さて、2015年の初観劇はヅカ。
ところが、開演時間を間違えてしまい、地元駅で慌てる。
でも、ちょうど急行が来たので、それに乗り事なきを得た。
そして、幕が上がればかなめさんが登場の度に「ここは泣くところじゃないよね」と思いつつもウルウルしてしまい、ハンカチを手に忙しい。
今後のヅカ人事もあまり私的には歓迎できず、ヅカは小休止に入るかも。
終演後、ぼーっと銀座六丁目に向かって歩いていると、「かなわ」の看板。
「あー・・・時期的に牡蠣だよね」と思い、ランチタイムに突入。
B1だけど、格子の引き戸で仕切られた半個室。
時間も時間なので、空いてる。
「牡蠣御膳」は飲み物付き、それもビールが選べる。
「しゃぶ通」のランチビールみたいに3口くらいの上品なグラスビールかと思ったら、コップ酒ならぬコップビールがなみなみと。
「かなわ」もいい意味で庶民的なお店になってていいな。
小ぶりのフライが6個がビールのあてになる。
小鉢もついてるし、なにより「牡蠣めし」が嬉しい。
男性客も満足だと思う。
「ジョーカー・ゲーム」の公開も来週に迫り、贔屓の原作だけに高まる期待。
そんな中、著者柳広司の書き下ろしを読むことになった。
なぜなら、舞台が満映。
正式名称は「満洲映画協会」。
実質権限を握ったのは、二代目理事の甘粕正彦。
大杉栄殺害事件の首謀者として、いまだ謎の多い人物である。
その「楽園の蝶」は大杉事件から満映、細菌部隊の隊長・石井四郎などを織り交ぜ、歴史を掘り下げつつ物語は進んでいく。
満映を諜報と資金調達の隠れ蓑と位置付けているなど、「ジョーカー・ゲーム」への似か寄りもある。
満州と言うと、「龍-RON-」や「フイチン再見!」といった村上もとかのコミックが思い出される。
(「フイチン再見!」は現在連載中)。
「楽園の蝶」の甘粕と石井の対立やペスト散布のシーンなどは「龍-RON-」にもあり、似ている。
結論から言うと、「楽園の蝶」は歴史背景を盛り上げるだけ、盛り上げておきながら呆気なく終わった感があり、拍子抜けだった。
同じ、映画の撮影所が舞台の「活動寫眞の女」(浅田次郎)のほうが、よほど話が練り込まれている。
閑話休題
サイトの別館のお話の中で、「ジョーカー・ゲーム」のD機関の訓練を私は登場人物にやらせている。
彼の頭脳明晰さを、簡単に説明出来ると思い使った。
それから、舞台となる甲田家は私の父方の本家がモデルになっている。
人物描写をするときに、今は亡き親族のことが思い出されてしんみりしてしまう。
新橋演舞場の初春花形歌舞伎「石川五右衛門」については、近いうちに裏で語ります。
たぶん、荒れます(笑;)