獲得された絶望感(盲人ウエカジ公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と・・・~

さくら子!! はまさに私。NHK朝ドラ「純情きらり」

2006-05-12 22:28:01 | 雑感
  毎日の日課。私の数少ない日課。毎日見るテレビ番組は固定されている。サラリーマンの宿命か・・・。

  朝の7時のNHKのニュース。朝のめざまし芸能コーナー。夜の7時のNHKのニュース。NHKのクローズアップ現代。それと、NHKの朝ドラ「純情きらり」。

  私はもう15年。朝ドラを見続けて。毎日のすこしの楽しみ。いまは15分ドラマもHDDに録画。それで1.3倍速で見る。10分ぐらいで見られるし、テンポがはやく見てて気持ちいい。

  今年前半の朝ドラのヒロインは宮崎あおい。数年前、NHKの夜の朝ドラ「お願い!神様」ではじめて彼女を見る。童顔でかわいい子だなの印象。そのドラマは泉ピン子とのダブル主演。どうしても泉ピン子に目がいった私。

  それから数年。20歳になった宮崎あおいを久々に朝ドラで見る。かわらない童顔。目が離れていて、つぶらな瞳。子供のような顔立ちはかわらず。

  ただ、もうそんな童顔の彼女も20歳とおもうと、なんかちょっと痛々しく感じる。20歳にもなって女学生の役?・・・。この子はおそらく30歳になっても、いまのままの雰囲気で童顔なんだろうなぁと想像するとなおなんか痛々しく感じる。(まぁそれはモーニング娘の道重さゆみにも共通する感情。道重も20最古こえて今のキャラはどうだろう・・・と心配する私デスペア)

  宮崎あおいのビジュアルに対しては、昔ほどいとおしく感じなくなった私デスペア。でも、彼女の縁起は抜群だな!!特に思春期の悩める乙女の縁起がすばらしい。居候している書生への初じめて恋。どうも彼は私のお姉ちゃんに気があるらしい・・・初めての嫉妬。一歩さがる恋する乙女。でもそんな中彼からのプロポーズ。とまどいながらも満面の笑み。

  口をとんがらせて怒る。少女特有の表情の縁起。ずば抜けいている。上戸彩なぞ比較にならない。

  そんな宮崎あおい演じるさくら子。目指すは難関の東京の音楽学校。もう練習。家族の中で唯一音楽の道に進むことを応援してくれた父親。その父親の突然の死。そして翌日届く父からのプレゼント。ピアノ。

  必死で練習するさくら子。受験の日。なんとか最終試験。結果は不合格。まずしい家庭のさくら子。家族との約束1度きりの受験だよ。

  不合格それは、夢をあきらめるということ。なやむさくら子。決断する。家族からの援助はあてにせず、もう一年受験しよう。彼女の決断。その代償。家族との絶縁。涙するさくら子。自分をおもってくれるやさしい家族よりも、自分の夢。

  さくら子はまさしく7年前の私。司法試験の優遇措置は受験回数3回まで。3回までだと、点数が優遇されて合格しやすい。丙案という制度。

  3回目の受験。択一試験はうかるも、論文試験不合格の私。不合格発表の直後、実家に呼び戻される。これからおまえはどうするのか?問いつめられる。年老いる両親。定年間近で収入がなくなる親。私たちはいつまでこの放蕩息子に、結果をだせない息子に、お金をむしりとられるのか・・・彼らの悩み。

  それから数年後、とうとう仕送りを止めるとの宣告。まさしく絶望の私。頼るものがなくなった。網膜色素変性症な私デスペア。視野が極端にせまい私。将来の失明の不安で常に鬱傾向の私。視野が狭いのでアルバイトも限られる。大きく絶望。

  それで私は家賃が1万円の共同住宅に引っ越し。そして決断。もう家族には頼らない。家族とは距離はおこう。たとえ司法試験に合格しても、家族にはだまっておこう。仕送りという恩義もなくなったので、いちいち私の目の症状の悪化を尋ねられても、答えるのを拒否しよう。(もちろん、親への絶望がそう決意させたのだが、もう一つの大きな要因は、親に目のことで心配をかけたくないということ、症状の悪化を伝えても、彼らは息子を助ける術なし、ただ思い悩むだけ。そんな無意味な思いを持ったまま老後の生活を送ってもらいたくはない)

  親との断絶。まさしくさくら子は私。これから彼女はどうなるのか、はたして来年の受験に合格するのか、自立できなくて実家にもどるのか、はたまた音楽という夢ではなく、好きな人に養われるという新たな満足感と夢とを交換するのか。

 彼女の今後の生き方から、目が離せない。

 司法試験浪人生にはぜひともおすすめ。NHKの朝ドラ「純情きらり」

コメント
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