おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

お客様の事情

2012年11月12日 17時55分44秒 | 家づくり
震災による修復工事が完了し、請求書を持参した先ほどの出来事。

お客様はご高齢のご夫婦と障害を持つ娘さんの3人暮らしです。震災の後、ご主人の入院騒ぎもあり、修復工事が今ごろになってしまいました。工事中はたいへんなお接待で、10時・お昼・3時と、職人が食べきれないほどのお茶菓子や惣菜が並べられました。時には職人がお土産をいただいて帰ってくるほど。

そのお客様がぼくの顔を見ながら話しだす。

『きたざわさん、ちょっとそうだんがあるんだけど・・・』

かなり気まずそう。

『はじめからいえばよかったんだけど、、、、何回かにわけさせてもらえないかなぁ。ねんきんがはいったら必ずれんらくするから・・・。こんなことはずかしくってねぇ、言うに言えないでいたんだよ。はじめからいえばよかったんだけど・・・。』

ご高齢のお客様が丁寧に丁寧にお話しされる。そのお客様の置かれている状況をぼくは詳しく知らないし、訊くつもりもない。でも、よんどころない事情であることは痛いほど伝わってくる。

契約書を振りかざすこともできる。担保のために一筆書いてもらうことも当然だ。それらは正しい。

でも、その正しさって、冷たくて硬くて、痛いなぁ。

細かい話はしなかった。お客様の都合でご連絡ください、と笑顔で伝えた。

お客様、目を細めて喜んでくださいましたよ!!(笑)

・・・・・・・・・・・・・・

温度差で地表面に霧が立ち込める中、夕焼けがとても美しかったです。



家づくりの仕事は、深いです。

ではまた。

おさむ



コメント
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