先週は「眠れぬ夜のホンキートンクブルース第二章~キセキ~」「超歌劇(ウルトラミュージカル)幕末Rock 黒船来航」「瞑るおおかみ黒き鴨」を鑑賞。
「ホントン」はおがけんが出演。
2ndの真田は正直ギスギスした感じに見えて好きではなかった。
当時、娘に「彼を見るとなんだかもやっとする」と言ったことがあって、その時は「兼ちゃんと比べてるからでしょ」といなされた。
今回二年ぶりくらいだったけど、良くも悪くも丸くなった印象。
「幕R」は新作。
ペリーJr.に兼ちゃん。
最近、ペダステや㋮の舞台など、2.5に出てくれてるけど、この役は衣装からしてぶっ飛んでる。
でも、兼ちゃんも立ち止まらない役者になったなってじわっとするものがあった。
それにしても、シンディ(高杉)はいつも弄られ役。
キメ様は「なおすけぇ~なおすけぇ~」と可愛らしい。
まぁ、年に一回ですがキンブレぶんぶんしてきた(満足)。
さて、
「つむ鴨」は昨年の「もののふ白き虎」(もふ虎)の続編。
始まって、5分もしないうちにもふ虎の「憧れの背中」が流れて会場に涙を誘う。
♪~
今年もこの川辺には
白い桜が咲いている
憧れてたその背中に手を伸ばして
描いた夢 空の蒼さは激しさと切なさと希望..................
そのあと、いろいろ小芝居をぶっこんで笑いを取るんだけど、もう、手遅れ。
2.5ではなく完全オリジナルを、若きイケメン役者と呼ばれるキャストで固めているある意味「異色作」。
戊辰戦争終結、明治政府発足から十年。
西郷隆盛の反乱により西南戦争勃発。
薩摩、長州、土佐、会津の思惑が交差する参戦。
ただ、会津だけは政府の主導権を握ろうとする他藩と違い「会津の誇りの奪還と白虎の仇に一太刀」という思いで新選組、三番隊隊長斉藤一を呼びよせ、抜刀隊を結成する。
これは、もちろん大まかな史実を下地にしただけの設定(年齢の違いや参戦経緯などが相違)だが、物語としては「こうであってほしい」という見る者の気持ちを掻き立てる要素がてんこ盛り。
薩摩の大久保、長州の山縣。
お互い嫌われ者同士、藩の意地をかけたぶつかり合い。
大久保は西郷の、山縣は高杉の意思を継ぐものとして存在する。
凄まじい殺陣の連続、佐川、山川、斉藤の抜刀隊が白虎の白襷を刀に巻き、奮戦する姿はさすが「もふ虎」の続編。
あらやんの土方はハマってる。
能面顔で、殺陣を舞う姿は凄みの塊。
薩摩の逆賊、中村半次郎(人斬り半次郎/桐野利秋)が執拗に斉藤を狙う様は話の幅を広げている。
(桐野利秋の書と伝えられる掛け軸など複数に、「鴨溟(瞑)」という雅号が記されているとあるのでこれが舞台のタイトルに影響を与えている可能性は十分ある)
前作出演のわだっくまと小澤 亮太が呼ばれ、あらやんとつねくんを加えてトークショー。
再演の話題にも触れていたけど、会津と新選組を切り離せない脚本にならざるをえない雰囲気なので、遡って禁門の変あたりになる?
ドラぺダも三話目。
今泉の達成がイケメンというより、美男子!って感じがいいね~と母娘でしみじみ。