獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

こども食堂にはじめて行った。こどもは100円。

2022-11-16 22:55:30 | 網膜色素変性症と私
おかわり

今日は平日、水曜日、いつも夕方からガイドヘルパーさんと一緒にスポーツジムにいったり、買い物にいったり、手紙などを読んでもらう日。目の見えない私。、網膜色素変性症な私デスペア。同行援護ガイドヘルプは月50時間、家事援助は月72時間。

来てくれるガイドヘルパーさんは、家事援助ヘルパーの資格ももっているので、部屋の中で代読してもらうこともできる。同行援護の代読は、なぜか外出先でしかしてもらえない制度になってるのよね。部屋の中での代読は、家事援助のひとつとしてやってもらわなければならないのよね。それが障害福祉サービス、障碍者総合生活支援法。

今日は、いつもとちがって、バスにのって障害福祉センターへ。17時から19時までの間、食堂がひらかれるとのこと。毎月第3水曜日。こども食堂。

ネットで調べてみたら、こどもは100円、16歳以上だと300円。こどもじゃなくても参加できるのね、
ということで、盲人上着をきて、センターへ。18時前に到着し、受付のところにいくと、予約されてますか?とスタッフの。
いえしてません、予約しなくちゃいけないんですか?

予約制で30人限定なんです。毎月1日から予約をうけつけているんです。

ショックな私。せっかく、バスにのって、ガイドヘルパーさんに手引きされてやってきたたのに。
帰ろうとすると、スタッフがやさしい返答。
予約は25人なので、まだ空きがありますので、大丈夫ですよ。

よかった。名前と電話番号を受付表に記入して、私とガイドヘルパーさんは席につく。

テーブルは10ぐらいかな。すでに20人ぐらいの人がすわっている。小学生から中学生のこどもが10人ぐらい、小学生のお母さん、あとは、関係者のような大人たち。今回のこども食堂はここでははじめてということで、役所の人たちも視察ににきていた。視察にくるのなら、一緒に食べていけばいいのに、食べないらしい。

テーブルにすわって、まわりをみわたす。18時近くなっているのに、どのテーブルにもまだ料理がない。今日の献立は、カレーと、サラダと、ジュースと、食後にアイス。そういわれたけども、まだだれも食べていない。食べていないというか、料理がテーブルの上に配膳されていない。
この待っている間、小さなこどもは、ガチャガチャのカプセルを床にころがしてあそんだり、宿題をしているよう。

結局、食事がはこばれだしたのは18時ごろ。

こども食堂っていうのはそういうものなのね。テーブルにすわって、すぐに料理がでてくるのではなく、みんながだいたいあつまったころに、料理を出すのね。それまでの1時間は、みんなおしゃべりをして待つ。おかあさんはほかのおかあさんと、しゃべったり、こどもたちは、まわりの大人たちを観察。この時間がこどもたちにとっては大事なのね。
私の記憶をおもいかえしてみても、小学生のころ、夜、近所のグランドに父親や母親が、運動着に着替えて、夜あつまる。地域の運動会に参加するため、地域の人たちと練習。ボールおくりかなんかの練習。その様子を、こどもたちがみたり、あそんだり。夜に外出するってことはこどもにとって新鮮で、また、ほかのお大人に接するのも新鮮。いつもは、お店をしているあのおじさんのおくさんってあんな人なのね。えらそうなおっさんも、お大人の中にいればそれほどえらそうでもないのね。
そんなことを感じた、小学生の私。

こういう、関係の広がりというか、地域にどんな人が住んでいるか、どんな大人がいるかっていうのを、こどもに知らせる役割がこども食堂にあるのね。

もちろん、ひとり親でいつもひとりで食事をしているこどもに、ガイガイガヤガヤと食事を食べるという経験をさせてあげるのもこども食堂の役割だけど、こどもに、親以外にも、大人っているんだよ、親だけの価値観だけじゃないんだよっていうのをおしえてあげる場所でもあるのね。
やっと18時になて、まずはサラダがはこばれてくる。そして、次はカレー。目の悪い私が食べにくい、カレーのもりつけかた。ルーとライスを分離させる盛り付け方式。この盛り付けだと、ルーか、ライス、どちらかがかならずあまるのよね。

飲み物はコーヒーはなく、ジュースだけなので、私はりんごジュースを注文。

写真をとりたくて、あとからでてくるあはずのアイスを先に私だけ出してもらう。わがままな客。おそらく、ここの配膳しているスタッフは、障碍者の人たち、段取りをくるわすような、私みたいな客がいちばんやっかいでめいわくだろうけども、しっかり対応してくれた。ありがたい、。

カレーは、こども食堂ということで、辛口と甘口と中華rあの3種類があった。私は辛口。おいしいね。おかわりありますよという呼びかけがあったので、いの一番におかわりをする私。たくさんありますよということで、おかわり。白杖と、食べ終わったお皿を両手にもって、テーブル席から、厨房へあるく。ガイドヘルパーさんは、おかわりがはずかしいようで、席からうごかない。ならば、私が自ら、おあかわりをおねだり。

私がおいしそうにおかわりを食べているのをみて、ヘルパーさんにもおかわりどう?とすすめたら。いや、ういちゃいますからいいですとの返事

何をいう、すでに私たちは、浮いてるんだから、大丈夫。ういてるものが、うくからはずかしいというのは道理がとおらない。


その私のへんな説得のかいあり、ヘルパーさんもおかわりしていた。

アイスクリームも上にカラメルソースがのっていて、ひと工夫されていて、おいしい。

最後に、ブラックコーヒーがのみたかったけど、それは、こども食堂にはふさわしくないのかな。

食べ終わって、みんなかえっていく、かえりぎわ、くじをひいて、菓子パンをもらうこども。こういう、わざわざくじにするところもいいよね。はいおみやげのパンっていってわたすよりも、クジをひかせることで、こどももたのしいし、こどもが大人やほかの人と接することができるもんね。
私のような視覚障害者にとっても、障害福祉センターはめったにこないけど、こういうイベントがあったら、いってみたくなるし、いってみると、そこの張り紙やチラシから、いろいろな情報も得られるね。びっくりしたのは、施設の部屋利用状況が、今では電光掲示板というか液晶パネルになっていてびっくり。昔は、張り紙だったのにね。

とてもよかった、こんな目の見えないおじさんも、ああやって、白杖をついてひとりで歩くんだよというおkとを、こどもたちに知ってもらえたかな?

来月も参加したいけど。こんどは客としてではなく、あっちがわ運営側で参加してみたいな。そっちのほうが、こどもたちに、目の見えないおじさんをアピールできそう。


みなさんも、ぜひ、近所のこども食堂のヘルプにいってみてね。食材の提供とかもうけつけてるみたいですよ。

コメント
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