平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

セレクターの制作 その2

2017-04-25 23:51:53 | アンプ製作と修理
前回の続き Σ(´∀`;)

入力のマイナス側=アースをまとめる端子台を設けました。3端子のものを、接着式のスペーサーに固定して、入力1のLRのマイナス側をまとめて1本に。ここからセレクターのG1 inに繋ぎます。同じように入力2と、フロントパネルの入力3も配線。


入力3はフロントパネルに(日本ビクター式)


後ろから 左から入力1、入力2、出力

次にボリュームの配線。ボリューム基板の1が入力から、2が出力です。アースは3つ必要ですが、1個しか穴がないので、足りない分は裏からハンダ付け。この基板で分かるように、アースは入力端子の所で、1本のケーブルで繋げば良いのです→こちらのサイトの下の方のコメント。分けたから、切替時にボンというショックノイズが少し出る羽目に orz



配線の最後は出力端子。下のR端子からハンダ付け。





やっと完成 (;´∀`)


ゴム脚は嵌めるだけ


上のボリュームはシャフトが半月形でツマミをはめ込むタイプ
下のバランスは丸シャフトでイモネジで締め付ける
ただし、半月形もツマミ取り付け角度次第でイモネジ固定できる



手持ちに小さいツマミが無かったのでアンバランス
セレクターのツマミは、縦長の方が入力の位置が分かりやすい


パソコン2台への接続テストの結果、動作に問題はないのですが、切替時にポップ音が出ます。これは、アースごとセレクターで切り替える接続が原因みたいで、アースは全部共通で良いのだと思います。もっとも、ボリュームを絞って切り替える分には問題ないのですが、隙を見て、デザインイマイチのツマミ共々改良したいと思います (゜o゜;

26日 追記

修理中のHMA-9500Ⅱに繋いで動作確認。9500Ⅱの電源オンでもノイズは出なかったので、トラブルの原因はプリアンプのHCA-8000にあると分かりました。ミャー orz

自作セレクターの問題点。HMA-9500Ⅱの電源オン後、ボリュームに指を近付けただけで盛大にハムが出ます。やはりアースの取り回しが致命的にダメ orz

そもそも、アースも切り替える3回路という選択が間違っていたようで、LRのホット側の切り替えだけの2回路タイプで良いはず。2回路だと5接点か6接点タイプしかありませんが。

東京光音のオフィシャルブログに正しい接続があります。回り道したけど、結局はオフィシャルが正しかった (=o=;)

それから、ボリュームは50kΩを使いましたが、ゲイン(増幅率)の高いHMA-9500Ⅱでは、ほんの少し回しただけで大音量になります。しかも、アルプスのは小音量でのギャングエラーが大きく、左右で音量差が酷い。Rチャンネルの音が小さい。ボリュームを上げると左右差は解消されるのですが、これではプリアンプとして使うのは困難。

解決策として、100kΩか250kΩタイプにする。アルプスではなく東京光音にするなど。ミニアンプの10kΩボリュームはゲインが小さいから使っているもので、プリアンプとして制作するなら100kΩか250kΩタイプが使い勝手が良いはずです。


三栄電波さんで購入したツマミに変更
パネルが寂しいので名前を入れないと
アメリカ3冠馬セクレタリアトとセレクターとアートの合成語
Secretariat+selector+Artでセレクタリアート(Selectoriart) (;^ω^)

29日 追加

結局、セレクターのアース配線を全て取り去り、入力3系統をジャンパー線でひとまとめにし、ここからボリュームのアースへ配線。これだけで切替時のショックノイズは無くなりました。音を出している時に切り替えても大丈夫 (;^ω^)


セレクターのG(アース)は入出力とも外す

今、画像を見て気が付いた。ボリュームは50kΩではなくて100kΩだた Σ(゚Д゚;エーッ!
何で9500Ⅱが少し回しただけで音が大きくなるのか?
9500Ⅱを自作ボリュームボックスでダイレクトに鳴らしていた長岡鉄男の記事を読み直さないと (@_@;)


入力のアース(マイナス側)3系統をひとまとめにし、ここからボリュームのアースへ
コメント (17)
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セレクターの制作 その1

2017-04-25 00:42:21 | アンプ製作と修理
予定(HMA-9500Ⅱ修理レポ)を変更し、電源やアンプ部分のない、パッシブ型のプリアンプを制作することにしました。ボリューム付きのセレクターとも言います。パッシブとは受け身のことで、能動的な増幅回路を持たない、要するにアンプ部分がない受動回路を意味します。

モデルとなったのは、昨年の豊橋試聴会で読者が作ってきた、入力3系統を切り替えできるオールFETアンプです↓。


読者が試行錯誤しながら作ったセレクター付きアンプ

このアンプは、僕が設計していながら自分では制作パスしていたもので、見た目の通りに複雑です。しかも、僕が使ったことのないセレクターを搭載しているので、配線も大変だったと思います。アンプ全体としては、大型のLED照明を搭載し、薄型のミニアンプには見られない貫禄もあります (;・∀・)

今回は、このアンプから増幅部分を取り去り、単純なボリューム付きのセレクターとして作っています。ケースはリード PS-3。パネルがアルミなので、ボリュームや端子の穴あけにコツが必要です。アルミはバリが出るからです。


パーツ一覧 右2個はアルプスのミニデテント(シャフトの短いのはツマミ付きだった)

ドリルで穴あけすると、周辺がササクレて処理に困ります。市販にもバリ取り用の電動工具ブラシはあるのですが、全て表からの作業しか考慮されていません。だから、リーマーという穴を広げる工具でバリ取りするのですが、このような小さいケースでは力を入れて回すことは無理です。そこで閃いたのが、バリ取りのブラシを逆さまに(ブラシの尻部分で)使うこと。天才というのは常に逆転の発想ができるのです。しかし、必要な紡錘型の先端部分は皆無です。なぜか、全てのブラシは不必要に真っ平な尻をしています。


このようにしてパネル裏のバリを取る (^_^;)

仕方ないので、ケースに傷が付くことは受け入れて、作業スピード優先を選択。パネル裏のバリは見事に取れましたが、やはり円形の傷が付きました。紡錘型のブラシなら傷が付くことはありません (;´Д`)



穴あけの後は、入力端子の取り付けと配線ですが、作業の順番を間違えると面倒なことになります。まず、上下に並んだ端子は下の方だけ取り付けて配線。実際には、端子にケーブルを取り付けてからパネルに端子を取り付けます。内側から六角ソケットで締めます。





次に、セレクターの予備配線。ボリュームへのケーブルを取り付けておきます。ここでも困ったことに、セレクターのメーカーにも配線図がありません。アプリケーション無しで、使うほうが勝手に考えるしかないのです。また、ネットで探してもダメ。なぜなら、この3回路4接点のセレクター SRRN142100 の使用例はボジションが逆で、ボリュームと同じように回すと、入力4→3→2→1となるのです。右から左に1,2,3,4となるのは不自然。市販アンプの入力端子も、左から右へ1,2となっているのが自然。


SRRN142100の説明図



ということで、テスターで調べながら、LチャンネルとRチャンネルの系統を確認。図↓のように、L4系統、R4系統、そしてアースとなっています。入力側のアースはLRをまとめて一本にすれば数が合います。問題はどこで1本にするか?端子が熱に強いのなら、入力端子のLRアースを連結すればよいのですが、今回使ったのは熱で溶けるタイプ。スペースには困らないので、底板にでもラグ端子を配置すれば解決します。


鳥居形の端子がコモンで、それぞれ、Lチャンネルアウト、Rチャンネルアウト、Gアースアウトになる
セレクターの取り付け角度でLRは逆のほうが良いこともあるので任意に


次回は、セレクターからボリュームへの配線も含めて完成レポと行きたいのですが、説明用の写真を撮りながらなので時間がかかります。なお、ボリュームは門田(もんた)無線で、アルプス電気 27mm角ミニデテントボリューム 2連RK27112Bを別売り基板で使う予定。ちゃんとケースに収まりますが、前にプラスチックのツマミ付きで売っていたシャフトの短いタイプは売っていないようです。シャフトの短いタイプは、少し高いですが東京光音の2CP601 A50Kが良いと思います。こちらはミニアンプと同じく基板は自作のもの。
コメント (2)
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