天下太平の切腹(PART 1 OF 4)
Subj:小百合さん、おはよう!
帰省中の楽しい思い出をありがとう!
きゃはははは…
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date: 20/11/2010 3:38:33 PM
Pacific Standard Time
日本時間:11月21日(日)午前8時38分
バンクーバー行き Air Canada 004便の機内では一睡もしないで映画ばかり観ていました。
前座席の後頭部がビデオディスプレーになっていて、しかもタッチスクリーンで以前のようにリモコン操作じゃないんだよね。
便利になりました。
さらにVHSビデオじゃなくてDVDになっているから映画の数も比べ物にならないくらい多くて、好きなタイトルを選べるようになっている。
10年前に比べると全くビックリするほど便利になったと思いますよ。
。。。と、ここまで書いてきたらパソコンがプッツンと切れてしまったのですよう。
理由不明のハードのエラーでダウンですよう! んもお~~!
10月29日でした。
ローカルディスクにメール下書き用のファイルが入っているのです。
そのファイルに書いた下書きを見直してからメールシステムの投稿画面にコピペします。
そうやって、小百合さんにメールを出していたのですよう。
でも、僕のパソコンが使えなくなったために、バンクーバー市立図書館のパソコンでメールを書くようになった。
だからローカルディスクに保存してあるメール下書き用のファイルが使えなかった。
現在、僕のパソコンはうまく動いているのですよ。
11月15日からパソコンをずっとつけっぱなしです。
パソコンを付けっぱなしにしておくなんて、もう1年ぶりかもしれない。
再起動すると動かなくなってしまうかもしれないので付けっぱなしにしておくのです。
きゃはははは。。。
そう言う訳で久しぶりにメール下書き用のファイルを開きました。
書きかけになっているのに気づいて、こうして続きを書いているのです。
夕べは零下2度まで気温が下がりました。
午前1時にベッドに潜り込んだ時には小雨が降っていたのだけれど、
夜の間に雪に変わったようです。
今朝起きると、窓から見える高校の屋根とサッカー場に雪が積もっていた。
1センチか2センチ程度です。
初雪です。
でも、マンションの目の前の通りは、すでに解けてしまって雪は跡形もないですよ。
早いもので日本からバンクーバーへ戻ってから、今日で25日目です。
マンションの目の前の、カラスの巣がある街路樹は、もうすべての葉っぱが落ちてしまいました。空っぽのカラスの巣が寒々とした冬の空気を感じさせます。
ところで、Air Canada 004便の機内で観た『必死剣鳥刺し』のことで記事を書きました。
■『ローズティーと必死剣鳥刺し』
(2010年11月21日)
タグ: スケープゴート, チャンバラ, ロッキード事件, ローズティーと必死剣鳥刺し, 現代に通じる時代劇, 疑獄事件, 鳥モチ, 剣戟, 封建社会の恥部, 封建制の問題点
カテゴリー: グルメ・料理・食材, コミュニケーション・人間関係論, デンマンさんが登場, 秘話・裏話, 芸能界・芸能人・エンタメ, 黒い霧・政治の乱れ・行政の腐敗, 卑弥子さんが登場, 小百合さんのメール, 小百合物語, 日本映画, 日本人・日本文化・生活様式, 人生論・人生哲学
里尾(りお)さんは三佐ェ門さんに心から尽くしている。
その思いは映画を観る人の心にヒシヒシと伝わってくるのですよう。
味噌汁や、お澄ましや、うどんやそばの味が亡妻の睦江(むつえ)さんの味に似てくる。
三佐ェ門さんも、知ってか知らずか?その味を味わいながらいただいている。
お互いに複雑な気持ちを味わいながらも二人の思いは暖かく溶け合うのです。
もちろん、思い出を食べる軽井沢タリアセン夫人と里尾(りお)さんのイメージが僕のオツムの中で重なったのですよう。
僕は三佐ェ門さんになったような気分でした。
きゃははははは。。。
熱い味噌汁が飲めない小百合さん。
小百合さんが作った味噌汁は飲めなかったけれど、
僕のバラの一輪挿しが小百合さんのローズティーに変わったり、
長崎ちゃんぽんに僕がかけた「柚子こしょうドレッシング」が、チュープ入りの「柚子こしょう」に化けて僕の旅行カバンの中に入っていたのでした。
うれしい!
思い出を食べる軽井沢タリアセン夫人との思い出は、どうしても食べ物の事が多くなる。
小百合さんが大長寺の白いテーブルの上で入れてくれたアイリッシュコーヒーで思い出したけれど。。。
マクドのコーヒーのことです。
10月4日の月曜日、行田エコス店内のマクドナルドでプレミアムローストコーヒーを注文したのでした。
一杯120円。
「お代(か)わりできますよね?」 僕が店員さんに尋ねました。
「デンマンさん!。。。マクドではお代わりできないのよ!んも~~」 そう小百合さんが言いました。
「あのォ~。。。できますよ」 店員さんが仕方なさそうに、そう答えたものでした。
きゃはははは。。。
やっぱり、思った事は言った方が得ですよね!?
小百合さんは白けたような、呆れたような顔をしていたけれど、僕と一緒にお代わりをもらいに行きましたよね。
きゃははははは。。。
今度マクドにコーヒーを飲みに行ったら、小百合さんも5杯ぐらいお代わりしてよね。
じゃあ、バ~~イ!
デンマンさん。。。なんだか悲惨なタイトルを掲(かか)げましたけれど、上のメールとは全く関係ないように見えますわ。 どうして無関係なタイトルを選んだのでござ~♪~ますか?
あのねぇ~、確かにメールの内容からは切腹を感じさせるような箇所はどこにもない。
だから、どう言う訳で切腹を取り上げたのですか?
実は、Air Canada 004便の機内で『必死剣鳥刺し』を観たのだけれど、見終わった時に同じような内容の映画を前にも観たような気がした。
いつ頃のことでござ~♪~ますか?
かれこれ20年ほど前になるでしょうか?。。。僕がまだトロントにいる頃でしたよ。。。当時、「日本映画を観る夕べ」のようなイベントがトロント大学で行われたのですよ。
その時に上映された映画ですか?
そうなのですよう。 仲代達矢さんが主演の映画だった。 監督は小林正樹さん。 タイトルはうっかり忘れてしまったのだけれど、確かに切腹を扱った映画だった。
。。。んで、タイトルを書こうとして検索してみたのでござ~♪~ますか?
そうなのですよう。。。そしたら、タイトルは『切腹』でした。。。僕は英語の字幕つきで見たものだから、Harakiri の方が印象的に強烈に思い出されてきた。
。。。んで、どのような内容の映画なのでござ~♪~ますか?
ウィキペディアで調べました。 卑弥子さんの手間を省くために、ここに書き出しますよう。 ちょっと読んでみてください。
切腹
社会派映画の巨匠、小林正樹が監督した初の時代劇映画である。
武家社会の虚飾と武士道の残酷性などの要素をふんだんに取り入れた、かつて日本人が尊重していたサムライ精神へのアンチテーゼがこめられた作品である。
数々の賞を受賞しており、1963年にカンヌ国際映画祭で審査員特別賞、第13回毎日映画コンクールでは日本映画大賞・音楽賞・美術賞・録音賞を受賞した。
また、ブルーリボン賞においては脚本担当の橋本が脚本賞、主演を演じた仲代が主演男優賞を受賞した。
さらに『キネマ旬報』においてはその年のベスト3に入賞するなど、作品、製作者、出演者ともに高い評価を受けた。
あらすじ
寛永7年5月13日。一人の食い詰めた老浪人が井伊家の屋敷を訪ねた。
浪人の名は、津雲半四郎。
半四郎は井伊家の家老である斎藤勘解由に、仕官先もままならず、生活も苦しくなったので屋敷の庭先を借りて切腹したいという申し出であった。
これは、当時食い詰めた浪人のたかりであった。
勘解由は、先日も同じような事を申し出て若い浪人が訪ねてきて屋敷の庭先で切腹したのを思い出した。
さっそく切腹の準備にとりかかるが、切腹する直前、半四郎は介錯人として沢潟、矢崎、川辺の3名を指名する。
しかし、指名された3人は奇怪なことに全員病欠であった。
それを聞いた半四郎の口から語られたのは、恐るべき衝撃的な真実であった。
それは、いかに武家の社会やそれを重んじる精神が暴虐極まりない上辺だけを取り繕った、見せかけのものにすぎないか、というものだった…。
キャスト
仲代達矢(津雲半四郎)
石浜朗(千々岩求女)
岩下志麻(美保)
丹波哲郎(沢潟彦九郎)
三島雅夫(稲葉丹後)
中谷一郎(矢崎隼人)
佐藤慶(福島正勝)
稲葉義男(千々岩陣内)
井川比佐志(井伊家使番A)
武内亨(井伊家使番B)
青木義朗(川辺右馬介)
松村達雄(清兵衛)
小林昭二(井伊家使番C)
林孝一(代診)
五味勝雄(槍大将)
安住譲(新免一郎)
富田仲次郎(人足組頭)
天津七三郎(小姓)
三國連太郎(斎藤勘解由)
出典:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
でも、どうして、この映画の事が思い出されてきたのでござ~♪~ますか?
あのねぇ~。。。『必死剣鳥刺し』について僕は卑弥子さんと語り合ってきたのですよう。。。だから、僕がどうして『切腹』を思い出したのか分かるでしょう?
いいえ。。。デンマンさんは『切腹』をご覧になったから内容がちゃんと分かっているでしょうけれど、あたくしは上の説明を読んだだけですわ。 デンマンさんのオツムの中のことまでは分かりませんわよう。
だったらねぇ、『必死剣鳥刺し』の説明をもう一度読んでくださいよう。
(すぐしたのページへ続く)