☆ルイはむぎの代理わんこ
今日で10月が終わる。むぎを喪ってまもなく4か月、ルイを迎えてひと月なる。
むぎを送ってもう4か月になるのかとの思いと、ルイとの生活はまだひと月しか経っていないのかという矛盾するふたつの感覚が去来する。
10月は特別な月だった。特別な月にしようとも思って日々過ごしてきた。
ルイのおかげで楽しい毎日が戻ってきた。パピィゆえのシモの世話に追いまくられる毎日だが、まったく苦痛を感じない。ルイのやることはなんでも可愛い。
だからといって、むぎを忘れたわけではない。日々成長するルイを見ながら、むぎとの共通点を探し、むぎに思いを馳せてきた。むぎの死から9日後に生まれたルイを、ぼくたちは無理やりむぎの生まれ変わりだと思い込んできた。
ルイには気の毒だし、可哀そうだし、迷惑だろうが、ルイはむぎの代理のわんこである。むぎの魂がわが家に戻りたくてルイに宿り、必然的に還ってきたきたと信じることにしている。だからというわけではないが、いまだに、ルイを「むぎ」と呼んでしまうことがしばしばである。
性別も違うし、性格も別、Wコーギーという犬種以外、実は共通点などどこにもないというのに……。
☆ここへ書くことで悲しみを吐き出そう
このブログは、むぎが健在のときに開設し、ぼくの都合でしばらく中断していたが、むぎの死をきっかけに再開した。以来、毎日のように悲しみの思いの丈を文章にして吐き出すことでぼくはかろうじて立ち直ってきた。いい歳をしてみっともないとか、女々しいジジイだとかの批判を覚悟しつつ、そのときそのときの自分の心模様を綴ってきた。
多くの方々がアクセスしてくださったのがどれだけ励みになり、救われたかはかりしれない。非難や揶揄のコメントは覚悟の上だったが、一件だけというのが驚きだった。その方の動機を思うとかえって痛々しくて同情してしまった。
数こそ少なかったが、あたたかいコメントはどれも的確にぼくを癒してくれた。ほんとうにありがたかった。世の中、捨てたもんじゃないと思う。
この10月を迎えるにあたり、ぼくはひとつの試みを思い立った。エントリーを毎日更新し、とことんむぎを偲んで吐き出し切って未練を振り払おうと……。
はたして毎日の更新ができるほどの材料があるかどうかわからないし、エントリーを書く時間が割けるとはかぎらなかったが、できるところまでやって気持ちを一新しようと思ったのである。
☆すべてを吐き出しきれるなら
なんとか目標を達成できた。
こんなブログでも毎日たくさんの方々に訪問いただき、それが原動力になった続けてこれたのはいうまでもない。
ランキングに参加はしているが、ここでの順位などどうでもいい。せっかく書いたブログである。たくさんの未見の方が読んでくださるというだけでうれしかった。それ以上でもそれ以下でもないし、あるいはそれ以外の何かがあるわけでもない。
むぎのいない喪失感が10月のブログの連続更新で癒えたわけではない。そんな単純なものではなかった。
だからといってブログを続ける意欲が萎えてしまったわけでもない。これからもシェラの老いと向き合って無理をせずにエントリーの更新を続けていきたい。
11月からは気持ちを切り替えるつもりではあるが、やっぱりむぎへの哀惜を簡単には捨てられないだろう。悲しみは容易に吐きだし切れるものではないとよくわかった。きっと、時間が希釈してくれるだろう。これからは、ルイを抱いてむぎを偲び、悲しみを振り払っていこうと思う。
だが、シェラが健在であるかぎり、やっぱりぼくたちはシェラを大切にしていく。この子は、わが家の宝物なのだから。そして、ともに残り少ない時間をゆったりとした気持ちで過ごしていきたい。
それが11月を迎えるにあたって得たぼくの「気持ちの切り替え」の答えである。
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