今回は、「色絵 山水・人物文 大徳利」の紹介です。
これは、平成11年に(今から22年前に)手に入れたものです。
かなりの大きさで、他を圧倒する迫力があります(^-^*)
山水文を描いた面
山水文を描いた面から右に90度回転させた面
人物文を描いた面(山水文を描いた面の裏面)
人物文を描いた面から右に90度回転させた面
口造りから見た内面
鉄分の多い胎土に白化粧掛けして色絵素地を作っていることが分かります。
底面(高台内二重角福)
上の、口造りから見た内面の写真からも分かりますように、これは、かなり鉄分の多い胎土に白化粧掛けをして色絵素地を作っています。染付(呉須)は使用しておりません。そのため、色絵素地はグレーがかったものになっていて、その色絵素地の上に色絵が施されているわけです。
そのようなことから、私は、どうも、これを、一般的な肥前・有田製と見ることには若干の抵抗を感じるところです。でも、有田周辺の窯、例えば鍋島藩の支藩の蓮池藩の吉田窯で作られたものではないかと思料しているところです(^_^;
生 産 地 : 肥前・有田周辺(鍋島藩の支藩の蓮池藩の吉田窯?)
製作年代: 江戸時代前期
サ イ ズ : 口径;5.4cm 胴径;20.0cm 底径;10.5cm 高さ;34.0cm
ケシカラン(^^;
欲しいです(^^;
これだけのド迫力の前期品、そんじょそこらに転がっているはずがありません。
小木先生の本が改訂版になる時には、吉田窯の新発見名品として、ぜひともカラー一ページ分をとって、加えてもらいたいです(^.^)
他を圧倒しますね!
でも、長い間見ていましたら、どうも、ちょっと違和感を感じるようになってきました。
「有田製の古九谷様式のものとはちょっと趣が違うな~」と感じるようになったわけです(~_~;)
でも、再興九谷よりは古いですし、古い時代に、これだけの物を作れるのは、やはり有田周辺だろうと思っていました。
それで、私も、吉田窯かなと思ってきたわけですが、なにせ、吉田窯の詳細を知りません(~_~;)
遅生さんも吉田窯と思われましたか(^_^) ご賛同ありがとうございます(^-^*)