狂言の演目に唐人相撲というのがあります。作られたの江戸時代ですから、この場合の唐人の読み方はトウジン。でも、唐の中国式読みはtang。これは契丹のタンと同じです。トウと呼ばれた理由は不明です。
唐の読み方はいろいろあり、昔にはモロコシやカラも頻繁に使われました。トウモロコシは唐・唐の重ね読みなのです。モロコシが黍(きび)を指すと考えている人が多いのですが、僕は諸越と書いて「中国の越の諸部族」と解釈しています。もともと、越はベトナムの越が本流で、これが日本に来て越前や越後となります。だから、諸越には越の傍系という意味が汲めるのです。
さて、唐のもう一つの読みであるカラですが、これは差別語なのです。東北がエビスと呼ばれたのは、エルサレム先住民族のエブス人に見立てられたからで、同じようにエジプトがクマと呼ばれたので、九州は仮想エジプトとしてクマと呼ばれたのです。熊本が熊をトーテムとしていたわけではありません。
このように、イスラエルから見て、旧約聖書時代の彼らに敵対した地域や民族が、日本定住後にも持ち越されて、エブスやクマとして投影されたのです。特に、北イスラエル王国にとってアッシリアの虜囚は国難の象徴であり、それで日本の外敵の象徴的な名前として、アッシリアの旧名のカラ(KALA)が選ばれたのです。カラはもともと、ニムロデ(ニムロド)が最初に建てた都市の名前です。
アッシリアにはアッシュール・ベル・カラという王もいました。アッシュールはアッシリアの最初の首都で、またその地域の主神です。アッシュール・ベル・カラで「アッシュール・バアル神・カラ」となり、意味は「カラのバアル神」でしょうか。アッシュールはアシラ神で、インドでは阿修羅。悪を悪しきと表現しますが、これはイスラエルがアシラ神を忌み嫌った事から来ていると思います。「あしらう」もやはりアシラ神から。
12世紀に契丹(国名は遼)が滅ぼされた時に、中央アジアに逃れて西遼を建国しましたが、これがカラ・キタイと呼ばれます。正確な意味は分からないされていますが、カラがアッシリア圏を指す言葉なら、実際のパクス・アッシリアカより少し外れますが、意味は通りますね。
日本が朝鮮半島から手を引いた頃から、半島は中国と同じカラと呼ばれることになります。これは、アッシリアのように敵対する周辺国という意味で、前回に書いた高橋良典説のように、世界にまたがる広大なカラ圏の一部として存在したわけではないのです。蔑称であるカラを勘違いして、韓国が何かとカラを売り込もうとしているのは滑稽でしかありません。まあ、中身が空っぽの国ですから。
なお、ニムロデはハム系クシュの子で、クシュはアフリカの黒人王国として知られています。ここから、ニムロデも黒人系と考えられ、ニムロデから黒人を指すニグロという言葉が生まれたと考えられます。イスラエルに滅ぼされたシドンも黒人系で、彼らは穏やかな人たちだったので、黒人系にも色々とあるのです。明代にカラ・キタイが黒契丹と呼ばれたのは、ニムロデ→黒人→カラという連想があったのかもしれません。
エフライム工房 平御幸
唐の読み方はいろいろあり、昔にはモロコシやカラも頻繁に使われました。トウモロコシは唐・唐の重ね読みなのです。モロコシが黍(きび)を指すと考えている人が多いのですが、僕は諸越と書いて「中国の越の諸部族」と解釈しています。もともと、越はベトナムの越が本流で、これが日本に来て越前や越後となります。だから、諸越には越の傍系という意味が汲めるのです。
さて、唐のもう一つの読みであるカラですが、これは差別語なのです。東北がエビスと呼ばれたのは、エルサレム先住民族のエブス人に見立てられたからで、同じようにエジプトがクマと呼ばれたので、九州は仮想エジプトとしてクマと呼ばれたのです。熊本が熊をトーテムとしていたわけではありません。
このように、イスラエルから見て、旧約聖書時代の彼らに敵対した地域や民族が、日本定住後にも持ち越されて、エブスやクマとして投影されたのです。特に、北イスラエル王国にとってアッシリアの虜囚は国難の象徴であり、それで日本の外敵の象徴的な名前として、アッシリアの旧名のカラ(KALA)が選ばれたのです。カラはもともと、ニムロデ(ニムロド)が最初に建てた都市の名前です。
アッシリアにはアッシュール・ベル・カラという王もいました。アッシュールはアッシリアの最初の首都で、またその地域の主神です。アッシュール・ベル・カラで「アッシュール・バアル神・カラ」となり、意味は「カラのバアル神」でしょうか。アッシュールはアシラ神で、インドでは阿修羅。悪を悪しきと表現しますが、これはイスラエルがアシラ神を忌み嫌った事から来ていると思います。「あしらう」もやはりアシラ神から。
12世紀に契丹(国名は遼)が滅ぼされた時に、中央アジアに逃れて西遼を建国しましたが、これがカラ・キタイと呼ばれます。正確な意味は分からないされていますが、カラがアッシリア圏を指す言葉なら、実際のパクス・アッシリアカより少し外れますが、意味は通りますね。
日本が朝鮮半島から手を引いた頃から、半島は中国と同じカラと呼ばれることになります。これは、アッシリアのように敵対する周辺国という意味で、前回に書いた高橋良典説のように、世界にまたがる広大なカラ圏の一部として存在したわけではないのです。蔑称であるカラを勘違いして、韓国が何かとカラを売り込もうとしているのは滑稽でしかありません。まあ、中身が空っぽの国ですから。
なお、ニムロデはハム系クシュの子で、クシュはアフリカの黒人王国として知られています。ここから、ニムロデも黒人系と考えられ、ニムロデから黒人を指すニグロという言葉が生まれたと考えられます。イスラエルに滅ぼされたシドンも黒人系で、彼らは穏やかな人たちだったので、黒人系にも色々とあるのです。明代にカラ・キタイが黒契丹と呼ばれたのは、ニムロデ→黒人→カラという連想があったのかもしれません。
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