇ~?
相手は確か人妻だったとか。。。?
あれっ。。。ボクは。。。僕はそんな事まで言いましたか?
おっしゃいましたわ。あたしは、はっきりと覚えていますもの。。。確か、お名前は由香さんとか。。。
あれっ。。。僕はそんな事までレンゲさんいに言いましたか?
デンマンさん!白々しいですわよう。日本語が分かる世界のネット市民の皆様の前でデンマンさんは、はっきりとおっしゃいましたわ。
僕が記事の中で書いていたと。。。?
そうですわよう。先ほどネットで調べてみましたわァ。次ぎの記事の中でちゃんと書いていましたわよう。
■
『愛することに目覚めて…(2006年2月8日)』
もう、2年以上も前の記事ですね。。。相手の女性の名前まで書いてしまったとは。。。
どうせ、本名ではないのでしょう?
もちろんですよう。僕はそこまで愚か者ではありませんからね。ちゃんと相手の女性のプライバシーは守っているつもりです。
それで、あのォ~。。。10代の男の子って年上の女性に憧れを持つものなのですか?
一般論として断定する気はないけれど、僕の場合はそうでしたね。ただ、僕の場合には小さな頃から叔母と親しんでいたので、その影響で年上の人に憧れを持つのかなあああァ~、と思っていたのですよう。
そう言えば、『小百合物語』の中で叔母さんの事が出てきましたわね。
叔母はアラン・ドロンの熱烈なファンでした
今夜は、午後10時に、珍しい事に鴻巣市に住む叔母から電話がかかってきました。半年振りでした。
この叔母は僕のお袋の一番下の妹で、僕よりも6歳年上です。
親戚中で僕とは最も気の合う人物です。
その叔母も暑いと言ってましたよう。
35度と言ったのかな?
なぜか35度と言う数字がオツムに残っています。
零時10分まで、つまり、2時間10分話し込みました。
現在は行田市に編入されましたが
北河原村と言うのが僕の母親の実家があったところです。
もちろん、現在でも、同じところにあります。
お袋が僕を産んで1年した頃、僕を連れて実家へ帰ると、
7歳の叔母がどうしても僕を“おんぶ”したいと言ったのだそうです。
お袋も、仕方なく“おんぶ”させたとか。。。
近所の人に見せたいと。。。
赤ん坊なのに“わかいし(若者)”のような顔をしている、と近所の人が言ったそうです。
そのような話をしていました。
もちろん、僕には記憶の無いことです。
行田女子高校に入学して初めて僕の家に来たときには、
僕を自転車の後ろに乗せて本町通りの川島本屋まで連れてゆきました。
そこで、スーパーマンか何かの消しゴムのついた鉛筆を買ってくれました。
叔母が16歳のときですから、僕は10歳。4年生ですよね。
まてよう。。。
違いますね。
僕は小学校に上がるか上がらない年頃でしたよう。
だったら、6つか7つの頃のはずです。
第一、小学校4年生ならば、スーパーマンの形の消しゴムがついている鉛筆などもらっても、うれしくも何とも無いはず。
それなのに覚えていると言うことは、小学校1年生の頃の事に違いないですよう。
だとすると、叔母は中学1年生ですよう。
セーラー服を着ていたから、まず間違いありません。
自転車に乗って僕の家まで遊びに来たのでしょう!
とにかく、この叔母とは、それ以来よく出かけました。
日光に行ったり、上高地に行ったり。。。
そう言えば帝国ホテルで食事した事もありました。
よく喫茶店にも一緒に出かけましたよう。
もちろん、バンクーバーにもやって来ました。
大学生の頃は、とりわけ叔母と良く出かけました。
叔母はちょうど結婚前で、結婚する前に思いっきり羽を伸ばしておこうと言うつもりだったのでしょうね。
知らない人が見れば、僕と叔母は、まさに恋人同士のように見えたでしょうね。
叔母にしてみれば、安心して連れて行ける“ボーイフレンド”だったのでしょう。
ずいぶんとおごってもらいました。
ある時、今でも忘れませんが、熊谷の駅の近くの“田園”と言う喫茶店に入りました。
その夜、テレビでアランドロンの主演する映画「太陽の季節」(もしかすると「太陽がいっぱい」)をぜひ見たいと言っていたのですよう。
叔母はアランドロンの熱烈なファンでした。
ところが、どう言う訳か、時間に間に合わなかった。
後で、僕のせいにされてしまったのですよう。
それ程見たければ、“これからテレビで映画を見なければならないから、もう出ようね。”
そう言えば良かったじゃないか!
なぜか、この時の事を何度も聞かされたものです。
どうして、僕が責められるのか、未だに訳が分かりませんが。。。
僕のせいじゃないよう!
電話の声を聞く限り、喫茶店“田園”で話した頃と全く変わっていません。
その声には、今でも夢とロマンを感じます。
2時間10分。
20年以上時計がタイムスリップして
熊谷駅の近くの喫茶店“田園”でダベッた2時間10分でした。
『夢とロマンの軽井沢 (2008年7月19日)』より
10代の男の子が年上の女性に惹かれると言うのは一般論としては言えないのでしょうか?
例えば、小さい頃に母親を亡くしたので母親を慕うように年上の女性に惹かれる、と言うような事はあるかも知れませんよね。でも、男なら誰もが10代の頃に年上の女性に惹かれるか?それは、その人によってまちまちだと僕は思いますよう。
デンマンさんの場合には叔母さんと親しかったので、なんとなく年上の由香さんに惹かれるようになったのですか?
たぶんね。。。叔母とは言えども、僕は女として見ている事ってありましたよう。僕の目に叔母は女として魅力的でしたからね。
つまり、“筆おろし”をしてもらいたい程に叔母さんに女性の魅力を感じていたのですか?
うん、うん、うん。。。確かに、そう言う事を考えてみた事はありますよう。でも、叔母とエッチする事は、考えてみことはあっても、とても実行に移す気にはなれませんよう。
それで、そうゆう思いが由香さんへと。。。?
多分、そう言う事だったのかも知れませんよね。
ところで、レイモン・ラディゲの場合、年上の女性に惹かれる理由が何かあったのでしょうか?
ありました。大いにありましたよう。
どのような理由ですか。。。?
それを話し始めると長くなるから、あさってにしましょう。
ぜひ知りたいですわ。
うん、うん、うん。。。僕もじっくりと話したいですよう。
【レンゲの独り言】
ですってぇ~。。。
仕方ないですよね。あさってまで待つ事にしましょう。
面白くなりそうですわ。
あなたもどうか、また、あさって読みに戻ってきてくださいね。
では。。。
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じゃあね。