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読書三昧

2016-02-18 15:13:05 | days

「散歩のとき何か食べたくなって 」「食卓の情景」を読んだのは、中学生の時だろうか。

作者の没後、単行本、文庫本、電子書籍などでタイトルを替え、カテゴリ別に集約されたり、さまざまな形でこのエッセイは読み継がれてきた。
池波氏によるものは食や旅、映画だけではなく礼節に至るまで氏の人生の中で起きた出来事につなげて、率直な思い書き留められている。

冒頭の部分を読んだだけで、「こんな話だったな」と思い出せるのは私が読み込んでいるせいもあるが、何より印象に残る文筆によるところが大きい。

結婚前の2年くらい、私は銀座の文化人が多くを顧客に持つ店に勤務していた。
行儀見習いのような、これで給料をもらうのは申し訳ないほどの職場環境で、そこで不謹慎にも池波氏が来店して下さらないだろうかと思っていた。
もちろん、在職中にそれはかなわなかっただけではなく、氏の逝去を知ることにもなった。
しかし、池波氏のエッセイをナビゲーターに私はバブルの余韻がまだ残る銀座を楽しむことができ、その後の結婚、子育てに悔いなく過ごせたと思う。
あれが欲しい、これがしたい、もっと遊びたい、出かけたい・・・十代のうちに今の二十代の女性が楽しむことを私は銀座でほぼ済ませていたので、
つまらない焦燥などもなかったし簡単に言えば、あっさりと割り切ることができた。
人生の書のひとつかもしれない。

「紅雲町珈琲屋こよみ」シリーズも数年に一度読みたくなる。

うっかりしていたら、数冊出ていた。
お草さんこと主人公の杉浦草(そう)は、珈琲と和雑貨を扱う「小蔵屋」の女主人。
紅雲町(こううんちょう)で起こるは小さな事件は、人情物語へとつながっていく。
70を超えるお草さんのような人生経験豊富な人でも、自分を顧みる縁(よすが)として受け止めている。
年の功と偉ぶらず、周りと支え合い、寄り添って生きるお草さんに慈愛を感じてあたたかな気持ちになれる。

それから、文庫で衝動買いした「俠飯(おとこめし)」。
屈強なヤクザ(?)が作る美味しいごはんの数々。
作り方がセリフになっているし、ちょっとしたコツも披露してる。
1巻を外出先で読み終わってしまったので、2巻を書店に飛び込んで店内検索して購入。
ちょっと今までにないジャンル。
でも、すいっと読めたしラストもよい。
(説教小説っぽいけど、それも納得できる内容で、面白い)。


やっとホットヨガのスタジオが見つかって、月初めに入会手続きしてきました。
今までよりは持参するもの(自前で用意)が多くなったので、忘れものに気をつけなくては。
スタジオ内に光エステの可視光線も照らすということなので、それも楽しみ。

先日、左目がたまに痙攣して一瞬だけど視界が狭くなるので、心配になって眼科へ。
仕事で使うPC用の眼鏡の度数が、進んでる気がしてそれも相談。
やっぱり度数は進んでいたのだけど(通常は裸眼で大丈夫)、痙攣については・・・
「疲労とストレスですね。」とあっさり。
チックに似た症状なんだそうで。
安心したけど、私の身体ってボロボロ?