今回は、「伊万里 染付 投網人物文深皿」の紹介です。
このタイプの伊万里は、江戸時代の天明(1781~88)、寛政(1789~1800)の頃に多く作られたようですが、人気があったためか、その後も作り続けられ、文化(1804~17)、文政(1818~29)の頃にもみられるようです。
骨董の世界でも、一時人気を博し、よく、図録などでも紹介されました。
表面
見込みの人物文の拡大
裏面
高台内の銘は、中国清王朝乾隆帝の「乾」
製作年代: 江戸時代後期
サ イ ズ: 口径;15.1cm 高さ:4.2cm 高台径;7.9cm
人物の表情が絶妙です。それと、姿勢。
私自身は投網はやらなかったのですが、投網に没頭していた人に付き合ってよく出かけました。投げるタイミングを計っている男の様子は、本当にこの通りです。
無心な表情が何とも言えません(^.^)
昔は、このようなものは古伊万里とはされませんでしたから、私も、この1枚を買った後は買っていませんし、やはり、じっくりとも見ていません。
参考までに買ったようなものです。
ただ、今、よく見ますと、人物の動きや表情が、実によく描かれていることに気付きました。
私も、子供の頃、投網を打っている人を見ています。
打たせてもらったこともありますが、あれ、なかなか難しいですね。でも、面白かったです(^_^)
とはいえ、ドクターさん品は人物文が味わい深い絵付けになっていますし
このタイプの典型的な品(ウチのブログに上げました)よりもずっと魅力があるように感じます。
恐らく、ウチの品よりも時代的に早い品であろうと想像されます。
それにしても、この漁師の表情が素晴らしですね。
いつも思うんですが、ミーコさんは、何時もウィットに富んでいますよね(^_^)
酒田の人さんもお持ちでしたね。
ホームページを見てきました。
酒田の人さんのお持ちの皿は6寸もあるんですね。
ミーコさんのものも、私のも、酒田の人さんのものも、時代的にはほのもとんど同じ頃のものでしょうね。
この手の皿は、一時出回ったんですよね。
ですから、古い、古伊万里コレクターさんは、1枚くらいは持っているんでしょうね。