ようやく組み立てに入りました。まずはメイン基板の端子交換から。
メイン基板の端子はワイヤーラッピングという、針金を角ピンに巻き付ける方法が取られています。この方法はハンダを使わないので組み立てには楽。しかし、修理するときは根本から抜かないとケーブルが外れないので大変です。それで端子台に交換して、ケーブルはネジ止めにしました。
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端子台を取り付け
ところが、端子台を取り付けてから気が付いたのですが、この基板は使わない端子がたくさんあります。無駄に全部の端子をカバーする端子台は誤配線の元。それで、間違えやすいところは小型電線取付用ターミナルに再交換しました。ただし、ワイヤーラッピング用のケーブルは切れやすく、芯線が単線のケーブルは折れやすく、余計な力が加わるような強引さは禁物です。できれば撚り線のケーブルに交換がベター (;^ω^)
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一部を小型電線取付用ターミナルに再交換
修理しているHA-7700は修理歴があり、困ったことにオリジナルの配線と違っています。特にシャーシーアースの引き回しが分からないところがあり、ネットで画像検索して、海外のサイトも参考にして足りない配線を補いました (;´Д`)
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配線完了
上の中央の端子はアース
定電圧電源からのアースと入力端子のアースの2本差し
過去の修理で短くなりすぎたケーブルは長めに交換。ケーブル交換が一番大変です。しかも差し込み式に変更したので疲れた orz
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トーン基板とLED点灯回路ほか
フロントパネルの内側のシャーシーに、トーンコントロール基板と電源スイッチとスピーカー切り替えスイッチなどをネジ止め。この時は、フロントシャーシーが手前に倒れないように薄い板を敷いておきます。リアパネルは梱包用テープで固定して、リアパネルのケーブルに負荷がかからないように注意します。
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フロントパネルの内側のシャーシー
メイン基板の配線が済んだら、いよいよ電源を入れて調整。ショートしないように紙を敷いたり、マスキングテープで露出部分を覆う準備が必要です。終段のパワーMOSをいきなり取り付けて調整すると事故の元。まず、パワーMOSが取り付けられるソケットのゲートとソース間に1kΩの抵抗を嵌めます。ソースはネジ止めなので、ボルトに抵抗の片方の端子を巻き付けて差し込みます。
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画像追加 (;^ω^)
恐る恐る電源を入れると、無事にリレーが入ります。この機種のリレーは特殊で、汎用のオムロンのMY4-02 24VDCでは大きすぎます。というのも、リレーは一方向へオンだけのaタイプと、シーソーのようにオンを切り替えるcタイプが有ります。この機種のオリジナルはaタイプで、cタイプのMY4-02 24VDCでは最外の端子が余ってしまいます。使わない端子はニッパーで切り取りますが、いかんせん外形が大きくて取り付けはギリギリでした。
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オムロンのMY4-02 24VDC
右の画像は左端の足を切り取ったもの
基板取り付けタイプで4極(4系統=片チャンネルに2系統使う)なので誤発注に注意
電源を入れた状態で、Lチャンネルのゲート電圧は0.65V程度。Rチャンネルのゲート電圧は0.68Vくらいで結構低い。ヒートシンクが余り熱くならない控えめのバイアスだと分かります。ソース抵抗がないので、パワーMOSを取り付けてもバイアス電流の測定はできない。
この段階でDC漏れをチェックしたら、Lチャンネルだけ不安定。極端に高くはならないけど動きすぎる。おそらく、トランジスタに寿命が来ている石が混ざっているのでは。この際、両チャンネルとも全交換が良さそうです。また若松通商から取り寄せないと。ただ、この機種のトランジスタは異常に増幅率が高いので、同じレベルのは入手不可。ゲイン(増幅率)が下がるのは承知で新品に交換するしかありません。もっとも、僕はゲインが低いアンプのほうが好きですけど。
というわけで、トランジスタを発注して届いたら交換予定。次回に続く (^O^)/
エフライム工房 平御幸
メイン基板の端子はワイヤーラッピングという、針金を角ピンに巻き付ける方法が取られています。この方法はハンダを使わないので組み立てには楽。しかし、修理するときは根本から抜かないとケーブルが外れないので大変です。それで端子台に交換して、ケーブルはネジ止めにしました。
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端子台を取り付け
ところが、端子台を取り付けてから気が付いたのですが、この基板は使わない端子がたくさんあります。無駄に全部の端子をカバーする端子台は誤配線の元。それで、間違えやすいところは小型電線取付用ターミナルに再交換しました。ただし、ワイヤーラッピング用のケーブルは切れやすく、芯線が単線のケーブルは折れやすく、余計な力が加わるような強引さは禁物です。できれば撚り線のケーブルに交換がベター (;^ω^)
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一部を小型電線取付用ターミナルに再交換
修理しているHA-7700は修理歴があり、困ったことにオリジナルの配線と違っています。特にシャーシーアースの引き回しが分からないところがあり、ネットで画像検索して、海外のサイトも参考にして足りない配線を補いました (;´Д`)
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配線完了
上の中央の端子はアース
定電圧電源からのアースと入力端子のアースの2本差し
過去の修理で短くなりすぎたケーブルは長めに交換。ケーブル交換が一番大変です。しかも差し込み式に変更したので疲れた orz
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トーン基板とLED点灯回路ほか
フロントパネルの内側のシャーシーに、トーンコントロール基板と電源スイッチとスピーカー切り替えスイッチなどをネジ止め。この時は、フロントシャーシーが手前に倒れないように薄い板を敷いておきます。リアパネルは梱包用テープで固定して、リアパネルのケーブルに負荷がかからないように注意します。
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フロントパネルの内側のシャーシー
メイン基板の配線が済んだら、いよいよ電源を入れて調整。ショートしないように紙を敷いたり、マスキングテープで露出部分を覆う準備が必要です。終段のパワーMOSをいきなり取り付けて調整すると事故の元。まず、パワーMOSが取り付けられるソケットのゲートとソース間に1kΩの抵抗を嵌めます。ソースはネジ止めなので、ボルトに抵抗の片方の端子を巻き付けて差し込みます。
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画像追加 (;^ω^)
恐る恐る電源を入れると、無事にリレーが入ります。この機種のリレーは特殊で、汎用のオムロンのMY4-02 24VDCでは大きすぎます。というのも、リレーは一方向へオンだけのaタイプと、シーソーのようにオンを切り替えるcタイプが有ります。この機種のオリジナルはaタイプで、cタイプのMY4-02 24VDCでは最外の端子が余ってしまいます。使わない端子はニッパーで切り取りますが、いかんせん外形が大きくて取り付けはギリギリでした。
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オムロンのMY4-02 24VDC
右の画像は左端の足を切り取ったもの
基板取り付けタイプで4極(4系統=片チャンネルに2系統使う)なので誤発注に注意
電源を入れた状態で、Lチャンネルのゲート電圧は0.65V程度。Rチャンネルのゲート電圧は0.68Vくらいで結構低い。ヒートシンクが余り熱くならない控えめのバイアスだと分かります。ソース抵抗がないので、パワーMOSを取り付けてもバイアス電流の測定はできない。
この段階でDC漏れをチェックしたら、Lチャンネルだけ不安定。極端に高くはならないけど動きすぎる。おそらく、トランジスタに寿命が来ている石が混ざっているのでは。この際、両チャンネルとも全交換が良さそうです。また若松通商から取り寄せないと。ただ、この機種のトランジスタは異常に増幅率が高いので、同じレベルのは入手不可。ゲイン(増幅率)が下がるのは承知で新品に交換するしかありません。もっとも、僕はゲインが低いアンプのほうが好きですけど。
というわけで、トランジスタを発注して届いたら交換予定。次回に続く (^O^)/
エフライム工房 平御幸