Dr.K の日記

日々の出来事を中心に、時々、好きな古伊万里について語ります。

家庭菜園作業

2022年07月14日 11時11分55秒 | 家庭菜園

 夏場は、キュウリなどの夏野菜の生長が激しいですから、その収穫のために頻繁に家庭菜園に赴かなければなりません。また、雑草の生長も著しいですので、雑草取りのためにも頻繁に赴かなければなりません(~_~;)

 家庭菜園には、前回の7月9日に赴いただけになっていましたし、その日から計算して、昨日の時点で4日経過していますので、それで、夏野菜の収穫がてら、昨日、行ってきたわけです。また、一昨日には久しぶりに雨も降りましたので、雨後の家庭菜園の状況の確認も兼ねて行ってきたわけです。

 ただ、作業内容としましては、7月9日に雑草取りを済ましてきましたので、主としては、夏野菜の収穫と、種蒔きでしたから、比較的に楽な作業でした(^_^)

 もっとも、夏野菜の収穫といっても、我が家の家庭菜園では、ナス、トマトなどの代表的な夏野菜はまだ盛期を迎えていませんので、それほどの収穫はありませんでしたが、、、。

 ただ、現在は、キュウリの全盛期で、キュウリは沢山採れました(^-^*)

 なお、種蒔きについてですが、インゲン豆及びキュウリの二番手の種蒔きをしてきました。更には、ラッキョウの種も植えてきました(^-^*)

 種蒔きについては、ここのところカラカラ天気だったのですが、やっと一昨日に雨が降って土が湿ったうえ、昨日から当分曇りや雨が降る予報なものですから、時期的にちょうど良いと判断したからです(^-^*) ほったらかし農法で、いい加減な家庭菜園運営ですが、少しは頭も使い、気を使ってはいるんです(笑)。

 そうそう、昨日は、一つ、発見したことがあります(^_^)

 それは、ハグラウリ(歯がぐらついた人でも食べられるほどに柔らかな瓜ということが語源とか)の苗を1本買ってきて植えたのですが、雑草取りに励みすぎ(笑)、ハグラウリが砂漠の中に1本取り残されたような状態になり、水不足に陥り、生長が悪く、枯れそうになってしまったのです(~_~;)

 更に悪いことに、その近くに、カボチャが自然に芽をだし、ぐんぐんと生長してきて、ハグラウリの生長を更に妨害するようになってきました(~_~;)

 それで、もう、ハグラウリの収穫は諦め、むしろ、代わりに、どんな種類のカボチャなのか、美味しいのか不味いのかは分りませんが、カボチャの苗を生長させ、カボチャを収穫してみようと、当初の計画の変更を決意しました!

 それからは、カボチャの苗がぐんぐん生長し、遂には、ハグラウリの苗全体を覆い隠すほどに生長したんです。

 その後は、もう、ハグラウリは枯れて無くなったものと思っていたのですが、昨日、カボチャの蔓や葉を搔き分け、内部を観察してみましたら、驚くべきことに、枯れて無くなったと思っていたハグラウリが健在で、10cmほどに育った実を付けていることを発見したのです(^-^*) 他にも、幾つか、小さな実を付けていることも発見したのです(^-^*)

 植物は、直射日光のカンカン照りの中では十分に育たない場合もあるのですね。案外、幾らかの雑草に囲まれた中にあるとか、他の植物の影に隠れた所にあるとか、半日陰の中にあった方が良く育つ場合もあるのですね!

 いい加減農法での新発見でした(^-^*)


染付 竹・燕文 中皿

2022年07月12日 19時23分33秒 | 古伊万里

 前回、今では止めてしまった拙ホームページの「古伊万里への誘い」では既に紹介していながら、このブログでは紹介していない伊万里がまだ5点ほど残っていることを記したところです。

 そして、どうして紹介していないかと言いますと、それは、どうも、それらが本歌の古伊万里ではなく、最近作られた「古伊万里写し」なのではないのかな~との疑念が湧いたためであることも記したところです。

 でも、そうした疑念のある物も、そのまま、疑念のある物として紹介することにも、少しは意義があるのかなと考え直し、紹介することにしたことも記したところです。

 それで、前回は、先ずは、その内の2点を紹介したところですが、今回は、その残りの3点の内の1点を紹介いたします。

 なお、前回、「伊万里 染付 鶉文 中皿」を紹介してすぐ、「故玩館」館主の遅生さんが、その「伊万里 染付 鶉文 中皿」とそっくりのものが今ヤフオクで売られているとの情報を寄せてくれまし(^_^) ネットの世界はありがたいですね(^-^*) 遅生さん、貴重な情報をありがとうございました(^-^*)

 そこで、その「伊万里 染付 鶉文 中皿」がヤフオクで幾らで落札されるのかを注視していたわけですが、1,000円スタートで始まり、5,850円での落札となりました。

 なんか、中途半端な値段ですね(~_~;)

 以前は、古伊万里の人気が高かった時は、5~6万円だったように思います。今では、古伊万里の人気が低くなり、古伊万里の値段も全般的に下がっているとはいえ、古伊万里全盛時代の1/10の値段ですものね(~_~;) 私が買ったのは12年前ですが、それでも、5~6万円はしませんでしたけれども、一応、5桁ではありました。

 このことは、何を意味するのでしょうか? 私が買った12年前よりも古伊万里の人気が更に落ちてきていることを示しているのでしょうか? それとも、やはり、この中皿は現代作ということを表わしているのでしょうか?

 ところで、その「伊万里 染付 鶉文 中皿」を出品していた業者さんは、同時に、これから紹介いたします「染付 竹・燕文 中皿」も出品していたのです。

 ところが、その「染付 竹・燕文 中皿」につきましては、終了直前に、ヤフオクの画面から消えてしまっていました(><) その「染付 竹・燕文 中皿」は1,500円スタートで数千円までの入札があったようですが、結局は、終了直前に、ヤフオクの画面から消えてしまいましたので、結果は分りません(><)

 そんなことで、これから紹介いたします「染付 竹・燕文 中皿」も、私は、「伊万里 染付 鶉文 中皿」を買った時と同じ頃に「伊万里 染付 鶉文 中皿」と同じような値段で買っているわけですが、いまだに、真贋についての自信がありません。

 古伊万里の真贋の判断というものには難しいものがありますね。疑い出すととめどなくグレーになります(~_~;)

 でも、まっ、「迷品に名品なし」と言われますから、これが、仮に真品であったにしても、たいしたものではないことは確かです。参考品というところでしょうか。

 そのようなことで、この「染付 竹・燕文 中皿」につきましても、生産地、製作年代は不明として紹介いたします。

 

 

染付 竹・燕文 中皿

 

表面

 

 

燕の頭部の拡大

 

 燕の目の部分を見ますと、目を開けているのか瞑っているのか、はっきりしませんね。古伊万里の場合、江戸時代初期頃に作られたものは、目がはっきり描かれている場合が多く、鳥には表情がみられる場合が多いようです。従いまして、これは、少なくとも、江戸時代初期頃に作られたものではないと思われるわけです。

 

 

裏面

 

 

裏面の拡大

裏面文様は、輪郭線を描かず、付立て風の一筆描きです。

 

生 産 地 : 不明

製作年代: 不明

サ イ ズ : 口径;22.3cm  底径;13.3cm

 

 

 なお、この「染付 竹・燕文 中皿」につきましても、先述しましたように、今では止めてしまっている拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中では紹介したところです。

 次に、その時の紹介文を参考までに掲載いたしますが、その紹介文の中では、この「染付 竹・燕文 中皿」につきましては、江戸時代後期に作られた古伊万里として扱っていますことを御承知ください。

 

 

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<古伊万里への誘い>

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*古伊万里ギャラリー210 伊万里染付竹・燕文中皿  (平成27年11月1日登載)


 
表面
 

 

裏面

 

 

 特に特色もない平凡な皿である。

 「竹」に「燕」の組み合わせは、「古伊万里バカ日誌139」で書いたように、「竹取物語」に由来するのだろうか、、、?

 江戸も後期になってくると、この皿や、前に紹介した(:このブログでは、次回に紹介)「古伊万里ギャラリー206 伊万里 染付 二股大根にネズミ文 中皿」のように、何かの物語のようなものからヒントを得た図柄の皿がよく登場してくるようである。

 ただ、鳥の描き方をみると、江戸初期の頃は、鳥に表情が見られるが、この皿にはそれが見られない。
 目など、ただ黒く塗り潰しただけである。

 そのようなところから、私は、江戸後期のものよりも江戸初期の頃のものに惹かれるのである。

 

江戸時代後期      口径:22.3cm  高台径:13.3cm

 

 

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*古伊万里バカ日誌139 古伊万里との対話(竹燕文の中皿) (平成27年11月1日登載)(平成27年10月筆)    

 

登場人物
  主 人 (田舎の平凡なサラリーマン)
  ツバメ (伊万里染付竹・燕文中皿)

 

 

・・・・・プロローグ・・・・・

 押入れの中をガサゴソと探していたら、「竹に燕」を描いた古伊万里の皿が主人の目に留まったようである。
 主人は、「そういえば、近くの池に白鳥が来るような時季になったが、逆に、ツバメはいなくなったな~。ツバメは、越冬のため、秋風とともに生まれ故郷を離れ、南に旅立つというから、今は、もういないんだな~」と、しみじみとそのことをかみしめたようである。
 もう、現実には身近な所にツバメはいなくなってしまったので、主人は、せめて、皿の中のツバメと対話をしたくなったようで、くだんの皿を押入れから引っ張り出してきて対話を始めた。 

 

 


 

 

主人: お前たちツバメは、秋風とともに南の国に旅立って行ってしまったんだね。今では、お前たちの仲間は、無事、南の国に着いているんだろうね。
 我が家の近くの池には、もう、白鳥が北の国から越冬のために何羽かがやってきているよ。
 白鳥の行動とお前たちツバメの行動とではずいぶんと違っているね。白鳥は北の国で生まれ、越冬のためにこちらに来るが、お前たちツバメはここで生まれて、越冬のために南の国に行ってしまうんだものね。ちょっと寂しくなるな~。まっ、その寂しさを白鳥が埋め合わせてくれることになるのかな~。

ツバメ: 私達が去った寂しさを白鳥さん達が埋め合わせてくれるんですね。

主人: そうだね。自然はうまい具合に出来てるんだね~。

ツバメ: ところで、私には「竹」と「燕」が組み合わされて描かれていますが、その組み合わせには何か意味があるんでしょうか。 

主人: そうね。「竹」に「雀」の組み合わせならピンとくるんだが、「竹」に「燕」の組み合わせとなるとピンとこないね~。

ツバメ: 「竹」に「雀」の組み合わせにはどんな意味があるんですか。

主人: 「舌切り雀」という「昔話」というか「おとぎ話」を知ってるだろう。
 ジイさんが一羽の雀を可愛がっていたが、ある日、ジイさまが留守の間に、バアさんが障子貼り用に作った糊を食べてしまったので、怒ったバアさんはその雀の舌をハサミでチョン切って空に投げ捨ててしまった。家に帰ってきて、その話をバアさんから聞いたジイさんは、雀が可愛そうになり、野を越え山を越えて捜しまわり、やっと大きな竹やぶの中の「雀のお宿」の中でその雀と再開した。そして、ジイさんは多くの雀たちに歓待され、帰りには金・銀・財宝の入ったツズラをお土産にもらい、背負って帰ってきたという内容の話だ。

ツバメ: あぁ、思い出しました。そんな「昔話」がありましたね。
 それで、「竹」に「雀」の組み合わせというと、「舌切り雀」という「昔話」の中に出てくる「雀のお宿」から題材をとったということがわかるんですね。

主人: そうだね。「竹林に雀」というと「雀のお宿」を思い出すし、「雀のお宿」というと「竹林に雀」を連想するんだよ。今でも、「雀のお宿」は旅館の名称として使用されたり、居酒屋の名称として使用されたりしていて、かなり我々にとって身近な存在だものね。街を歩いていると、「雀のお宿○○」という看板や、「居酒屋雀のお宿」というノレンを見かけるものね。

ツバメ: 「竹林に雀」の意味はわかりました。それでは「竹」に「燕」の意味は何なのですか?

主人: まっ、はっきりしたことはわからないが、私は、こんなことではないかと思ってるんだ。私の独断と偏見ではあるがね。

ツバメ: どんなことですか。

主人: 日本最古の物語と伝えられる「竹取物語」というのを知っているよね。「竹取物語」は「かぐや姫の物語」とも呼ばれるようだけれども・・・・・。

ツバメ: はい、概略は知っています。でも、「竹取物語」といえば、「竹」が登場することはわかりますが、なぜそこに「燕」が登場するんですか?

主人: 「竹取物語」の概略は知ってるようだけれど、再度、概略を復習してみると、

 

「竹取の翁によって光輝く竹の中から見出され、その翁夫妻に育てられたかぐや姫を巡る物語。
 美しく成長したかぐや姫は5人の貴公子から求婚されるが、これを退け、また、帝からのお召しにも応じず、8月の満月の夜に「月の都」に帰ってゆく。」

 

という話しだったよね。

ツバメ: そうですよね。でも、そこには「燕」は登場してきませんよね。

主人: 確かに、「あらすじ」には登場してこないようだけれども、もう少し掘り下げてゆくと「燕」が登場してくるんだよ。
 かぐや姫は5人の貴公子から求婚されるわけだが、かぐや姫はその5人に結婚を承諾する条件を出すわけだけれど、その条件の中に出てくるんだよ。
 一人目の貴公子に対しては、「仏の御石の鉢」を持って来れば結婚してあげるというものだった。「仏の御石の鉢」は、実在するとすれば天竺まで行かなければならず、当時海外へ行くのは命がけだった。
 二人目の貴公子に対しては、蓬莱の宝(根が銀・茎が金・実が真珠の木の枝)を持って来れば結婚に同意するというものだった。
 三人目の貴公子に対しては、焼いても燃えない布を持って来れば結婚に同意するというものだった。
 四人目の貴公子に対しては、龍の首の珠を持ってくるようにとの条件だった。
 五人目の貴公子に対しては、燕の生んだ子安貝を持ってくるようにとのことだった。
 そのどれもが、話にしか聞いたことのない珍しい宝物ばかりで、手に入れるのは困難だったわけで、結局は、結婚を断る口実だったんだろうね。
 そうそう、ちょっと脱線したが、5人目の貴公子に対して出した条件の中に「燕」が登場してくるよね。

ツバメ: なるほど。「燕」が登場してきますね。それで、「竹」と「燕」の組み合わせになりますね。

主人: そうだろう。だから、私は、「竹」と「燕」の組み合わせは「竹取物語(かぐや姫の物語)」から題材をとったのではないかと思ってるんだよ。
 その推論が正しいとすれば、「竹と燕」の組み合わせの他に、「竹と仏の御石の鉢」、「竹と蓬莱の宝」、「竹と焼いても燃えない布」、「竹と龍の首の珠」の組み合わせの皿もあって、絵替わりの5枚セットで作られたのではないかと思ってるんだ。

ツバメ: いろいろと妄想・迷想を巡らせるのも楽しいですね(笑)。
 あとの4枚も頑張って集めてください(爆)。

 

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染付 鶉文 中皿

2022年07月07日 16時48分33秒 | 古伊万里

 今のところ、紹介すべき伊万里の手持ち品はないのですが、今では止めてしまった拙ホームページ「古伊万里への誘い」では既に紹介しているものの、このブログでは紹介していない伊万里がまだ5点ほど残っています。

 それは、どうも、それらが本歌の古伊万里ではなく、最近作られた「古伊万里写し」なのかな~との疑念が湧き、このブログでの紹介をためらっていて、紹介に至っていないからです。

 でも、そうした疑念のある物も、そのまま、疑念のある物として紹介することにも、少しは意義があるのかなと考え直し、紹介することにいたしました。

 先ずは、その内の2点を紹介いたします。

 

 

伊万里 染付 鶉文 中皿(A)

 

表面

 

 

裏面

 

 

裏面の拡大画像

裏面文様は、輪郭線を描き、その中をダミ染めしています。

 

 

 

伊万里 染付 鶉文 中皿(B)

 

表面

 

 

裏面

 

 

裏面の拡大画像

裏面文様は、輪郭線を描かず、付立て風に描いています。

 

 

 中皿(A)と中皿(B)とでは、中皿(A)の口径が20.7cmであるのに対し、中皿(B)の口径が22.7cmですから、中皿(B)のほうが中皿(A)よりも少し大きいですけれど、表面の文様はほとんど同じです。

 ただ、裏面の文様が、中皿(A)では、染付で輪郭線を描き、その輪郭線の中をダミ染めしているのに対し、中皿(B)では、輪郭線は描かないで、直接、付立て風に文様を描いています。裏面の文様からみれば、中皿(A)のほうが中皿(B)よりも丁寧な作りであると言えます。

 しかし、私には、どうも、この両者は、最近になって、古伊万里を写して作ったものではないのだろかとの疑念が消えないのです(~_~;) つまり、偽物ではないかと思えてきてしまうわけです(~_~;)

 古伊万里のコレクションを始めて半世紀近くになりますが、真贋の判断に迷うことがあります。典型的な古伊万里の場合の真贋の判断はさほど難しいものではありませんが、中には、判断に迷う場合があるわけです。

 この2点もそれに該当いたします。ということで、この中皿(A)と中皿(B)の生産地及び製作年代は「不明」ということにいたします。

 

生 産  地: 不明

製作年代: 不明

サ イ ズ : 中皿(A)・・・口径:20.7cm 底径:13.2cm

      中皿(B)・・・口径:22.7cm 底径:13.2cm

 

 

 なお、この中皿(A)と中皿(B)につきましては、先述しましたように、今では止めてしまっている拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中では紹介したところです。

 次に、その時の紹介文を参考までに載せてみたいと思いますが、その紹介文の中では、この中皿(A)と中皿(B)につきましては、江戸時代後期に作られた古伊万里として扱っていますことを御了知ください。

 

 

 

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<古伊万里への誘い>

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*古伊万里ギャラリー203 伊万里染付鶉文中皿   (平成27年4月1日登載)

中皿(A)の表面
 
中皿(A)の裏面

 

 

中皿(B)の表面

 

 

中皿(B)の裏面

 

 

 伊万里ではおなじみの鶉文の中皿である。

 (A)と(B)は、ほとんど同じにみえるが、(A)の口径が20.7cmであるのに対し、(B)の口径は22.7cmである。(B)は(A)よりもひと回り大きい。

 また、表の文様も、(A)と(B)は、ほとんど同じにみえるが、よ~く見ると、(A)と(B)との間には、細部では、微妙に異なっているところが見られる。

 裏文様は、(A)が、まず輪郭線を描き、その中をダミ染めしていて丁寧であるのに対し、(B)は、付け立て風で一筆描きである。その点に着目すれば、(A)の方が(B)よりも少し早く作られたのであろうか。

 

  製作年代 口径 高台径
中皿(A)  江戸時代後期 20.7cm 13.2cm
中皿(B)  江戸時代後期 22.7cm 13.2cm

 

 

 

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*古伊万里バカ日誌132  古伊万里との対話(鶉文の中皿)(平成27年4月1日登載)(平成27年3月筆)

  

登場人物
  主   人    (田舎の平凡なサラリーマン)
  中皿(A) (伊万里染付鶉文中皿)
  中皿(B) (    〃    ) 

 

      中皿(A)の表面              中皿(A)の裏面

 

 

 

       中皿(B)の表面             中皿(B)の裏面

 

 

・・・・・プロローグ・・・・・

 主人は、今回も、主人の所にやってきた順番に従って対話をしようと思ったようで、「押入れ帳」をペラペラとめくっていたが、「オヤッ?」と思うものを発見したようで、中皿2枚を押入れから引っ張り出してきて対話を始めた。

 

 


  

主人: 前回は、大きさも文様もほとんど等しい総蛸唐草文の鶴首徳利3本と対話をしたところだが、今回は、文様が非常に似ている中皿2枚を発見したので出てもらった。

中皿(A)・(B): こんにちは。お久しぶりです。春爛漫となってきましたね。

主人: そうだね。桜も咲き出し、春爛漫というところだね。この陽気に合わせて、桜文の古伊万里に登場してもらおうかなとも思ったんだが、前回同様、同じような古伊万里に、複数、同時に登場してもらうのも一興と思い、お前達に登場してもらった。

中皿(A)・(B): それは、それは、ご配慮ありがとうございます。(「本当は、気の利いた桜文の古伊万里を所持していないからだろう」と独白)

主人: もっとも、前回は、3本の鶴首徳利は、大きさも文様もほとんど同じだったんだけれど、お前達は、文様はほとんど同じだけれど、大きさがちょっと違うけれどね。
 中皿(A)の口径が20.7cmなのに対して、中皿(B)の口径は22.7cmあるので、中皿(B)の方が中皿(A)よりもひと回り大きいものね。

中皿(A)・(B): ご主人は、私達を同時に買ってきたんですか?

主人: いや、別々に買ってきたんだよ。まず、中皿(A)を買ったんだ。 その後、暫くしてから、中皿(B)が登場してきた。 「あれっ、中皿(A)と同じだ! 中皿(A)と合わせればペアになるな~」と思って中皿Bを買ったわけだが、家に帰ってから中皿(A)と比べてみたら、大きさが違うことがわかったんだ。
 こんなに文様が類似していると、身近な所で対比してよ~く見ているわけではないので、大きさも同じではないかと錯覚するよね~。 

中皿(A)・(B): ホント。私達は、よく似ていますよね。離れて、別々に見たら、誰でも、大きさも含めて、ほぼ同じものと思いますね。

主人: そうだろう。ちょっと間違うよね(~_~;)
 でも、中皿(A)と中皿(B)を身近に並べてよ~く見ると、両者の間には微妙な文様の差異があることがわかるんだ。もちろん、両者とも手描きだから、両者には、手描きによる多少のブレは生ずるだろうけれど、手描きによる多少のブレ以上の差異があることがわかるね。特に草花の文様については、文様そのものに多少の差異があることがわかる。

中皿(A)・(B): 私達は同じ頃に作られたんでしょうか?

主人: 裏文様を比較してみると、中皿(A)の方は、つなぎ唐草文を描くのに、まず輪郭線を描き、その中をダミ染めして描いていて丁寧だし、手間もかかっているね。それに対して、中皿(B)の方のつなぎ唐草文は付け立て風で、一筆描きで描いてあり、いかにも手抜きという感じだね。このような描き方の場合、輪郭線を描いてその中をダミ染めしている方が古いと言われている。その見解に従えば、中皿(B)よりは中皿(A)の方が古いということになるね。つまり、中皿(A)と中皿(B)は、それぞれ別の時代に作られたということになるわけだ。

中皿(A)・(B): でも、中皿(A)も中皿(B)も、表の文様は同じ陶画工が描いたのではないかと思うほど良く似ていますよ。裏文様の違いだけから判断して、中皿(A)と中皿(B)とは作られた時代が違うと判断するのも、なんか、理解しがたいですね・・・・・。

主人: まぁね。そう言われると反論に窮するがね。
 屁理屈を言えば、当時も、陶画は分業で行っていたようだから、表の文様を描く陶画工と裏の文様を描く陶画工は異なっていたとも考えられるので、中皿(A)と中皿(B)とは、裏文様が違っていても、同じ時代に作られたと言えないこともないね。なかなかに、陶磁器の時代判定というものは難しいね・・・・・。

中皿(A)・(B): 古伊万里に「鶉文」はよく登場するんですか?

主人: 「鶉文」は、よほど皆さんに愛されたのか、よく登場してくるね。特に、柿右衛門様式のものの中に登場してくるのが有名だね。

 

 

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居残った白鳥

2022年07月05日 12時18分00秒 | 近くの池の白鳥

 今日は、午前9時半頃、久しぶりに散歩に出かけました。

 ここのところカンカン照りが続き、なかなか散歩にも出る気にならなかったのですが、今日は、天気予報では曇りということですし、現に曇りでしたので、久しぶりに出かけたわけです。しかし、結局は、天気予報に反し、途中からカンカン照りとなり、大汗をかくはめにはなりました、、、(~_~;)

 ところで、今日は、先日の6月9日に報告しましたように、我が家の近くの池に白鳥が1羽居残っていたわけですが、その後、その白鳥がどうなっているのかを確認するために、カメラを持参して出発しました。

 ちょっと、ドキドキしながら、池に近づいていきましたら、いました、いました、その1羽は、今なお、居残っていました!

 1羽だけですから、少々淋しそうではありました、、、。

 

写真が見づらくて申し訳ありません(><)

中央にグレーに見えるものが白鳥です。

 

 

 池には、ヒツジグサが水面が見えないほどに繁茂しています。こうして、夏の間に、地下にレンコンのようなものを沢山蓄え、冬の白鳥の餌になるのでしょう(^-^*)

 

 なお、今朝、或るブログに、「家政婦は見た!」というテレビドラマのことが書かれていました。

 私の散歩コースにも、「家政婦は見た!」のロケに使用されたという「家」がありますので、散歩のついでに、その「家」の写真も撮ってこようと思って出発していましたから、次に、その「家」へと向かいました。

 その「家」は、今でも、時々、いろんな撮影に使用されています。門扉は閉ざされたままの状態の時が多いのですが、今日は、撮影も行われていないのに、門扉が開いていました。

 

「家政婦は見た!」にも登場したという「家」


ナスの生長

2022年07月03日 18時13分24秒 | 家庭菜園

 今日は、久しぶりに雨が降りました(^-^*)

 ここのところカンカン照りが続き、人間も植物もバテ気味でしたが、今日は、午後2時の頃に、雷とともに、久しぶりに雨が降ったわけです。いわゆる、夕立というやつですね。

 雨は30分ほどで止んでしまいましたが、でも、その後も、カンカン照りにはならず、時々、小雨が降る曇りがちの天気となっていますので、随分と涼しくなりました(^-^*) ほっと一息というところです(^_^)

 ところで、今年は、ナスの種を買ってきて、大量にナス苗を作り、沢山のナスを収穫してやろうとの遠大な計画をたてました(大袈裟!)。

 昔は、自分でナス苗を作り、20本ほどを家庭菜園に植え、食べきれないほどの量を収穫していたのですが、最近では、苗作りはせずに、ナスの苗を4~5本買ってきて植えてはいたのですが、途中の生育が悪いこともあり、さっぱり採れず、スーパーから買ってきて食べている状態だったのです(~_~;)

 それで、業を煮やし、今年は、「夢よもう一度」で、食べきれないほどのナスの収穫をしてやろうと目論んだわけです(爆)。

 そこで、春、種を買ってきたのですが、袋の中には20粒ほどしか入ってないのですね(~_~;)

 その時点で、まず、先が不安になりました(~_~;) 20粒ほどの種から、まず、何本の苗が出来るのだろうかと不安になったわけです。

 それで、慎重にかまえ、ポット1個に1粒の種を蒔くことにしました。結局は、不安は的中し、最終的には7本の苗しか出来ませんでした(><)

 そのようなことから、大量の苗を家庭菜園に植えることを断念し、庭先にその7本を植えることに計画を変更です。というのも、家庭菜園は、車で往復1時間半の距離にありますから、十分な水遣りが出来ず、管理不十分で、いつも、上手くいかないからです。20本ほどを植えていれば、管理不十分でも、その内の何本かはまともに育ちますから、ある程度は収穫出来るんです。

 で、家庭菜園には4本ほどの苗を買ってきて植え、自分で作った7本の苗は自宅の庭先に植えることとしたわけです。ところが、皮肉なことに、今年に限って、家庭菜園に植えたナスの苗は、今のところ、まぁまぁ順調に育っているようです。作物作りは、分らないものですね(~_~;)

 そんなことで、庭先に7本のナスの苗を植えたわけですが、朝晩、水遣りをしていますので、その7本は順調に育っています(^_^) 今年は、多分、沢山のナスが収穫でき、スーパーから買わなくてもすみそうです。捕らぬ狸の皮算用でしょうか(笑)。

 

庭先に植えた自作の7本のナス苗

今日の雨上がりに撮影しました。

大きさにバラツキはありますが、今のところ順調に育っています(^-^*)