今年の春,『新校本宮澤賢治全集(全19冊)』が全巻完結した。1995年の刊行開始以来10余年を経てようやくの完結である。最後から2番目の巻が出たのが2001年のことだから,それから最終巻までには8年間ものブランクがあったわけだ。その間ヤキモキしていたであろう関係者の方々は,ここに恙なく全巻を刊行することができて,さぞやホッとしていることでありましょう。私だって大変嬉しい。
前にも記したことがあるが,不肖ワタクシ,若年時より《賢治フリーク》の末席に連なる者であったがゆえ,当然ながらこの全集は刊行されるやいなや喜び勇んで新刊定期購入の予約を入れたものだった。しかしながら,諸般の事情により途中で定期購入を解約してしまい,それ以後は刊行されるたびに単発購入する形をとっていた。
最後の巻『別巻 補遺・索引』が出たのは前述のように今春の3月であったが,定価が12,600円と少々高額であったため,昨今の当方における財政事情を勘案すると即座に購入することが一寸躊躇された。アア,オ金ガ,オ金ガ。。。。 けれど,そんなことでメゲるケンジニアンではない。恐らくはこの手の「豪華本」に対応機敏ないくつかの古書店,具体的に店名を挙げさせていただくと『天地書房』だとか『天牛書店』だとか『福永懐徳堂』だとか(ありゃ,みんなオオサカだ),あるいは,ネットオークション関係ではヤフオクの九州A某だとか関西B某だとか(さすがにこれは名前を挙げるわけにはゆかない),そのあたりの業界裏関係者からいずれ「新古書本」の形でマーケットに出てくるんじゃなかろうかと予測し,取りあえずはそれらの様子見ということにした。
けれども,もともと流通の絶対量が少ないためなのか,ソッチ方面マーケットに『別巻補遺・索引』はなかなか出てこなかった。待てども待てどもその姿を見せてくれない。ったく,ショーガナイなぁ,読者のニーズを何と心得る!などと見当違いなボヤキをかましながらも,こちらとしてはひたすら雌伏の日々,とにかく待ちの一手を決め込むしか術はなかった。ま,すぐにでも読みたい巻というわけではないし,
それがつい最近のこと,アマゾン・マーケットプレイスで 売価7,200円で同書が出品されたのであります。状態は「ほぼ新品」だという。私の知らない店であったが,んなこたぁドーデモイイ。おお,やっと新古本のお出ましか。やったネ! 思わず,シンコボン,シンコボンなどとハシャギながら速攻でポチッてしまいましたですよ。捨てる神あれば拾う神あり,ではないか,カミは遂に貧民を見放さず。 (はいはい,バカで結構)
現在,その書籍が手元にある。ホントにこれは新古本,すなわち限りなく新本といっていい状態のキレイな本だ。嬉しくて嬉しくて思わずスリスリしちゃうくらいです。人のシアワセって,何なのだろう?
最後に,これまたドーデモイイことだが,遥か遠く若年の日々より今日の今日まで実に長きにわたって宮澤賢治に入れあげ続けてきた詩壇の若大将?たる天沢退二郎サンなどが今ではもう73才,入沢康夫センセイに至っては何と御年78才になってしまったのである。当の賢治は37才で死んでいるってのに。 おお季節よ,おお城よ! 人のジンセイって,何なのだろう?
前にも記したことがあるが,不肖ワタクシ,若年時より《賢治フリーク》の末席に連なる者であったがゆえ,当然ながらこの全集は刊行されるやいなや喜び勇んで新刊定期購入の予約を入れたものだった。しかしながら,諸般の事情により途中で定期購入を解約してしまい,それ以後は刊行されるたびに単発購入する形をとっていた。
最後の巻『別巻 補遺・索引』が出たのは前述のように今春の3月であったが,定価が12,600円と少々高額であったため,昨今の当方における財政事情を勘案すると即座に購入することが一寸躊躇された。アア,オ金ガ,オ金ガ。。。。 けれど,そんなことでメゲるケンジニアンではない。恐らくはこの手の「豪華本」に対応機敏ないくつかの古書店,具体的に店名を挙げさせていただくと『天地書房』だとか『天牛書店』だとか『福永懐徳堂』だとか(ありゃ,みんなオオサカだ),あるいは,ネットオークション関係ではヤフオクの九州A某だとか関西B某だとか(さすがにこれは名前を挙げるわけにはゆかない),そのあたりの業界裏関係者からいずれ「新古書本」の形でマーケットに出てくるんじゃなかろうかと予測し,取りあえずはそれらの様子見ということにした。
けれども,もともと流通の絶対量が少ないためなのか,ソッチ方面マーケットに『別巻補遺・索引』はなかなか出てこなかった。待てども待てどもその姿を見せてくれない。ったく,ショーガナイなぁ,読者のニーズを何と心得る!などと見当違いなボヤキをかましながらも,こちらとしてはひたすら雌伏の日々,とにかく待ちの一手を決め込むしか術はなかった。ま,すぐにでも読みたい巻というわけではないし,
それがつい最近のこと,アマゾン・マーケットプレイスで 売価7,200円で同書が出品されたのであります。状態は「ほぼ新品」だという。私の知らない店であったが,んなこたぁドーデモイイ。おお,やっと新古本のお出ましか。やったネ! 思わず,シンコボン,シンコボンなどとハシャギながら速攻でポチッてしまいましたですよ。捨てる神あれば拾う神あり,ではないか,カミは遂に貧民を見放さず。 (はいはい,バカで結構)
現在,その書籍が手元にある。ホントにこれは新古本,すなわち限りなく新本といっていい状態のキレイな本だ。嬉しくて嬉しくて思わずスリスリしちゃうくらいです。人のシアワセって,何なのだろう?
最後に,これまたドーデモイイことだが,遥か遠く若年の日々より今日の今日まで実に長きにわたって宮澤賢治に入れあげ続けてきた詩壇の若大将?たる天沢退二郎サンなどが今ではもう73才,入沢康夫センセイに至っては何と御年78才になってしまったのである。当の賢治は37才で死んでいるってのに。 おお季節よ,おお城よ! 人のジンセイって,何なのだろう?