おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

愛ある言葉

2010年01月17日 04時41分16秒 | Weblog
今朝もこの季節らしく、とても寒いです。



『もう、北澤さんには頼みたくないし、とてもひとには紹介できません。』

そうはっきりとおっしゃられたのは、大型のリフォーム工事をさせていただいたS様です。

『北澤さんを信用して始めたんです。でも仕事が雑だった。職人さんたちの配慮があまりにもなさ過ぎ。何をされてしまうのか心配になってしまうほど・・・』

長期に渡った一連の工事の内容に触れ、養生の悪さから来る仕上げの悪さ、新品であるの商品の扱い方やその商品に対する職人の配慮など、多岐にわたりました。私が知らなかった事柄もあり、S様の心的負担の大きさと工事に対するご不満が痛いほど伝わってきました。この日までの間、笑顔で接してくださってくださったS様の背景にあったこれほどの思いを、私は察知することができていませんでした。その場にいる自分がとても恥ずかしくなりました。

その指摘には、普段の現場で『なんとかしなくちゃなぁ』と感じていたこともたくさんありました。しかし、先延ばしにしてきた。たとえば養生。ある職人は神経質なほど養生を徹底的にやる。でもその次に入る職人が軽んじてしまう。大勢の職人のチームワークで仕上げていく工事が、個人プレー的にされているところがある。特にリフォーム工事の場合、お客様の生活空間の中に入っていくわけだから、養生のし過ぎというのはありえない。工期が延びたとしても養生優先なのだ。引越しセンターの養生の仕方を学んだこともあるのに、、、先延ばしにしてきてしまった。

『北澤工務店はぼくそのものですから、この事実は、ぼくの仕事に対する色そのものが出ているのだと思います。本当に申し訳ございません。』

S様の顔色がはっきりと変わりました。

『その言葉が聞きたかったんです。これで言い訳をするような方だったら、ほんとうにもう二度と仕事は頼まないし、友達も紹介できません。でもそのように受け止めてくださるのなら、お話しをした甲斐があります。だいたい、もうつきわないと思う方ならこんな話しはしませんものね。』

笑顔のS様がいらっしゃいました。

『これをね、次の現場に生かしてほしいんです。大変な時代ですから、がんばってほしいから、言わせていただきました。』

胸から、ぐわぁ~っと熱いものがこみ上げてきました。『愛ある言葉』でした。

この体験をしっかり現場に反映していきたいと思います。


おさむ

コメント
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