遺伝子操作によって恐竜が現代に甦るシリーズ第4弾。
恐竜が現代に登場する話は映画初期からあったが、
科学的に実現可能かもと思わせる設定を描くと言う訳。
マイケル・クライトン原作をスピルバーグが2本映画化した後、
もう1本作られた所で立ち消え。
久々の新作で、今までより派手になってるみたいだし、もちろん見ます。
オーウェン ワールドの職員(クリス・プラット)
クレア ワールドの管理者(ブライス・ダラス・ハワード)
ザック 兄。クレアの甥
グレイ 弟。クレアの甥
マスラニ ワールドの経営者
ホスキンス ワールドの幹部。軍事利用を企む
ウー博士 新種を生み出す
事故から20年。
ジュラシックパークの権利は売却され、ジュラシックワールドとしてオープン。
満員の客でごった返す。
ザックとグレイの兄弟は、おばさんがワールドの関係者で、招待される事に。
恐竜好きの弟グレイは大喜びだが、兄ザックは恐竜なんて。。とバカにする態度。
一方で、グレイは両親が離婚しそうだと気づいていて、
兄ザックは気づいていなかった。
グレイは僕たちどうなるんだろうと、心細い胸の内を明かす。
後半になって兄が、どうなろうと兄弟の絆は変わらないと慰める訳。
そのおばさんクレアは、ワールドのナンバー2的存在で、実質の管理を任されていた。
兄弟を歓迎するが、仕事が忙しいので、案内は部下にさせる。
お守りがついていて面白くない兄弟は、部下の監視をまいて、勝手に見学して回る。
モササウルスと言う海に住む巨大な恐竜が、
餌のサメ(本来なら人間の強敵になるはず)をパクっと食べてしまう光景に、
観客は大興奮。このモササウルスは実在したらしい。
クレアは、訪れた経営者マスラニ氏にワールドの様子を説明。
パークの事故は黒歴史とされていて、あの事は話すなと言う調子。
でも、同じ島で、ジュラシックまで同じ名前だったら、誰でも連想するよね。
かつてはティラノサウルスで大騒ぎしたが、今では誰も喜ばないと、
遺伝子を掛け合わせた新種インドミナスを作っていると言うクレア。
だが、何を掛け合わせたかは、担当のウー博士任せで、クレアにもよくわかってない。
インドミナスは2頭作られたが、共食いで1頭が死亡。
残る1頭は凶暴で、管理センターの強化ガラスを割ろうとしたと言う。
事故はごめんだと言う経営者マスラニは、塀とかが問題ないか、再度確認しろと言う。
仕方なく、クレアは同僚オーウェンに相談する事に。
オーウェンとは付き合った事があって避けていたのだ。
オーウェンは、3頭のラプトルを訓練していた。
だが、ラプトルの檻に係員が落ちる事故が発生。
自らも飛び込んだオーウェンは、今にも襲いそうなラプトルを制止し、
何とか係員を救助して脱出。
まだまだ完璧に手なずけたと言うには程遠い感じだ。
ところが、上出来だと言うホスキンス。
彼は企業の関係者らしく、実はラプトルの軍事利用を企んでいるのだ。
クレアに呼ばれて、オーウェンはインドミナスの塀を確認する事に。
だが、インドミナスは姿を消しており、よく見ると壁によじ登った様な痕跡が。
どうやら逃げたらしいと、オーウェンらは中に入って調べる事に。
ところが、それが罠だと気づく。
潜んでいたインドミナスは、一緒に入った係員を襲い、外へ出てしまう。
相手は頭のいいやつだと、オーウェンはワールドを閉鎖するように求める。
クレアやマスラニ氏は騒ぎは起こしたくないと、閉鎖を先送りにし、
攻撃チームを送り込む。だが、攻撃チームはあっという間に全滅。
これはあかんと、ようやく観客を避難させるように指示する。
グレイとザックの兄弟は、
2人乗りのボール状の乗り物で、コースを回ろうとしていた。
彼らが乗ったところで、新たな乗船が停止される。
グレイらも引き返せと連絡を受けるが、事情が分かってないので、
楽しんじゃえと勝手に進む。
レール上の決められたコースを進む乗り物ではなく、
勝手に進めるらしくて、フェンスの隙間から危なそうなエリアへ。
そこでインドミナスに襲われる事態に。
乗り物がつぶされそうになって、兄弟は乗り物から退散。
逃げ回って、滝に飛び込んで逃れる。
兄弟が行方不明と知ったクレアは、オーウェンと共に探す事に。
オーウェンは俺に任せろと言うが、責任を感じたクレアついてくる。
ただし、ハイヒールのままで、後にハイヒールで走り回る羽目に。
オーウェンは、多くの恐竜が殺されており、喰われていない点に注目。
インドミナスは殺す事を楽しんでおり、危険な存在だと感じる。
壊された乗り物を発見するが、足跡が滝に続いており、
どうやら兄弟は逃げたらしいと判断。
兄弟は、森の中の小屋で、パーク時代の残されたジープを発見。
何とかエンジンがかかり、人のいるエリアへ戻る事に成功する。
この兄弟は1作目の兄弟を連想させるが、
今回はかなり簡単に大人の所へ戻ってしまって拍子抜け。
一方、マスラニ氏は自ら解決するとばかりにヘリで乗り出すが、檻に突っ込み死亡。
おかげで翼竜が抜け出して暴れ出す。
大勢いる観客は、船になかなか乗れないので、島の中を右往左往。
現れた翼竜が、逃げ惑う人々を次々襲う始末に。
クレアの部下はようやく兄弟を見つけるが、翼竜に襲われた挙句に池に落とされて、
モササウルスに食われてしまう。
兄弟はオーウェンやクレアと合流。
もはや手がつけられない事態だと、ホスキンス率いる軍が乗り出す事に。
ホスキンスにしてみれば、楽しくてたまらないシチュエーションだ。
オーウェンがラプトルを駆り出して先導させ、インドミナスを追い詰める事に。
だが、信頼関係にあるかに思えたラプトルたちの様子がおかしい。
そこでオーウェンは気づいた。
インドミナスにブレンドされた遺伝子の中に、ラプトルの遺伝子も含まれていたのだ。
遺伝子でわかるのか、ラプトルはインドミナス側についてしまう。
軍はたちまちやられて、ホスキンスもやられる。
これはいかんと、オーウェンらは逃げ惑う羽目に。
結局、改心したのかラプトルはオーウェン側につき、
インドミナスと戦うが歯が立たない。
そんな中グレイは、研究所で見た資料とインドミナスとでは歯の数が違う事に気づく。
別の新種がいるのだ。クレアは例によって存在すら知らなかったのだ。
そこで、クレアは檻を開け、別の新種をぶつける事に。
新種はインドミナスと激突。
その戦いは互角かに思えたが、池から半身を陸上に上げたモササウルスが現れ、
インドミナスを食ってしまう。ようやくワールドの脅威は去ったのだ。
今まで、どこにいたの?と言う数の客たちが避難所に収容され、
兄弟は心配してきた両親と再会。
だが、離婚がどうなるかはわからない。
オーウェンとクレアはよりを戻すような雰囲気に。
無人となったワールドに残った新種の恐竜は、
ゴジラのように締めの一吠えをするのだった。翼竜や他の恐竜は?
と言う訳で、失敗に終わったジュラシックパークは、
経営者が変わってジュラシックワールドとしてオープン。
思えばシリーズ3作も作ったのに、パークが開園するシーンは描かれた事がなかった。
パーク時代のトラブルからは目をそらし、
柵を強化したとか言ってるが、根本的な解決になってるかは怪しい状態だ。
観客はさらに派手な物を求めていると、実際には存在しなかった恐竜まで産み出す。
もはや何でもありだが、
旧作でサム・ニールも似てる別物だと語っていたので、そこが露骨になった訳。
見ていると、良さそうな機能はじゃんじゃん付けちゃえと言う発想だ。
一方で、ラプトルを飼い慣らして、軍事利用しようと考える連中も現れる。
そんな中、新種やラプトルが暴れ出して、
いろいろ企んでいた連中の当てが外れると言う訳。
こんな危なかしい経営者たちってあり得るかしらとも思うが、
現実の日本の原発関係者とかも、似たような思考回路な気がしてくる。
全体として、展開自体はお約束的だが、申し分ない派手さで見せる。