松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

紛らわしい名前

2009-07-11 22:35:59 | ニュース
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鳴門病院の医療過誤、医長を書類送検へ 県警方針、業過致死の疑い

 健康保険鳴門病院(鳴門市撫養町黒崎、増田和彦院長)で昨年11月、医師の処方ミスにより筋弛緩(しかん)剤を投与された同市内の70代男性入院患者が死亡した事故で、県警捜査1課と鳴門署は10日までに、処方を指示した内科の30代女性医長(休職中)を業務上過失致死の疑いで書類送検する方針を固めた。

 県警の調べによると、女性医長は同月17日夜、39度の熱があった男性患者に解熱効果のある副腎皮質ホルモン剤「サクシゾン」を投与しようと、パソコンで「サクシ」と入力して検索。画面に一つだけ表示された筋弛緩剤「サクシン」を、「サクシゾン」と勘違いして看護師に200ミリグラム投与するよう指示し、患者を薬物中毒による呼吸不全で翌日未明に死亡させた疑い。

 病院によると、2003年ごろから「サクシゾン」は扱っていなかったが、08年春に別の病院から移ってきた女性医長にはそのことが知らされていなかった。

 筋弛緩剤は通常、手術以外に使用するケースはほとんどない劇物。200ミリグラムは一気に点滴すると死に至る可能性が高い。

 病院は、遺族に謝罪するとともに11月19日に事実を公表。県警に届け出ていた。

--------------------引用おわり

サクシゾン→解熱剤
サクシン→筋弛緩剤(劇物)

だそうです。
こんな仕掛けられたワナみたいな紛らわしい名前、オソロシイですね。特に私みたいなドジな人間には、恐怖なことこの上ない。亡くなった患者は非常にお気の毒ですが、間違えた女性医長の過失も他人事とは思えないです。

薬とか化学物質の名前ってのは紛らわしい。

例えば、「ラウリン酸」というとココナッツオイルやヤシ油に含まれる飽和脂肪酸で、よく石鹸にも入っています。

ところが「ラウリル硫酸ナトリウム」という名前の物質もよく目にします。こちらは界面活性剤・発泡剤・洗浄剤としてシャンプー・歯磨き・化粧品、洗剤に使われていますが、最近は経皮毒になる危険物質として指摘されています。値段も安くて少量でよく泡だちますが、皮膚や眼に炎症を起こす可能性があるそうです。

私はこの二つを同じモノだとしばらくの間カンチガイしてました。やれやれ。こんなだから病院や薬局に勤めてなくてよかった。

同じように、「プロピレングリコール」というのもシャンプー・歯磨き・化粧品・洗剤・育毛剤に、商品を固まらせない保湿液として入っていますが、やはり皮膚炎、染色体異常、赤血球の減少、肝臓・腎臓・心臓・脳への障害が報告されている有害化学物質です。

んで、私はこれを「グリセリン脂肪酸エステル」(動物性油脂や植物性油脂)みたいなもんだと勝手にカンチガイしてました。ああ、やれやれ。

ちなみに「エデト酸塩」というのも保存剤として石鹸によく入っていますが、これはぜんそくや皮膚発疹のアレルギーをおこす有害物質だそうで、別名「エチレンジアミン四酢酸」とも記載されています。

こんな名前をいちいち覚えるのも大変だと思う。ゆえに、上記の事件も他人事とは思えないわけです。

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