平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

ポルシェは危険

2020-08-02 19:49:41 | Weblog
朝の首都高速で、ポルシェに追突されたトヨタbBに乗っていた二人が亡くなりました。ポルシェは相当なスピードで走っていた模様で、首都高のスピード違反の常習者みたいです (;´Д`)

このポルシェは2700万円もするトップグレードの車で、最高速は300kmを楽に超える、アウトバーン専用機です。

ポルシェは事故が多く、車の評論家でさえ運転を誤って死んでいます。それほど難しい車なのですが、一切規制はされていない (>_<)

ポルシェはなぜ運転が難しいのかと言うと、それはリアエンジン・リアドライブ(以下RR)という、重心が車の後部に集中する仕組みだからです。

RRレイアウトは、カブトムシのフォルクスワーゲンやスバル360に採用されたように、室内空間を確保するには良い方法です。フロントエンジン・リアドライブ(以下FR)の方式だと、ドライブシャフトが室内を縦貫するのでトンネルが出っ張ります。後席の乗り降りがしにくい。RRではドライブシャフトが必要ないのでトンネルも必要なし。

同じように、フロントエンジン・フロントドライブ(以下FF)もドライブシャフトがないから室内は広い。ポルシェのようなスピード自慢のRR車は、むしろ異端なのです。

RRの車は手押し車のように常に後ろから押されている。今の人はリアカーなぞ知らないでしょうけど、自転車の後ろにつないで牽引するからリアカーなのです。このリアカーを引っ張るのではなく押すと、まっすぐ進まないで左右に振られます。その理由は、リアカーのタイヤが抵抗となって、力点(押す部分)が左右に動きやすくなるからです。

また、RR車はフロントが軽く、フロントタイヤが浮きやすいから、ティラノサウルス・レックスが走るときのようにフラつきながらの直線番長になりやすい。だからポルシェはアウトバーン専用機なのです。

参考 コントロールを失ったポルシェの追突事故動画
https://www.youtube.com/watch?v=9BRMPq2q9lk

RR車はコーナーでの挙動もオーバーステア(ハンドル感覚よりもインに切れ込む)になりやすく、コーナリングの途中で速度を落とすと、後部の質量がもろに遠心力方向にかかって尻を振る。修正しようとカウンターを当てると今度は逆方向に尻を振る。ポルシェはパワーを後輪だけで制御するから、なおさら難しく、動画を見ると、うまいドライバーでも、小刻みにハンドルを切らないと安定しない。

スバル360と後継のスバルR2でRR駆動を採用したスバルは、フロント用の等速ジョイントが開発されたことでFFに切り替えました。重い水平対向エンジンに4輪駆動を組み合わせている現在でも、基本はFFで設計されています。フロントが重いからスラロームは苦手ですが、公道を走っていてスラローム運転する機会はまずない。事故車を避けるとかの咄嗟時に、スラロームで切り抜ける腕が必要とも思えませんが アセアセ( ̄_ ̄ i)タラー

ということで、高速でポルシェやフェラーリを見かけたら近寄らないこと。フェラーリなんか独楽のようにクルクル回るミッドシップレイアウト。ポルシェもフェラーリもアクセルペダルの踏み方一つでコントロールを失う。日本の車道で乗る車ではありません。
コメント (10)
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