断食生活,あるいは空中浮遊への道

1998年11月28日 | 日々のアブク
 先々週より毎週1回『一日断食』を行っている。健康のために,というのが一応の名目である。もともと慢性的な肩凝りがあったのだが,最近では時にそれが非常に辛くなってきて,デスク・ワーク(それは長時間ディスプレイを見つめキーボードを叩き続ける単調で不健康な作業が多くを占める)が30分も持続できないことも多い。どうやら脊椎が歪んでいる。バック・ボーンが不安定だ。こりゃいかん。

 土・日だと家族で出掛けて外食する機会も多いので,その際,一人だけ“断食父さん”が混じっていては少々具合悪いであろうから,金曜日を断食日とした。

 実施するに先立って関連図書を何冊か読み,断食ないし絶食に関する方法論とそれに伴う効果・効能等についていくばくかの理解を得た。そして,机の前に遠慮がちにオマジナイの貼り紙をした。
 
   ◆ Aujourd'hui, c'est le jour de JEUNE absolue! ◆
 
 やってみると,これが意外に空腹感を覚えない。これまでに長い年月をかけて身体のあちこちに余剰食糧をタップリとストックしてきたことを考えれば,それは当然のことかも知れない。水分だけは充分に摂取する必要があるとのことなので,麦茶,野菜ジュース,リンゴ酢などを適宜飲んだ。そして穏やかに安らかに一日は過ぎていった。

 現在までの結果は下表に示すとおりである(スタート時の体重はヒミツです)。最初の断食により1日で体重が1,100g減った。そして,次の週までに何やかやで400g戻したが,第2回目の断食では,昼間1時間半ほどテニス・レッスンを行ったこともあり,今度は1,400g減少した。翌週までに500g戻し,第3回目の断食日は再びテニス,そして1,100g減少した。すなわち,約半月の間に都合3回の断食を行った結果,多少の上下変動はあったものの合計2.7kg体重が減少したことになる(何やら肉屋の量り売りみたいだが)。もちろんこれは途中経過に過ぎず,目標は,かかりつけの循環器科の先生がしばしば仰しゃられる「運動をしなさい。体重をあと5kg減らしなさい」と,そのあたりに置いている。
 
  11/12 開 始 前  ±0kg
  11/23 第1回断食  -1.1kg
  11/19 (通常時)  -0.7kg
  11/20 第2回断食  -2.1kg
  11/26 (通常時)  -1.6kg
  11/27 第3回断食  -2.7kg

 
 ただし,減量が最終目的でないことは言うまでもない。身体器官の矯正,精神の抑制,体内時計の調整,そんなところだろうか。それにしても,5kg減量ということは何とウチのミーシャ分の重さの肉塊がワタクシの身体から取り去られることになるわけだ。乖離あるいは解脱といってもいい。さぞ軽やかになるであろうと想像するだにワクワクする。まさか空中浮遊はしないだろうけれどね。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 去年は優勝,今年は参加賞 ... | トップ | 歌が大好きな ヘンテコ・パ... »
最新の画像もっと見る

日々のアブク」カテゴリの最新記事