平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

自作アンプの完成

2011-02-22 20:36:55 | アンプ製作と修理
 ようやく自作アンプの完成です。最初に電源を入れたときに、いきなりのバチッでヒューズが飛ぶ事故。調べてみたら、左チャンネルのパワーFETが極性逆でした。日立のアンプは、手前がNチャンネル(プラス側の素子)、奥がPチャンネル(マイナス側の素子)で、左右のヒートシンクが点対称ではなく線対称なのを忘れていました。パラレルではなく、シングル接続だったので、壊れたのが半分でラッキー。


スピーカー切り換えスイッチとメーターは使っていない

 このトラブルで、電圧増幅部用の定電圧電源もプラス側が故障。リレーやLED点灯用の電源として共用したのがまずかったのかも。ということで、定電圧電源は、高級アンプに使われるシルミックやシルミックⅡというコンデンサーを使ったものに交換。本当は今回は使いたくなかったんですけど。リレーとLED電源も別基板に作って安定。

|`∀´>  さっそく聴いてみるニダ 音が柔らかくて高品位ニダねぇ ホルホル
<丶`∀´>つ○ 調子に乗ってボリュームを上げてみるニダ

◎ ♪ビービービー ♫ギャーギャーギャー

<ヽ`Д´>っ○ブチッ アイゴー!発振したニダ スイッチを切るニダ
<; `∀´> 発振しやすい回路だったのを忘れていたニダ

 ということで、紆余曲折を経て(ネトウヨ曲折ニダ  <`∀´'' > )一応は無理やり完成。発振しない回路を作り上げるまでは、音量をあげないで我慢。でも、能率の高い放送局モニターのユニットを使ったら、ボリュームを上げなくても大音量になりそう。

 今回は、定電圧電源に使ったシルミック(SILMC)やシルミックⅡ(SILMCⅡ)の影響で、本来のキレと高域の伸びよりも、柔らかくて自然な音質になりました。この回路はもともと、窪田式のヘッドフォンアンプ用の設計なのですが、設計者自らが「切れが良く歯触りの良い、ややきついかなと思われるアンプ」、あるいは「(二段目に)V-FETを使っているのが、独特の華やかなスピード感のあるタッチ」と評しています。

 しかし、終段の石をパワー用2SK134/2SJ49に変更しただけで、岩清水のような透明感が出てきます。もっとも、V-FETまでの電圧増幅段を、終段の電力増幅段と別電源にするという、僕のオリジナルが加わっての評価ですけど。それほど、この回路は二段目までの電圧の安定が不可欠なのです。

 今回の定電圧電源は、高級なコンデンサーだけでなく、ソニーの高級アンプに使われるNECの中出力MOS-FET(2SK2013/2SJ313)を、片側に3個ずつ使ったのが味噌でした。この石を終段に使った徳島のアンプも、小出力ですが品位は高いです。某国内メーカーは一時期、この石を14万円の製品に仕立て上げていました。



 エルナー製のシルミックやシルミックⅡは、名前から分かるように電解紙にシルクが混紗されています。これが柔らかな中高域に貢献するのですが、高価なのと、使い方が難しくて、下手をすれば欠点が強調されてキレが無くなってしまいます。絹の輝きと艶を求める向きは、むしろニチコンのFine Goldや高級品のMUSE(ミューズ)の方が良いかもしれません。

 さて、いよいよ製作に入るスーパーケルビムですが、図面はSNSでしか公開しません。ユニットFE88-ES-Rは未使用品を入手したので、作る気があれば読者に古いほうを提供します。また、ケルビム用のユニットFE88-ESも程度のよいものを手にいれたので、こちらもバナナ焼けしたものは提供できます。バナナ焼けとは、コーン紙に混ぜられているバナナ繊維の糖分がコーン紙を強くしているのですが、紫外線に当たるとバナナの皮のように黒く変色するのです。コーン紙のソバカスニダね。

      エフライム工房 平御幸
コメント
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