パイオニア廃部に見る愛国心のなさ

　バレーボールの名門チームとして知られたパイオニア・レッドウイングスが、二部リーグ降格を機に廃部を決めました。資金難が選手の質を下げ、成績下降で二部落ちという悪循環。この原因は国民の愛国心のなさにあります。

　パイオニアといえば、レーザーディスクの開発メーカーで、DVDにも貢献してきたAV（オーディオ・ビジュアル）の老舗です。しかしオーディオ不況から、主力製品がカーオーディオやカーナビに移行し、国内で生産される機器も減少の一途。残るのは山形の東北パイオニア株式会社や青森の十和田パイオニア株式会社の工場だけです。

　長く続いたデフレのせいで、日本人は「安ければいい」という乞食精神に落ち込み、本当に良い物を金を出して買う、本来の日本人の美徳を失ってしまいました。現在残る日本の美術品や工芸品や建築は、良い物を選ぶ審美眼と、それに応える技術者の真剣勝負で生み出されてきたものなのです。だからこそ後世に伝え残す価値がある。

　ところが、物の価値が分からずに獣レベルで餌のように物を選ぶ日本人が増えた。平気で良い物を捨てて価値の無いものばかり買い漁る。その結果が企業の経営を圧迫して、企業活動の縮小を招いている。

　中身が韓国産であることすら表示しないアイ・オー・データとかバッファローとかを買い、婉曲的に国内メーカーを圧迫してきたのは愚かなユーザーなのです。優先順位は、国産国内メーカー、国産外国メーカー（日本フィリップスなど）、外国産国内メーカー、外国産外国メーカーの順になります。

　パソコンのマイコンピュータのプロパティを開き、以下のように表示されない人は大いに反省汁。反省文をコメントで書くこと。なお、パイオニアのブルレイでCDを焼いたら、とても静かで3分しかかかりませんでした。即席麺のタイマーになります。



追加

　日立のハードディスクはウエスタンデジタルに買収され、さらに東芝が借り受けているようです。東芝製3.5インチは日立そのままです。

　　　　エフライム工房　平御幸