平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

北朝鮮のクーデター

2008-09-20 02:20:32 | Weblog
 日本の重陽(ちょうよう)の節句に当たる9月9日は、北朝鮮の建国60周年の記念日でしたが、金正日総書記が姿を現さなかった事から重病説が流れました。情報が錯綜(さくそう)しているので真相は推理するしかないのですが、ヒントは大規模な軍事パレードが中止され、ミサイルの発射も行われなかった事にあります。ここには、明らかに軍事的な挑発を避ける意図が垣間見られます。金総書記は国軍最高司令官であると言えども、ただの健康悪化なら祝典を縮小する理由とはなりません。

 北朝鮮の最大の懸案は対外問題ではなくて、実は金正日の後継者問題にあります。長男の正男(37)、次男の正哲(26)、三男の正雲(25)のうち、三男の正雲を後継者にしたいというのが金総書記の意志です。しかし、三代続けての世襲に反対するグループがあり、また長男を担ぐグループがあるなど、政権の基盤は揺れていたのです。そこに来ての健康不安説ですが、実は息子達全員にも健康不安説が出ているのです。

 三人の息子の健康不安とは穏やかではありませんが、その中でも有力後継者と見られる三男が事故で重傷と一部では報じられました。そのショックにより、総書記が持病の心臓病を悪化させたり、脳梗塞(こうそく)を発症させたとの憶測が流れているのです。しかし、この時期に偶発的な事故というのは考えられません。あり得るのはクーデターです。クーデターにより三男は幽閉、金総書記はそのショックで倒れたに過ぎず、実権は軍部(人民解放軍)を統括する者に握られているはずです。

 ではなぜ、この時期にクーデターだったのか?それは、強硬路線を邁進する金総書記が、建国記念の祝典の最中に後継者を指名しようとしたからではないのか?禅譲は、世界が注目するセレモニーの中で行われるのが理想なのです。この禅譲が行われたなら、世界から孤立する北朝鮮という図式は変わりません。そこで、長男支持者も、次男支持者も、あるいは世襲反対派も、利害が一致するこの時期に結託してクーデターを起こしても不思議はないのです。

 北朝鮮に対して、福田首相の軟化政策が暗示する通り、日本はこの動きを把握していたと考えられます。朝鮮総連の幹部も、実際の所は金総書記の強硬路線に疲弊しているのです。金総書記は半身に麻痺があるとされますが、すでに実権は失っているはずなので、未来は後継者の後ろ盾にかかっています。要するに、長男の正男を保護する中国共産党の支配下に入るか、それとも反日のロックフェラーの手先として、アメリカ民主党や国務省の言いなりとなって、表面的な民主化を推し進めるかです。少なくとも、韓国との今すぐの統一はないと思います。北朝鮮が望む統一は北朝鮮主導であり、中国共産党が健在のうちは中国的な体制を模倣するからです。

 折しも、日本は台風13号という、強い雨を伴う不気味な風が吹いています。新政権になって反日に転向した台湾を叩き、反日の沖縄を通って本土に上陸した台風13号は、民主党の小沢代表が国替えを目論(もくろ)む東京に到達しています。自民党新総裁誕生後の解散総選挙は、民主党に雨をもたらすのかもしれませんね。

     エフライム工房 平御幸
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