獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

マイクロソフトの無料アプリ 視覚障害者歩行ナビゲーションアプリ SOUND SCAPE サウンドスケイプ を街で使ってみた。

2022-02-19 21:30:22 | 全盲の視覚障害者でも一人で使える家電、情報機器、アプリ獲得プロジェクト
みちびきはまだか

今日は、土曜日、北海道ではハロコン、東京では宮本佳林の1stシングルCD発売記念盛沢山会。ハロコンはメンバーのコロナ感染によりここ数週間中止になったけども、今日から再開なのね。よかったよかった。

そんな土曜日、私は大阪で、いつもの土曜日。いつもなら午前中ガイドヘルパさんに手引きされてのスポーツジム、午後から図書館でボランティアさんによる対面朗読。目の見えない私。網膜色素変性症な私デスペア。ガイドヘルパーさんやボランティアさんの力を借りて、外出できたり情報入手できたりできるね。ありがたい。

予定ならジムにい区予定だったけど、急遽変更して、先日リリースされたiPhone用アプリ、視覚障害者ナビゲーションアプリ、マイクロソフトのサウンドスケイプSOUNDSCAPEというアプリをインストール。昨日のよるインストールして、部屋の中でつかってみた。私の持っているアップルのエアポッズairpodsという無線イヤホンが、このサウンドスケイプに対応していて、イヤホンをつけたまま、頭を左右に向きをかえると、その向きをアプリがよみとり。目的地の方向を調整してくれる。あと、このアプリはエアポッスをつかうと、目的地の方向から音がする。

例えば、私の近所のセブンイレブンを目的地に設定して、音声ビーコンをオンにすると。部屋の私の椅子にすわった状態だと、右前方のほうから音がする、セブンイレブンなんとか見せ役60メートル。セブンイレブンのある方向からその声がする。これはいいね。

私が向きをかえる。左に向きをかえると、ビーコンの音がよわまる。ピピピ。また右に向き直り、セブンイレブンの方向をむくと、ビーコンの音が元気になるピラピラピラピラピー。これはすごいね。イヤホンが私の頭の向き邦楽を認識して、目的地がどっちの方向にあるか、音でおしえてくれる。これはすごい。
このサウンドスケイプという視覚障害者のための音声ナビゲーションアプリを、外でもつかってみたくなり。急遽、スポーツジムに行くのをやめて、最寄り駅から、歩道をあるく、ジムを目指して歩く。

一本道、途中には、ローソン、スーパー、セブンイレブンなどもある。はたして、サウンドスケイプは、ちゃんと私をナビゲートしてくれるのか。
デスペア的SOUNDSCAPEのポイント

1、GPSの位置情報がずれている。

歩道をただまっすぐあるく。200メートルほどあるいて、左手に目的地のスポーツジム。

途中、コンビニとかスーパーとかラーメン屋とかある。

途中、歩道が5か所ほど途切れる。歩道がとぎれて、車道が歩道をまたいでいる。大きな車道なら横断歩道があるけども、今回のルートはどれも小さな車道で横断歩道はなし。

サウンドスケイプでは、この歩道のとぎれを、交差点というのね。たしかに、車道と車道が交差して、歩道がとぎれているもんね。

歩道をまっすぐあるく、まもなく、交差点ですとイヤホンから聞こえる。左はなんとか何号線、直進するとなんとか通り

まず、この交差点の道路名がよくわからない。246とか176とかだったら、わかるけども、まったくきいたこともないような道路の名前、なんとかなんとか街3号線。おそらく国道でもなく府道でもなく、市道。路地。こんな小さな道路にもすべて名前がついているのにびっくり。
でも、そんな名前がついていることなど知らない私。この道がどこにつながっているのかわからない。国道176号線なら、大阪梅田から、阪急宝塚線の線路にそって北上する国道だとイメージできるけども、なんとか街2語号線といわれても、まったくわからない。

交差点をわたって、また歩道になって直進。目的地のほうに歩く。結局、ローソンもセブンイレブンも読み上げてくれなかった歩道の反対側にある小学校とか歩道の路地をはいったところの公園とかはアナウンスしてくれたけども、歩道のすぐわきにあるコンビニはおしえてくれず。
スーパーはおしえてくれたけども、それはスーパーをとおりこして10メートルぐらいのポイントでアナウンスがった。
GPS、位置情報がずれてるね。10メートルぐらいの誤差があるね。
そうなると、まもなく交差点です。の交差点もすでに通り過ぎてしまった交差点のことをいっているのかもしれない。

梅田の御堂筋とか中央大通りとか、大きな道路だと、歩道がとぎれず、交差点もすくないので、こういったズレはあまりきにならないけども。ごみごみした、住宅都市だと、いろんな路地や交差点があって、10メートルのズレは大きなズレになるね。

ちょっと、まだ、はじめての場所で、視覚障害者ひとりが使うのは不安だね。

これはアプリの問題でもなく、iPhoneの問題でもなく、GPSの精度の問題。たしか、日本独自のGPS衛星がうちあげられたのが数年前、たしかGPSの誤差が30センチとかになるといっていたけど、それはまだ実用化されてないのね。たしか、精度はたかくても、そのGPSの機械がスーツケースぐらいあって、まだ実用的じゃないってことだったかな。
はやく、GPSの精度をたかめてほしいね。もし精度がたかまれば、このサウンドスケイプアプリは視覚障害者の白杖単独歩行外出に大きく焼く辰と思う。革命的だと思う。

2、エアポッヅの外音取り込み機能

事前に、エアポッヅの外音取り込み機能を最大音量にして、サウンドスケイプを使って街をあるいてみたけど、ちょっと不安だね。
というのも、エアポッヅは、耳栓のように、耳の穴を全部うめつくす、イヤホン。外の音が聞こえにく、。なのに、なぜ外音の音がきこえるのかというと。このイヤホンに小さなマイクがついていて、そこで外の音をとりこみ、いったんデジタル処理して、それをイヤホンから流すという仕組み。なので、外音から取り込まれた外音は、どこかちょっとデジタル音声っぽい。外の音がそのまま耳の穴から鼓膜に伝わるのではない。

あと、エアポッズは耳の穴を全部防ぐので、耳の穴にあたる、町の風が感じない。なので、ちょっとなれていない私は不安。なんか閉塞感があるのよね。

ひとりであるいてみて、信号のない横断歩道をわたるとき、車の音がとまったら、わたりはじめる私。まだなれてないせいもあって、横断歩道をひとりでわたるとき、エアポッスを耳からはずして、車の音が聞こえないことを確認して横断歩道をわたった私。エアポッヅをつけたままだと閉塞感というか、外音のひろがりをかんじられないので、ちょっと不安だね。

結論、GPSの精度があがるまで、外音をもっとリアルにかんじられるようになるまでは、外でサウンドスケイプを使うことはないだろうね。
PS
ただ、耳の穴をふさがないタイプのイヤホンがソニーから2月25日発売。リンクバッヅLinkBuds。ためしに今日の午前中、梅田ヨドバシカメラにいって実物をためしてみた。耳の穴がふさがれてなく、ドーナツのように穴があいているイヤホンなので、外の音がダイレクトに耳の穴にとびこんでくる。これはいいかもね。エアポッスよりも、外音取り込み機能としては、こっちのほうがよりリアルだね。値段23100円。エアポッヅは30000円。リンクバッヅほしくなったな。

このリンクバッヅだと、外でこのイヤホンをつけて、サウンドスケイプアプリで音声ナビゲーションでも違和感ないかも。ためしてみたいね。外の音がダイレクトに耳の穴に伝わるってのはやっぱり視覚障害者としてはうれしいね。デジタル処理されていない、リアル世界の音。やっぱりリアルのほうが肉体には直接働きかけてくるね。


【ステレオでお聴きください】周囲のスポット・横断歩道・交差点を空間オーディオでナビゲートするアプリ「Soundscape」を使ってみた


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