冷凍マグロ

恐るべき京言葉
「おばんざい」の隠された意味

あれはメジロムサシが勝った天皇賞だから、昭和46年春のことだが、天皇賞の前日に京都の小料理屋で呑んでいると、こんなことがあった。
年配の男性ふたりが陽気に呑んでいて、次第に小声で女の話になり、「ほなら、行こか?」と、片方が大阪の新地へ女遊びしに行こうと誘ったのである。その時、もう片方の男性は「いや、きょうはやめとく。おばんざいにしとくわ」と、両手を上げて万歳(ばんざい)の格好をしたのである。

京都でおばんざいというと、ふだん食べるおかずのことだが、それと同時に、遊女と違って愛想もなく、布団の上で万歳の格好をしてマグロのように横たわっている細君のことを指す場合もあるのだと、これで知ったのである。

よく関東の者が知ったかぶって、「京都のおばんざいはうまいなあ」といったりするが、京都の言葉には往々にして隠れた意味があるから要注意。
ましてや女性が、「わたし、結婚したら、夫に毎晩おばんざいを食べさせたいなあ。格別値段の高い材料を使っているわけじゃないし、料亭の味でもないんだけれど、10年食べても20年食べても、飽きないような味の…」などと、絶対にいわないほうがいい。京都の人間はたぶん、「ホントの意味も知らずにアホやなあ」と、聞きながらこっそり笑っているはずであります。

おばんざいの「ばんざい」は、漢字では「番采」と書く。この番采の語源について、『日本語源大辞典(小学館)』を引いてみると、「番傘・番茶などの番が常用・粗末などの意と理解されている所からいう類推か」という語源説が紹介されていた。
そうか、番という字には、「いつもの」とか「粗末な」という意味があるのか。だとすると、むかし、「番女」(バンジョー)という楽器バンジョーのグループがあったが、あのグループ名には違う意味もこめられていたんだなあと、これでわかったのである。
ちなみに日本には「バンザイ」という馬がこれまで2頭いるが、あれは番采ではなくて、万歳の意味だろう。大正10年生まれのバンザイは帝室御賞典(天皇賞の前身)を勝ち、昭和34年生まれのバンザイはスプリングS2着、中山記念2着というのだから、ともに大したものだ。
「井崎脩五郎の競馬新理論」 153ページ
『週間大衆 (2007年11月12日号)』より
【卑弥子の独り言】

ですってぇ~。。。
京都で「おばんざい」と言うと、ふだん食べるおかずのことでござ~♪~ますわ。
それと同時に、遊女と違って愛想もなく、布団の上で万歳の格好をしてマグロのように横たわっている妻のことを指す場合もあるのだそうですわ。
あたくしは、本当に知りませんでした。
でも、これはヤ~らしい男たちが勝手にでっち上げた裏の意味だと思うのでござ~♪~ますわ。
京都に住んでいる善良な一般市民は、知らないと思うのでござ~♪~ますう。
■ 『おばんざい (2008年8月4日)』
でも、問題は、なぜデンマンさんが裏の意味を上の記事で取り上げたのか?と言う事でござ~♪~ますわ。
あたくしは、思うのですけれど、
デンマンさんは、小百合さんが“バンザイするマグロ”だと言いたかったのではないかしら?
うふふふふ。。。
それが言えないので、あたくしに“独り言”で言わせているのではないかしら?
うしししし。。。
とにかく、また、あさっても面白くなりそうですわ。
あなたも、どうか読みに戻ってきてくださいましね。
じゃあねぇ。

【デンマンの独り言】

こんにちは。デンマンですよう。
いつもならばジューンさんが出てくるのですが、
卑弥子さんが、あんな事を
独り言で言ってしまったので、
僕がまた出てきましたよう。
■ 『おばんざい (2008年8月4日)』
僕は、小百合さんが“バンザイするマグロ”だ
と言うために、上の記事を書いたのではないのですよう。
小百合さんが、卑弥子さんの言葉を読めば、
絶対に、僕が言わせたのだと疑って、
気分を悪くしますよう。
小百合さん!僕が言わせたのではありませんからね。
うしししし。。。
誤解しないでくださいね。
とにかく、今度、行田で会うときには
「かどや」で一緒にゼリーフライを食べましょうね。

ところで、卑弥子さんが面白い記事をまとめました。
時間があったらぜひ読んでみてくださいね。
■ 『笑って幸せな気分になれるサイト』

では、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。

『おばんざい (2008年8月4日)』より

デンマンさん!。。。ちょっと、くどいと思いますわ。あたくしが「独り言」の中で余計な事を言ったように非難していますけれど、あたくしは思ったことを素直に言わせてもらっただけでござ~♪~ますわ。

僕は卑弥子さんが素直に思いの内を言っているとは思えないのですよう。
あたくし本人がそう言っているのでござ~♪~ますわ。信じておくれましなぁ~。
あのねぇ~。。。僕は卑弥子さんに恨(うら)まれているような気がしてならないのですよう。
どうして、あたくしがデンマンさんを恨むのでござ~♪~ますか?
次のエピソードを読めば分かりますよう。
白鳥の湖

こんにちは。ジューンです。
小百合さんは軽井沢に
別荘を持つ事を夢見ているのです。
あなたは軽井沢に出かけたことがありますか?
私はデンマンさんとご一緒に
一度だけ訪れたことがありますわ。

この湖は“Swan Lake”という
英語名がついているのですわ。
昔、宣教師の方が軽井沢に別荘を持っていたのですって、
その家族の人たちが名づけたらしいのですわ。
10月でしたが、紅葉が見ごろになっていました。
まだ冬景色には程遠かったのですけれど、
湖にしては小さなその池のほとりに立ったら、
どこからともなく白鳥が飛んできそうな感じがしましたわ。

そう言えば、バンクーバーのクイーン・エリザベス・シアターで
デンマンさんとご一緒に
バレー『白鳥の湖』を見たことがありましたわ。
あの時のチャイコフスキーの曲が聞こえてきたものですわ。
それで、私はいつになく感傷的になったことを覚えています。
『幸福の谷 (2008年4月6日)』より
こうしてジューンさんはデンマンさんとご一緒に感傷的な思いに浸(ひた)ったのでござ~♪~ますわ。。。だから。。。だから。。。あたくしも、女心をときめかせて、感傷的な思いに浸りたいのでござ~♪~ますう。。。うふふふふ。。。そうして。。。そうして、チャイコフスキーの「白鳥の湖」を聴きたいのでござ~♪~ますわ。
あのねぇ~、「白鳥の湖」を聴きたいと卑弥子さんは言うけれど、雲場池(くもばいけ 【別名: スワンレイク】)のそばに売店があって、その売店のスピーカーからチャイコフスキーの「白鳥の湖」を湖畔を散歩している人に聴かせている訳じゃないのですよう。
そんな。。。そんな事ぐらい分かっておりますわア。
だったら、なにも「白鳥の湖」を聴くために雲場池に行くことは無いじゃないですかぁ~?上の写真を見ながら、「白鳥の湖」の曲を思い浮かべるだけで充分でしょう。
あたくしは。。。、あたくしは、デンマンさんと雲場池の散歩道を散策して胸をときめかせながら、甘~♪~い感傷に浸りたいのでござ~♪~ますわ。
卑弥子さん!。。。急に。。。急に、星の王子様を見つめるような、うっとりした眼差(まなざ)しで僕を見つめないでくださいよう。。。僕は。。。僕は、それ程女性にモテルような男じゃないのだから。。。
分かっておりますわ。
だったら、雲場池の事は諦めたらどうですか?
つまり、デンマンさんはジューンさんと雲場池へ行った楽しい思い出を胸に秘めている。今年の秋には小百合さんと二人で雲場池へ行って、楽しい思い出を作る。でも。。。、でも、あたくしとは絶対に一緒に行くことを拒絶なさるのでござ~♪~ますか?
拒絶していませんよう。だから僕は。。。、あのォ~。。。来年の秋に卑弥子さんと一緒に行きます、と3ヶ月前ごろから言っていますよう。
どうして今年の秋はダメなのでござ~♪~ますか?
だから、今年の秋には小百合さんと。。。
その時に、あたくしもご一緒しますわア。
あのねぇ~。。。卑弥子さんは僕の保護者じゃないのだから、僕と一緒に来なくてもいいのですよう。
つまり。。。、つまり、デンマンさんは、何が何でも小百合さんと二人きりで雲場池を歩きたいのですわね?
『スワンレイク (2008年7月27日)』より
分かるでしょう、卑弥子さん。。。?僕が今年の秋、卑弥子さんを連れて軽井沢に行かないものだから、卑弥子さんは僕を逆恨みしているのですよう。
それはデンマンさんの考えすぎでござ~♪~ますわ。
。。。と言うことは、卑弥子さんは、今年の秋、僕と一緒に軽井沢に行くことをきれいさっぱり諦めたと言うのですか?
いいえ。。。
いいえってぇ~、どう言う事ですか?やっぱり僕と一緒に軽井沢に行くのですか?
あたくし、単独で行きますわア。
単独ってぇ。。。つまり、来年の秋と言うことですか?
いいえ、今年の秋でござ~♪~ますわ。
やっぱり、僕の後から、こそこそと隠れて付いてくるのですか?
デンマンさんには、決してご迷惑をおかけしませんわ。
あのねぇ~。。。単独で行くのならば、来年の秋でもいいじゃないですかぁ~
だってぇ~。。。デンマンさんがおりませんものォ。。。
卑弥子さんが単独で行くのならば、僕が居たって居なくったってぇ関係ないでしょう?