我家のすぐ近くを流れる葛葉川のほとりで,1ヶ月ほど前から何やら不明朗な工事が行われている。そこは葛葉川左岸一帯に広がる河岸段丘下部の氾濫原に相当する場所で,まだ背丈の低いスギ植林やカシ,クヌギ,コナラ,それからクルミの大木などからなる河畔林で約100mばかりの川沿いの細長い緩衝地である。引っ越してきたばかりの頃,まだ足元も覚束ないタカシとよくその付近を散歩したものだった(段丘斜面を一人で降りられなくて,ベソをかいていたっけが)。
初めはスギ植林の一部を伐採している程度であった(もう植林は止めることにしたのかな?と思った)のだが,2週間ほど前になって,連日のようにダンプカーが何台も何台もやってきてその場所に山土を大量に搬入した。その後,ブルドーザーやパワーショベルが動員され,何やらヤヤコシそうな形に土を盛ったり削ったりの整地をやりだし,そして現在もそれは継続中である。スギ植林のみならず他の自然林(もちろん二次林でありますが)も大分伐採されてしまった。いまだに何が出来るのか見当もつかない(少なくとも宅地造成ではない)のだが,工事現場で忙しそうに動きまわっている労働者諸君はいずれもちょっと恐そうな面構えで,近寄って話を聞くこともままならない。なお,開発行為等の計画に関する掲示板のたぐいは一切見当たらない。
多分は個人の土地であろう。そして開発規制に係る条例等も上手いことクリアしているのだろう。何せ土建屋さんにはカナワナイからね(ほんとに最近は,当市行政における土建屋体質の強さをあちこちで実感している)。でも,いいんだろうか? そのうち,この界隈も樅の木は残った状態になるような気がするのだが。ブツブツ。