不倫悪徳業者
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“老いらくの恋は怖れず”
1948年(昭和23)11月30日
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歌人の川田順氏(68)は、京都市左京区北白川の自宅から家出、真如堂に身を寄せ死を決していたが、養嗣子に発見され自宅に連れ戻された。
死を決めての家出の原因は、三年前から続いた同氏の歌弟子前某大教授夫人俊子さん(40)との恋愛をつきつめたため。
二人の関係は京都の文人や歌弟子仲間の噂にのぼり、俊子さんは夫と子どもを捨てて今夏離婚、実家に帰り川田氏との結婚を進めていたが、川田氏は世間的配慮から消極的で死による清算をはかろうとした。
川田氏の歌には次のようなものがある。
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死なむと念ひ
生きむと願ふ
苦しみの
百日つづきて
夏去りにけり
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墓場に近き
老いらくの恋は
怖るる何もなし
上の句の中の「老いらくの恋」が流行語になる。
俊子さんは次のような歌を詠んだ。
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はしたなき
世の人言を
くやしとも
かなしとも思へ
しかも悔なき
その後、二人は結婚した。
参考資料: 『昭和史全記録』(毎日新聞社.1989年)
『不倫願望 (2008年8月23日)』より
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デンマンさん。。。また、この“老いらくの恋”ですか?ちょっと、こだわりすぎではないでしょうか?
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レンゲさんは、もう不倫は懲り懲りなのですか?
あたしの事は、どうでも良いのですわ。デンマンさんのこだわり方を問題にしているのです。
いや、僕は不倫にこだわっているわけではありません。
でも、また不倫の話題ですわ。。。どう見ても、デンマンさんは不倫にこだわりすぎていると思うのですわ。
あのねぇ、僕だって、もっと高尚な話題を選びたいのですよう。でもねぇ、他のもっと面白そうな話題を取り上げたいのに、不倫の事を記事に書くと、どういうわけか不倫に目が留(と)まってしまうのですよう。
つまり、不倫に対して、ますます興味が湧いてくると言う事ですか?
違いますよう。僕はそれ程不倫に関心がありません。
でも、記事のタイトルに、また不倫を出していますわ。
たまたま、不倫する妻の代表からメールをもらったのですよう。
ええっ?。。。不倫する妻たちの代表ですか?
そうですよう。
マジで。。。?
僕は大真面目ですよう。冗談でこのような記事は書けませんよう。
その妻たちが“老いらくの恋”をしていると言うことですか?
違うのですよう。僕が“老いらくの恋”を持ち出したのは、不倫にも暗黙のルールがある、と言いたいからですよう。
暗黙のルールですか?
そうですよう。
でも不倫に、そのようなルールがある事を聞いたことがありませんわ。
そうでしょう?。。。レンゲさんも聞いたことが無いはずですよう。うしししし。。。なぜなら、僕が、この記事で初めて書くのだから。。。
。。。で、その“不倫の暗黙のルール”ってどのようなものですか?
上の“老いらくの恋”を、もう一度じっくりと読んでくださいよう。
それで、デンマンさんは、その老いらくの恋について何がおっしゃりたいのですか?
命がけで不倫しているのですよう。もちろん、当の本人たちは、それが“不倫”だとは思っていなかったに違いない。それは、まさに“老いらくの恋”なのですよう。男60才にして、女40才にして、初めて人間らしい恋をしているのですよう。しかも、命がけだと言う真剣さがにじみ出ている。男も悩み、女も悩んでいる。でも、真剣に愛し合っていることが短歌に良く表れているのですよう。レンゲさんも、そう思いませんか?
確かに、一時的な浮気ではなさそうですよね?
そうでしょう?レンゲさんが不倫した時だって充分に悩んだのですよう。
長い不倫生活の果てに、
得られたものは、
負の遺産ばかりでした。
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得られたものは、
負の遺産ばかりでした。
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2004-07-21 10:11:08
一度の関係で
終わろうと思っていました。
してはならないことをしてしまった、という思いと、
これで完結した、という気持ちがあったからです。
でも、長い間モーションをかけ続けておいて、
セックスして、
「はいさよなら」なんて図々しい考えですよね。
結局わたしたちは、
不倫関係に陥ってしまったのです。
そして次第にわたしは
苦悩に苛まれはじめました。
彼とは、毎日のように会っていました。
いつしか彼と会えない日は
心に穴があいたように感じるようになりました。
これは、どんな恋愛でもあることだと思いますが・・・
でも、わたしの頭には、
“彼がわたしと会わない=奥さんといっしょにいる”
という図式ができあがってしまい、
嫉妬に苦しむようになったのです。
そのうち、彼から
「子供が大きくなったら(わたしと)いっしょになりたい」
と言われました。
その時点ではその言葉は、
彼の本音だったと今でも思います。
言葉だけでなく、
彼の行動がそれを裏打ちしていたからです。
でも...
“大きくなったらっていつ?”
“奥さんはどうするの?”
そんな疑問で頭がいっぱいでした。
そして、それと同時に
彼の奥さんに対する嫉妬は、
ますますふくらんでいきました。
現在だけでなく、彼らの過去の歴史、
これからの生活などにも
嫉妬の目が向くようになりました。
つまりわたしは、
妄想に苦しめられていたのです。
そんなわたしは彼に対して、
自分の妄想をぶつけはじめたのです。
不倫であれ、どんな関係であれ、
相手から勝手な妄想をぶつけられたら、
何を言えばいいのか、
どうすればいいのかわからなくなる事でしょう。
その頃の自分の愚かさに、
今でも情けなくなります。
わたしはいつも、恋愛を通して自分も相手も
成長していけたら・・・と考えてきました。
そして、何かを得ようとも思っていました。
(念のため、モノではないです)
でも、彼との長い不倫生活の果てに、
得られたものは、負の遺産ばかりでした。
by レンゲ
『不倫の悦びと苦悩』より
どうして、またあたしの手記を持ち出すのですか?
だから、レンゲさんが人間的に悩み、悩んだ末に心の痛手を克服して、レンゲさんが立ち直って、ますます女として魅力ある女性に生まれ変わった。僕は、そのようなレンゲさんを見続けてきて感動しているのですよう。
デンマンさんは、マジで、そう思ってくださるのですか?
もちろんですよう。冗談でこのような事が書けますか?。。。書けませんよう。
それで、あたしの手記まで持ち出してきて、デンマンさんは、一体何がおっしゃりたいのですか?
あのねぇ~。。。人を恋する。。。人を愛すると言うことは。。。その人の存在理由にかかわる大きな出来事なのですよう。だから、“老いらくの恋”の二人は、そのような恋を経験したものでなければ書けない短歌を詠んでいる。死ぬか生きるかの存在をかけた恋だった。レンゲさんだって不倫の果てに極めて思索的で人生的な深みのある手記を書いている。レンゲさんも自殺しようと思ったことが何度かある。
つまり、死ぬ事を覚悟で不倫しなければならないと言うのが暗黙のルールですか?
違います。恋することや愛する事は特攻隊に志願する事とは訳が違うのだから、僕は死を覚悟しなさいとは言いませんよう。でもねぇ、不倫と言う響きは悪いけれど、不倫も真面目でなければならないと僕は思うのですよう。
。。。つうことわあぁ~。。。“不真面目な不倫”もあるのですか?
あるのですよう。
“不真面目な不倫”って具体的にはどのようなモノですの?