トライアスロンをしていたころ、
自転車の練習はやはり
山に行くことが多かった。
平地だとそんなに長い距離を
取ることはできなかったからね。
なのでどうしても山越えをしながら
長い距離をこぎまわる
というのは欠かせないのだ。
もちろん、山に行けば
自然と脚力は鍛えられるから
効率もいいしね。
そういうことで、
和泉の山方面なんかは
よく走り回った所だ。
そんなときによく見かけるのが、
若樫のお不動さんだ。
休憩を兼ねてここで自転車をとめて、
自分の体のこと、親の体のことなんかを
よくお祈りしたものだ。
それがねえ、とっても
よく聞いたんだ。
いろんな願い事は聞いてくれたし、
自分の初めての心臓手術のこと、
親の看病のことなんかも、
せめてこうなってほしいと
願ったことも良くかなえてくれた。
さすがに親の寿命のことまでは
無理だったけど、
痛い、苦しいなどは体験せずに
安らかに旅立ってくれたと思っている。
そんなに頼りになるお不動さんだったから、
今も時折お参りに行ったりもしている。
まあ何かと目にすることの多い
お不動さんなのである。
そのお不動さんの近くにあるのが、
すごい量の花を咲かせる
しだれ桜である
「百滝桜」
なのだ。
その後はランニングなんかでも
ジムの人らと走ってきたりも
しましたね。
初めて見る人は思わず
「うわー」と見入ってしまうような花です。
山の中の田舎道を覆って
咲いています。
そういうところだったので、
淡路に行った翌日には、
その桜を見に行ってみようと、
車で出かけることにしたのだ。
途中包近を通るので桃も確認。
でもまあこれも1分咲きって
いったところか。
そうそうこの日は奈良のbabiさんが
萩の練習を兼ねて、
奈良から大阪まで走ってくるらしく、
以前同じ練習でここで
桃の花を見てとても感動したそうです。
でも今年はさくらも桃も早いようで
ちょっと残念ですね。
車で外環に出てから山中に入り、
いつもの不動産の前に車をとめて、
お祈りした後に歩いていきます。
こぶしやネコヤナギが咲く
こんな山道を5分ほど歩きますと、
おお~見えてきました。
これが「百滝桜」です。
どうですか、見事なしだれ具合でしょ。
でもこれでもdoironが初めて見たころよりは
かなりくたびれた状態です。
以前は近寄るのが怖いなあ
と思うくらい、すごい命にあふれた木でしたね。
上から撮るのがいいかなあ、
下からかなあ、それとも
少し離れたところからかなあ
とかいろいろ考えながら撮影しましたよ。
で、その時です。
ふと道の方を見ると何やら見慣れた顔が・・・
おお~しばらく働いていた
介護施設にいたケアマネージャーです。
「やあこんにちは、えらいとこで会いますねえ」だと。
そうなんです彼は泉佐野の人なんですが、
以前は泉大津の祭りの時に
偶然出会って、今回はこんな
山の中での再開です。
そういえば、以前祭りの時に会った
その二日後に、doironは
脳梗塞をしていたのです。
「やあ、いろいろあってねえ。
でもまあ何とか生きてます」
と報告しておきました。
彼は今は幼稚園送迎バスの
運ちゃんをしているとか。
まあ、いろいろとある人生の中で、
少しだけ接した人との
なつかしい再開もあったりした、
なかなか実のある花見でしたな。
さて次の花見はどこに行きましょうかね~。